映画『呪餐 悪魔の奴隷』物語ネタバレ!日本よ、この作品でホラーを学べ!




「インドはホラーもやばい、これは傑作だ」世界が大絶賛するホラー映画『呪餐 悪魔の奴隷』物語結末までネタバレと海外の感想評価。『女神の継承』を超える恐怖を美しく描いた傑作ホラーを堪能してみてください。

アメリカではIMAX上映後、Disney+で配信されています。今後の配信は未定のようですが、今作に関しては”劇場で見た方が絶対に良い怖い映画”です。配信なんて待たずに日本がホラー後進国と実感させられてしまうほどの威力のあるホラー映画です。韓国、台湾、そしてインドネシアが次々に良質ホラー映画を作って世界から称賛されていますのでお楽しみに。

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映画『呪餐 悪魔の奴隷』作品情報

上映日
2022年11月4日(米国)
2023年2月27日(日本)
原産国
インドネシア
公式サイト
オリジナルタイトル:Pengabdi Setan
言語:インドネシア語
撮影地
インドネシア・ジャカルタ
製作会社
Rapi Films
Come and See Pictures
Sky Films

あらすじ

おびただしい遺体のあった呪われた土地に建てられた団地が大嵐に見舞われたとき、家族が恐れるべきは嵐ではなく、自分たちを狙うカルト教団と死霊だった

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スタッフ・キャスト

監督
ジョコ・アンワル
脚本
ジョコ・アンワル

キャスト
タラ・バスロ …リニ
エンディ・アルフィアン …トニ
ナサール・アヌズ …ボンディ
ブロント・パラレ …父/バフリ・スウォノ
ラトゥ・フェリーシャ … タリ
ジュルディ・プラナタ…ディノ
エギー・フェドリー… ブディマン・シャイレンドラ
ムザッキ・ラムダン… ウィスヌ
ファティ・ウンル …アリ
M. イクバル・スライマン… ダルト

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映画『呪餐 悪魔の奴隷』物語ネタバレ

母と末っ子のイアンを失うという恐ろしい事件からなんとか逃れて数年後、リニと弟妹のトニとボンディ、そして父はフラットに住んでいた。人数が多いので、何かあっても大丈夫だと思っていた。しかし、人数が多ければ多いほど、知らない人ばかりで危険であることに気づく。恐怖に満ちた夜、リニとその家族は自分たちを救うために戻ってこなければならない。しかし、今度は逃げるのが遅すぎるかもしれない。

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1955年

ジャーナリストのブディマン・シャイレンドラ(エギー・フェドリー)は警察とレンバン郊外にある山奥にある展望台に到着すると、警察署長のヘル・クスマと合流し展望台に入ると綺麗に並べられミイラ化した大量の遺体を見せられる。外に出ると展望台に続く血のついた足跡からまるで死体が自ら歩いてここに整列したようにも見えるこの不気味な事件を大手メディアが発表すると明日のバンドン会議?に支障が出てしまうので、”無名の雑誌だけで”ひっそりと公表するように指示するのだった。

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1984年

25年後

リニ(タラ・バスロ)トニ(エンディ・アルフィアン)ボンディ(ナサール・アヌズ)、父親バフリ(ブロント・パラレ)4人家族で4年前から北ジャカルタにある日当たりが悪い挙句に心霊現象が度々起きる団地に住んでいた。今日も子供がダストシュートから悪魔の声と顔で脅されて泣いて家に帰る。

25年前に展望台の遺体を目撃し公表したジャーナリストのブディマンは過去の資料箱を開けると呪具、男の写真、展望台の写真、そしてその跡地に建てられたリニたちが住んでいる団地の写真を見ていた。

ある日、住民の子どもたちが団地のエレベーターの扉を開けて落ちている小銭を拾っていると、故障して落下したエレベーターに圧死し中の利用者全員が死亡してしまうという痛ましい事故が起きる。遺体をそれぞれの部屋に運ばれ僧侶の読経が響く間、ずっと大雨が続き団地は停電になり建物の下の階は水浸しになる。

事故で友人を亡くした少女ウィナは悪霊に騙されエレベーターシャフトから転落して殺されてしまう。

トニは団地の住民で友人のディノ(ジュルディ・プラナタ)タリ(ラトゥ・フェリーシャ)と合流すると、団地の住人で宗教家ウスタッズの部屋を訪れる。彼の部屋には例の展望台や大量の墓の上に団地ができていく過程が収められた写真やオカルト儀式や亡くなった母親の写真が掲載された写真集を見つける。

違和感を覚えたリニはエレベーターの事故で孤児となった言葉を話せないウィスヌと出会い、父親の職業を知らないこと、不審な点が多いことを思い出し住民たちと一緒に父親のスーツケースを開けるとおびただしい数の人間の指が入っていた。

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エンディングネタバレ

雷鳴が鳴り響き始めると団地中の遺体が起き上がり住民たちを恐ろしい目に遭わせ次々と恐怖の罠にハマり殺されていく。子供たちがスーツケースを開けたことに気付いた父親と出会い”ラミノム”と呼ばれる悪霊の母から子供たちを守ろうとしたのだと話す。

リニは目を覚ますと窓のない真っ暗な地下室で目覚める。定期的に発生するフラッシュで周囲の様子がわかる。死んだはずのイアンがカルト教団のような黒装束を着た集団と遺体を包む白装束を着た歩く遺体を扇動して父親の両腕を馬に引かせて殺してしまう。の数字でいっぱいの部屋で目を覚ます。

次の標的は弟のトニで彼の両腕を縛り始めるとジャーナリストのブディマンがウィスヌと到着し、教団員に向かって銃を発砲する。邪魔をされたと怒り心頭のラミノムが現れると資料箱にあった呪具(と思っていたが拷問器具の苦悩の梨だった)を見せると叫び逃げ出す。その隙をついて水没した町を移動するためのボートに乗って脱出をするとブディマンは、リニの先祖たちが悪魔崇拝の教団に入っていたこと、生贄として1000人を殺すという取引がいまだに有効でリニ含む子どもたちは今もカルト教団の生贄としての標的になっているのだと言う。

後日、壁の穴の部屋の住民ダルミナとバタラはアパートに戻るの、昨夜の出来事を見逃したと話す。壁に貼ってある1955年のバンドン会議の写真には2人が写っているが、あれから2人は全く歳老いていないように見える様子で物語は終了する。

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海外の感想評価 IMDb:7.0/10

9/10
ジェットコースターのような楽しさ

この映画を見ることは、楽しい経験です。ジョコ・アンワル監督は、上映時間を通して楽しいお化け屋敷を作るために、設定を最適に使うことができます。それだけでなく、「Satan’s Slaves」(呪餐シリーズのオリジナルタイトル)の世界について、より多くの説明(そして追加の疑問も)を得ることができます。
しかし同時に、この続編で終わりではないことも分かっているので、エンディングは突然の中断となり、たくさんの光が点滅しているように感じられた。しかし、この映画は前作の素晴らしい続編であり、インドネシアのホラーの続編が良いものであることを、適切な手腕で示していると思います。また観たい映画かも。

8/10
ジョコ監督に賞賛を

前作より少し良くなったと言いたいところですが、今作は良質なホラー映画に期待できる不気味なものがたくさん詰まっています。この映画は、前作とあまり変わらず、カルト教団自体の謎が多く、より多くの疑問や理論を残してくれました。次回作に何か大きなものを残しているのは間違いない。現実の歴史とストーリーを結びつけるあたりは、さすがジョコ監督。
技術的な面では、インドネシアのホラー映画としては一流で、1作目よりも優れている。特に外観のショットの撮影の美しさには、いまだに頭が上がりません。また、プロダクションデザインも素晴らしく、80年代にタイムスリップしたような気分になります。
エレベーターの事故に至る瞬間が一番好きで、いろんなことがありすぎて、それに合わせて流れる音楽がその瞬間をとてもカオスで激しいものにしています。

8/10
ジョコ・アンワーがまたハードルを上げた!

より大きく、より勇敢に、より残酷にジョコ監督は呪餐シリーズを発展さインドネシアホラー映画の歴史を大きく変え新しい基準を設定します。しかし、ジョコ監督の良し悪しは今まで通りで、ある部分はとてもうまく機能しているが、ある部分は2時間の映画というメディアには不向きなようで、時には無視することができない違和感と矛盾が邪魔をする。しかし、それ以外は、60年代から80年代のホラー映画へのオマージュのおかげで、ハリウッド疲れに悩む人々にとって素晴らしい選択肢となる。

まとめと感想「日本はホラー後進国」

子供の頃に遊園地で1人でお化け屋敷を歩かされた時と同じような恐怖心が呼び起こされる傑作ホラー映画。

インドネシア映画は最近だと「人生は二度とない(ネタバレはこちら)」で人物描写と軽快なテンポで見応えのある青春コメディを見たぐらいだが、インド=ホラーというイメージは全くなかっただけにこの映画の完成度の高さには驚かされた。

申し訳ない、まず映像が超綺麗、世界ではIMAX上映されたのも納得の映像美、台湾の傑作ホラー『女神の継承(ネタバレはこちら)』のようにインドネシアの伝統を織り交ぜた遺体を包む衣裳や部屋の作り、儀式の様相、悪霊、死生観などを落とし込んだ脚本やデザインは映像の隅々まで調べたくなるような驚きに満ちているので見ているだけで楽しめる。

怖がらせ方も演出がとても丁寧で”明快”で不明瞭ではないのに怖い。この場合は撮影技術がすごいというべきなのだろうか。時にはゴアを激しく、時には暗がりからこんにちは、かつての日本のホラー演出の間など、人を怖がらせることへの熱意を感じられる。

個人的に最高に怖くて感謝したくなったシーンはダストシュートに隠れたけど上から遺体がこっちを見つめてるとこ、終盤の地下室で儀式中に定期的に焚かれるフラッシュのシーン。フラッシュが光る一瞬だけ周囲の様子がわかるが焚かれるたびに周囲の状況が変わっていき恐怖が増していくのは最高に鳥肌立った。監督すげぇな!と素直に感じた。

脚本が丁寧。序盤の謎の遺体、中盤から停電し浸水している14階建の団地、放置されている遺体、何かが絶対に起きるであろう状況で登場人物と一緒に恐怖の団地肝試しをさせられてしまうという恐怖体験は一度はぜひ体験してほしい。ただし、どうやら今作はオリジナルタイトルである「Satan’s Slaves2」とあるようにシリーズの二作目の続編になっているので、変に端折られている部分や謎や疑問が残されている部分、展開がいきなり変わったりと違和感があったりするかもしれないが、それ以上にしっかりと緩急つけて怖がらせてくれるので安心してみてほしい。

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2件のコメント

インドとインドネシア、タイと台湾は別の国ですよ。混同してるように見受けられます。
女神の継承は台湾でなくタイが舞台でタイ・韓国の合作です。
今作呪餐はインドではなくインドネシアの映画です

恥ずかしながら、インド、インドネシアが別だと生まれて初めて知りました・・・。冷静なご指摘ありがとうございます。

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