映画『プー あくまのくまさん』物語ネタバレ。低評価なのに面白い?世界中で大ヒットの理由は?




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「彼を知っている大人こそ背徳感で楽しめるだろう」物議を醸したホラー映画『プー あくまのくまさん』(原題:Winnie.The.Pooh.Blood.and.Honey)』物語ネタバレ!超酷評されるも続編決定されたカルト的人気の理由とは?を紹介していきます。

一夜限りの上映だったが、あまりにも大好評を受け拡大公開するや否やメキシコだけで100万ドル突破の大成功、著作権切れされたプーさんをホラー化し物議を醸しながら超低予算で作られた本作は『プーさん知っているほど背筋が続々する良作ホラー』になっていました。

既に続編が決定しているのも納得。彼らの存在を知っているからこそ、子供時代の思い出があるからこそ、なぜか人を残酷に殺しまくる姿を見て興奮する人が続出している本作の内容とは?

お楽しみに。

続編の情報が続々更新!「プー あくまのくまさん2」にはティガーも登場だけではなく!ビジュアルも一新されてすごいことになっています!!↓

https://www.alpaca76.com/archives/29120

これは、久々に、なんだか不思議な琴線を刺激される作品です。

ネタバレよりも先に「くまのプーさん血と蜜」の世界の感想評価まとめを見たい人はこちら↓

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どんな映画?なぜプーさん?

本作は、1926年に出版された「くまのプーさん」が2022年1月1日に米国で著作権切れとなったことを受けて、開発がスタート。皮肉を効かせたのか本作の撮影は、原作の舞台となる「百エーカーの森」のインスピレーション源と言われている英国イーストサセックス州のアッシュダウンの森で10日間にわたって撮影が行われた。

ホラー映画『プー あくまのくまさん』は、2023年に公開されたイギリスのインディペンデント・スラッシャー映画で、本作が監督デビューとなるリース・フレイク=ウォーターフィールドが脚本・監督・製作を担当。血に飢えた野生の殺人鬼となったくまのプーさんが若い女子大生たちや5年後に大学に出て百エーカーの森に戻ってきた大人のクリストファー・ロビンを恐怖に陥れるという内容です。制作チームはディズニー=プーさんのイメージが連想されないように黄色い体に赤いシャツといった要素を全て排除しています。

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当初は2023年1月26日にメキシコで初公開、2023年2月15日にアメリカ、イギリス、カナダでファンによる批判を恐れ一夜限定で上映されるはずだったが、大好評につき全世界での大規模な劇場公開に拡大され「くまのプーさんと血と蜜』は世界中で公開されます。

ディズニーのファンによる意図的な低評価爆撃を受け評価が著しく低くなっている本作は、批評家達からも絶対に売れないと太鼓判を押されていましたが、興行収入は第一週で100万ドルを突破するなど大成功を収めています。

「私たちの子供時代を台無しにしている」などと批判的なコメントがリース=ウォーターフィールド監督のインスタグラムに届きまくっているが監督は「そうだ、私は君たちの子供時代を台無しにするためにやっているんだ」と煽りまくっている。

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映画『プー あくまのくまさん』物語ネタバレ

昔、幼いクリストファー・ロビンは、100エーカーの森でくまのプーさん、ピグレット、イーヨー、うさぎ、ふくろうに出会い、彼らと友達になった。クリストファーはプーさん達に人間の文化や言葉を教え一緒に仲良く遊んでいた。

しかし、現実問題、大人になったクリストファー・ロビンは徐々に森に近寄らなくなり、いずれ全く顔を出さなくなってしまう。

食事など全てのことをクリストファーに依存しまくっていたプーさん、ピグレット、ウサギ、フクロウは極度の飢餓状態になり一番弱いイーヨーを殺して食べてしまう。

イーヨーを弔う墓の前で仲間を殺して食べて生き延びたプーさんたちは置き去りにしたクリストファーから教わった人間性や言葉を捨て野生の本能を取り戻して、クリストファーへの復讐を誓う。

食人鬼プーさんとピグレット

5年後、

大人になったクリストファーは、婚約者であるメアリー・ロビンを連れて100エーカーの森を訪れプーさん達に会いに来るが、彼らが住んでいた家屋は荒廃しそこには誰もおらずクリストファーの呼びかけには誰も応じない。

嫌な雰囲気が漂う中、彼らが住んでいた家屋の一つを探索すると、そこは血で汚れておりかつての仲間が住んでいた場所には見えない。しばらく探索を続けると突然獣のような唸り声をあげた何者かが家屋に入ってきたため二人は隠れる。しばらくして外に出ると、ピグレットが背後からメアリーの首を絞める。クリストファーはピグレット(まるでイボ猪のように下顎から巨大な牙が突き出ている)に止めるように伝えるがピグレットはそのままメアリーを締め殺す。クリストファーは逃げ出そうとするが、(2m近い体格で憎悪に顔を歪めた姿に変貌した)プーさんとピグレットに追い詰められると、必死に何が起きたのかと問いかけるが無視されて森の中に引きずり戻されてたところでタイトルコール。

タイトルコール後、どうやら100エーカーの森で熊男、豚男(プーさんとピグレットのことだと思われる)に襲われた女性の記事、行方不明者が続出していることを警告するゴシップ紙らしき媒体が映し出され、隠し撮りされたプーさんの鬼の形相が掲載されている。

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人間は美味しくいただきます

大学生マリア、ジェス、アリス、ゾーイ、ララはマリアの提案で100エーカーの森にあるログハウスを借り切ってバカンスを楽しむ。

マリア達に合流しようとしていた友人の一人がプーさんに突然襲われ近くの納屋に隠れるが、不気味な笑みを浮かべ無言のまま彼女を捕まえ木材粉砕機にぶち込み粉々にするのをじっとみている。

プーさんのツリーハウス、ピグレットが一生懸命自転車発電機を漕いでランプを照らしている。そこには死んだと思われていたクリストファーが磔にされ返り血で真っ赤に染まったプーさんに向かって謝罪の言葉を発し続けている。プーさんは過去のクリストファーとの記憶を思い出すが、結局友達だよとか言いながら大学生活を謳歌してプーさん達を見捨てたクリストファーを許せないプーさんは涙を流して暴れる。そしてプーさんはイーヨーの尻尾で作った鞭を取り出すとクリストファーをめった打ちにした後、プーさんたちが美味しくいただいたマリアの残骸を目の前に置いてクリストファーは泣き叫ぶ。

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ピグレットのフルスイングで頭蓋粉砕

夜が訪れると、プーさんとピグレットは100エーカーの森で爆音で馬鹿騒ぎをしている学生達のログハウスを見つける。

湯船でインスタ用の写真を撮っているララ(巨乳)はピグレットとプーさんにあっさり誘拐されてしまう。ララが目を覚ますと、目の前で爆音でアクセルをふかすプーさんと、巨大なハンマーを持ち傍に立つピグレットがいた。ララが恐怖で泣き叫ぶがピグレットが背中を踏みつけプーさんは車をゆっくり発車させるとララの頭蓋骨を粉砕させて殺す。

ララの叫び声を聞いたマリアとジェスが外に出ると無惨な姿になったララの遺体を見つける。二人はログハウスに戻り友人にこの場所は危険だと話していると、外を歩くプーさんの姿を見て恐怖する。

ログハウスのブレーカーを落とされ、離れ離れになったところをピグレットハンマーでアリスはぶん殴られ気絶、プールに逃げたゾーイは顔面を渾身のフルスイングで吹っ飛ばされて殺されてしまう。2階に逃げていたマリアとジェスはプーさんたちが気絶したアリスをどこかに連れて行こうとしていたので森の中奥深くまでついていく。(逃げようよ)

プーさんのツリーハウスにたどり着いたマリアとジェスは囚われていたアリスを助け出しツリーハウス内をなぜか散策する。そこで囚われていたクリストファー、そして夫婦で囚われ夫を殺されたシャーリーンという女性を解放する。

シャーリーンは夫を殺された恨みを晴らすため銃を撃って(どこから出した?)ピグレットを呼び寄せ銃を突きつけるが背後からプーさんに掴みかかられ頭を踏み潰されてぶっ殺される。その様子を静観していたマリア、ジェスはアリスを置いて逃げプーさんは二人を追いかける。残ったアリスはハンマーでピグレットをぶん殴って気絶させ縄と鎖で拘束した後、悪態をつきながらハンマーで何度も殴ってピグレットの頭を粉砕してぶっ殺す。

ピグレットの悲鳴を聞いて戻ったプーさんは勝利の余韻に浸るアリスの口に鉄の槍をぶっ刺して殺すとマリアとジェスを追いかける。

マリアとジェスは森を抜けて道路出ると偶然通りかかった車に乗っていたローガン、タッカー、ジョン、コルトの4人にことの顛末を話しているとプーさんが現れる。

武装した男達(なぜか銃はない)はプーさんに挑むがどんなに殴られても動じないプーさんは徒手空拳で一人ずつ殺していく。その様子を見ていたマリアとジェスは男達の車を運転してプーさんに体当たりするが、全く効かず焦って操作を誤ったマリアはプーさんごと木に衝突してしまい気絶してしまう。

目を覚ましたマリアの目の前で首だけになったジェスを見せつけられパニックを起こす。外に連れ出されたジェスが抵抗しているとクリストファーが車でプーさんを引いてマリアを助ける。

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エンディングネタバレ

全く動じないプーさんがマリアをつかみ殺そうとするとクリストファーはプーにマリアを助けてくれるなら残りの人生はプーさんと一生100エーカーの森にいることを誓う。

が、プーさんは彼の懇願を無視してマリアの首を切ってぶっ殺し彼女の死体を何度も何度も何度も刺している間にクリストファーは森から脱出するのだった。

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続編はどうなる?ウサギ、フクロウ、ティガーは?

強烈なインパクトを受けた本作はすでに続編が決定している。

不安視する必要はない。

まだ、ウサギ、フクロウが出てきていないから。

しかも続編は本作の5倍の予算になるそうだ。

ウサギは擬人化せず怪物に、フクロウは空から強襲するのだろう。

だが、ティガーに関しては冒頭から出てきていないので、ひょっとしたらプーさんよりも後にディズニーあたりで生まれたキャラクターだからまだ著作権が切れていないのかもしれない。(ひょっとしたら2のサプライズゲスト、、、、いや、3に出る可能性だって・・。)とにかく楽しみである。

クリストファーだけがのうのうと生き残ってしまったし、死んだはずのイーヨーだってホラー映画だし生き返ることもできる。大好きなピグレットだって死んだとは描かれていない気絶しただけかもしれない。

生き残ったクリストファーが傭兵連れてエイリアン2みたいになるかもしれない。この映画のゾクゾクを味わってしまったからにはどんな作品になっても楽しめる自信がある。

海外の感想評価

4/10
このような製品に期待するのは間違っていると思います。
この映画は、良い映画ではありません。脚本が稚拙で、スタジオが作った映画には絶対にならないような演出がいくつかあり、演技もかなりクドい。登場人物の名前も思い出せないほど薄っぺらい。テンポは少し悪く、エフェクトが著しく悪い時もあった。
しかし、素人が作った10万ドル以下の予算で何を期待したのだろうか?IPをいい加減な金儲けに利用した連中に、時間を無駄にされた気がしてならない。チームは努力し、自分たちの手の届く範囲でできることをやったのだと思いました。
この作品には、クールな演出や楽しい殺陣、娯楽的な悪役のシーンがいくつかあり、少なくとも観るに値する作品でした。本当に短い映画で、絶対的な退屈さはない。今年見たホラー映画の中で、最悪の作品でもない。
次回はもっと大きな予算と、より良い脚本・編集と、より良いキャスティングがあれば、大丈夫だろう。彼らの問題の多くは、攻撃的に悪いとか無能というのとは対照的に、予算や経験不足に関連しているように思えた。

7/10
この映画は、ポスターを見ただけで、何を見るのかがわかるというケースがあります。私があらすじを説明する意味はない。もしあなたが、何らかの病的な理由で、くまのプーさん(そう、あなたの子供の頃の熊)が精神異常をきたして殺しまくる映画を夢見たことがあるなら、この映画ではまさにそれが実現するのだ。

客観的に見て、この映画は決して良い映画ではない。スラッシャーとしては平凡で、最後に残酷な死があるが、「Terrifier」のような映画の影に隠れている。
では、なぜ7点なのか?というのも、太った熊が被害者を拷問して殺すという、かなりアホなプロットではあるが、同時に非常に面白いからである。たとえ興味本位であっても、見る価値がある。一番面白いのは、この映画自体がコメディではなく、真面目にやっているように見えることで、それがより一層面白さを増している。また、ピグレットの鳴き声がこの映画にプラスを与えていると言わざるを得ない。
要するに、この映画は「So bad it’s good movie」の一つだと理解し、全く真面目に観ないのがベストなのである。くまのプーさんが人を殺すというのが少しも面白くないという人は、この映画をスキップするのが得策だろう。

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まとめと感想「必見、何度でも言う、必見」

これは面白い映画を見た。

メディアはプーさんが、プーさんが、とかディズニーが怒る、とかいろいろ言っているけどこの作品は監督のアイディア勝ち。”プーさんを知っているからこそより楽しめる”良作ホラー。

これは上手く言えない。いつも以上に感覚で表現することになるが。

私たちの中でかわいいプーさんが、ぐっちゃぐちゃに汚されている

これがある種のカタルシスを生みだしている。ずっと背筋がゾクゾクして楽しんでしまっていた。汚れた大人だからこその背徳感もあると思う。とにかく知っている人ほどゾクゾクする。

物語、脚本は「13日の金曜日」のジェイソンがプーさんになったと言えるぐらいシンプル。

プーさんの森で馬鹿騒ぎする頭の悪そうな女子学生が次々殺されるというもの。ホラーの基本を抑えつつ、静かに、残酷に、時には車で、いろいろな方法でぶっ殺しぶっ殺される、しかもその相手が私たちも知っているくまのプーさんだったら?・・・・これがまた最高のスパイスになっている。

大人になったクリストファーロビンが女に走って彼らを無視したら?という大人になったからこその想像力をダークな方向に向けて全力でホラーに挑んだ良作。

見終わった後だから言えますが、監督が子供時代の思い出がある人向けにあえてこの作品を作った理由が分かるような気がします。

劇中ずっと”あのプーさんが!?”が連続するため不思議と大人になった私たちの神経を良い意味で逆撫でしてくれるこの感覚は映画を体験する側にとっては久しぶりに良い映画を見たと言えるのではないでしょうか?

ずっとゾクゾクしたなー。

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