「前作のヒロインに最悪の悲劇」「マジかよ」前作で感動を全てぶち壊す最強ホラー映画『紅い服の少女 第二章 真実』エンディングまで全部ネタバレ!しっかりと伏線が回収され、謎は全て解け!精霊が悪霊と対峙!など多少失速するも・・・。
もくじ
『紅い服の少女 第二章 真実』あらすじ
10代の娘が突然失踪したため、母親が捜索に向かう。娘は赤い服を着た少女と一緒にいるところを目撃され、母親はその少女の謎を解こうとするが、予想をはるかに超える謎と恐怖が待ち受けている。
『紅い服の少女 第二章 真実』スタッフ・キャスト
監督
程偉昊(チェン・ウェイハオ)
シー・ケン・チエン … (脚本家)
ワン・ジュー・ヤン …(脚本家)
キャスト
レイニー・ヤン…リー・シュウフェン
アン・シュー…シェン・イーシュン
フランチェスカ・カオ… リン・メイホア
シャオホア・ラン… ロン師匠
リバー・ファン … ホー・ジーウェイ
映画『紅い服の少女 第二章 真実』物語エンディングまでネタバレと感想
深夜、山奥で若者たちが謎の包みを開くとそこには子供の遺体が、驚き車に逃げるが謎の悪霊によって取り殺されてしまう。
2016年。
ソーシャルワーカーのリー・シュウフェン(レイニー・ヤン)は、リン・メイファ(フランチェスカ・カオ)の自宅を訪問する。疲れた顔のリンの胸には謎の呪文が刻印されており、家の中には謎の祭壇、地面に書かれた呪文、壁にはお札、なぜかつけっぱなしの子供番組、そして娘の姿が見えないため周囲を見渡すと、布で覆われた不気味な人形二体、そしてリンの娘がいた。娘は裸で全身に耳なし芳一のように呪文のようなものが書かれていた。娘は無表情のままだった。
思春期の娘ヤーティン
リンの10代の思春期真っ盛りの娘リー・ヤーティン(ワンルー・ジエン)が妊娠検査で陽性(妊娠七週目)だったことを隠していたことで親子の中は険悪そのものだった。
仕事に戻る、例の呪文が施されていた子供は保護され施設にいるが、その母メイファはリーに会いに来てはあの子が危険だから返してほしいと懇願するが彼女は無視して車で離れる。
リーは娘ヤーティンを迎えに学校に向かうがすでに娘は帰ったのだと言われる。家には誰もいない。友人知人、そして娘のボーイフレンドのいるリン・チュンカイ(ウー・ニェンスアン)に会いに行く。チュンカイは「虎の王」と呼ばれる精霊の器として寺院で修行の身で、彼女が会いに行く時も虎の様子を体で体現しながら爆竹の煙の中から神々しく現れる。
そんな虎の王の力を借りてヤーティンを捜索するチェンカイは、森の中でヤーティンの靴を見つける。しかし突如チュンカイは疲弊し何かを吐き出そうと悶え動けなくなる。その様子からチュンカイの師匠であるロン師匠(シャオホア・ラン)はこの付近は悪霊の縄張りだと言う。
前作の主人公の変わり果てた姿
一緒にいたリーは背後に視線を感じ振り返ると、廃墟となった病院の窓に誰かがいた。ヤーティンが隠れているのだと思い単身入り込むと、その奥で一心不乱に虫を食べ続ける様子のおかしい妊婦がいた。保護された彼女のいる病院で憔悴し切っていると、知り合いの記者が保護された妊婦について教えてくれた。なんと保護された女は”前作第一章の主人公”のシェン・イージュン(アン・シュー)だった。あの美しいラジオDJの姿とはかけ離れたボサボサで精神に異常をきたした様相、何があったのだろうか。記者は続ける。さらに彼のボーイフレンドと祖母も行方不明になっているのだと言う。防犯カメラに映った二人の写真を見るとそこには二人の手を引く紅い服の少女の姿があった。第一章のラストシーンでやはり三人は悪霊からは逃げきれていなかったことが示唆されてしまう。
保護されたイージュンだったが、子供は死産だった。病院で少しだけ落ち着いた様子だったのでリーがヤーティンについて何か知らないかと伺うが、見つけることは不可能だ!と突如として叫び夫のジーウェイ、その祖母の名前を叫び出して錯乱してしまう。
場所は変わり、イージュンは誰かの集合墓地に向かい”既に夫のジーウェイ、祖母の二人は亡くなっている”ことを聞いていた。
紅い服の少女の正体
娘のスマホの暗証番号を解き、その中のビデオでイージュンが保護された廃墟の病院が映し出されていた…。やはりヤーティンは廃病院に?
ロン師匠の儀式のおかげで紅い服の少女と思われる霊体と話をすることができ、どうやら彼女は母親を探しているのだと言う。誰の母親なのか?リー?イージュン・・・?謎は深まるばかりだった。
イージュンは退院して家に戻り再び紅い服の少女の調査を続けるが怪奇現象に邪魔をされる。そしてそこに死んだはずのジーウェンの姿が、その姿を見てイージュンは微笑む。
リーはメイファの家にあったお札を見つけメイファが鍵だと家を訪れる。開口一番メイファは「家族が行方不明になったのね?」と何かを知っている様子だった。なんの話?と聞く突然、明らかに様子がおかしいイージュンが家の前に現れる。様子がおかしいことに気がついたメイファは両腕に刻印された呪文(家中に貼ってある札と同じ)をイージュンに見せた途端彼女の体から紅い服の少女が離れて悶え苦しみ家から逃亡する。
何かを知っている様子のメイファに対しイージュンはなぜ私は死なないの?と問いかけるとあなたのお腹の赤ん坊が代わりに犠牲になったから森から帰還できたのだと言う。なら子供が探しているという母親はイージュンのことなのか?とリーが問いかけるがメイファが「探しているのは私なの」と言い出し、ポツリポツリと話し始める。
メイファは赤い服が好きな娘と一緒に遊園地に遊びに行ったがジェットコースターの事故で死んでしまった。諦めることができないメイファは祖母から教わった黒魔術で娘を蘇らせようとしたが、起き上がった娘は別の何か、悪魔に憑依されておりメイファは恐怖に怯え逃げたこと、それからあの山で行方不明者が続出し、テレビでも有名になり赤い服の少女の伝説を生み出してしまったことに気がついたことを後悔したこと。メイファは自分の血で真っ赤に染めた魔防布で娘と悪霊ごと閉じ込め山に埋葬した。しかし、冒頭の若者たちが彼女を掘り起こしてしまい、再び大惨事を引き起こすことになったのだと言う。メイファの家に隠されていた少女は紅い服の少女の妹で悪霊から見つからないために隠し続けていたことも分かる。
最後まで話を聞いたイージュンだったが、自身に降りかかった不幸の原因は全てお前か!と憤慨して首を絞めるが、メイファは涙を流して謝罪するだけだった。
エンディングネタバレ「大円団」
リー、メイファ、イージュンの3人は、呪いを永久に終わらせるために廃病院に向かう。遅れてチュンカイも捜索に加わる。3人を待たせメイファは娘の名前を叫び赤い服の少女と対峙するが、かつて魔防布で埋められたことを根に持っていた悪霊によってメイファ腕の呪文の内側から虫に食い荒らし惨殺する。
リーは単身廃病院に向かい娘を探し、そこでリー自身過去にレイプされて子供を身籠り堕胎したことを娘の妊娠と重ねていたこと、殺してしまった胎児に対し後悔していることを涙ながらに謝罪、そして目の前には廃病院の分娩台に座る娘のヤーティンが、娘を抱きしめ互いに認め赦し感謝するのだった。
チュンカイも病院に向かうが地下に落とされて大怪我を追い悪霊に取り殺されそうになるが、ロン師匠の言葉、そして自身の中に入っている虎の王が呼び覚まされ周囲の悪霊を討ち滅ぼす。チュンカイは怪物になってしまうもののリーとヤーティンの元に向かい出口まで誘導する。
イージュンは保護施設のメイファの娘(次女)を連れ出し紅い服の少女から妹を隠すためメイファの家に向かう。紅い服の少女がイージュンを殺そうと現れるが、次女が姉と対峙し対話を行い、紅い服の少女は悪魔になってしまった私を嫌っているのだと言う、しかし次女は母さんはあなたを嫌ってなんかいない、愛していた、私だって姉さんが大好きだと伝える。その結果、赤い少女は自分の中の悪魔を追い出し、次女と手を繋ぎ微笑む。そして彼女の魂は安らかにあの世に向かう。彼女の魂が安らかな眠りにつくと、深い霧が晴れ太陽がリー、ヤーティン、チュンカイを照らす。山の呪いが消えたようだ。
メイファと紅い服の少女を供養したイージュンはメイファの次女を養子にし、リーは娘の出産に立ち会い、孫を温かく迎え入れるのだった。
海外の反応評価『IMDb 5.7/10』
7/10
不吉な記憶と怪しげな虎の子の霊
『紅い服の少女2は2年前に公開されて成功した台湾のホラー映画の続編である。本作は、忙しく神経質で厳しいシングルマザー兼ソーシャルワーカーと、頑固でプライドが高く妊娠中の10代の娘が、山中で謎の失踪を遂げるという複雑な関係を軸に描かれている。生まれてくる子供の父親、娘を過保護に育てる不吉な過去を持つ母親、そして前作で恐ろしい出来事を生き延びた若い女性とともに、絶望した母親は娘を救おうと、復讐に燃える亡き少女の幽霊と対峙するのだ。
この映画はまっとうな続編である。復讐に燃える霊について興味深い背景情報を与えてくれるし、1作目の登場人物に何が起こったのかという情報も与えてくれる。新キャラクターはかなり個性的で、視聴者は彼らの運命に関心を持つだろう。この映画は最初から最後まで不吉な雰囲気が漂っている。廃墟となった遊園地、不気味な病院、霧の立ち込める山林など、ロケ地は非常に効率的である。この映画には怖いシーンがいくつかあるが、説得力を持ってドラマのジャンルに踏み込んでいる。
しかし、本作は非常に優れた前作に追いつくことができない。この映画は、中盤にいくつかの長さがある。特撮は前作よりも多く使われているが、安っぽく見えるので、あまり良い選択とは言えない。しかし、最も奇妙なことは、マスタータイガーとして知られている謎の神のホストである時々10代の娘のボーイフレンドです。憑依すると、この変わったキャラクターは、動物のように歩き回り、鼻を鳴らし、唸り声を上げる。これらのシーンは台湾の文化に関連しているのかもしれないが、思わずユーモラスに、あるいは滑稽にさえ見えてしまう。
前作を観て気に入った人は、本作を試しに観てみてもいいかもしれない。時折、テンションが下がり、ぎこちないアイデアも含まれるが、それでも非常に雰囲気のある作品であり、非常に面白い。偉大な作品ではないが、世界中のホラーファンに勧められる良作である。
6/10
ベター・ザン・ザ・ファースト
昨日1作目を観たが、細部の描写が足りず、全体像がつかめなかったように思う。今作は1作目よりずっと良い仕事をしていたと思いますが、それでもマイナス面はあります。とはいえ、この映画は楽しめたので、3作目にも期待したいと思います。
6/10
再び
この映画は半分も悪くありません、最後の方のCGIはちょっとヒヤヒヤしますが、それ以外は前作に追いつくことができます。しかも、悪い意味でなく。前作より少しはマシとさえ言えるかもしれない・・・ほんの少しだけどね。
まとめ感想「前作の方が良いが、これはこれで」
前作はジャパンホラーを研究し尽くした監督が見事に台湾ホラーとして昇華させた傑作だった、その続編ということで、どんな調理をするのかと期待していたのだが、、、まず、前作のヒロインが超きつい目に遭っているのはファンとしては悲しかった、そして結局のところ結構あっさりと真犯人がいたり、悪霊は母への愛で吹き飛ばしたりとすげぇあっさり終わったりと畳み方あさりしすぎているようにも感じた。
あと全体的にCGを多用しすぎて安っぽさが前作以上に目立ってしまった。前作は少ない予算で幻覚や夢のシーンを俳優の演技と監督の手腕で見事に魅せて一緒に困惑できたのだが、今作では「お!?」と思わせるシーンが少ないどころか、ラストの虫のCG、チュンカイが虎の精霊に憑依され悪霊たちと戦うシーンを安っぽいフルCGで描いちゃったせいで一気に失速してしまった。それにしても虎の精霊、チュンカイの存在は無くても良かった気がする。娘の相手は誰?という謎は残したまま、母と娘だけの話で行った方が良い塩梅で物語がたためたような気がする。だとしてもリーの堕胎の過去と娘の妊娠も結局は10代の母親になるというなんとも言えない未来が美しいのか?と日本人の私はきつい過去しか想像できず、うううんとなった。
前作が傑作すぎただけに安っぽい続編という印象。
大円団ではなく大団円
大円団では……?
と調べたら
大団円が正解でした。
小学生の頃からずっと勘違いして使ってました……
大団円。
だいだんえん。
切り替えないと…いけませんね。
ご指摘ありがとうございますm(*_ _)m