映画『ラム/LAMB』物語結末ラストまでネタバレ!衝撃の正体とオチに戦慄せよ




アイスランドの寓話をモチーフにしたホラー映画『ラム/LAMB』の物語結末エンディングとは?羊、ラムの正体まで赤裸々にネタバレ

「その羊は育ててはならない」アイスランドの寓話をモチーフにしたホラー映画『ラム/LAMB』の物語結末エンディングとは?羊、ラムの正体まで赤裸々にネタバレ。海外のリアルな評価とは?賛否が分かれるこの作品をあなたはどう評価するか私は気になるが正直微妙。ミッドサマー好きもこれには肩透かしを食らうだろう。

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映画『ラム/LAMB』あらすじ

悲しみに満ちた瞳のマリアと寡黙な夫イングヴァルは、風雨にさらされたアイスランドの山奥にある牧場で子供が授かることができない現実を羊を世話をすることで乗り切っていた。
そんな中、二人の間に説明のつかない出来事が起こり、家庭に再び幸せが訪れる。
しかしイングヴァルの兄ペトゥールが現れ二人の育てている羊に向かってこう言い放つ。

『おい、”それ”は一体なんなんだ』

夫婦が幸せに育てているそれとは…

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映画『ラム/LAMB』スタッフ・キャスト

監督
ヴァルディマール・ヨハンソン
脚本
シェン
ヴァルディマール・ヨハンソン

監督のヴァルディマール・ヨハンソンは俳優、脚本家、プロデューサー、映像作家など多彩な才能を持つ。今作『ラム/LAMB』が長編初監督作品。映像作家出身ということもあり見たこともない雄大な自然を美麗に映し出したかと思うと、不穏な気持ちにさせるフラッシュバックする謎の映像など観る人の心を惑わす映像にも注目して欲しい。

キャスト
ノオミ・ラパス … マリア
ヒルミル・スネア・グンドナソン … イングヴァル
ビョルン・フリヌール・ハラルドソン … ペトゥール

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映画『ラム/LAMB』物語結末ラストまでネタバレ!衝撃の正体とオチに戦慄せよ

アイスランド

謎の生物が吹雪の中を歩き、納屋に辿り着く。(謎の生物の目線でカメラが動き、彼のフーフーという荒い鼻息だけが聞こえる)

納屋の中にいたのは羊の群れだった。危険を察知した何匹かはその場から逃げるように柵を飛び去る。なぜか一匹がヨタヨタと柵から出て倒れる。次々柵から出てきた羊たちは開いたドアから出ることはせず、謎の生物を見つめ続けていた。

謎の生物は羊農場を経営する夫婦の姿を外から覗いていた。

第1章

翌朝。

マリア(ノオミ・ラパス)イングヴァル(ヒルミル・スネール・グォナソン)の夫婦は二人は羊の世話をしながら静かに暮らしている。2人の間に子供はいない。イングヴァルは時々、飼い犬と一緒に広大な土地を散歩をしたり、羊の世話をしたり、趣味の作曲をしたり穏やかな夜を過ごしている。

クリスマスイブの夜、羊の出産を手伝っていたマリアとイングヴァルの前に、異常な奇形がある子羊が生まれ唖然とする。(視聴者に全体像は見せず子羊の顔だけが映し出されている。)二人はその子羊を家の中に入れ毛布に包み甲斐甲斐しく世話をし始める。いつの間にか目を離さないように寝室の横にベッドを作り我が子のように大切に育て始める。

マリアがその子羊を抱いてゆすりながら子守唄を歌う姿を見て、イングヴァルはその場を離れトラクターの中で歓喜のあまり大泣きする。

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異形の子ども「アダ」

夫婦はその子(羊)をアダと名付ける。やがてふたりは、自分たちの生活に生きがいを見いだす。イングヴァルは、犬と一緒に出かけているときに涙ぐむほど感動する。ある日から羊たちが納屋から出てエイダのいる寝室に向かって鳴くことが増えた。アダに何かを訴えかけているようだが・・・。

ある霧の深い日、アダがいなくなる。

探した結果離れた場所に、母羊らしき羊の足元にアダが倒れていた。優しく抱えた夫婦はアダをベッドに戻す。

この時アダの体が少しだけ見えるが、顔だけが羊で、体が人間の赤ん坊のように見える

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第2章

穏やかな春の日差しの中、成長したアダは人間の服を着てマリアと花摘みをしていた。花冠を作ったマリアはアダの頭に乗せ笑みを浮かべる。

夫婦の家から離れたどこか、ある集団が車を止め、トランクから男ペトゥール(ビョルン・フヌル・ハラルドソン)を引っ張り出し、道端に捨て立ち去ってしまう。ペトゥールは道なき草原を歩き続けているがどうやら夫婦の家に向かっているようだ。

マリアは夢を見ていた。

恐ろしい悪魔のような目になった羊たちがこちらをじっと見ている夢だった。

嫌な予感がして目を覚ますと、またアダの母羊がずっと寝室のアダに向かって泣き続けていた。何かを思ったマリアは大雨の中、納屋から銃を取り出し母羊の額に1発銃を打ち込み近くの庭に穴を掘って埋めてしまう。

その異様な様子を見ていたのはペトゥールだった。

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アダの半身

翌朝、納屋で目を覚ましたペトゥールは夫婦に挨拶をする、ペトゥールはイングヴァルの兄だったことが分かる。

ペトゥールにアダを紹介する2人の笑顔とは裏腹にペトゥールの顔は複雑に見える。

https://www.imdb.com

ペトゥルはマリアがアダとお風呂に入っていた、この時アダの体の右半分が羊、左半分が人間ということがわかる。夜、マリアは問題ばかり起こすペトゥールが滞在していることを快く思っていないことが分かる。

ペトゥールが納屋でドラムセットを叩いたことでリズムに乗って興味を持ったアダが近づいてきた、ペトゥルはアダを人間と思っておらずアダに引き抜いた草を与え、アダもその草を美味しそうに食べるがその姿を見たイングヴァルが何を食べさせてるんだと一喝。その姿に何かを感じたペトゥールは「彼女は動物であり、子供ではない」と言い放つ。

その翌朝、イングヴァルとマリアが寝ている間に、ペトゥールはアダを射殺するために外に連れ出すが、射殺することができなかった。その後、マリアはアダがいないことを不安に思い探したが、アダはペトゥールの腕の中で安らかに眠っているのを発見し笑みを浮かべる。

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第三章

あれ以来仲が良くなったペトゥールとアダは何をするにも一緒に行動する。トラクター、船、釣りなど多くのことを経験させ素晴らしい叔父として仲良く過ごしていた。

その姿を見て微笑む夫婦は久しぶりの2人の時間を堪能(主にセッ○ス)し過ごす。

マリア、イングヴァル、ペトゥール、アダはみんなでスポーツ観戦やミュージックビデオを見て盛り上がり酔っ払う。暇を持て余したアダが犬に会いに行くと、何か謎の生物が現れ犬が立ち向かうが犬は殺されてしまう。

その様子を見たアダは慌てて家に戻るが言葉で伝えることができないため、酔い潰れたイングヴァルにしがみつき怯えた様子を浮かべる。ペトゥールはマリアに性的なアプローチを試みるが、マリアは彼を拒絶する。そして、彼女がアダの母羊を撃つのを目撃したことを持ち出し、彼女とイングヴァルにそのことを話すと脅す。マリアはペトゥールの手を引いて気を引くふりをしては部屋の近くに行きクローゼットに押し込んで閉じ込める。

物語結末ネタバレ「まさかのバッドエンド」

翌朝、マリアはペトゥールを荷物を持ってバス停まで連れて行き、出て行くようにとお金を渡す。バスに乗ってペトゥールを笑顔で送ると車で自宅に戻る。

イングヴァルとアダは2人で散歩している、マリアが家に戻ろうとすると、大きな銃声が響いた。マリアが様子を見に行くとイングヴァルは謎の生物に納屋から盗まれた銃で喉を撃たれ瀕死の重傷を負っていた。

銃を撃った謎の生物の正体は人の体をした雄羊アダの実の父親かもしれない立派な角と顔は完全に山羊だが、首から下は羊の毛に覆われた人間そのもの)だった。

死にかけているイングヴァルに涙を浮かべながら抱きしめていたアダの手を引く謎の生物は遠くどこかに去っていく。何度もアダは振り返るが何もできないイングヴァルの表情は苦悶の表情を浮かべていた。

マリアは瀕死の状態のイングヴァルを見つける。マリアはイングヴァルを抱きかかえ、アダの居場所を聞くが、彼は腕の中で息絶えてしまう。マリアは1人泣き叫ぶがそこには誰もいない、遠く野原を見渡すがアダは見つからない。

そして彼女は立ち尽くし、ただ静かに天を仰ぐことしかできなかった。。

IMDbでラム/LAMBのフォトギャラリーが壮絶なネタバレしているので、文章だけではなく画像でアダやラストに登場する謎の雄羊の姿などを見たい方はこちらをどうぞ←

海外の評価は「61%」と微妙

自分はこの映画が微妙だなと思ったので、辛口レビューサイトRottenTomatoesを調べたらこんな感じ。何だ、微妙だったんだ。よかった。

マリア役のノオミ・ラパスの演技によってこの映画はとても魅力的で豊かにしている。

この退屈で愚かな映画について肯定的に言えることは、ミザンセーヌがすべてです。言うまでもなく、この種の隠されたメッセージを持つ超自然的な物語は、何度も作られています。A24は、このような、最終的には何の役にも立たない、芸術的な超自然映画を作るのが得意な会社です。特にラムは、どの登場人物にも、特に人間には、共感も同情もできない…。

この雰囲気とノオミ・ラパスの激しさ、感情の幅がとてもよかったです。不気味な緊張感のある魅力的な寓話や民話として成功しているように感じました。エンディングは唐突な衝撃。でも、寓話としての全体像には合っているような気がします。

こんなに退屈したのは生まれて初めてです、残念です、ビジュアルが美しく、A24スタジオが行うような作品はいつも評価していますが、この作品はかなり退屈しました、もう少しストーリーで遊べたと思いますが、非常にスローなだけで、「クライマックス」は全く衝撃も解放感も感じられませんでした。

視覚的に美しい風景と素晴らしい演技、しかしそれだけだ。映画全体を通して何も起こらない。これはホラーとは全く言えない。エンディングは超アンチクライマティックでガッカリ。1時間46分、何かが起こるのを待ち続けるが、最後まで何も起こらず、それすらも本当に何も起こらない。この映画がなぜ良い評価を得たのかわからない。もしこの映画を見るなら、退屈でがっかりすることを覚悟してください。馬鹿な映画だ。

この1時間45分の人生の無駄遣いのために、rottenのアカウントを作った。この映画は、私の人生の1時間45分を無駄にした。この映画は、馬鹿で、文章も存在しない。予告編も嘘っぱちだった。

もっと映画『ラム/LAMB』の海外の評価を読む⇦

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少しだけ個人的な感想

「ん?」

「んんんん?」

あっという間に終わったと思ったが、それだけこの映画に引き込まれてしまったのだろうか。

三人だけの登場人物の映画だが、三人の演技が素晴らしい?のだろう、ドキュメント映画を見ているかのように淡々と羊の世話をして退屈そうに見えたが、アダが生まれた瞬間に2人で見つめ合って笑顔でこの子を迎えるシーンは恐ろしく感じたが2人は心底喜び最高のクリスマスプレゼントだと思ったのだろう。(それでも私はこの羊がいつ2人に牙を向けるのかとドキドキしていたのだが)その代弁者のように現れたのは兄貴のペトゥールだ。アダを初めて紹介された時彼は「これは何だ?」と言ったのが印象的だった。どう足掻こうがペットか奇形の羊である。一度殺しかけたのも納得だ。でもあの2人の幸せそうな姿に銃を下ろしたのも素晴らしい選択だと思った。それから素晴らしい日々を過ごしていたがマリアへの劣情とか必要だったのかは不明だが途中退場してしまうのは残念というか何というか・・・そして山羊。

あれは一体なんだったのだろうか?

定期的に人里もしくは雌羊を妊娠させて自身の子供を産み育てさせて攫うとか鬼畜の所業。

でも先に母親を殺したのはマリアだから因果応報なのか。

何やねん。

銃で喉狙うとかどれだけ知能高いんだよ!

音楽が美しく景色も素晴らしい。

半身羊のアダに私は振り回されまくった。顔だけ羊で体は人間だが言葉は喋らないしナニ考えているかも不明。こいつが初めて出会った牧羊犬に対し何か残虐なことをしないだろうか、、、弟のペトゥールが兄貴のためにって勝手にあだを殺さないだろうか、何か悪いことするんじゃないか、、、突然牙を剥き出して夫婦に危害を与えないだろうか、、など不安が膨らむのは、この作品の“異物“であるアダのせいだ。この緊張感は監督の狙い通りか。

でもこの作品は視聴者を裏切る。素晴らしい音楽と素晴らしい景色と異物アダと彼らを息子として育てる夫婦、、、そして官能的なセックスシーンでオイオイとか思ったりしているうちにこの映画は唐突に終わる。

いや、ある意味衝撃のオチが待ってるんだけど、さんざん緊張感や不安と戦って見守ってきた視聴者の「何かが起きるだろう」という期待は外れ淡々と無情に映画は終わってしまうのだ。

ああ、ミッドサマーのA24が好きそうな映画だなって感じ。

あのラストの怪物羊は何よ?悪魔かと思ったけど何?ペトゥール何もしないんかい!奥さんの名前がマリアで、クリスマスイブに生まれた存在だからキリスト的何かがあるのか?猫のあの表情は何よ?母羊がやたらと鳴いた理由は何よ?なんで殺したんよ?と色々と聞きたい。

が、

そんな質問は意味がないのだと思った。

この映画は視聴者に問いかけもなく、気にするな。

気にするな。

問いかけるな。

見ろ。

なのだろう。

1人残されたマリアを考えると何とも言えない気持ちになる。最終的にペトゥールと一緒になるんだろうけどさ・・・何かなぁ。

欧米ミッドサマーみたいな映画好きな人にはたまらんのですかね?

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1件のコメント

初めまして。
雑誌や王様のブランチの紹介で気になって見てきました。
個人的には十分楽しめました。
ホラーだのミステリーだの言われたのでそこを意識して観ると確かに
肩透かし喰らうかもしれませんね、でもマリアとインブヴァル夫妻の最後の数か月の
ドキュメントとして見れば面白いのではないでしょうか。ラストのアレは強引かつ
説明不足感は否めないですが虚構推理という作品で理の外にむやみに関わるなと言う
話を思い出しちょっと納得は出来ました。
予告もあえてアダのビジュアルを全面にみせちゃって夫婦と奇妙な子供の生活と言う
ストーリーを全面に宣伝した方が良かったかもと見た後に思いました(個人的感想ですが)
そしてキューブリック作品を意識したようなほぼ本編左右対称なアングルが不安をあおるんでしょうね。
上手い撮り方だと感じました。
長々とコメントして申し訳ありません。

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