映画『インシディアス5/赤い扉』物語ネタバレと海外の感想評価




「最終章にふさわしい最高傑作」海外で絶賛された『インシディアス5/赤い扉』物語ネタバレと海外の感想評価を紹介。過去作の主演俳優がまさかの監督も兼任してファンを驚かせましたが、全員が納得させるほど見事な良質ホラーに仕上がっているのでお楽しみに。もちろん過去作やシリーズを知らない私も最後まで楽しめたので大丈夫です。

スポンサーリンク




映画『インシディアス5/赤い扉』物語ネタバレ

IMDb

インシディアスシリーズについて
インシディアスシリーズは本作赤い扉が5作目となるが、本作はインシディアス1 序章→インシディアス第二章→5赤い扉と続いている。
ざっくりとあらすじは、ジョシュ・ランパートと息子のダルトンには強い幽体離脱の能力があり、幽体離脱して”あちらの世界(霊界)(海外では”The Further”と呼ばれている)”にいる間、悪魔や悪霊たちが抜け殻になった肉体を奪おうとするためランパート一家を恐怖に貶めると言うのがこのシリーズの伝統。霊能者のルイーズ、その助手のスペックスとタッカーの助けを借りてなんとか死霊たちを追い払うが、だいたい物語のラストには新しい悪霊が取り憑いているのを仄めかして終了する。
改めて、インシディアス5赤い扉は、インシディアス第2章、霊能者エリーズの死を乗り越えランパート一家が悪霊を追い払った直後から物語が始まる。

ジョシュ(パトリック・ウィルソン)ダルトン・ランバート(タイ・シンプキンス)が彼らを悩ませ続けた怪奇現象の原因である幽体離脱し悪霊を呼び寄せてしまう能力の記憶を消すシーンから物語は始まる。(ジョシュは幼少期に記憶を消し、能力を封印することで悪霊から狙われることがなくなった過去を持つので記憶消去を受けるのは二度目)記憶操作は成功しランパート一家は新たな人生を始める。

10年後、

ジョシュとルネ(ローズ・バーン)離婚し、子供たちはルネが引き取って別々に暮らしていましたが、ジョシュの母ロレインの葬式で再び全員が集まります。帰り間際、ルイーズの助手だったカール(スティーヴ・カウルター)と話をした後、ジョシュの背後に謎の人影が近づいてくるがふと消えてしまうところでタイトルコール。

ジョシュはルネの要望でダルトンを新しい大学に送り、彼のルームメイトであるクリス・ウィンスロー(シンクレア・ダニエル)と出会い挨拶をします。息子について色々と話をしますが、ダルトンは母と一方的に離婚したジョシュをを憎んでおり、不満をぶちまけ始める。愛する息子に拒絶されたジョシュは涙を流しながら車に戻る。

ダルトンはアルマガン教授(ヒアム・アバス)の講義を受講します。しかし彼女の講義は過激でまず生徒たちに自分の絵画を破り捨てるように指示をして、断る生徒は容赦なく講義室から放り出されていきます。生き残りたいダルトンは指示通りに愛する母のスケッチを破くことで教授から一定の賞賛を受けます。

その後、教授の指示で思い出を深堀りしてキャンバスに書き出す講義を受けている最中に記憶から抹消したはずの”あちらの世界”の記憶の片鱗が蘇ってしまったダルトンは突然一心不乱に黒い扉を描き始めます。そして、黒い扉が完成しかけた途端、絵の扉の中から悪魔の手がダルトンの手を引き裂き出血します。記憶が戻ったタイミングで離れていたジョシュにも異変が起きていました。

ジョシュは病院でMRIのスキャンを受けている最中、突然の停電に襲われあれ以来暗闇を恐れて必ず灯りをつけて過ごしていたジョシュはパニックに陥ります。拘束された暗闇の中足元から悪魔が這い寄ってくる幻覚に襲われ叫び出しますが、目を覚ますと無事にスキャンは終わりましたよと医師に言われてジョシュは焦ります。

黒い扉以来悪夢と幻覚に悩まされていたダルトンを元気づけようとクリスと一緒にパーティーに参加し主催の赤ん坊のコスプレをするニック・ザ・ディック(ピーター・ダガー)と出会います。

ダルトンは慣れないパーティーから離れようと屋敷内を歩いているといつの間にか”あちらの世界”に入り込んでしまいトイレで嘔吐していた人を解放しようとした相手が実は新入生の霊で、顔面に向かって大量のゲロを吐きかけられパニックに陥りますが、クリスに助けられて屋敷を後にします。

部屋に戻ったダルトンは教授の課題を仕上げようと”赤い扉”を描き続けていると、突如自分が幽体離脱していることに気が付きます。霊体のダルトンは寝ているクリスの部屋に忍び込み鍵盤ハーモニカを吹いて彼女が飛び起きるのを見て満足します。その後自分の肉体に戻る最中、背後から同じく肉体を奪おうとする悪霊が背後から近寄ってきますが間一髪ダルトンは自分の体に戻ります。

察して部屋を訪れたクリスに事情を説明し、一緒に幽体離脱してしまう能力について調べるようになります。教授の講義を受け課題が進みダルトンの絵は徐々に赤い扉とその横に禍々しい女性の姿が描かれていきます。ある日クリスはYouTubeで、タッカーとスペックス(アンガス・サンプソンとリー・ワネル)の幽体離脱解説動画、そして二人の師匠のエリーズ・レイナー(リン・シェイ)の”あちらの世界”の講義動画を見てますます自分の中に隠されていた記憶がぼんやりと蘇り始めます。

一方、ジョシュが子供の記憶を失わないように写真を見ていると、母の葬式の最中にずっとジョシュの背後にいた謎の男が助手に襲われ気絶します。気絶した拍子にジョシュも”あちらの世界”に行ってしまったジョシュの足元に父親の名前「ベン・バートン」と記された箱を手に入れます。箱の中の資料にはジョシュの父ベンは精神病患者で死因が自殺だったことを証明する書類。さらにベンの妻ロレインの写真、その裏には”これで最後だ”というメモ。そこでジョシュは父ベンも同じ能力に悩まされ、自分の家族が”あちらの世界”に襲われないように、家族を守るために自殺して決着をつけようとしたこと知ります。

幽体離脱動画を見たクリスはダルトンの能力を検証するため、ダルトンが幽体離脱して幽霊とコミュニケーションを取る実験を行います。しかし幽体離脱したダルトンの前に現れたのは謎の悪魔でした。悪魔は霊体のダルトンではなく現実のクリスを襲い彼女の首を絞めて殺そうとしますが、ダルトンを見て悪魔はどこかに去ります。クリスは実際に悪魔に襲われ恐怖に陥りダルトンを助けるこはできないと別れを告げられてしまいます。

ジョシュは元妻ルネの家に行き父親ベンについて学んだことを彼女に話します。そこで初めて視聴者にジョシュとルネが離婚したのは”悪魔に取り憑かれたジョシュがルネと家族に襲いかかったことが原因”だったことが明らかにされます。

そのタイミングで、ダルトンの絵が完成しそれをルネの家にいる弟に写真で送ります。そこには赤い扉と悪魔の形相で自分に襲い掛かろうとするジョシュの姿が描かれていました。写真を見たジョシュとルネは、ダルトンもジョシュに襲われた事件を呼び覚まして描いていたこと、彼も記憶が戻りつつあることを知りダルトンの身に危険が迫っていることを予想します。そしてジョシュはルネに”あちらの世界”にいって悪魔との決着をつけると告げます。

記憶が戻ったダルトンは”あちらの世界”に入り込んでしまい、悪魔に取り憑かれたジョシュが自分たちに襲いかかるトラウマを目の前で再現され苦しんでいた。ダルトンを助けたのは自ら”あちらの世界”に幽体離脱したジョシュだった。二人はリップスティックフェイス(ジョセフ・ビシャラ)と呼ばれる悪魔から逃げようとしますが、逃げきれないと悟ったジョシュはダルトンだけでも逃がそうと身を挺して赤い扉を塞ぎます。

諦めかけたジョシュでしたが、現実に戻ったダルトンは赤い扉の絵の上から黒い絵の具で塗り潰すことでリップスティックフェイスを閉じ込めることに成功する。

”あちらの世界”扉が消え悪魔が立ち去ったことを知ったジョシュが立ち上がると、ほのかな光を感じ振り返るとそこにはかつて家族を捨てたと思いこみ憎んでいた父ベンがいた。しかし家族のために死んだ父親を誇りに思い許したジョシュがベンに向かって微笑むとベンの霊体は暖かい光と共にどこかに消え去る。その途端現実に戻ることができたジョシュはルネたちに抱きしめられる。

翌朝、ルネとの間の溝が埋まり仲良くなる姿を見せたジョシュが外に出ると、エリーズの霊体が彼に話しかけてくる。彼女は”ダルトンには明るい未来が待っている”と祝福の言葉を残すといつの間にか消え去り、それを確認したジョシュはどこか満足そうな顔で車を走らせる。

ジョシュがダルトンを訪れるとちょうどダルトンが新たに描いた”ダルトンを助けたジョシュの肖像画”を飾っているのを見て二人は抱き合い和解する。

スポンサーリンク

海外の感想評価 IMDb 6.0/10「終わらせてほしくない」

IMDb

【肯定的な感想】

俳優が監督をやるなんてどんな無茶をするのかとドキドキしていたが、予告編の完成度が高かったため映画館で視聴した。結果としては大満足だった。思い入れのある作品だったからこその完成度だったのかもしれないが本作はホラーファン全員に推奨したい良い作品だったよ。恐怖シーン、タイミング、テンポ、脚本、展開、全てが高水準だった。本作の終わり方は続編がないように見えるが、彼が作るのなら続編を見たくもある。が20年の時を経て平穏が訪れた彼らはそっとしておきたい気持ちもある。良い映画を見た。

「インシディアス5 赤い扉」は、私にとって非常に楽しめる作品でした。特に驚きと緊張感を生み出すスーパーナチュラルなイベントは、視覚的に鮮やかで、物語を引き立てていました。また、物語の終盤に向けての展開は感情的に満足感を覚え、ストーリーテリングの優れた一例だと感じました。

パトリック・ウィルソンの監督デビュー作としての完成度も高く、彼の監督としての技術には感銘を受けました。特にリップスティックフェイスデーモンのデザインは、陰鬱で効果的に描かれており、視覚的なインパクトが強かったです。

「インシディアス5 赤い扉」は、その音響効果とサウンドトラックにより、視覚的な恐怖だけでなく、聴覚的な恐怖も効果的に引き立てていました。音楽は緊張感を高め、観客が映画に深く没入するのを助けていました。また、映画のセットデザインと照明は、物語のダークな雰囲気を強調し、視覚的な恐怖を増幅させていました。さらに、映画のキャラクターたちは、それぞれのバックストーリーが丁寧に描かれており、観客が感情的に関与するのを助けていました。

【否定的な感想】

しかし、一方で「インシディアス5 赤い扉」には改善の余地も感じました。ストーリーラインは予測可能で、新しい素材や生物、シーンが不足していると感じました。また、以前の映画からすでに知られていることを再度描いている部分もあり、新鮮さを欠いていたと感じました。

スクリプトはホラー映画でよく見られる陳腐な台詞やトロープの集合体で、キャラクターの関連性が低く、深みを感じることができませんでした。また、映画の主要キャストが映画の大部分に登場しないことも残念に思いました。特に、パトリック・ウィルソンとローズ・バーンが映画の半分以下しか登場しないことは、彼らの演技をもっと見たかった私にとっては大きな損失でした。

「インシディアス5 赤い扉」は、一部の観客にとっては恐怖映画としての期待を満たすことができなかったかもしれません。特に、ジャンプスケアの使用が過度であり、それが予測可能になってしまったことは、映画の恐怖を薄めてしまったと感じました。

映画の一部のシーンは、観客にとっては混乱を招く可能性があり、物語の流れを中断してしまうと感じました。さらに、映画の結末は、一部の観客にとっては満足のいくものではなかったかもしれません。物語の解決が急速に進行し、それが観客にとっては物足りないものに感じられた可能性があります。

ファンにとってはありがたくエリーズたちの登場は嬉しい限りだったが、過去作を全く見ていない私の妻はずっと???と思っており、しかも彼らについて言及されることがほとんどなかったため混乱が深まっただけのようだ。ホラー映画としての完成度は高く満足できる内容だったが、それは過去作を知った私だけの意見だった。

スポンサーリンク

インシディアス5 赤い扉の日本公開日は?

アメリカでは2023年7月に公開された本作ですが、現時点では日本公開予定はありません。

まとめ

情けないことにインシディアスシリーズは全く見ていなかったため、あまりの完成度の高さに度肝を抜かれ満足して映画館を出ることができた。もちろんこの作品がまさかシリーズ5作目だったことも後から知ったため、本作を見た後慌てて全てのシリーズを視聴した。

だとしてもジェームズ・ワンが監督した過去作よりも本作は洗練された良作ホラーに感じた。もちろんジャンプスケア系の流行を作ったジェームズ・ワン監督の死霊館なんてホラー映画の最高傑作の一つだと思っているし、インシディアス1-2はクソ怖かったし面白かったよ。

それにしても長年ジョシュ・ルパートを演じてきた俳優のパトリック・ウィルソンがこんな上質の映画を作るとは誰も予想していなかっただろう。一緒に視聴していた映画ファンたちは多くのシーンで笑い、驚愕し、恐怖し楽しんでいたのを見ていたし、劇場を出る時の彼らの多くは笑顔だったことからこの評価は間違い無いと思います。

一番ぞくっとしたのは幽体離脱したダルトンがイタズラを成功させて肉体に戻ろうとした背後に悪魔が肉体を奪い取ろうとカサカサ背後から迫るシーン。あの見せ方は正直飛び上がってしまいそうになる程ドキドキさせてくれた。

相変わらず舌ったらずな文章で申し訳ありません。

もうほとんど忘れている人が多いと思うので、インシディアス1と2を見ておくことをお勧めします^^

関連



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

error: Content is protected !!