映画『ベルファスト』物語結末までネタバレ「背景を知れば更に面白い」

アカデミー賞有力候補映画「ベルファスト」物語結末までネタバレ。ケネス・ブラナー監督の幼少期を半自伝的に描く。平和な街を襲うプロテスタントとカトリックの宗教紛争を軸に、顔馴染みの住民同士が信仰の対立によって分断されていく様をなど子供の目線でモノクロで描いた作品。紛争地から逃れるために新天地を目指すべきか、留まるべきか。

映画「ベルファスト」海外レビューをまとめました。興味深いレビューが多いのでどうぞ↓

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映画『ベルファスト』7.5点 作品情報

映画『ベルファスト』の作品情報を紹介しています。

映画『ベルファスト』あらすじ、予告動画

ベルファストで生まれ育ったバディ(ジュード・ヒル)は家族と友達に囲まれ、映画や音楽を楽しみ、充実 した毎日を過ごす 9 歳の少年。
笑顔にあふれ、たくさんの愛に包まれる日常は彼にとって完璧な世界だっ た。しかし、1969 年 8 月 15 日、バディの穏やかな世界は突然の暴動により悪夢へと変わってしまう。
プ ロテスタントの武装集団が、街のカトリック住民への攻撃を始めたのだ。住民すべてが顔なじみで、まるで 一つの家族のようだったベルファストは、この日を境に分断されていく。暴力と隣り合わせの日々のなか、 バディと家族たちは故郷を離れるか否かの決断に迫られる――。

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映画『ベルファスト』スタッフ

監督
ケネス・ブラナー … (Directed by)Writing Credits
ケネス・ブラナー … (written by)

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映画『ベルファスト』キャスト

Cast (in credits order)
ジュード・ヒル Jude Hill … バディ
ルイス・マカスキー Lewis McAskie … ウィル
ケイトリオナ・バルフェ Caitriona Balfe … マー (Caitríona Balfeとして)
ジェイミー・ドーナン Jamie Dornan … Pa
Judi Dench ジュディ・デンチ … おばあちゃん
シアラン・ハインズ Ciarán Hinds … ポップ
ジョシー・ウォーカー Josie Walker … ヴァイオレットおばさん
フレイヤ・イェーツ Freya Yates … いとこのフランシス
ネッサ・エリクソン Nessa Eriksson … いとこのヴァネッサ
チャーリー・バーナード Charlie Barnard … いとこのCharlie
フランキー・ヘイスティングス フランキー・ヘイスティングス … メアリーおばさん
メイリード・タイアーズ Máiréad Tyers … アイリーンおばさん
Caolan McCarthy カオラン・マッカーシー … おじさんSammie

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監督ケネス・ベルナーのプロフィールと過去作

本作の監督、ケネス・ベルナーは俳優としても有名で、テネット、ダンケルク、ハリーポッターシリーズ、など大作からインディー作品まで幅広く活躍をしている。

そして監督してはマーベル作品のマイティ・ソー、エージェントライアン、日本でも話題になった実写版「シンデレラ」、オリエント急行殺人事件で名探偵ポアロとして出演も監督も行っている。

2022年にはポアロシリーズ最新作「ナイル殺人事件」の公開が控えている。

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視聴前に知っておきたい「カトリックとプロテスタント宗教対立」

先に知っておきたい知識『カトリックとプロテスタントの対立』
ベルファスト作中でカトリックとプロテスタントの対立が描かれております。作中では突然当たり前のようにプロテスタントを追い出せ!カトリック最高!ってはじまるのである程度は「二つの宗派の対立について」知識を得ていた方がより楽しめると思うのでさっくりとですがカトリックとプロテスタントはなぜ対立してるの?を解説します。

ちなみに私は特定の宗教には属していません。強いて言えば仏教なのかな。いわゆる一般的な日本人です。以下で解説するカトリックとプロテスタントの宗教の書き方、表現方法が気に入らないと言いたくなるような内容かも知れません。間違ったこともあるかも知れません。ご容赦ください。

噛み付く前にブラウザを閉じて別の映画のネタバレをお楽しみください。

同じキリスト教なのに。カトリックとプロテスタントはなんで喧嘩してるん?

超さっくり解説すると16世紀までは「キリスト教は一つの宗派だけ」で、キリスト=神、ローマ教皇=聖人として崇められ、少なくとも全員が同じ方向を向いていた。

しかし聖人であるはずの教皇と聖職者の堕落が酷く不満を持ち、堕落をしてしまう聖人、神などの偶像ではなく「聖書」のみを信仰する宗派を作ったのがプロテスタント。今まで通り不満を持たずに律儀に教えを守っているのがカトリック。同じキリスト教だが、違いを「異教」と呼ぶほどで考え方の相違は次第に暴動、殺人、そして戦争にまで発展、宗教観の違いだけで戦争が起きる意味がわからないのは日本人が寛容すぎるからかも。

キリスト教=親父の饅頭屋で例えると
子供二人が味で対立。
長男が「本家」次男が「元祖」を名乗っている状態。
日本人の客からすれば「互いに親父の味を受け継いでいてどちらも美味い」のだが、元祖は本家と名乗るのも気に入らないし、本家を差し置いて元祖を名乗るとはどういうこと?
お前よりうちの味の方が美味いよ?本家の味はクソだ、元祖の味はゴミだ、と互いに「「最悪」」と言い合っている状態。

同じ饅頭=キリスト教を互いにしっかりと受け継いでいるんだけどね。

で、ベルファストの街は全員仲良しだった。カトリックもプロテスタントもいた。でも一部のカトリックが暴徒になったため、お互いギクシャクし始める・・・そして・・・というのがある。次第に変化していく様は映画見るともっと面白いですよ。

もう少しだけ詳しく「なぜカトリックとプロテスタントは対立してるの?」

宗教戦争が起きたのは1517年に当時のローマ教皇「レオ10世」が販売した贖宥状(しょくゆうじょう)が原因。贖宥状とは簡単に言えば「免罪符」でお金を払えば罪がないよ、この札を購入すれば現世の罪は許されて天国に行けるよー、ついでに死んだ人の分を買っても故人が天国にいいけるよーというもの。
当初は100年に一度ーなどの販売を取られていたが、教皇レオ10世は信者から安易にお金を搾取できると旨味を知ったからさあ大変、年1ぐらいで販売開始したことで信者が群がる群がる=お金がざっくざく。
そんな中「おかしくね?」と絶対だった宗教を批判したのは神学者のルター。それに賛同したのは「プロテスタント(ルター派)」を結成し、それでもローマ教皇を奉じる人たちを「カトリック」に分断。それぞれ好きに生きれば良いのにと思うのは日本人の感性。当時信仰は生きることという程に大事なもの、さらに互いに信じる頂点は「キリスト教」である。なのに互いに別々の考えを持っているのが気に入らない。
いざこざも初めのうちは聖体拝受は「パン」か「パンと葡萄酒」かで揉めていたのだが、権力を持っていたカトリックに反対を表明する人を片っぱしから破門して異端審問しては処刑をしたのでさぁ大変、別の場所では皇帝が政治家はカトリックでなければならないと政策を実施したらプロテスタントが惜しいってカトリック派の議員を次々に窓の外に放り投げて惨殺。

お前らふざけんなよと対立が激化、互いの考えや主張はそれぞれ世界に広まり世界もカトリックとプロテスタントに別れてしまう。

現在違いを認めつつも違う宗派として現存、一緒にはなれないらしい。認め合いつつも厳格な信者からすると近寄るのも嫌だと憎しみは根深いものがある。

という背景がある、

映画ベルファストの時代1969年であっても、最近になってもプロテスタントとカトリックは互いに憎しみ合っているのだ。

善良な市民は「同じキリストじゃないか」と思う人もいるが、「カトリックは敵だ」「プロテスタントは敵だ」「同じ人間だ」「異端者だ」と膨れ上がった憎悪はもうどうしようもない。一番の被害者は平和に暮らしたいベルファストの市民なのに。

というのをなんとなく頭の片隅に置いいておくと、ベルファストが楽しめます。

長くなりましたがすみません。

ネタバレ始めます。

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映画『ベルファスト』物語結末までネタバレ

映画『ベルファスト』物語結末までネタバレしています。

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カトリック派がテロ行為

BELFAST – Official Trailer #2 

1969年8月15日、アイルランドのベルファストでは、幼いバディ(ジュード・ヒル)が近所の子供たちと遊んでいた。その日、ビリー・クラントン(コリン・モーガン)率いるプロテスタントの暴徒が、カトリック教徒を街から追い出そうとテロを行う。暴徒となったプロテスタントの暴徒は次々に車に火をつけたり、店の窓ガラスを割り続ける。その間にバディたちはその様子を横目で見ながら命からがら家に逃げ無事に家族の元へと逃げ帰る。

プロテスタントのテロ行為によって街は緊張状態に陥ってしまう。

町の人たちはこれ以上被害を増やさないため、さらなる暴力を防ぐためにバリケードを設置する。バディの母 “マー”(カトリオナ・バルフ)は、イギリスで働いている夫 “パ”(ジェイミー・ドーナン)に会いに行くが、夫のパは暴動の知らせを聞いて帰国していた。

カトリックとプロテスタントの深い溝

BELFAST – Official Trailer #2 

バディは祖父母のグラニー(ジュディ・デンチ)ポップ(キアラン・ハインズ)、そして兄のウィル(ルイス・マカスケ)と暮らしている。バディは両親にカトリックのことを尋ねるが、パはカトリックに恨みはないと言いながらも「憎しみの宗教」と表現する。その後、バディはカトリックの説教会に出席するが、神父はプロテスタントに対する憎しみと天罰を訴えていた。

バディは『スター・トレック』などの番組を見て、彼の両親は近所の人たちと一緒に通りでダンスをしている。また、バディは近所のモイラ(ララ・マクドネル)という女の子と付き合っているが、彼女はバディに自分がギャングに入っていることを教えてくれる。

例のプロテスタントの暴徒ビリーとその手下の1人がバディの父親と話したいと訪ねてきた。

ビリーはこの地域の他のプロテスタントの男たちを集めてカトリックをベルファストの街から追い出すために仲間になれと勧誘をするもパは参加する気はなく、「家族に近づくな」とビリーを脅して扉を閉める。

バディの恋心

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夜、バディは両親がベルファストを離れる可能性について話しているのを聞いてしまう。母は家族が借金に苦しんでいること、父が息子たちのために別の生活環境を提案しているが、ベルファストに留まることを望んでいた。

学校では、バディの担任教師が成績順に生徒を並べている。バディは、成績優秀な同級生のキャサリン(オリーブ・テナント)に恋心を抱く。バディは祖父母のグラニーとポップに学校で出会ったキャサリンに対する恋心について起きたことを話す。祖父ポップはバディを励まし、祖母グラニーに恋をした時の自分の姿を語る。

BELFAST – Official Trailer #2 

バディは、ビリーが息子を引きずって、「金を出さない」と言った男に向かっていくのを目撃する。ビリーは近所の人たちが見ている前でその男の顔を殴り、そのことで彼を責める。ビリーは目撃してたバディに対し父ビリーからの連絡が近々あることをパパに伝えろと伝言する。

ポップはバディの数学の宿題を手伝って成績を上げ、キャサリンの隣に座れるようにする。バディの先生は彼の上達を認め、バディを進級させるが、キャサリンは結局彼の後ろの席に移動させられてしまう。しかし、キャサリンはバディと一緒に月面着陸についてのプロジェクトに取り組むことになりバディは有頂天になる。

新天地か残るか

BELFAST – Official Trailer #2 

放課後、モイラはバディを見つけ、万引きをするために店に連れて行く。お菓子を盗もうとして失敗したバディは捕まってしまうが、モイラと一緒に逃げ出し、モイラはバディにこのことを誰にも言わないようにと言う。その後、万引きの件で警察官が家を訪れるが、バディは決して口外しない。

バディは、パとマが税務署から届いた手紙をめぐって口論しているのを見ている。パはバディを学校に連れて行くが、バディはパがビリーに自分の組織に入らないかと話しているのを見てしまう。

マはラジオでアイルランドが失業率の高さに苦しんでいることを耳にする。パは、雇い主がイギリスでより良い仕事と住居を提供すると言っていることを話す。二人はその方が良いとわかっていても、自分たちの訛りなどで所在がバレてしまうと脱走兵とみなされて歓迎されないのではないかと心配している。

クリスマス時期になると、グラニーはバディを連れて “クリスマス・キャロル “の公演を見に行く。その後もバディは、「チキ・チキ・バン・バン」やアガサ・クリスティの作品など、映画や本の世界に逃げ込んでいく。パとマは、バディと兄のウィルにイギリスに引っ越すことを伝えたが、キャサリンとの月面着陸プロジェクトを控えているバディは感情的にベルファストに残りたいと主張。バディのために両親はイースターまで決断を先延ばしすることにする。

しかしカトリックとプロテスタントの対立が激化する。

対立激化、暴動

モイラはバディを連れて人々が略奪を始めている町に行く。彼女はバディに店から何かを盗むように勧め、バディは洗濯洗剤の箱を盗むが家に帰ってから母に自分のしたことを話すと、母はバディとモイラに盗んだものを返させる。

暴徒が過激になっている騒乱の中、プロテスタントのビリーはバディとマを人質に取り、パを脅す。ビリーが銃を抜く前にパが石を投げてビリーの武装解除に成功、ビリーは兵士に逮捕されるも、連れて行く最中も「パとその家族への報復」を誓うセリフを吐く。

一家はベルファストがもう安全ではないことを悟る。

BELFAST – Official Trailer #2 

祖父ポップは、たとえビリーが刑務所に入っていても、彼よりも悪い奴が家族を狙ってくるだろうと指摘。マはイギリスへの移住に同意する。

その後祖父ポップは病に倒れ亡くなる。葬儀には数人の町民が参列。

その後、一家はラウンジに行き、パが1967年に流行した曲「Everlasting Love」を歌う。

映画『ベルファスト』結末:バディたちは新天地

一家がイギリスに引っ越すことが決まった日、バディはキャサリンの家に立ち寄って別れを惜しむ。

カトリック教徒であるキャサリンとの間にチャンスはないのかとパに尋ねると、パは、彼女がバディのことを同じように思ってくれれば、彼女が何者であろうと関係ないはずだと言う。

一家はグラニーに別れを告げ、バスで街を離れる。おばあさんは家に戻り、静かに涙を流す。

この映画はベルファストの「残った人、去った人、失われた人」に捧げられている。

まとめ:映画『ベルファスト』物語結末までネタバレ「背景を知れば更に面白い」

平和な街ベルファストを襲ったカトリックとプロテスタントの宗教対立で暴徒と化したカトリック派が街を紛争地帯にさせていく様をバディ家族の目線で静かに軽快に、淡々と描くこの作品は人によっては退屈、人によって宗教を偏って語るのは危険、オスカー候補、素晴らしい、ケネス・ブレナー監督の最高傑作という声もあれば、駄作という声も。

まるでベルファストの街を襲う分かち合えない宗教対立のような意見が飛び交っているのも興味深いのでこちらもよろしければぜひご覧になってください。映画ベルファストの海外のレビューまとめです↓

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