映画『バービー(2033)』物語ネタバレと海外の感想評価




「素晴らしい!」「男を下げたい女の映画」大ヒットも賛否両論な映画『バービー』の物語ネタバレを紹介します。人形たちが暮らす世界に暮らすバービーが徐々に人間に変化していく原因を調査するために現実世界に向かうお話ですが、後半の多少説教くさい内容に賛否があるようです。

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映画『バービー(2033)』物語ネタバレ

”2001年宇宙の旅”のパロディで始まる。

幼い少女たちが赤ん坊人形で遊んでいると、上空からモノリスのように登場したバービー(マーゴット・ロビー)が登場し少女たちに微笑む。その姿を見た少女たちは手にしていた赤ん坊人形を地面に叩きつけ上空に投げ飛ばされタイトルコール。

ナレーター(ヘレン・ミレン)が、彗星の如く登場したバービー人形が世界中の子供達を魅了させ、多くのバービーが生み出されたことを解説。

では、そのバービーたちはどこに住んでいるのか?

それは”バービーランド”です。

バービーの暮らす奇妙な世界

バービーランド(この世界のバービーや人形たちは人間が演じ、それ以外は全てバービーシリーズの”プラスチックのおもちゃ”でできています。バービーランドの人々は食事はしない(したふりをするだけ)のように、あくまで子供たちの妄想する理想のバービーたちの世界で生活している)

バービーランドの一室で目を覚ました”素敵なBGM”と一緒に目覚め、着替えと食事を済ませた後、車に乗って海岸に向かいます。この世界には様々なバービーが別々の場所や職場で忙しなく働いていおり、大統領バービー(イッサ・レイ)、物理学者バービー(エマ・マッキー)、医者バービー(ハリ・ネフ)、作家バービー(アレクサンドラ・シップ)、外交官バービー(ニコラ・コフラン)、ジャーナリストバービー(リトゥ・アリヤ)、人魚バービー(デュア・リパ)、車椅子バービーなどなど・・・さまざまなバービーが街のどこかで生活している様子が描かれます。さらにバービーが存在する数だけケンもライアン・ゴズリング以外にも数多くのケンがいますが、バービーが立派な職業についていますが彼らは基本的にバービーに依存しているヒモでしかなく、彼女無しでは喜びや幸せを見出せない悲しい存在として描かれています。

で、元祖バービー(マーゴット・ロビー)が海岸に到着するとケンやアラン(マイケル・セラ)、妊娠中のミッジ(エメラルド・フェネル)がお出迎えします。ケンのすっとぼけた寸劇を見た後はとりあえず楽しもう!とバービーランドでの素晴らしい生活を祝うダンスパーティーを開きます。しかし、パーティーの最中にマーゴットバービーが”誰かが死ぬことを考えたことがある?”と発言したことで音楽は停止し全員がバービーを”何言っちゃってんだよ”という様子で見つめます。慌ててバービーは音楽を再開させてことなきを得ます。

翌朝、バービーは自分の生活に奇妙な変化が起こっていることに気付きます。いつものように素敵な音楽で目覚め…あれ?なんでこんな音楽が?と違和感を持ち、いつものように牛乳を飲むふりをすると賞味期限切れの腐った牛乳で吐き出してしまいます。気を取り直して魔法のように2回からふわっと2階から飛び降りようとするとストンと落下してしまいました。

そしていつものように海岸に向かうといつも踵が浮いているはずがなぜか踵が地面について転んでしまい、ついでに太ももにはセルライトができていることに気がついたバービーは何かがおかしいと気が付きます。

変なことが起きときには変な奴に話を聞こう。ということで離れに住む”変わり者のバービー”(ケイト・マッキノン)に会いに行きます。変わり者のバービーは髪を切り刻まれ虎刈りで、顔には落書きがそのまま残っている状態でしたが、彼女のその姿は”現実世界のどこかの子供がこうやって遊んだから”と説明すると、マーゴットバービーにも何かが起きたのなら、現実世界であなたたと遊んでいる子供に何かが起きたからだ、とバービーランドを出て現実世界(リアルワールド)へ調査することを勧められます。

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バービー現実世界へ

早速バービーはこっそりついてきたケンと一緒に現実世界に旅をします。

現実世界。ここは普通に私たちの住む地球、そして現実。

そこに目が痛くなるような極彩色の服装で登場したバービーとケンは周囲から笑われまくる。若者にお尻を触られたバービーはついぶん殴ってしまい警察署へ、釈放されて目立たない服に着替えるも金を持っていないので再び警察署へ。その騒動はバービーを製造するおもちゃメーカー”マテル社”にも伝わり役員会でバービーとケンの二人を捕まえるように指示します。

バービーはベンチに座って、自分と一緒にずっと遊んでくれた少女が幼少期を経て徐々に大人になっていき笑顔が失われていく”ビジョン”を見て涙を流します。そのビジョンに導かれるようにバービーは中学生になった所有者の少女サーシャ(アリアナ・グリーンブラット)とついに再会します。笑顔で挨拶するバービーでしたが、思春期真っ盛りのサーシャはもうバービーで遊ばないと拒否、なぜなら、バービーは非現実的な美の基準を提唱している押し付けに過ぎないと思っていると説明し、自身の存在を否定されたバービーは涙を流して立ち去ります。

バービーはマテル社の社員に招待されバービーを製造している会社に辿り着きCEO(ウィル・フェレル)と話をして彼女の存在に笑顔で接していたCEOでしたが、どうやら現実世界にバービーはいてはいけないので”箱に戻る”ようにお願いします。良くわかっていない彼女はほぼ同意するところでしたが、箱に閉じ込められて再びおもちゃのように出荷されてしまうことに気がついたバービーは企業から逃げ出します。

外で待っていたのはサーシャと、サーシャの母で、マテル社の社員であるグロリアが乗った車でした。助けられたバービーはマテル社の追跡から逃れる道中で、シングルマザーで苦労したグロリアがサーシャと暮らすうちに母の押し付けなどによる圧迫感から反抗期を迎えていることが判明する。

三人は追っ手から逃れるためバービーランドに逃げ込むと様子がおかしくなっています。ケンが現実世界では男にも人権があるどころか”男尊女卑”の世界であることをバービーランドに持ち帰り仲間のケンたちに布教しまくっていたのでした。その結果、男たちは自信を持って男らしく振る舞うようになり、その様子を見た純粋無垢な他のバービーや女キャラたちは目を輝かせて彼らに惚れ込み従属してしまうのでした。

バービーがケンに話を聞くと、彼は現実世界で男らしさを学び、バービーの付属ではなく一人の人間として自信を持てたこの変化を喜んでいると伝えます。その思想は瞬く間に広がりケンの立ち上げたブランドがバービーランドを支配して街全体が男主体の世界に生まれ変わっていきます。

自分の世界が全て壊されるのを目の当たりにしたバービーは自信を失い倒れてしまいます。グロリアとサーシャは現実世界に戻るためバービーの車を借りて立ち去ります。

グロリアとサーシャは一度バービーランドを立ち去ろうとしましたが、ケンの支配が気に入らないアランと出会ったことで、バービーが連れ去られた変わり者のバービーのドリームハウスに向かいます。

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エンディングネタバレ

変わり者のバービーの家でグロリアは現実世界での女性が直面している問題と彼女たちはどう動き生きているかなどを熱弁したことでバービーは再び立ち上がります。彼女たちはケンたちを説得して世界を元通りにするために計画を立てます。

バービーはケンたちを集めて互いに男らしさを競わせることで互いに争わせることに成功します。ケンとの対話にこぎつけ彼の話を聞くと、ケンはバービーに対しいつまで経っても「バービーとケン」であり、男「ケン」ではなく自信を失い続けていたことを告白します。話を聞いたバービーは彼にそう感じさせたことを謝罪し和解します。

するとマテルのCEOたちがバービーランドに到着すると、みんなの前にバービーの創造者ルース・ハンドラー(リーア・パールマン)が現れ”人間には終わりがあるかもしれないが、あなたの物語は終わらない。だからあなたはあなたの運命を自分で選んで欲しい”とバービーを励まします。

ルースに連れられて何もない世界に向かったバービーは目を閉じると、世界の彼女を愛した人たちのビジョンを見て、彼女は選択をします。

その後、現実世界。

バービーは現実世界に戻り、グロリアとサーシャに送られ産婦人科に向かうと、バービーは自身の名前を”バーバラ・ハンドラー”と笑顔で名乗り物語は終了します。

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海外の感想評価 IMDb 7.6/10

“バービーは奇妙に楽しい映画!” 評価:8.5/10
最初は確信が持てなかったが、映画はどんどん楽しく、エンターテイニングになり、確実に良くなった。また、驚くべきことに、真剣な問題に取り組んでいる。バービーは、これまでにない非常に興味深いコンセプトで満たされた、奇妙に楽しい映画だ。グレタ・ガーウィグはバービーのために全く新しい映画製作のスタイルを創造した。意図的に奇妙だが創造的な編集、いくつかの気まずいと恥ずかしいシーン、私はコメディをクリンジではなく面白いと感じた。
ビリー・アイリッシュの「私は何のために作られたの?」という曲がバックグラウンドで鳴り続け、それが最終的に完璧なシーンで演奏されるまで、それは本当に最高のことだった。その曲は美しく、感情的だった。とにかく、バービーはとても楽しい。まだいくつかの目立つ欠点があるが、それらのほとんどは私にとっては面白く、エンターテイニングで、カラフルで、創造的で、楽しい、純粋な楽しさだった。

“楽しくて驚くほど感動的” 評価:8/10
カラフルなバービーランドで、典型的なバービーは毎日完璧な生活を送っています。ある日、彼女は…人間である兆候を示します。
彼女は自分自身を再び完璧にするための治療法を見つけるためにリアルワールドに行くことを決定します。
バービーは驚くほどたくさんの心温まる瞬間と良いメッセージを提供する楽しい映画です。セットデザインも目を引くもので、ポイントになっています。マーゴット・ロビーとライアン・ゴズリングの両方が彼らのパートをうまく演じていますが、主に輝いているのはゴズリングです。この映画がオスカーにノミネートされることはほぼ確実で、最も可能性が高いのは最優秀プロダクションデザイン、最優秀衣装デザイン、おそらくビリー・アイリッシュの最優秀歌曲です。その曲は美しく、今私の頭の中に残っています。

“バービー – 女性性、消費主義、実存主義の多面的な探求” 評価:8/10
プラスチックの人形が人間になるというアイデアは、映画『バービー』が探求するテーマの一部を示しています。
バービーは、女性性、消費主義、実存主義の多面的な探求を通じて、視覚的に鮮やかで、時にはシュールな映画体験を提供します。マーゴット・ロビーのバービーは、彼女の完璧なプラスチックの世界から現実の世界へと移行し、自己認識と自己啓発の旅を経験します。
この映画は、視覚的に鮮やかで、時にはシュールな映画体験を提供します。バービーの世界は、色とりどりのパステル色で満たされ、キャラクターたちは、彼らが存在するプラスチックの世界を完全に受け入れています。しかし、バービー自身は、自分が何者であるか、何のために存在するのか、そして自分の存在の目的は何なのかを問い始めます。この映画は、視覚的に鮮やかで、時にはシュールな映画体験を提供します。
バービーの世界は、色とりどりのパステル色で満たされ、キャラクターたちは、彼らが存在するプラスチックの世界を完全に受け入れています。しかし、バービー自身は、自分が何者であるか、何のために存在するのか、そして自分の存在の目的は何なのかを問い始めます。

“正直に言いますが、この映画は私にとって非常に失望的でした” 2/10
過度にドラマチックなスピーチと、明らかに観客に何かを感じさせようとしたエンディングで終わりました。これは子供の映画ではありません。全体的に、ユーモラスな部分は時々楽しく、映画は見るのが美しいですが、全体の概念は映画の後半で崩れ、強い女性の哀れなパーティーになります。”

“私はただ直接的になるつもりです”6/10
この映画の一部は好きですが、多くの面が嫌いです。
撮影:素晴らしい。
振り付けされたミュージカルの数:ユーモラス。
コメディ:良い。
マーゴット・ロビー:素晴らしい。
ライアン・ゴズリング:素晴らしい、そして映画の最も良い部分と言えるでしょう。
風景と小道具は本当に世界を作り出すのに役立ちました。物語は非常に興味深いものから始まりました。
しかし、映画がプロットと中心的な対立の肉に到達したとき、そのメッセージは混乱しました。彼らはケンを悪者にし、同情的に見せたいと思っていたようですが、それは不可能でも聞いたことのないことでもありませんが、作家たちがこれを行った方法は効果的ではありませんでした。
また、それに至るまでのメッセージとイベントに基づいて解決策は理にかなっていませんでした。最後に、私は本当に映画が男性を馬鹿にすることで女性を力づけようとするときにそれを嫌います。
私はバービーの世界でケンが考え後のことであると理解していますが、現実の世界ではすべての男性も馬鹿でした。
彼らはまた、男性の資質を「悪」として扱いました。私は人々をステレオタイプ化するのが嫌いで、男性も含まれていますが、すべての男性が馬を乗り回し、脆弱な自尊心を持ち、「ブルースキー」を飲むというようなことです。そして、天のために、私が映画が「父権制」を言うたびにドルを持っていたら、私は金持ちになるでしょう。だから、全体的に、私はこの映画に6/10を与えます。”

これらのレビューは、映画が視覚的に美しいと認めつつも、ストーリーテリングやメッセージの混乱について批判的な意見を述べています。また、映画が男性キャラクターを描写する方法についても懸念を表明しています。

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まとめ

酔っ払ってみたら楽しい冒頭、後半は頑張るケンを足払いして男だけはダメ!女も!みたいなうーんな内容、最後は創業者が現れて好きな人生を歩みなさいって。おいおいおいおいおい、バービーを好き勝手に製造してきたのはお前らやんけ、今更好きな世界を生きなさいって”とりあえず自我を持っちゃったこの変なバービーだけは特別扱いにしてお茶を濁そう”みたいな流れはうーんだった。

だって、他のバービーランドの奴らは毎日何も変わらない呪いのような日々を過ごすだけってこどなんだろ・・・。ってね。

個人的には面白かったが、後半がなぁ。

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