映画『SICK(2023)』物語ネタバレと感想「ファンメイドな安っぽいスクリーム」




「コロナ感染症を犯行動機にする時代遅れホラー」映画『Sick』物語ネタバレと海外の感想評価を紹介。コロナ感染症ハイシーズンだった2020年が舞台のホラーをスクリーム関係者が作ったため、結局スクリームの百番煎じみたいな安っぽいホラー映画ができちゃったという感じです。

アメリカで2023年1月に配信された本作は、2020年4月のコロナ感染で不安に陥った人たちの心情をホラー映画に落とし込んだ作品になっているが、時はすでに遅く、割とどうでも良い犯人の逆恨みな犯行動機と相変わらずのアホな行動に思わず赤面してしまうような作品に。

どんな物語かは後述しますが、日本ではきっと公開されないんだろうなと感じる作品。

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映画『SICK(2023)』あらすじ

COVID-19パンデミックが発生した2020年4月、大学生のパーカー・メイソンは親友のミリ・ウッドローを隔離するため、彼女の実家の湖畔の家に連れて行く。豪華で人里離れたレイクハウスに到着した二人は、Parkerが暗号のようなテキストメッセージを受け取る。彼女たちは日焼けをするために小さな桟橋に向かうが、パーカーは二人を狼狽させる別のメッセージを受け取る。その瞬間から、彼女たちが求めていた静寂は、生き残りをかけた戦いに変わっていく…。

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映画『SICK(2023)』物語ネタバレ

2020年4月、コロナウイルス(COVID-19)アメリカの42州で外出禁止令が発令され国の97%が隔離されていた。人は互いに距離をとり、他の州の人間に対して敵対的な視線を送り、マスク警察が跋扈していた。

そんな中、大学生のタイラーが食料品店でマスクを探しにくがほとんどの食料品や衛生用品がが売り切れ状態。残った食品を探し歩き回っている最中にタイラーの後ろ姿を撮影した画像が届き気味の悪いストーカーがいることを知ったタイラーは早足で退店する。タイラーがマンションに帰宅すると背後からナイフを持った覆面の男に襲われタイラーは殺されてしまう。

パーカーは親友のミリ・ウッドロウと一緒に実家の湖畔の別荘を訪れバカンスを楽しむ。パーカーが匿名で”楽しんでる?”とテキストメッセージを受け取るが放置する。

彼女たちは湖畔で日焼けを楽しんでいると再び匿名の人物から”湖に飛び込んで”とメッセージが届き見られているのか?いたずらか?二人は不審がりながらも気にせずブロックしてスマホをしまう。突然車が入ってきて二人を不安がらせるも現れたのはパーカーの浮気相手、DJだった。DJはパーカーの許しを得ずに勝手に登場しパーカーを困らせるが一人で帰らせるのも気が引けたパーカーは彼の滞在を許可する。ミリは猛烈に不満げだったが、マスクをしろ!と約束させ渋々許す。

夜になりDJが持ってきたマリファナを吸いダンス(定期的にミリは効果があるかは不明だが感染症予防のスプレーを噴霧しながら)を楽しみ寝ることにする。DJがパーカーが他の男とキスをしている投稿を見たことで口論になり、DJは朝一番で家を出ることを約束する。DJが外でタバコを吸っている最中、黒い謎の男(おそらくタイラーを殺した覆面男)が家に侵入しているが誰も気がついていない。

皆が寝静まっている間、マスク男は三人のスマホを盗み出す。階下から大音量の音楽が流れ目を覚ましたパーカーがリビングに降りてくるとマスク男を見たDJ、侵入者の人影を見たパーカー外に出て車で待つように指示する。

DJはミリを起こしながらマスク男に掴みかかりミリを逃すことに成功するが後一歩のところで刺されて殺され玄関のドアを閉じられてしまう。

エンジンをかけた車で待機していたパーカーとミリは逃げるチャンスがあったのに、なぜか殺人鬼のいる家に向かう。玄関から現れたDJがマスク男に串刺しにされ殺されるのを目撃したパーカーは車に戻り逃げようとするがタイヤがパンクしていたためマスク男に追いつかれてしまい結局家に戻る羽目に。

二人はなんとか屋根裏に逃げ屋根から脱出を試みるが、迂闊にも窓際を歩いたミリはマスク男に突き落とされて地面に落下。パーカーはキッチンでいろんなものを投げつけひるんだ隙に鉄の鍋で男顔を何度も何度も殴り倒す。

終わった、、と安堵したパーカーだったが、裏口からもう一人のマスク男がナイフを持って侵入してくる。二人目のマスク男は一人目の男が死んでいるのを見て泣き叫び始めたためパーカーはその隙に外に飛び出し落ちたミリを見つける。ミリは重傷を負っているは生きていたため死んだふりをしているように伝え、パーカーは外に助けを呼びに向かうがマスク男に見つかり追いかけられたため湖の木のパレットに乗る。マスク男はミリを見つけるが死んでいると判断したのかパーカーを追いかけ始める。

木のパレットの下からナイフを突き刺すアホみたいな攻撃を繰り返され手を刺されたパーカーは思わず湖に飛び込み泳いで隣家に逃げ込む。知り合いだった隣人はショットガンで武装して警察を呼ぼうとするが、追いついたマスク男に刺されて殺されショットガンを奪われてしまう。一方、ミリはパーカーが死に物狂いで頑張っている最中に家の中に戻ると呑気に椅子を壊して足に当てサランラップで足の添え木を作り始める。最初のマスク男が意識を取り戻しミリに襲いかかるが転がっていたナイフで首を刺されて呆気なく死んでしまう。

マスク男と追いかけっこを続けるパーカーは大通りに到着すると、追いかけてきたマスク男を木の枝でボコってぶっ倒し、通りがかりの車の女性に助けを求めるが、女性は”マスクをつけてから車に乗れ”と言い持ってるわけねぇだろと怒るパーカーに呼びのマスクを渋々手渡しマスクをしたのを確認した後ロックを外して助手席に座らせる。安堵するパーカーだったがもらったマスクからする匂いは睡眠薬でお馴染みのクロロホルムだと気づいた時にはもう遅く気を失ってしまう。

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エンディングネタバレ「アホ家族の復讐」

ミリがいる家に先ほどの車の運転手の女性とマスク男がパーカーを連れて戻ってくると、意識が混濁しているパーカーにコロナ感染症の検査キットを実施する。

マスクを外した男はジェイソン、運転手の女性はパメラの二人は夫婦で、ミリに殺されたマスク男は二人の長男だと言う。二人はインスタグラムをパーカーに見せ、DJと口論になったインスタグラムでパーカーとキスしていた青年(そして二人の息子)ベンジーが、コロナウイルスに感染して死亡してしまったこと、キスしてコロナを感染させたのがパーカーで、パーカーにコロナをうつした冒頭の青年タイラーも三日前に殺し終えていることを話す。

ジェイソンがミリが生きている可能性を思い出し外に出たタイミングで、ミリがパメラに襲い掛かり気絶させる。

パメラはパーカーを脅すが、ミリは忍び寄り、ワインの瓶で思いきりぶん殴ったあと窓から突き落とし気絶させる。戻ってきたジェイソンが二階に上がってきたタイミングでミリがナイフで足を切りつけ、パーカーが例の除菌スプレーで目潰し&タックルを仕掛け、下に置いた鹿の角にジェイソンは落下して串刺しになって死亡する。

パーカーとミリは、さっさとジェイソンとパメラのスマホを奪えば良いのに近くの納屋に逃げ絶対に動かなそうな車を動かそうと奮闘する。そこにパメラが到着し斧で襲い掛かるがパーカーにガソリンをかけられ、ミリに火をつけられパメラは燃えて死ぬ。そこにタイミングよく警察が登場し二人は助かり物語は終了する。

海外の感想評価メタスコア62点

IMDbの評価は6.2/10 メタスコア62点。どんなレビューがあるのか紹介。

7/10
ジョン・ハイアムズとケヴィン・ウィリアムソンが、このコヴィッド時代のスラッシャーで、ミニマルで血まみれの楽しい時間を提供する
『Sick』は、OVID-19パンデミックの初期を舞台に『Scream』の脚本家兼クリエイターのKevin Williamsonと監督のJohn Hyamsによる最新作です。ウィリアムソンは、パンデミック時に、その隔離と影響に気づき、ホラー映画にうまく使えると考えたことがきっかけとなった。ウィリアムソン監督のほか、2022年の『スクリーム』でウィリアムソン監督のアシスタントを務めた共同脚本家カテリン・クラブが脚本家デビューを果たしています。Peacockからデビューした今、『Sick』は血みどろの楽しさとウィリアムソンのトレードマークのユーモアのセンスで、しっかりとしたエンターテインメントの時間を提供してくれることをうれしく思う。
「Sick」は楽しくてユーモアがあり、短時間で楽しめるスラッシャー・エンターテイメントで、このジャンルのファンにとっては嬉しい作品だろう。登場人物の設定に若干の引っ掛かりはあるものの、クレジットを含まない77分という短い時間で、ハイアムスとウィリアムソンは効果的かつ効率的なホラー・エンターテインメントを創り上げたのであり、彼らが別のプロジェクトでコラボレーションするのを期待したい。

4/10
登場人物全員に死んで欲しいと心底思いました。
あと、全然違うとはいえ、「スクリーム」に似すぎです。オープニングシーンから、ナイフを振り回す黒服の殺人鬼、セットまで、優れたスラッシャーから非常に派生した作品です。
舞台がパンデミック中であることも、非常に無関係に思える。正直なところ、非常にギミックが多いように感じる。
確かに、最後にはすべてをコロナ感染症に結びつけようとするが、結局のところ、この薄っぺらなプロットのつまらない作品は時の試練に耐えることはないだろう。ホラー史のゴミ箱行きである。86分はこの映画の上映時間であり、私がこの映画を忘れるのにだいたいどれくらいかかるかである。

7/10
ホラージャンルに一度は見る価値のある作品です
ストーリーは、自分たちを隔離するために家族のキャビンに隔離し、その間に楽しい時間を過ごすことにした友人たちのグループです。そこに招かれざる友人たちがやってきて、彼らのパーティーを台無しにし、安全な空間を脅かしていく。
この映画は、『Alone』のJohn Hyamsが監督し、『The Blockers』のGideon Adlon、『Piss Party』のBethlehem Million、『Teen Wilg』のDylan Sprayberry、『Ozark』のMarc Menchaca、『Super 8』のJoel Courtneyが出演しています。
この作品は、ホラーというジャンルに実に楽しいアクセントを加えている。ストーリーは、多くの点で『スクリーム』のような雰囲気を持っている。

5/10
まあまあ
このジャンルに何の新味もないまともな映画。どっちに転んでも、目を丸くしてしまう。この映画が「アンチワクシング」を狙ったものだと主張する人がいるが、間違いなく、どちらの立場も狙い撃ちしているし、何度か的中させてもいる。いずれにせよ、全体的なプロットが愚かであっても、映画の後半のおかげで、多少は楽しめる。一見の価値あり。

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まとめと感想

どこかで見たことあるなー、マスク男、微妙に強くない殺人鬼、途中で余計な素顔出しとネタバレ、最後はヒロインが殺人鬼ぶっ殺す、あと登場人物が逃げる気がない感じなど既視感あるなーと思って調べてみたら、そうですかスクリームの関係者でしたか。

だからって似た映画作ってんじゃねぇよ。

アホか。

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