映画『VIRUS/ウィルス:32』物語ネタバレ!薄味の28日後、平均的ゾンビ作品




「薄めた28日後を見たようだ」アルゼンチン発ホラー『VIRUS/ウィルス:32』物語結末までネタバレと海外の感想評価を紹介。様々なゾンビ映画のアイディアを流用しているため既視感が続き32秒間停止というアイディアも活かしきれないな惜しい作品。

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映画『VIRUS/ウィルス:32』作品情報

上映日:2022年4月7日(ウルグアイ)
上映時間:90分
制作国:アルゼンチン・ウルグアイ
言語:スペイン語
原題『Virus-32』
ザック・ソング・32s
制作会社
Aeroplano Cine
Mother Superior

あらすじ

娘と一緒にビルの警備の仕事を始めたアイリスは、周囲が人を殴り殺して食べる感染者に溢れてしまいビルに閉じ込められてしまう。
しかし、わかったことがある。
感染者は『捕食後、32秒間動かなくなる』という習性と、
逃げ出すためには”何かを犠牲にする”必要があるということだ…

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スタッフキャスト

監督
グスタボ・エルナンデス
脚本
ジュマ・フォッデ
グスタボ・エルナンデス

キャスト
ピラール・ガルシア・アヤラ…タタ
ダニエル・ヘンドラー… ルイス
ポーラ・シルヴァ …アイリス
フランコ・ヴィラ… ハーヴィ
ソフィア・ゴンサレス… ミリアム
ラスジド・セザール … エグゼクティボ
アナシー… ニッキー
ティツィアーノ・ヌニェス … ニコ
フアン・フォッデ… サイモン
バージニア・メンデス… アブエラ
グスタボ・アロンソ … マリオ

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映画『VIRUS/ウィルス:32』物語ネタバレ

アルゼンチンのどこか、

ジャビ(フランコ・ヴィラ)は、別居中の妻アイリス(ポーラ・シルヴァ)8歳の娘タタ(ピラール・ガルシア・アヤラ)を押しつけられてしまう。娘よりも仕事を優先し正直鬱陶しそうなアイリスは家で大麻やお酒を楽しむため決して良い母親ではないように見える。アイリスはタタを連れて、巨大なビルの警備員の夜勤をすることになる。

私を1人にするの?と正論を言うタタに対してアイリスは暗い廊下を歩くのは危険だと突き放し無線機を渡して仕事に戻る。アイリスは監視モニターを使い娘の様子確認した後、無線機で話をしながら広い施設内を歩き回る。

仕事の最中、外を見ると倒れている人を一方的に暴力を振るっている現場を見て警察に電話するが繋がらない。不安になったアイリスはタタの元に戻るが娘はいなくなっていた。

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32秒間の法則

タタの名前を叫びながら歩き回ると突如叫びながら突進してくる”ウイルスに感染した男性”に襲われ命からがら逃げた後、町中で警報器やサイレンが鳴り響いていることに気が付く。監視カメラでタタを見つけたアイリスはそこで隠れているように指示をしてひとまず安堵する。

しかし感染者がオフィスに現れアイリスは隠れると近くの猫を捕まえた感染者は床に叩きつけて殺した後、突然動きを止めて静かになる。その隙をついて逃げようとするが感染者はアイリスを見つけてしまう。しかし感染者はアイリスを見つめたまま何もせずぼーっとしているためアイリスは脱出に成功する。安全な場所に隠れたアイリスは、スマホで監視カメラの録画を確認するとどうやら感染者は”感染者は食事や暴力行為で激しく動いた後32秒間大人しくなり、33秒後には再び爆発的な暴力を振るう”ことに気がつく。(再び32秒間大人しくなるためのクールタイムについては最後まで明かされない)

アイリスは感染者から助けてくれたルイスにプールに飛び込むように指示され、ルイスと一緒にプールに飛び込むと追ってきた感染者が溺死するのを目の当たりにする。ルイスは、妊娠中の妻ミミと病院へ向かう途中の救急車がアイリスのビルで動けなくなったこと、ミミの出産を手伝ってくれたら娘のタタを探すのを手伝うと言う。

しかしルイスがミミを紹介するがミミはウイルスに感染していた。感染しているので赤ん坊も感染していると助けるのを拒否しようとするが、ルイスはこの病気は風邪のようなもので数時間か数日で治るものかもしれないという当たり前の希望を持っているためあっさりと見放すアイリスを残酷だと皮肉る。そしてとどめにルイスはタタの居場所を教えて欲しかったら出産を助けるように脅し渋々助けることに同意する。救急キットのある場所に向かう途中でルイスは全員を安全に連れて行ける船のことを話す。

空になったプールのそこで死にかけた夫ジャビと話した後彼の車の鍵をもらった後、救護室に到着し感染したミミは元気な男の子ラウルを出産する。ルイスはミミに鳩を食べさせ32秒間静かな間にラウルを抱かせようとするが、ミミがラウルの頭を潰そうとしたためルイスはミミの頭を銃で撃ち抜く。

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エンディングネタバレ

ルイスはラウルを抱きしめながらタタはボイラー室にいると教えてもらい立ち去るが、ルイスのいた部屋から2発の銃声が聞こえる。ボイラー室に向かうと燃え盛る炉の中に少女の遺体があるのを発見したアイリスはタタの死を確信して銃で自殺しようとする。

しかし老化にあったタタの持ち物を見つけたアイリスが施錠されたドアをノックをするとタタが現れ2人は抱き合う。そこでタタはルイスに隠れるのを手伝ってもらったことを話し、アイリスはタタに船で脱出する計画を話し、これからは常に一緒で絶対に離れずタタを守ると誓う。

ゾンビがひしめく廊下を脱出するために火をつけて逃したネズミを感染者に捕食させ32秒間の間にすり抜けて逃げることに成功するが、まだまだ大量にいた感染者に追いかけられ救急車に隠れたように見せかけマンホールから地下に向かい逃げることに成功する。共に地下に逃げていたルイスを見つけるが感染者の攻撃で瀕死の状態だった。ルイスは死ぬ間際にボートの場所を教えた後、生まれたばかりの息子ラウルの世話を頼む。

別の感染者が地下に現れたためアイリスは自分を犠牲にして感染者に超暴力を受ける瀕死の状態になるが、32秒間の間に逃げるようにタタに指示する。しかしタタは逃げずにホチキス銃で感染者の頭を打ち抜きアイリスを助け2人で脱出する。

プールで溺死したはずの感染者たちは息を吹き返し、町中は感染者で溢れかえる様子を映し出して物語は終了する。

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海外の感想評価 IMDb:5.4/10

4/10
28日後のファンには…。

しかし、映画『VIRUS/ウィルス:32』は、本質的には2002年の映画「28日後」の水増しパクリに過ぎないことが判明した。グスタボ・エルナンデス監督は、ゾンビや感染者というジャンルに新しいものを提供することに成功していなかったので、本当に残念である。
映画『VIRUS/ウィルス:32』は見ごたえはあったが、基本的にはそれだけだった。映画の撮り方、高速で超機動的で俊敏なゾンビ、音楽までもが「28日後」を彷彿とさせた。「28日後」のファンなら映画『VIRUS/ウィルス:32』で大喜びするでしょうが、従来のゾンビ映画のファンにとっては、映画『VIRUS/ウィルス:32』は特に壮大な体験にはならなかったと思います。
また、登場人物との絆も感じられなかったので、さらに長引き、無意味な映画になってしまったと思います。
演技はそれなり。もちろん、このキャストのアンサンブルに馴染みがなかったのは言うまでもありません。脚本やストーリーがあまりに単純で制約が多いため、俳優や女優の出番が少ないのが残念でした。
ヴィジュアル面では、映画『VIRUS/ウィルス:32』はまずまずでした。このジャンルでは、記憶に残るような優れた映画ではありません。そして、ゴアや騒乱の描写がない。確かに暴力は少しありましたが、これは伝統的なゾンビ映画ではなく、むしろ怒りに満ちた人々に感染したタイプの映画なので、それで十分だったのでしょう。
個人的には、感染者やゾンビが機敏に走り回るのは決して好きではありません。でも、この映画は、死体がシャカシャカと動くような伝統的なゾンビ映画ではないので、怒りに感染した人たちが素早く機敏に動き回るというのは、まあいいんじゃないかと思います。ただ、個人的には好みではありません。
映画『VIRUS/ウィルス:32』を最後まで見たが、軽く楽しめただけだった。ゾンビ映画が好きなら、映画『VIRUS/ウィルス:32』はあまりいい選択ではない。『28日後』や『28週後』が好きなら観るが、古き良きロメロ風のゾンビ映画が好きなら、この映画をスキップしてほしい。

5/10
この作品は、ホラージャンルの中ではかなり平均的なものです。

映画『VIRUS/ウィルス:32』はアルゼンチンのホラー映画である。ストーリーは、ウイルスの発生により、感染者がゾンビとなり、極端な摂食行動に出るが、過度に力を入れた後は30秒ほど固まってしまうというもの。ストーリーは「ドーン・オブ・ザ・デッド」のような、ゾンビ映画としては王道的なもの。ゾンビのメイクや衣装はよくできているが、ゾンビがランダムに登場人物・人間を食べるシーンはもっとあったほうがいい。この映画の多くは、状況やキャラクターの成長に焦点を当てています。出産シーンはもっとうまくできたと思うが、あの状況には良い強さがある。エンディングはかなり良く、この映画のベスト20分である。全体的には、ホラージャンルに追加された、一度は見る価値のある、かなり平均的な作品である。

3/10
29.30.31、32….ゾンビがやってくる…

食事をした後や、激しい運動をした後、体がだるくなること、ありますよね?脚本家兼監督のGustavo Henándezは、この些細なギミックだけをテーマにしたゾンビ映画を作るのは良いアイデアだと考えたようです。映画『VIRUS/ウィルス:32』では、ゾンビ(または感染者、あるいはその他)は、脳を貪り食うか生き物を殺した後、32秒間、不活性なトランス状態のままである。もしあなたが素早ければ、この時間を使って逃げることができる。そうでなければ、あなたは彼らの次の晩餐となる
ウルグアイ発の、このダサくて、意味不明で、派生的なゾンビ映画について、他に書くべきことはほとんどない。舞台はほとんど路地裏のスポーツ施設で、主演女優が夜間警備員として働いている。古くてボロボロでネズミが出るような場所で、なぜ警備が必要なのか不思議に思うだろう。彼女は幼い娘と、妻がすでにウイルスに感染しているにもかかわらず、妻の赤ん坊を出産すると言い張る男と一緒に中に閉じ込められる。
映画『VIRUS/ウィルス:32』は、このジャンルで最も使い古された、恐ろしい決まり文句をノンストップで吐き出す。多くのことが少しも意味をなさず、主人公たちは間抜けな決断を下し、音楽は『28日/週後』のジョン・マーフィーの作品からあからさまに盗まれ、クライマックスは情けないことこのうえない。

7/10
テンポがよくてワクワクする
このウルグアイの映画『VIRUS/ウィルス:32』は、「28日後」の高速ゾンビのカテゴリーに真っ向から入る。この映画を作った人たちは、他の映画からアイデアを取り入れたようですが、私がパクリと思わない程度に手を加えています。とはいえ、このジャンルにふさわしい作品であることは間違いない。この映画は、スタートするのに少し時間がかかるだけで、その後は決して止まらない。目を引くトラッキングショットが多く、舞台はほとんど暗い体育館だが、何が起こっているのかがよくわかる。監督、編集、演技がよく、楽しく見ることができた。お薦めです。

まとめと感想「ホッチキスでゾンビを殺せ!」

悪くはないが、B級ゾンビだった。B級なので野暮なツッコミをしなければ暇な夜のお供にはちょうど良いが、映画館で見たら見たで面白いが人に勧めるほどではないかなってレベル。

全力疾走する”感染者”が相手。食事、人間への暴力で相手を瀕死にするぐらい激しく殴ったりした後”32秒間”ぼーっと静かになり、その間は人間を見ても動かない習性を上手に利用して脱出しようぜ。って物語。

なんだけど、ダメな母親が娘と仲直り、感染した妻から生まれたのは人間でした、など『ドーンオブザデッド』や『28日後』などの名作ゾンビ映画から設定パクりましたような描写や展開が続くので海外の評価にもあったように『28日後の薄い続編』と言われるのも仕方がない。

まず説明不足が多い。ウイルスに感染すると暴力的になるが、暴力を振るった後か食事をすると32秒間停止することの理由、止まった後の彼らがもう一度泊まるにはどれだけの時間を要するのか、どこから感染したのか、なぜ感染するのか?感染者と同じプールに飛び込んだだけでは感染しないのか?感染者から生まれた子供はなぜ感染していないのか?など、教えてくれたらもっと深く楽しめたのになと思った。

ゴア表現が物足りない。暗い場所という設定のせいかもしれないが傷口が雑、感染者の暴力が雑、もっと最近のアジア映画の『哭悲/THE SADNESS』や『狼狩り/Project Wolf Hunting』のように強烈な破壊描写がないのでただのゾンビいるけどヒューマンドラマのようなまったりとした映画で終わってしまっている。

”REC”のような緊迫感があるわけでもないが、時折自撮りカメラのような最近流行りの描写を入れるのも悪くはないがテンポを殺すから別の場面で使うべきだった。

あと、最後に娘が32秒間静かな間に多分医療用のホチキスで感染者の頭を撃ち抜いて殺すんだけど頭蓋骨貫通するほどの威力あるのか?そんなに針長いのか?などツッコミどころがあるが、実はそれも妄想で彼女たちはボートにたどり着けなかったと言うのが正解だったのだろうか?

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