
「ロムルスより面白い」「一話が映画並みの品質」海外で絶賛の「エイリアン・アース」第1話、第2話まで完全ネタバレ解説と海外の感想評価、監督から脅威の新人女優まで幅広く作品を紹介。
興味があるのなら、今すぐこの記事を読むのを止めてディズニープラスに加入してエイリアン・アースを観た方が良いですよ。ノア・ホーリー監督の傑作SFホラーシリーズの結末まで詳細あらすじ、海外評価93%(RT)、IMDb8.8点の高評価の理由を徹底分析。
『エイリアン・アース』
ネタバレと海外の感想評価まとめ
第一話
第二話
第三話
第四話
第五話
くっそ面白いので
興味があるなら今すぐに
Disney+ で観た方が良いですよ。
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もくじ
「エイリアン・アース」第一話「ネバーランド」物語結末ネタバレ
事前に知っておくべきこと
・サイボーグ、人間の体を機械にしている。
・シンセ、人工知能、エイリアンシリーズのビショップなどを指す。
・ハイブリッド、人間の意識を機械に移植。
2120年、ウェイランド・ユタニ社の深宇宙探査船「マジノ号」は乗組員は”どこかの星で命懸けで採集”した積荷について話している。”(断片的な情報でしかないが、採集任務で多くの犠牲を払った可能性が示唆されているが詳細は現時点では不明のまま)理性的なエンジニアは積荷を廃棄すべきだと意見するが、保安責任者でサイボーグのモロー(バブー・シーセイ)がエンジニアを脅して黙らせる。
全員がコールドスリープに入った後、モローが標本の一部を解き放ちマジノ号は地獄と化す。
地球
若き起業家ボーイ・キャバリア(サミュエル・ブレンキン)が立ち上げたプロディジー社はAIとハイブリッド技術でウェイランド・ユタニ社と肩を並べるほどに成長していた。
プロディジーの実験島ネバーランドで12歳の末期がん患者マーシー(フローレンス・ベンズバーグ)が、世界初人間の意識をアンドロイド女性型シンセティック(通称:シンセ)の「ウェンディ」として生まれ変わる。(シンセは通常人工知能(AI)をアンドロイドに移植するのが基本で、人間の意識をそのまま移植したのは史上初)
ボーイ・キャバリアは他の余命短い子供たちの意識をシンセに移植し「ロストボーイズ」と呼ばれるグループを形成し、シンセティック科学者キルシュ(ティモシー・オリファント)の監督下で新しい身体に慣れていく。
シンセの肉体はサイボーグと同等で30m以上の高さから笑って落下、誰よりも強く早い。しかし精神は移植当時の10代前後のため、この幼さと世間知らずさが・・・。
ロストボーイズ
スライトリー(アダーシュ・グラヴ)
スミー(ジョナサン・アジャイ)
カーリー(エラーナ・ジェームス)
ニブス(リリー・ニューマーク)
トゥートルズ(キット・ヤング)
その頃、モローは特務を遂行するため、航海日誌を改ざんし標本の脱走による乗組員全員死亡と記載させ、エイリアンが背後に迫る中、1人だけ隠しシェルターに隠れてやり過ごす。

探査船マジノはプロディジーが作ったビル(地上80階地下20階)に墜落する。
ボーイ・キャバリアは、ウェイランド・ユタニ社が必死に血眼になって取り戻そうとしている貨物を、対立状態になってでも奪取すべきだと考え、ウェンディたちロストボーイズを探索と救助を名目に派遣する。
実はウェンディには兄のハーミット(アレックス・ローザー)がいる。ウェンディはプロディジー社との契約で、シンセの実験体になる代わりに、ウェンディは死んだと家族には伝えられており、ハーミットはウェンディが死んだと思い込んでいる。
そんな中、シンセとして生まれ変わったウェンディはシンセの能力の「データハック、情報改ざん」能力を使い町中の監視カメラから日々ハーミットのことを見て、いつか出会えることを夢見ていた。
ウェンディはハーミットがプロディジー社の救助チームの一員として墜落現場にいることを知り、ロストボーイズを率いて現場へ向かう決意を固めていた。
その頃、墜落した探査船の調査を始めたハーミットたちは、悪意を持って積荷を守ろうと目覚めたサイボーグのモロー、そしてエイリアンには登場したことのない、謎の吸血生物、目玉触手・・・。
そしてエイリアンが解き放たれていることにまだ気付いていない。
エイリアン・アース第二話「ミスター・オクトーバー」ネタバレ
ハーミットたち救助部隊がチームに分かれて探索を続けるが、モローによって拘束された2人は標本から抜け出した吸血生物に血を吸われて死んでしまう。
ハーミットはついにエイリアンを目撃し、脅威を伝えようとするが、墜落現場の周囲は電波障害が発生しており仲間と連絡がつかない状態だった。
エレベーターに逃げ込みビルの高層階に降りたハーミットだったが、エイリアンは執拗にハーミットを追い続け、ハーミットが逃げ込んだ高層階の住民たちを殺戮し、ハーミットに襲いかかった瞬間、間一髪モローが現れ電気ショック銃でエイリアンを無力化する。
ハーミットは助かったと感謝を述べようとするが、モローは電気ショック銃をハーミットに向けて発砲し、ハーミットは気絶してしまう。
モローは動けなくなったエイリアンを墜落船に戻そうとするが、プロディジーの救助隊のせいでエイリアンが目覚めてモロー以外を殺して逃げ出してしまったためエイリアンを追い再び墜落船に向かう。
気絶していたハーミットは、そこにはウェンディとスライトリーが、彼らは自らをシンセだと紹介するが、口の軽いスライトリーがウェンディがハーミットの生き別れた妹でシンセになって生まれ変わったのだと全てバラしてしまう。もちろん極秘情報。
理性的なハーミットは当初信じることができなかったが、2人だけの秘密の会話をウェンディが答えたことで、ハーミットはウェンディを強く抱きしめ再会を喜ぶ。

ロストボーイズたちは墜落船の中で逃げ出した標本異性生物に襲われながらもなんとか研究室に辿り着き、教育者のアーサー・シルヴィア(デヴィッド・ライスダール)(サイボーグ)は端末からユタニが必死に隠そうとしていた情報を全て手に入れ、マジノの積荷には危険な外来生物がいること、これらを一匹でも逃すと地球が滅亡すると判断し、本格的な応援が来るまでロストボーイズたちに地下にあるエイリアンの卵を死守しろと命じる。
ハーミット、ウェンディ、スライトリーが地下のエイリアンの卵の前に到着すると、エイリアンがハーミットを捕獲してどこかに連れ去ってしまう。
ここで第二話が終了する。
「エイリアン・アース」作品情報
「エイリアン・アース」の制作陣は、「ファーゴ」で知られるノア・ホーリーが脚本・監督・製作総指揮を務め、リドリー・スコットが製作総指揮として参加した豪華な布陣となっている。主演のシドニー・チャンドラーとアレックス・ローザーが兄妹役を熱演している。
ノア・ホーリー監督情報

ノア・ホーリーは「ファーゴ」5シーズンと「レギオン」で知られるFXの看板クリエイターだ。シネマティックな映像美と哲学的なテーマを巧みに組み合わせた作風で評価が高い。
「ファーゴ」では原作映画の世界観を尊重しながら独自の解釈を加える手腕を発揮し、エミー賞18部門でノミネートされた。マーベル作品「レギオン」では超能力をサイケデリックな映像で表現し、従来のヒーロー作品とは一線を画した。
個人的に「レギオン」は第一話は昨今のマーヴェルやヒーロー疲れしていたタイミングで最高に訳のわからない展開と映像が最高に好きだった↓
(二話以降は失速していくけど)
「エイリアン・アース」はノアの脚本、制作、プロデューサー、監督作家としての全てを賭け8年間の構想期間を経て、エイリアン・フランチャイズを初めてテレビシリーズ化。
原作への愛情と独自性の絶妙なバランスで新たな傑作を生み出した。
主演ウェンディ役「シドニー・チャンドラー」情報

驚いたことにシドニー・チャンドラーは「エイリアン・アース」で一躍スターダムに躍り出た新世代女優だ。2016年から女優業を始めるも、配役に恵まれずちょい役、ショート動画のエキストラなどを経て、リドリーとホーリーに認められ、見事に人間の意識を持つハイブリッドという存在を子供らしい純粋さと大人の身体という矛盾のある役柄を見事に体現している。
撮影前にはシガニー・ウィーバーら歴代のエイリアン・ヒロインのプレッシャーに押し潰されそうになったが、自分自身の解釈に集中することで独自のキャラクターを確立した。
彼女の演技について、ホーリー監督は「真のスターであり、世界中が彼女の才能を目にすることになる」と絶賛している。アニメ的な大きな瞳が印象的で、画面に映ると視線を釘付けにする存在感を放っている。
主演ハーミット役「アレックス・ローザー」情報

アレックス・ローザーは「ブラック・ミラー」「アンドー」で知られるイギリス出身の実力派俳優だ。知的で繊細な演技が持ち味で、SF作品での哲学的なテーマを扱う作品に定評がある。
「アンドー」では反乱軍の一員として複雑な感情を表現し、「知的に真摯な作品作りの野心」を評価している。「エイリアン・アース」では妹と信じていた少女が人工生命体となって再会する兄役を演じている。
ホーリー監督の作品について「よく愛されている原作への忠実さと、自身の好奇心に導かれた新しい表現との絶妙なバランス」と語り、タイでの撮影中は完全にホーリーの世界観に没頭したと振り返る。
視聴中ずっとどっかで見たことあるんだよなーと思って調べたら「キャシアン・アンドー」か!!。確かに。いたね。と、妙に納得。不思議とアンドーの顔を思い出せないが彼の顔は思い浮かぶ。存在感がある人ってこういう人のことを言うんだろう。
海外の感想評価まとめ
海外の感想評価まとめ
「エイリアン・アース」は海外で驚異的な高評価を獲得している。
批評家からは「スタイリッシュで恐ろしく、映画的な壮大さを保ちながらテレビメディアに見事に移植された」と絶賛され、観客からも「フランチャイズ史上最高の出来」との声が続出している。
IMDb(総合評価:8.8/10)

① 「劇場で観たが、これは完全に映画レベルの品質だった!
1時間に拡張すればフランチャイズのトップ3に確実に入る出来映えだ。
シドニー・チャンドラーのあのアニメキャラクターのような大きな瞳に完全に魅了されてしまった。彼女が画面に現れると、もう他に目を向けることができない。ノア・ホーリーは期待を裏切らない監督だということを改めて確信した」
② 「宇宙船のセットデザインが初代『エイリアン』から直接持ってきたかのような完璧な再現度で、あの有機的で不気味な質感が見事に蘇っている。
世界観の構築が実に興味深く、既存のテクノロジーとクリーチャーに全く新しい命を吹き込んでいる。こんなに期待を上回る作品に出会えるとは思わなかった。制作価値が半端ないレベルだ」
③ 「新しい物語、優秀すぎるキャスト、そして完璧な脚本。
最初の2エピソードがあまりにも素晴らしくて、残り6話を今すぐ一気に観たくて仕方がない!オリジナルのエイリアンが相変わらず最強の存在感を見せつけているのに、他の新しいクリーチャーたちも負けず劣らず恐ろしくて、夜眠れなくなりそうだ。
視覚効果も美しく、シリーズなのに1億ドルの予算がなくてもここまでできるのかと驚愕した」
④ 「これは単なる続編ではない、革命的な作品だ。
クラシックホラーの恐怖と現代的なAI・アイデンティティの問題、そして企業支配という現実的な恐怖まで、全てが激しい映像美の中で完璧に融合している。
シドニー・チャンドラーの演技力、映画顔負けの映像美、そして深い哲学的対話。これほど完成度の高いテレビ作品の誕生を目撃できて幸せだ」
(IMDb参照)

Rotten Tomatoes(批評家:93% / 観客:95%)
① 「これは単なるホラー作品ではない。雰囲気作りとアイデアが豊富でありながら、ストーリーテリングが最も重要な部分で見事に整理されている稀有な作品だ
。テーマの重厚さとスリル、興奮が完璧にバランスを保っている。
正直、ここまで期待を上回ってくるとは思わなかった。スタイリッシュで地獄のように恐ろしく、ノア・ホーリーがゼノモーフ神話をテレビメディアに映画的な壮大さを保ったまま移植することに成功している」
② 「フランチャイズを熟知している人間には最高のご褒美がある。
映画への深い愛情と知性で巧妙にアレンジされているのが分かる。
ゼノモーフは相変わらず背筋が凍るほど恐ろしいのに、新規ファンでもその内臓的な恐怖がビシビシ伝わってくる。これは本当に特別な作品だ。
もしエイリアンに詳しくなくても、このホラーは内臓レベルで効く」
③ 「緊張感、ミステリー、サスペンスの構築が巧妙すぎて鳥肌が立つ。
愛されるブランドの限界を押し広げることを全く恐れない、確固たるビジョンと独自の声を持った作品だ。ホーリー監督の手腕が遺憾なく発揮された傑作の誕生だ。マスターフルに作り込まれ実行されており、最高に自信に満ちたヴィジョンが感じられる」
Metacritic(総合評価:84/100)
① 「適切な方法で観客を嫌悪させ、恐怖と少しばかりの吐き気まで呼び起こしてくる…しかしそれだけでなく、『エイリアン・アース』は魅力的なSFと慎重に層化された人間ドラマも同時に作り上げている多面的な傑作だ。
一つのジャンルに収まりきらない豊かな作品体験ができる。正しい方法で気持ち悪くさせ、恐怖と少しの吐き気をもたらすが、同時に魅力的なサイエンスフィクションでもある」
② 「ホーリーは映画シリーズの比類なき独特なトーンを完璧に尊重しながら、どういうわけか完全に彼自身の宇宙を新たに創造することに成功している。
オリジナル作品への深い敬意と圧倒的な独創性を両立させるなんて、普通は不可能だ。これは奇跡的なバランス感覚の産物だ。
ホーリーは映画の比類なきトーンを尊重しながら、完全に彼自身の宇宙を召喚している」
③ 「ジェームズ・キャメロンの『エイリアン2』以来、最高のゼノモーフストーリーなのではないか?
最初の6エピソードを観る限り、間違いなくそう断言できる。
35年以上待った甲斐があった。
これほど完璧にフランチャイズの魂を受け継ぎながら新境地を開拓した作品は初めてだ。最初の6エピソードに基づいて言うなら、確実にそう感じる」
批評家レビュー

Roger Ebert 5つ星
ブライアン・タリコ「まったく新しいテレビの傑作が誕生した」
ノア・ホーリーの「エイリアン・アース」は、各エピソードが音楽の序曲のように始まる斬新な構成だ。タイトルが形成される際に画面を横切る映像は、過去のテーマを統合しながら未来の展開も予告する天才的な演出となっている。
不協和音で不安を煽るスコアと共に、視聴者の注意を完全に支配する構成は他に類を見ない。
ホーリーは「ファーゴ」と「レギオン」の創造者として、よく知られた作品を新鮮に感じさせながらファンの愛情を裏切らない数少ないクリエイターだ。
トニー・ギルロイの「アンドー」と同じ品質レベルに位置する作品で、「プロメテウス」ファンが賞賛した哲学的深さとジェームズ・キャメロンの「エイリアン2」の激しいアクションと背筋を凍らせる映像を見事に融合させている。
評価点
8エピソードのシーズンで映画世界、テレビ構造、ピーターパンという3つの芸術形態のエッセンスを統合
批判点
最初の数時間は方向性を見失いがちで、作品の波長に合うまで時間がかかる
Variety 4つ星
アリソン・ハーマン「恐ろしく意外性に富んだディストピア」
「エイリアン・アース」シリーズは、エイリアン・フランチャイズがまったく別のSF作品にクラッシュ・ランディングしたような感覚だ。
ホーリーは3度目のFXとのパートナーシップで、IP拡張と作家性の練習の境界線を芸術的に歩んでいる。
シンセティックがエイリアン宇宙の定番として半世紀近く存在してきたが、「エイリアン・アース」ほど中心的な役割を果たしたことはない。研究船マギノットの地球への衝突と、プロディジー社による初の人間‐シンセティック・ハイブリッド創造という2つの平行する出来事が核となっている。
企業がプロディジーやウェイランド・ユタニのような巨大な国家のように機能し、広大な領土を支配し軍隊を指揮するという設定で、人間の意識に値段をつけることを最終目標とするプロジェクトを描いている。
評価点
シンセティックと人間性の境界を探る哲学的なテーマ設定
批判点
密度の高い説明部分で、重要な要点が埋没しがち
Collider 9/10点
ロス・ボナイム「フランチャイズの全要素を見事に融合」
ホーリーの作品は「エイリアン」のホラー、「プロメテウス」と「エイリアン:コヴェナント」の深いアイデア、「エイリアン2」と「エイリアン:ロムルス」の企業欲批判、さらにシリーズ最もばかげた瞬間の楽しい滑稽さまでを与えてくれる。
ダン・トラッケンバーグが「プレデター」フランチャイズで成し遂げたように、ホーリーも「エイリアン」で同じことを達成している。コーエン兄弟の偉大さを讃える「ファーゴ」を作ったように、エイリアンの素晴らしさを作り上げてきた全ての側面に注目し、それらの詳細を巧妙で楽しい方法で拡張している。
フランチャイズへの愛情が全てのフレームに染み出ている作品で、ホーリーがついに自分の見方でこの世界を掘り下げる機会を得て、見事にやり遂げた。人間としては悪くない出来だ。
評価点
全キャストが壮観で、次の展開への期待感が絶えず続く
批判点
最初のエピソードで一度に大量の情報を詰め込み過ぎる感がある
IGN 9/10点
クリント・ゲージ「暗闇への恐怖を完璧に表現」
「エイリアン・アース」は、フランチャイズで最初の映画以外では、暗闇への恐怖という痒い部分を掻いてくれる作品だ。オリジナル映画の最高の部分を完璧に体現しながら、フランチャイズを新鮮で新しく感じさせる新しいコンセプトを取り入れ拡張している。
ゼノモーフは恐ろしく内臓的で、見事な特殊効果で生命を吹き込まれ、精巧なセットと素晴らしい演技によって見事に補完されている。シリーズの一つのストーリーラインが結実するまで時間がかかるが、この問題は「エイリアン・アース」が提供する信じられないほどの高点と比較すれば些細なことだ。
シーズン中盤までは勢いを得るのに相当な時間がかかり、その時点で遅すぎるのではないかと思わずにはいられない。最終エピソードで焦点を絞ると少し急ぎ足に感じられ、期待ほど満足のいく場所で終わらないが、それほど悪くはない。
評価点
アイコニックなフランチャイズの新章の始まりとして必見のシリーズ
批判点
中盤までモメンタムの構築に時間がかかりすぎる
(IGN参照)
個人的な感想評価:100点

「エイリアン・アース」は、単なるフランチャイズの延長ではなく、現代のSF作品として独立した価値を持つ傑作。
HSPでADHDで文系な私でもいきなり引き込まれた。
脚本良し:一番みんなが不安な脚本はシンプルでテンポ良く進む。地球にエイリアンきたらどうする?シンセと人間とユタニの合成人間とエイリアンと異星生物が生存競争するよ。ってシンプルな構造。一応ハイブリッドを作ったプロディジー社vs悪のユタニ社という構図もしっかりと説明してくれるので嬉し楽しい。
映像良し:冒頭からコヴェナントとかレベルの美しい宇宙と宇宙船内、そしてエイリアン。安っぽさのカケラも無く、安心して恐怖できる美しさだから素晴らしい。
まとめ:エイリアン・アースは珍しく「本家超そうぜ」という気概を持った監督やスタッフが生み出した「シリーズ凌駕する名作の可能性を持った」傑作となっている。(まだ2話だからね)
冒頭から美しい映像と謎のフラッシュバックで、任務を終えた乗組員たちが地獄から生還したことを示唆し、その中でエイリアンシリーズで見たことのないエイリアン並みに嫌悪感たっぷりな目玉のクリーチャーとかが出てきて期待感が膨らみ。
それに対抗するかのように登場した新主人公ウェンディの存在も新鮮で素晴らしい。ハイブリッド技術によって「子供の心を持つ大人型アンドロイド(超強い)」という設定も、超人なのに安心できない緊張感を漂わせているのも良い。まだ2話だけだがシドニー・チャンドラーの演技は、この複雑な役柄を見事に体現し、無垢さと超人的な能力の危うい境界線を絶妙に表現している点は、シリーズの主人公を凌駕している。
ロストボーイズたちも同じく小学5年生が最強の大人型アンドロイドのハイブリッドというエイリアン以上にドキドキしてしまう危うい存在なのも良い。例のクリーチャーに襲われた時も最強の肉体を持っていながら泣き叫ぶだけとか、いい感じにがっかり感と期待感と希望など視聴者に絶妙な感情を与えてくれた。
あと、小さいことなんだけど、ドラマシリーズになったことでエイリアンシリーズの小さな布石が回収されていく感じが好き。エイリアンに対しモローが「恐怖心を悟られると殺されるぞ」と言った表現をして、実際彼はエイリアンにギリギリ殺されずに済んだりとか、エイリアンを電気ショックで気絶させて繭のような状態にする捕縛キットのような存在など、やられっぱなしのユタニ社がエイリアンの研究を意外としているっぽいところが示唆されたりと、色々と「おおー」と1人でニヤニヤしてしまったりするのだ。
ファンの人ほどより楽しめるんだろうなー。
私を映画沼に誘い込んだ友人Aはきっと何回もリピート再生して色々と思うところを咀嚼しながら何度も楽しむんだろうなーと思った。
まとめ
この記事では、ノア・ホーリー監督による日本未公開作品「エイリアン・アース」の完全ネタバレあらすじから海外評価まで詳細に解説した。
2120年の企業支配社会を舞台に、人間の意識をシンセティックに移植する「ハイブリッド技術」と宇宙船墜落によるエイリアン脅威の拡散という二つの軸で展開される物語は、期待を大きく上回る出来栄えとなった。
海外では批評家93%(Rotten Tomatoes)、観客95%、IMDb8.8点、Metacritic84点という驚異的な高評価を獲得し、「フランチャイズ史上最高の作品」「2025年最高のTV作品」との評価が続出している。
特に注目を集めたのは、エイリアン・フランチャイズ初のテレビシリーズ化でありながら、映画作品を凌駕する品質と壮大なスケールを実現した点だ。ホーリー監督の「ファーゴ」「レギオン」で培われた映像美と哲学的テーマの融合は、エイリアン宇宙に新たな深みを与えている。
海外では「恐怖の本質を追求した傑作」「AI時代の人間性を問う現代的な寓話」として受け止められ、単なるホラー作品を超えた社会派SF作品としての評価を確立した。日本での配信開始が待ち遠しい、間違いなく2025年を代表する話題作である。
『エイリアン・アース』
ネタバレと海外の感想評価まとめ
第一話
第二話
第三話
第四話
第五話
くっそ面白いので
興味があるなら今すぐに
Disney+ で観た方が良いですよ。
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