映画『Pet Sematary: Bloodlines(2023)』物語ネタバレと海外の感想評価




『ペットセメタリーの前日譚を描くシリーズ最新作』映画『Pet Sematary: Bloodlines(2023)』物語結末までネタバレ!海外の感想評価もまとめて紹介。2019年のリメイク版の前日譚となる本作でしたが、ペットセメタリーの歴史や街で起きた凄惨な事件を描いています。しかしメタスコア38点と低評価となっているのでその辺も紹介。

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映画『Pet Sematary: Bloodlines(2023)』物語ネタバレ

1969年、メイン州ラドロー

ジャド・クランドール(ジャクソン・ホワイト)が、私たち子供にとって”ペット・セマタリー”(ペット霊園)(タイトルのPet Sematary はペット霊園を意味する”Pet Semetery”の看板を作った子供の表記ミスがそのままタイトルとなった)は家族のようなペットを失った彼らにとって死について学ぶとても大事な場所でした。
しかし100年以上も昔、この土地に住んでいたミクマク族は森の古代の悪霊を追い払うために動物の霊を呼び出す儀式を行う場所として使っていました。
そしていつしかこのペットセメタリーの奥には悪霊が住むとして誰一人近づかなくなりました。

ペットセマタリーの秘密

農夫のビル・ベーターマン(デヴィッド・ドゥカヴニー)は、ベトナム戦争で戦死した息子ティミー(ジャック・マルハーン)の遺体をペット・セマタリーに連れて行き、ティミーを土に埋めます。しばらくして、愛犬のヘンドリックスが何かを察知し、ティミーの墓の近くを嗅ぎ回っていると土の中に引きずり込まれてしまいます。

ジャド・クランドール(ジャクソン・ホワイト)両親のダン(ヘンリー・トーマス)キャシー(サマンサ・マティス)、そして恋人のノーマ(ナタリー・アリン・リンド)と暮らしています。ノーマと街に出たジャドはビルに出くわし、友人のティミーはどうしたのかと尋ねると、息子は名誉除隊して無事に家に戻っていると伝えて別れます。

夜、外で、ハンニバル・ベンソン市長(マット・ホランド)マージョリー・ウォッシュバーン巡査(パム・グリア)が、ペット・セマタリーで暴かれた墓について話していました。

翌日、ジャドとノーマが旅に出て車を走らせていると、カラスが車のフロントガラスに激突して大破してしまいます。車から降りると、車を塞ぐようにベンの愛犬ヘンドリックスがいたので、助けてもらおうと犬の後についていくとベーターマンの家に辿り着きます。家の窓からティミーを見かけたジャドは無事に戦争から戻ってきたことなど世間話をしていると、突然、ヘンドリックスがノーマの腕に噛み付き、ノーマは腕に重傷を負ったためジャドはノーマを病院に連れていき治療を受けます。

ジャドは病院の外で友人のマニー・リバース(フォレスト・グッドラック)に出くわし、ティミーの様子がおかしかったことを話すと、マニーは、ティミーが戦争でPTSDに苦しんでいるのではないかと推測します。

ジャドはティミーに会いにいくと、ティミーが食い散らかされた豚の横に血だらけになっているのを見つけ近寄ろうとしますが、ビルが立ち塞がり息子は誰にも会わないと伝え拒絶してきます。地下室にいるティミーは自称行為をしながら街の住民の名前を血で書き留めながら、殺される前に殺さなければと呟いていました。

夜、マージョリーが家に帰ると、ヘンドリックスと、ティミーが歩み寄って支離滅裂なことを話しはじめて立ち去ったため、おそらくペットセマタリーの秘密について知っているマージョリーはベンソン市長に電話して、墓はティミーのものの可能性があること、これから死者が増えていくだろうと互いに警告し会議をしなければと約束して電話を切ります。すると闇夜からヘンドリックスがマージョリーに襲いかかります。

ベンソンに召集されダン、ベンソン、アンダーソン保安官(クリスチャン・ジャダ)が合流してマージョリーを待っていると、ヘンドリックスを返り討ちにした血だらけのマージョリーが現れ”大変なことが起きている”と伝えます。

ティミーが妹に対しおかしな言動をしていたのを目撃したマニーは、ジュドに何が起きているのかを説明しますが、そのマニーがいない間を狙ってティミーはドナをナイフで刺して殺害します。

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ペットセマタリーの隠された過去

ジャドとマニーは神父(ヴァンサン・ルクレール)のところへ行き、この街、ラドローとペット・セマタリーの歴史について話を聞きます。1674年、ミックマック族が住んでいたこの土地で、町の名前の由来となったラドロー(ノア・ラブランシュ)を埋葬したところ、人肉を求める怪物として復活して周辺の人に襲いかかり退治したこと、そしてこの土地に住むミックマック族の末裔とこの土地の秘密を守るためこの土地に街を築いたのだと言います。そしてこの秘密を知っているのは今も極少数の住民だけだとリストを見せてもらいますが、それは地下でティミーが血で書いていた人の名前と一致していました。

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エンディングネタバレ

ティミーはドナの遺体をペットセマタリーに埋め、ドナはアンデッドとして復活します。彼女はノーマの病室を訪れると医者と看護婦を殺してノーマを追い詰めると首を絞めます。

その頃、ジャド、マニー、ダン、ビル、ベンソン、アンダーソン、マージョリーを集め全員武装し、ベン屋敷を捜索しますが、ベンソン、アンダーソン、マージョリーはティミーに殺されていきます。そこにドナが現れ、ジャドの父ダンを殺害、変貌した妹の姿に涙しながらマニーは妹に向けて引き金を引いて殺すのでした。

ティミーが屋敷に炎を放ったため、ビルの案内で地下の脱出トンネルを歩いていると、ティミーが現れビルの腹を切って殺害します。外の沼地にでたジュドとマニーはティミーに襲われますが、二人で協力しティミーの頭にフレアを撃ち込みティミーを倒します。一方、埋められていたノーマは穴から抜け出し、ジュドの元へ駆け戻る。

その後、マニーがラドローを去り、ジュドとノーマは母キャシーのもとに出戻り一緒に暮らすことを選択します。

ジャドは最後に、「死んだ方がいいこともある」と述べ、悪を町から締め出すという父の仕事を続けるためにこの街に残ること、そして最後に、おそらく視聴者に対し「ラドローから出て行くな」と警告して物語は終了します。

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海外の感想評価 IMDb 4.7/10

1/10 期待外れの続編
映画『ペットセメタリー:ブラッドライン』は、多くのファンが待ち望んでいた続編であるにも関わらず、その期待を大きく裏切る内容となってしまった。まず、物語の筋道が不明確で、観客を混乱させるシーンが多々あった。原作の魅力や深みを感じることができず、ただのB級ホラー映画のような印象を受けた。
この映画の最大の問題点は、キャラクターたちの行動や選択が理解し難いものが多かったことだ。特に主人公の行動は、観客の共感を得ることができず、感情移入するのが難しかった。また、彼の背景や動機が不十分に描写されていたため、物語に深入りすることができなかった。
さらに、映画の中で使用されているジャンプスケアは、安易で予測可能なものが多く、真の恐怖を感じることができなかった。原作の持つ独特の雰囲気や緊張感が全く感じられず、ただの安っぽいホラー映画としての印象しか残らなかった。
また、映画の編集も雑で、シーンの繋がりが不自然であったり、突然のカットが多かった。これにより、物語の流れが断ち切られ、観客を物語の中に引き込むことができなかった。
最後に、この映画のキャストは非常に豪華であったにも関わらず、その演技も物語も平坦であり、彼らの才能が十分に生かされていないと感じた。特に、有名な俳優たちの演技がこのような映画で無駄にされてしまうのは、非常に残念である。
総じて、『ペットセメタリー:ブラッドライン』は、原作のファンやホラー映画のファンから見ても、大きな期待を裏切る内容となってしまった。この映画を観る前に、他の選択肢を検討することをおすすめする。

3/10
時には死んだ方がいいこともある…フランチャイズを潰してくれ!

映画についてこのようなことを言うことはあまりないし、このようなことを言って気分を害する人にはあらかじめ謝っておくが、映画『ペットセメタリー:ブラッドライン』は完全にめちゃくちゃだ。
正直言って、この映画は何になりたいのかわからない。スラッシャー映画なのか?ゾンビ映画なのか?憑依映画なのか?何にせよ、スティーブン・キングの原案とはほとんど何の関係もないことは確かだ。これは、有名なタイトルに便乗したB級スラッシャー映画以外の何物でもない。
この映画には間違っている点が多すぎて、私を悩ませたすべての問題を詳しく説明することさえできない。2019年の『ペット・セマタリー』は予想以上に楽しめたので、今回の作品も楽しみにしていた。
スティーブン・キングのストーリーはほとんど残っていない。この映画は観客を飽きさせないために、ジャンプ恐怖と血糊に大きく依存している。この映画では何一つうまく説明されておらず、犠牲者を生き返らせたのが実際に墓地だったとは到底思えなかった。
ティミーがマニーの妹のドナを襲った直後、彼女は突然生ける屍のように振る舞った。しかし、ティミーはいつ彼女を埋葬したのだろうか?単に埋葬したと考えるしかないのだろうか?それとも、ティミーが妹を襲ったから妹がリビングデッドになっただけなのか?ゾンビ映画みたいなもの?そして彼女はノーマを殺しに行く。なぜ?なぜノーマは誘拐されたのか?まったく意味がわからない。
この映画は、たくさんのアイデアが混ざり合って、どれもうまく混ざり合っていないように感じた。主人公のジャドソンでさえも。映画『ペットセメタリー:ブラッドライン』は大いなる失望であり、まったくもって忘れられる作品だった。この作品はスキップしよう。

4/10
あまり怖くないし、好感が持てるキャラクターもいない。

映画『ペットセメタリー:ブラッドライン』を楽しむつもりだった: しかし、序盤で苦戦することがわかった。その理由は?気になるほど好感が持てる、あるいはカリスマ性のあるキャラクターが一人も見つからなかったのだ。そうでなければ、映画の結末に関心を持ち続けることは難しい。
この映画には安っぽいジャンプ・スケアが多い。人やトラックがどこからともなく現れ、大音量の音楽が鳴り響く。しかし、そうでなければ、この映画には怖がらせる方法がない。この作品には少しがっかりさせられた。傑作を期待していたわけではないが、それ以上のものを期待していた。

3/10
最悪の「ペット・セメタリー」、無駄なキャスト。

キャストは素晴らしかったし、良い脚本があれば、サマンサ・マティスがしゃべらなかったとはいえ、この映画は素晴らしいものになっただろうから3点。
サマンサ・マティスは喋らなかったけど。プロットの穴は『ペット・セメタリー』と同じくらい大きい。ジャドはルイが子供の頃、自分の犬をペットセメタリーで埋めたと言っていたので、彼はそのことを知っていたはずだ。マニーとドナがその伝説を知らないとは思えない。目のこともなかった。
登場人物は間抜けで、他のホラー映画の登場人物よりも間抜けだった。子孫たちは知っていたし、準備していたが、簡単に連れ去られた。
その間に地中に埋まった死体は他に1つだけだったのだろうか?
ガールフレンドが殺されて戻ってくるなら、この映画の星を1つ増やしただろう。なぜ彼女は生かされたままなんだ、ハッピーエンドにする以外の意味がない。

4/10
ペット・セマタリーの世界が蘇るという期待には全く応えていない。

妻とパラマウント+で観た。プロットは1960年代のメイン州ラドローで展開され、戦争から帰還した若者が連続殺人を引き起こす。ティーンエイジャーたちは町を出ようとするが、彼らの試みはことごとく謎の妨害を受ける。殺人と脱出不能は関係しているのだろうか?
脚本・監督ともにリンゼイ・アンダーソン・ビアが手掛け、彼女の監督デビュー作となる本作には、『E.T.』のヘンリー・トーマス、『X-ファイル』のデヴィッド・ドゥカヴニー、『コフィー』のパム・グリアー、『ゴッサム』のナタリー・アリン・リンド、『Tell Me Lies』のジャクソン・ホワイト、『レヴェナント:蘇えりし者』のフォレスト・グッドラックらが出演。
有望なキャストと選び抜かれた設定に、当初はこの映画への期待が高まった。しかし、撮影は印象的だが、少しきれいすぎる。殺しのシーンはこの映画の一番の見せ場であり、創造性とぞっとするような瞬間が満足のいく形で融合している。しかし、演技と脚本には一貫性がないのが残念だ。主要登場人物に感情移入するのは難しく、デヴィッド・ドゥカヴニーとその息子の視点から物語を描いた方がよかったのではないかと感じた。さらに、フラッシュバックのシーンはひどかった。
結論として、映画『ペットセメタリー:ブラッドライン』は、『ペット・セマタリー』の世界観を復活させるという期待にはまったく応えていない。

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まとめと感想

ペットセメタリーは原作も映画も見ていなかったので、この作品がオリジナル作品ではなく、2019年のリメイク版の前日譚と言われてもパッとしなかったが、全体的に半端な印象だった。

どうやらペットセマタリーに埋めると人肉を求める怪物になってしまうこと、これが主軸となるのだが、ベンに埋められたティミーは人格は7割型残っており、人肉以外にも豚の血肉だけで満足できていたし、コミュニケーションもできていた。ところが突然片思いのドナをぶっ殺した後彼女も仲間にしようと埋めて復活させるが、彼女はゾンビのように対話もできず人をぶっ殺すだけで肉を食べようともしない、さらになぜかノーマを生き埋めにしたり目的が曖昧な半端な存在になってしまった。

そして、スティーヴンキングの小説によくあるどんな脇役にも緻密な背景を説明してくれるという特徴を映画でもやってしまうもんだから半端に情報が入ってきた割に活躍するわけでもなく、半端な情報で半端な感情移入させたまま、半端なオチがついて誰にも感情移入ができなくなるという最悪のシナリオだった。

誰にも共感できず、テンポは悪く、怪物も怪物らしからぬ半端な存在のまま、評価が低いのも納得の内容だった。

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