映画『女神の継承/The Medium 』物語エンディングネタバレ!感想「タイ版エクソシストが超面白い!」




「日本はホラー後進国だ」「タイの良質ホラーは必見」世界で絶賛された映画『女神の継承/The Medium 』物語エンディングまでネタバレしています。ドキュメンタリー風に描かれ、淡々と怪奇現象を映し出しそしてラストの儀式の描写は鳥肌が止まりません。

視聴後の再確認にもぜひお読みください。

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『女神の継承/The Medium 』作品情報

あらすじ
タイのイサーン地方に伝わる、シャーマンの恐るべき遺産相続の物語。家族に憑いている可能性があるものは、彼らが言うような女神ではないかもしれない。

監督
バンジョン・ピサンタナクン
脚本
チャンタビット・ダナセヴィー … (原作)
ナ・ホンジン…(原作)
バンジョン・ピサンタナクン
シワウト・セワタノン

出演者
ナリヤー・グルモンコルペック Narilya Gulmongkolpech … ミンク
サワニー・ウトゥンマ Sawanee Utoomma … ニム
シラニ・ヤンキッティカン Sirani Yankittikan … ノイ
ヤサカ・チャイソーン Yasaka Chaisorn … マニット
ブーンソン・ナックプー Boonsong Nakphoo … サンティ
アルニー・ワッタナ Arunee Wattana … パン

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映画『女神の継承/The Medium 』物語エンディングネタバレ!

この映画はタイのドキュメンタリーチームがタイ東北部イサーン地方を訪れ、村人が信仰するバヤンの霊に取り憑かれた霊媒師ニム(サワニー・ウトゥンマ)の日常を記録しているドキュメンタリー風の映画である。

バヤンとは先祖代々崇め続けてきた聖なる神のような存在で、ニムの家の女性たちに代々憑いており、ニムも子供の頃にバヤンが憑いて以来ずっと一緒にいると言う。しかし、姉妹のノイ(シラニ・ヤンキッティカン)は得体の知れないバヤンの霊媒となることを望まず、キリスト教に傾倒していた。

ノイの夫ウィロジの葬儀に向かう途中、ニムは、ウィロジの家の男性にはいつも不幸が降りかかることを明かす。父親の工場は倒産、保険金詐欺で工場に火を放ち自殺、息子のマックはバイク事故で死亡。残った女性、ノイと娘のミンク(ナリヤー・グルモンコルペック)は伝統的な村のシャーマニズムを信じず、教会に通っていることが明かされた。

ミンクの異変

ミンクの親族や友人が集まっているところを撮影中、突如ミンクが攻撃的な行動をとっていた。カメラが彼女を追い続けると、元気で快活に職場で働く姿、夜になると浴びるように酒を飲む、そして夜職場で眠りこけてしまう怠惰な姿、不正出血を訴える姿、友人とまるで子供になったかのように遊ぶ姿、まるで多重人格のような様子を見せる。

それからミンクは夜になると奇妙な夢を見るようになり、頭の中で声が聞こえ、腹痛や膣痛が起こるようになる。職場で複数の男性とセックスしているところを上司に見つかり仕事をクビになる。心身ともに憔悴しきったミンクは自殺未遂を行う。

自殺未遂の後、息子のマックの部屋を訪れるとミンクは実兄であるマックと恋人関係にあったこと、そして彼はバイク事故ではなく首を吊って死んでいたことが判明する。ニムは、マックがミンクを殺そうとしていると考え自殺の現場の木の下に向かいマックにミンクを殺さないように説得する儀式を行うが反応はなかったようだ。

一方、シャワー室で”手首を切られた”ミンクを発見した母のノイは、バヤンがノイを後継者として拒否しているためミンクを罰していると思い、ニムの知らないところで他のシャーマンにバヤンをミンクに憑かせる儀式を行う。しかしニムとは関係のない霊媒師による受け入れの儀式は失敗し、ミンクはスタッフのカメラを奪いノイの頭に何度もカメラを振り下ろして山に逃亡してしまう。後日ニムが廃墟の中で倒れているミンクを発見する。

何か得体の知れない存在がいることを確信したニムは、祈るために山に登るが何者かによって神聖なバヤンの偶像の首が折れているのを発見、激しく動揺する。ミンクが入院している場所に向かうとまるで悪魔に取り憑かれた様相になったミンクがニムを攻撃してきたため、取り押さえ簡易的な儀式を行い一時的に落ち着かせることに成功するも、ミンクの中にはまだ悪魔のようなものが取り憑いていた…。

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強力な霊媒師サンティ

ニムはシャーマンサンティに助けを求めミンクを見てもらうと、ミンクには父親であるウィロジの祖先が首を切った何百もの霊が取り憑いていると話す。そしてサンティ、弟子たちそしてニムでミンクの中にいる悪霊を追い出す儀式を準備する。儀式までの数日間、家に仕掛けた防犯カメラに憑依したミンクが、飼い犬を生きたまま茹でて食べたり、冷蔵庫の生肉を食べたり、寝ているノイのベッドに入り込んで腹痛を起こさせニタニタと笑う、しまいには従兄弟の赤子をさらう、探しにきた父親を包丁で刺すなど常軌を逸した行動を見せていた。

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ニムの死

儀式の前日、ノイの家を訪れるも応答がないため中に入ると、ニムはベッドに倒れるようにして亡くなっていた。

サンティはノイを器として儀式が進行する、ノイから大量に吐き出され儀式は順調に見えた。しかし、ミンクを部屋に封印して閉じ込め様子を見ていたミンクの叔母夫婦だったが、部屋から聞こえる息子の鳴き声を聞き、またミンクが攫ったと勘違いし部屋の扉を開けてしまう。

その瞬間。

儀式の手が止まったサンティに悪霊が憑依してしまう。突如狂気じみた踊りを始め、弟子を襲う、そして外で儀式を行なっていた仲間のシャーマンとその弟子たち、そしてドキュメンタリー・クルーを含む儀式に関わったすべての人に次々に悪魔が憑依し、互いに噛み、食い殺し合うのだった。

その頃悪霊に取り憑かれたミンクは家にいた赤子を含む全ての人間を殺害していた。

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エンディングネタバレ「バヤンの逆襲、最後の戦い」

騒動が治まりノイが起き上がると「バヤンだ」と言い、ノイは生き残った弟子たちに儀式を続けるよう指示を出す。バヤン(ノイ)は笑顔で用意された儀式の場所に座ると悪魔が封印されていた壺のかけらに触れながら祈りを捧げる、周囲の人間たちを次々に取り憑かせながら儀式の会場に現れたミンクに対して「この体から出ていけ」とバヤン(ノイ)が挑むも、「母さん」とミンクがつぶやいたためバヤンの意識が逸されてしまい逆に倒されてしまう。

そして、ミンクは生き残った最後のカメラクルーを殺害した後、カメラが落ち人形を映し出したまま、母親いがソリンらしきものをかけて生きたまま焼き殺してしまう。

悲痛な叫びの中、カメラの映し出している人形をよく見ると、ミンクの苗字である「ヤサンティア(yasantia)」と書かれ、大量の釘が刺さっているブードゥー人形を映し出して映画は終わる。

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隠しエンディング「ニムの死の真相」

エンドクレジットが映し出されている間、ニムが死ぬ前日の儀式の準備の間のインタビューが流れる。そこでニムは悪霊を退治する準備がうまくいかず、目に見えて苛立っており、バヤンが本当に自分に憑依したことがあるのかと疑問に思っていることをカメラに告白し立ち去る。カメラの画面の外に行ってしまい自室に戻ったであろうニムの鳴き声が聞こえ終了する。

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海外の感想評価「6.6点」

8/10
不気味

2022年のアカデミー賞へのタイの公式応募作は、私が今まで見た中で最も不気味なエクソシズム映画である。とても怖くて、残酷で、魅惑的で、挑発的です。冒頭からクレジットが回り始めるまで、観客の注意を引き付け、ハラハラドキドキさせる。今のところ、今年最高のホラー映画だ。

6/10
まあまあだが、目新しさはない。

昨夜、映画館でこれを見たのですが、見栄えがよく、よくできていて、設定も面白いのですが、やはり目新しさや特別なものは何もありませんでした。この映画で出てくるものはすべて前に見たことがある。多くの要素を共有する「The Wailing」と同じレベルには到底及ばない。
ラストの叫び声や走り回る姿、取り憑かれたような演技は、登場人物にほとんど感情移入できないため、しばらくすると退屈になる。ラストまで登場した人物の誰一人として、私は気にならなかった。
ホラー映画でこのようなことを言うのはあまりないのですが、実際にもっと繊細に、騒々しさを省くことで改善されたのではないでしょうか。また、130分というのは長すぎる。

9/10
ほぼ完璧なホラー映画。

1分1秒が惜しい。1分から強い雰囲気があり、不気味で、伝統、文化、宗教的な民間伝承に満ち、本当にサスペンスフルで恐ろしい瞬間があり、すべてのキャストの素晴らしい演技により、私が今まで見た中で最もリアルなホラー映画の1つとなっています。おそらく、史上最高のファウンド・フッテージであり、史上最高の憑依映画の1つである。

感想「クソ面白い、邦画の時代は終焉」

驚いた、予告ではいまいちピンと来なかったし、どんな話になるのか全く理解できないまま、静かに怪奇現象が起き始め、そしてまさかの人が死に、そして儀式でどんでん返し。映像は美しく雨の音や風の音を効果的に聴かせてくれるため幻想的で美しい古き良き霊媒師の姿を映し出している。脚本はドキュメンタリー風にしているので余計と思えるぐらい登場人物の日常を映し出し、やや退屈に感じる前半を乗り越えることができればあとはジェットコースターのように一気に駆け降りるだけである。

途中、防犯カメラの映像で悪魔的行動、カメラをパンしたらアップデ悪魔が襲ってきたり、パラノーマルアクティビティ、REC、エクソシスト、などどこかで見たことあるような恐怖シーンはご愛嬌としておくべきか、その辺はありきたりな魅せ方で残念だった。が、どの世界にも同じように共通する悪魔が憑依するとこうなると同じ様子を映し出してくれると、世界には悪魔が本当に存在するのかもと謎の恐怖を覚えたのも確かであり、エクソシストもこの映画も地獄にいる悪魔という点では同じ世界観と思って楽しめたので良いとしよう。

海外の評価でも勿体無い、もう少し改善すれば、、という評価がある通り、美しく面白く悲しく残酷で面白いのだが、少し長すぎたのが唯一の欠点か。

あの雨の中の儀式の映像とか、全く意味がわからないけど美しく目が離せなかった。

日本ではアイドルが出ている中、ただのおばちゃんが主役で面白い映画を作れるのだからタイは素晴らしい国だと思った。

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