映画『キュリー夫人(2022)』ネタバレ!物語エンディングと感想紹介「押し付けがましい洗脳映画」

「原爆やチェルノブイリはキュリーが原因と言いたげな見せ方に嫌悪感」映画『キュリー夫人』物語エンディングまでネタバレと感想。史上初2度のノーベル賞を受賞したキュリー夫人の知られざる不正確な原作を基にした”彼女の私生活”を中心に描かれ、数々の功績や努力などは控えめで退屈な映画です。

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映画『キュリー夫人(2022)』作品情報

あらすじ
1934年キュリー夫人は病に倒れ病院に運ばれている間に人生を振り返る。ピエールとの出会い、ラジウム、放射能の発見、史上初の2度のノーベル賞、夫の死、不倫、初の女性教授、そして第一次世界大戦…激動のパリで確固たる決意を持って研究を続けたマリーの生涯を描く。

予告

スタッフ

監督
マルジャン・サトラピ
脚本
ジャック・ソーン
ローレン・レッドニス (原作)

キャスト

キャスト
ロザムンド・パイク… マリー・キュリー
イヴェット・フォイア イヴェット・フォイア … カルラ
ミルヤム・ノヴァク… 看護婦
ラルフ・バーキン … 医者
サム・ライリー… ピエール・キュリー
サイモン・ラッセル・ビール… リップマン教授
シアン・ブルック… ブロニア・スクロドフスカ

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映画『キュリー夫人(2022)』物語エンディングまでネタバレ

1934年パリ。

年老いたマリー・キュリー(ロザムンド・パイク)は自身のオフィスを訪れいつものように研究を始めようとするが倒れてしまい病院に運ばれる。

ストレッチャーで運ばれている間、マリーは自分の人生をフラッシュバックし始め、1893年にピエール・キュリー(サム・ライリー)との出会いを思い出す。その頃、女性の学者は全く尊重されておらずマリーはがリップマン教授(サイモン・ラッセル・ビール)に会いにいくが、”女なのに”学者をしているマリーを尊重するどころか非難した挙句に彼女の研究資金を打ち切り解雇する。マリーは家に帰り姉のブロニアに愚痴るがブロニアはマリーに謝ってみるように言うがマリーは理解できず拒否する。

マリーは多くの研究機関から女性だからと門前払いされる日々を送る。マリーはピエールと再会しピエールは大学で働きながらマリーの作品をいくつか読んでおり賞賛。ピエールはマリーに共同研究を持ちかけるがマリーは断る、しかし自宅の狭いスペースでおこなっていた実験で誤って火をつけてしまったことをきっかけに共同研究を開始する。

ポロニウムとラジウムの発見

マリーは、ウランがその鉱石よりも放射線量が少ないことを発見し、未発見の元素を見つけたと思い実験を行うが、マリーの提唱を正確に測定するための装置を手に入れたと考える。ピエールは、マリーの科学知識や才能は優れているが、正しく測定するための”機器”が足りていないでないことを知っており、電位を測定するために自作した四分儀電磁計を彼女に贈る。

友人のポール・ランジュバン夫妻との夕食会ピエールは鉱石を採取後、私たちが科学で知っている元素をすべて除去するまでの過程を詳しく説明する。当初我慢していたマリーだったがピエールに触発されこのウランには強力で未知の力があり、その反応は元素そのものから生じていると考えていることなどを饒舌に話すのだった。食事会の帰り道ピエールはマリーに惹かれていることを告白、仕事の邪魔にならないようにとプロポーズをし、彼女はそれを受け入れる。そして二人はすぐに結婚する。

穏やかで幸せなハネムーン(二人とも全裸で川に飛び込むなど)の後、ピエールはマリーのために用意した新しい研究スペースを見せて驚かせる。早速二人は夕食会で話した通り採取した鉱石から新たな元素を取り出すべく研究を4年間続け、女の子イレーヌが生まれ、夜の研究室で緑色に光るポロニウムとラジウムという2つの新元素を発見する。その衝撃的な成果を科学界に発表し、マリーはその元素から出る波動を「放射能」と呼ぶことを説明する。このニュースは画期的だと新聞に掲載される。

この画期的な発見でピエールは教授になりマリーは第2子を妊娠する。各地の科学者たちが放射能の実験を始める。ピエールは、ラジウムが癌に効くという話を聞いたとマリーに伝え、自分たちの仕事が世界を変えていくのを感じると言う。

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ノーベル賞

ラジウムの発見以来ピエールは体調を悪くしていた、そして放射能を使って霊を呼び出す女性に魅了され始めるが、マリーは幼い頃に母親を病で失って以来科学しか信じないと言いピエールを苛立たせる。

一方、ピエールはどんどん病気が悪化しているようだ。そしてマリーは次女イヴを出産する。ピエールはマリーのもとにやってきて、自分たちの発見した放射能がノーベル賞候補になったことを告げる。ただし、ピエールの名前しかない。

1903年、ストックホルムでピエールはノーベル賞を受賞し、マリーは出産してフランスに滞在していた。ピエールはスピーチの中で、ラジウムの有用性を説くと同時に悪者の手に渡ると危険であることを指摘し(長崎の原爆投下のシーンが挿入)人類はもう準備ができているのだろうかと問いかけ、人類はこの発見から益よりも害を受けると思うとスピーチを終える。

帰宅したピエールに対し彼のおこなったスピーチが自分の手柄のように思えたことに腹を立て、彼をひっぱたいてしまう。しかしピエールは君にもその場にいて欲しかったと話す。

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ラジウムの危険性

ある夜、急な眩暈と貧血に落ちいたピエールは車道に飛び出してしまい馬車にひかれて死んでしまう。マリーは打ちのめされ、悪夢にうなされる。リップマン教授に呼び出され、ピエールの後任の教授になるための面接を受ける。彼女はその仕事はしたくないが引き受け自分の科学は自分で語るべきだと主張しマリーはソルボンヌ大学で初めての女性教授となる。

1971年

ネバダ州の砂漠で原爆実験が行われている。マリーが大学の発表拍手喝采を浴びる一方でマリーはラジウムが自分を含め何人かの人が貧血になっていること、ラジウムには毒性があり病気にさせていることに気付く。友人のポールにラジウムの毒性がピエールを弱らせ、死に至らしめたのではとポールに打ち明けポールに抱きしめられたマリーは関係を持つようになる。

ある日の授業の後、ポールが放射線による被曝が重病につながることが科学者によって確認されたことを伝える。その夜、突然現れたポールの妻が彼女の顔を叩き、毒を発明した「汚れた棒」と侮辱する。ポールはそれを聞いていたが、これ以上事態を悪化させたくないと思い取り合わなかった。追い打ちをかけるように新聞社がポールとマリーの不倫を報道、マリーは嫌がらせと嘲笑の的になる。ポールは妻を引き留めるためにマリーと別れると伝える。マリーは放射線降霊の主催者ロイ・フラーに、ラジウムを使ってピエールと連絡を取ってみてほしいと涙ながらに懇願する。

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チェルノブイリ原発事故

1986年、チェルノブイリ原発事故が発生する。人類はウランとラジウム、放射能の益と害を大々的に知ることになる。

1991年、2度目のノーベル化学賞。

嫌がらせや家の前で怒鳴り散らす群衆から逃れるために一緒に戻るよう頼まれるがマリーは仕事が大事だからここに残ると言う。その後、マリーは2度目のノーベル化学賞受賞の知らせを受けるが、彼らはラジウム論争を避けるために出席しないように勧めるが彼女はそれを無視し出席すると、マリーに対し女性たちが立ち上がって拍手を始めると会場全体から拍手喝采を浴びる。

1914年、第一次世界大戦。

その後、大人になった娘のアイリーン(アニヤ・テイラー=ジョイ)は、マリーを病院に連れて行き、戦争の手伝いをするよう勧めるがマリーが病院に入るのを拒んだので、アイリーンは患者を外に運び出すのだった、戦争で負傷した彼らは手足を失っているのを目の当たりにしたマリーはリップマン教授のもとへ行き、兵士が切断を必要とする前に治療と診断を行うための移動式レントゲン装置の必要性を主張する。アイリーンは恋人のフレデリックを家に連れてきて一緒に誘導放射線の研究をしていること、放射線の次のステップを見つけると信じていることを伝える。

マリーとアイリーンは、戦地での兵士の命を救う鍵となるレントゲン装置増設の陳情に陸軍大臣アレクサンドル・ミラーンとリップマン教授の元に行くがそんな余裕はないと断られたため、マリーはノーベル賞の金のメダルを資金にしてほしいとと提案し承諾される。

マリーとアイリーンはレントゲン装置を車に積んで戦場に持って行き兵士たちを治療するが、初めて目の当たりにした戦争の悲惨さに恐怖を感じる。

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エンディングネタバレ「100万の命」

1934年

年老いたマリーは病室を歩く。ベッドに横たわるピエール、窓の外では原発事故、戦争で怪我を負った兵士を夢で見る。

目を覚ますとピエールがそこにいる。マリーは病院は嫌いだと言うと、ピエールはマリーの手をとって一緒に廊下を歩きながら君が世界を変えたとマリーを褒め立ち止まり二人はキスを交わす。

テキストが流れる。

亡くなったマリーはピエールの隣に埋葬された。娘のアイリーンとフレデリックは結婚し人工放射能の発見でノーベル賞を受賞したこと。

第一次世界大戦中に100万人以上の男性がX線によるレントゲン診断を受け多くの人を助けたこと、キュリーの発見した放射線治療が最も効果的なガン治療法につながったことを伝え、最後に映し出された写真は、1927年ソルべー会議に出席したマリーとアインシュタインなど著名な科学者たちが写っていた。

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海外の評価「IMDb 6.1/10」

5/10
ということで、これは正確ではないようです。

マルジャン・サトラピ監督の「キュリー夫人」は、ロザムンド・パイクがマリー・キュリーを演じており、それだけでも核物理学を魅力的に描いている。しかし、コーネル大学のジェラルディン・マクギンティは、この作品はキュリーの生涯を早口で弄んだ本が元になっており、事実上、歴史的資料としては役に立たないと指摘する。放射線の用途を知りたいのであれば、まだ使えるのでしょう。

6/10
脚本・演出がダサい ロザムンド・パイクの演技が素晴らしい

この映画は、グラフィックノベル漫画「Radioactive」をベースにしています。
キュリー夫人の科学への貢献が将来もたらす影響について、不必要なほど押し付けがましく描写している。

4/10
ガッカリ

マリー・キュリーの複雑な物語を語ろうとしたこの試みは、監督の虚栄心以外の何物でもなかった。さらに悪いことに、彼女の性生活と放射線の恐怖に焦点を当てたことで、核爆弾や災害、事故による何百万人もの死は彼女だけの責任であるかのように感じさせられた。
私はこのストーリーラインが好きではありませんでした。例えば、彼女がポーランドからフランスに来た経緯や、女性として実際に科学を行うための苦労など、彼女の人生についてもっと見る必要があった。
映画自体は雰囲気のあるものでしたが、彼女の物語を進展させないために、その多くを無駄にしてしまいました。

まとめと個人的な感想「何を伝えたいのか」

私は文系だ。ポロニウムはボロニウムだと思っていたし、ラジウムもウランも放射線も放射能も違いがわからない。日本ではキュリー夫人として知名度のある彼女の伝記映画なのだが、彼女の功績というよりも人柄に焦点を当てているため彼女の人柄が良くわかり退屈だったが、そうかそんな人だったんだなと見れた。

しかし時折挟まれる偉大な発見ラジウムによる”原子爆弾””チェルノブイリ事故”に関して言えば疑問が残る。映画の中で急に彼女の死後に起きた事故を私たちに見せるのはキュリー夫人関係なくね?ってなった。彼女はあくまで科学者として極貧の中懸命に研究して命をかけて様々な功績を残した偉大な人、という魅せ方にすれば良かったのに、まるで彼女のおこなったことが悪夢のような事件、事故、爆発を引き起こしたのだ。と刷り込むような映像の見せ方は疑問に感じた。

ウィキペディアを見るとキュリー夫人の不倫と功績は綺麗に割り切って演説を行い、その後も積極的に研究を行い次々に発表、後進の育成にも力を注ぎ多くの研究者を生み出したことなどは一切書かれていないこと、彼女の不倫話にそんなに時間を割く意味はあったのか?レントゲンの話も彼女はそこで恐怖を感じたようにも見えるが、それ以上に彼女はもっともっともっとレントゲンを現地に送るべきだと車を改造しまくって戦地を駆け回った話とかを入れるには時間が足りないと思うが、この映画は彼女はもっと偉大な人だったことを伝えるにはパンチの足りない映画作品だと感じた。

この不正確な情報で描かれた映画をお金払って見るのなら彼女のプライベートから偉大な功績まで同じく不正確だけど詳細に描かれている「ウィキペディアのキュリー夫人」の項目を読んだ方が面白いと感じた。

日本では2022年10月14日に公開予定。

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