映画『エスター(2009)』物語エンディングまでネタバレ「オチを知ってても面白い傑作ホラー」




『素晴らしい映画』『最高傑作、優れた作品』世界で大絶賛された映画『エスター』物語エンディングまでネタバレ。エスター2の公開前に見ておきたい、世界が認めた傑作ホラー映画の内容とは?お楽しみに。ちなみに海外オリジナルタイトルは『Orphan(孤児の意味)』

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映画『エスター』あらすじ

三人目の子供を流産した夫婦は、代わりに孤児を引き取る。彼女の名前はエスター、容姿端麗で才女で社交性の高い彼女はすぐに家族と打ち解けるが彼女には恐るべき秘密が隠されていた。調べてみると彼女の残虐性が明らかになり…

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映画『エスター』スタッフキャスト

監督
ジャウマ・コレット=セラ
脚本
デヴィッド・レスリー・ジョンソン
アレックス・メイス

監督のジャウマ・コレット=セラは今年公開予定の「ブラック・アダム」の監督でもある。大抜擢されるわけだ、この映画超面白いから。その前に2021年に同じくドウェイン・ジョンソン主演の『ジャングルクルーズ』と、『蝋人形の館(2005)』も監督している・・・・。ジャングルクルーズは見てないからこの監督が撮った作品上から順に見て見たい。ジャングルクルーズのポスターに監督の名前が一切ないから知らなかったけど「エスターの監督が作る」なんてディズニー作品のポスターには書けないよね。楽しみ。

キャスト
ヴェラ・ファーミガ … ケイト
ピーター・サースガード … ジョン
イザベル・フールマン … エスター
パウンダー… シスター・アビゲイル
ジミー・ベネット… ダニエル
マーゴ・マーティンデール … ブラウニング博士
カレル・ローデン… ヴァラヴァ博士
アーリアナ・エンジニアー … マックス
ローズマリー・ダンスモア … バーバラおばあちゃん

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映画『エスター』エンディングまでネタバレ

ケイト・コールマンは夫のジョン、長男ダニエル、長女マックス(難聴で手話が必要)の二人の子供に恵まれているが、三人目の子供(名前をジェシカと名付ける予定だった)を流産したことが心の傷となりアルコール依存症を患った過去を持つ。現在も未だ流産の過去を引きずっておりカウンセラーに通いながら生活睡眠薬を飲まないと悪夢に悩まされる日々を送っていた。

エスター

その様子を見た夫のジョンの提案で三人目の子供を失った傷を癒すために養子を受け入れるため孤児院に行く。施設内を見学して行くうちにエスターという少女の描く絵本のような絵と物語を語る彼女を気に入る。エスターはアメリカで彼女を残し火事で家族全員エスター2/最初の殺人)を失ったことを知る。そんな彼女に同情したコールマン夫婦はエスターを快く迎え入れるのだった。

コールマンの家に到着したエスターは祖母のバーバラ、長男ダニエル、長女マックスに挨拶をする。エスターは耳の聞こえないマックスのために手話を学び二人はすぐに打ち解け、家族全員と積極的に交流して絆を深めて行くのだった。長男のダニエルは少しだけエスターに夢中の親に不満があった。

エスターが初めて学校に行く、この時彼女の服を笑ったクラスメートの女の子を睨みつける。その日の午後、ダニエルはペイント銃で鳩を悪戯で撃った瀕死の鳩を見て困惑していると、エスターは石を差し出して自分で苦しませた責任を負うべきだと言うが躊躇したためエスターは顔色を変えずに鳩を砕いて殺す。

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不信感

エスターには奇妙な癖やこだわりがある。お風呂にに入る時、他人に見られることを極端に嫌うエスターは必ず鍵を掛ける。首のチョークを触れると狂ったように叫ぶ。そして極端な完璧主義者だ。

家でケイトにジェシカの話を聞き涙を流しながら”あなたのようなママを持ってジェシカは幸せね”と言われ思わず抱きしめるのだった。その夜、ケイトとジョンがキッチンでセックスしている姿をエスターに見られたため、ケイトが取り繕いに行くがエスターは”知ってる、ファックでしょ”と冷たく言い放ったことでケイトは傷付く。

ある日、ジョンとマックスとエスターで子供たちで賑わう公園で遊んでいると、ジョンに親しく話しかけるママ友にイラッとした表情を向けるエスターは、ママ友の子供をアスレチックから突き落として足を骨折させる。マックスは目撃していたが誰にも言わなかった。

ある日、孤児院のシスターからの電話でケイトは順調であることを伝えるが、シスターに怪我の件を話す。エスターがプロ顔負けのピアノを弾いてたのを目撃、弾けないと言ってたのでは?と問い詰めると、あなたが教えたがっていたからと反論されてしまい言葉を失う。この件で不信感を持ったケイトはジョンに相談するが、ジョンは真面目に取り合わなかったため、エスターが他の女性に誘われていたことをケイトにチクったことに触れ、ジョンの過去の浮気話を掘り起こされ言い争いになるのをエスターは絵を描きながら笑顔で聞いていたのだった。

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エスターの過去

ある日突然孤児院のシスター・アビゲイルが訪れ開口一番”私は間違っていた”と伝える。シスターは怪我をさせてしまった事件を聞いてエスターが在校していた学校に問い合わせると過去に起きた事件や事故の現場には必ずエスターがいたこと、そして彼女の家族が焼死した事件について火事は放火でまだ犯人は捕まっていないこと、そして確実なことは言えないが”エスターが事故を引き寄せている”とシスターは考えているようだった。

この話を聞いていた、エスターはマックスの助けを借りて倉庫を漁りツリーハウスの鍵、そしてジョンの拳銃を奪うと、帰路に着くシスターの車の前まで先回りする。エスターはマックスを押して道路に倒すとシスターの車は間一髪マックスを避けて慌ててマックスに駆け寄ると背後から忍び寄ったエスターにハンマーで殴られ殺されてしまう。シスターの死体をマックスと隠したことで共犯だと脅し黙らせる。その帰り道を見たダニエルに対しカッターを見せ口を閉じるように脅し子供たちはエスターに逆らえなくなる。

カウンセリングを受けたエスターを置いてカウンセラーと話すケイト夫妻、カウンセラーはエスターの嘘を信じケイトに対して怯えていること、かつてアル中だったことも掘り返しエスター寄りの話をしたことで、ジョンとの間にも溝が生まれる。

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発覚

エスターは完成した絵を笑顔で見ている、しかしその絵はUVライトを当てると血と炎と死体の描かれた残虐な絵を見せるのだった。(このUVライトで別の絵が浮かび上がる手法はエスター2で前の家の家主アレンから教わった手法)

ある時電話が鳴り、シスターの死体が見つかったこと、犯人がまだ捕まっていないことを夫婦は知る。そして不安になったケイトはジョンを説き伏せロシアの孤児院に連絡を取るが記録がないと言われる。

ケイトはダニエルとマックスにエスターから何か悪いことをされていないか?と聞くが二人はエスターに逆らえず問題ないと伝える。

ある日、父親に母親から好かれていないなら贈り物をするといいという助言を逆手に取り、ケイトが大事に育てたジェシカを偲ぶ白いバラを切り取り渡したことで、ケイトは取り乱してエスターの腕を掴み叱りつける。その夜、エスターは自らの腕を万力で締め付け腕を折り、夜になって腕が痛むとジョンを呼び折れた腕を見せケイトの仕業に仕立てることに成功、完全にジョンを味方につける。

ある日、いつものように学校に向かいケイトがダニエルの世話をしている間に、エスターはサイドブレーキを解除したことでマックスの乗った車が坂を下る事故を起こすが、雪のおかげでマックスは助かる。そのタイミングでケイトが隠し持っていたお酒を見つけられてしまいケイトの反論は全て却下されむしろアル中矯正施設に行くことになってしまう。

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ダニエル

マックスに対し”話したらママを殺す”と脅すエスターから妹を助けたいダニエルはエスターが隠したシスター殺害の証拠を探しにツリーハウスに向かう。しかし盗み聞きをしていたエスターはマックスをツリーハウスに火をつけ殺害しようとするが、マックスはなんとか脱出するが怪我を負い入院してしまう。

ケイトはエスターが隠し持っていた手帳からエスターが精神病院にいたことを知るが、目の前のダニエルの火事を見て、エスターがやったとジョンに言うがジョンは煮え切らない様子だった。

ダニエルのお見舞いにきた一家だったが、エスターはダニエルを枕で窒息させる。ナースコールで駆けつけなんとか蘇生したダニエルを見て取り乱したケイトは何食わぬ顔でジュースを飲んで現れたエスターを引っ叩き取り乱すが医師たちに取り押さえられ鎮痛剤を打たれて眠ってしまう。

エンディングネタバレ「殺人鬼エスター(33歳)」

ジョンはエスターとマックスを連れて家に戻る。夜になりジョンの前に現れたエスターは彼を誘惑するが、ジョンは親ではなく異性として好意を持っていることに気が付き彼を拒絶し、明日シスターに連絡して君を引き取ってもらうとはっきりと言ってしまう。

入院しているケイトに一本の電話が入る。ロシアの精神科医からの電話だった。医師は冷静にケイトにエスターが周囲にいないことを確認させると”今すぐに家族を避難させろ”と言う。それは無理だと言うと医師は”言葉を変えてこう言いましょう、エスターは子供ではありません”と。続けて”エスターと言われている少女の本当の名前はリーナ、彼女は特殊ホルモンの病気で子供の容姿をしているが実年齢は33歳の大人の女性です”と言う。さらに彼女の腕や首の傷をご覧になっていないのか?と言われ見ていないと言うと、エスターは精神病院にいる間に7人もの人間を殺害した凶暴性を持ち常に拘束具で拘束していたたが暴れ続けるため、手と首に拘束具が擦れた傷が残っているはずだと言うのだ・・・。

場面は変わりジョンから拒絶され泣いているエスターの腕と首のチョークを外すとそこには生々しい傷跡が残されているのだった。そして彼女は泣き叫びながら入れ歯を外す、エスターが歯医者を拒絶する理由は子供らしからぬ歯を隠すために入れ歯で隠していたのだ、そして彼女は服を脱ぐと膨らんだ大人の胸を隠すためにサラシを巻いていたことがわかるのだった・・・。医師から話を聞いたケイトはすぐに家に戻る。

さらにエスターは今までに養子で迎え入れられる度に父親を誘惑し拒絶されては家族を皆殺しにして放火を繰り返す残忍な殺人鬼だったことを知るのだった・・・。

エスターの部屋でエスターの凶悪な絵の本性を見たジョンを背後からナイフで刺し殺し、その様子を見てしまったマックスを殺すためにエスターは追い詰める。

遅れて到着したケイトはマックスを守るため二階から飛び降りてマックスを潰してケイトと一緒に逃亡する。しかし顔中をガラスで傷だらけにしたエスターが再びケイトに襲いかかり例の凍った池に一緒に落ちてしまう。水中で格闘を繰り広げなんとか浮かび上がったケイトは助けを懇願するエスターに対し”あなたの母親ではない”とエスターの顔を蹴り再び凍った池に落とす。

マックスを抱きしめて現れたパトカーに向かって歩くケイトの姿で物語は終わる。

海外の評価 IMDb 7.0/10「素晴らしく強烈」

8/10
スタイリッシュ、ユニーク、そして強烈

好きか嫌いか。それは本当にどんな素晴らしいツイストの効果でもある。私は絶対に好きな一人で、この不気味で不穏な映画が明らかになることで、さらに恐ろしいと感じた。『ハリウッド版 呪怨』のVera Farmigaが流産したばかりの母親を演じ、『スケルトンキー』のPeter Sarsgaard演じる夫と共に、『ハンガーゲーム』のイザベル演じる非常に不気味な若い女の子を養子にすることにします。当初、エスターは少し違和感を覚えたが、人々が恐ろしい事故に遭い、何人かが行方不明になるまでは、ほぼ許容範囲内だった。映画全体を通して恐怖感が漂い、多くのセットプレーが巧みに演出されている。運動場でのシーンは特に効果的だ。映画は、あちこちに小さなループホールがあるにもかかわらず、驚きとハラハラドキドキの方法でクライマックスを迎える。スタイリッシュで、ユニークで、強烈なジャンルの作品として完全に成功している。

7/10
とても楽しめたが、少しくだらない場面もあった

この映画の多くは楽しめたが、いくつかの愚かな瞬間があった。もしこの映画を90分に短縮していたら、そのような恥ずべき部分を取り除き、全体を引き締めることができただろう。演技は素晴らしく、特に2人の少女と、時に映画を支えているように見えるイザベルの演技には目を見張るものがある。

8/10
一言で言えば、「感動的」です。

たまに、宣伝が下手なのか、予告編で「うーん」となってしまうのか、レーダーから外れてしまう運命にあるような映画がある。『エスター』もそのひとつで、スタジオの後押しがあったとはいえ、予告編を見ただけでは、この作品をチェックする説得力のある理由が伝わってこなかった。
『蝋人形の家』のジャウマ・コレット=セラ監督が手がけたこのエンターテインメント作品において最も輝く宝石はイザベル・フールマンであり、彼の演技によってこの映画は成功するか失敗するか決まる。演技は一様に一流だが、イザベルは現在映画界で活躍する最も優れた若い才能の一人であることを見事に立証しており、この言葉を軽んじてはならない。この12歳の少女は、過去に1度だけ映画に出演したことがあるが、甘美で魅惑的、そしてサイコチックな演技でスクリーンを縦横無尽に駆け巡った。この映画は彼女の映画であり、彼女はそれを最大限に活用しています。もし彼女がハリウッドの一流スターに成長しなかったとしたら、私は最も驚きを隠せません。

8/10
非常によくできた映画で、ユーモアがあり、効果的に心を揺さぶる。

この作品は、ダークで、エッジが効いていて、ひねりが効いて、巧妙で、強烈で、ブラックなコミカルさがあり、私が見た中で最高の「悪ガキ」映画の一つです。ヴェラ・ファーミガとピーター・サースガードはいつも通り一流だが、ジャウマ・コレット=セラ監督が子役から引き出した自然な演技が際立っていた。通常、子役は見ていて辛いものですが、12歳のイザベル・フールマンは、恐ろしくてゾッとするような演技を見せ、賞賛に値すると思います。耳の聞こえない妹マックスを演じたスクリーンデビュー作のアーリアナ・エンジニアは愛らしく、どのシーンでもほとんど主役を張っている。スタイリッシュな撮影、編集、音響も素晴らしい。

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まとめと感想「」

良いホラー映画だ。見終わった後のちょっとした快感が残るこの感じ、久々。洋画ならではのハラハラドキドキ感、13日の金曜日とかで生還できた時の緩みとか収まらない興奮を残した良いエンディングは今後誰彼構わずこの映画を紹介したいぐらいだった。

実は先に妻にネタバレされてしまいエスターの実年齢を知って見たので妻の感動ほどではないが、記憶を消して観たかったぐらい面白い。良い演技、良い脚本、良い音楽だ。

というかやはり1の方が洗練された不気味な恐怖感が素晴らしい。実際に12歳の少女が演じたエスターは可愛らしいのに、実は33歳の殺人鬼でしたーと言われ視聴者が納得してしまうほどの演技力には脱帽。相反するように難聴の少女マックスの健気な可愛らしさと幼さ、純真な表情と演技、この二人のおかげでこの映画は素晴らしいものになっている。両親も普通に仲の良い夫婦なのに互いにアル中と浮気の過去に傷を持ち、徐々に溝ができていく様も互いを信じれない感じが素晴らしい。

オチを知ってても楽しめる脚本も凄い。というかこんなにも子供に受難があるホラー映画はあっただろうか?ここまで殺害現場を見てしまう子供がいただろうか?中でもマックスはエスターに共犯にされ脅されて何も言わず言えず堪える雰囲気が可哀想で可哀想で、子を持つ親としては見てて辛かった。自分の子供にはそんな思いさせたくない!って強く思う反面、彼女たちには何も起きないでほしいと強く願うぐらいマックスだけではなく、この家族にはこれ以上の不幸が起きてほしくないと本気で感情移入してしまった。

優れた脚本、優れた演出、優れた監督、優れた俳優=良い映画。

エスターがあの施設に行くことになった前日譚を描いた『エスター2 最初の殺人』のネタバレはこちら。同じ俳優がエスターを演じているけど隠しきれない骨格などの成長に注目。

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