映画『ホワイト・ノイズ』あらすじ結末ネタバレと海外の感想「見る価値はないだろう」




「チグハグで退屈な物語」海外で酷評されたNetflixオリジナル映画『ホワイト・ノイズ』の物語結末までのネタバレを紹介

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映画『ホワイト・ノイズ』作品情報

あらすじ

現代アメリカのある家族が、日常生活のありふれた葛藤に対処しながら、愛や死、不確実な世界における幸福の可能性といった普遍的な謎に取り組んでいく様子をドラマチックに描いています。

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スタッフ/キャスト

監督&脚本
ノア・バームバック
原作
ドン・デリッロ
キャスト
ドン・チードル…マーレイ
アダム・ドライヴァー … ジャック
グレタ・ガーウィグ… バベット
メイ・ニーヴォラ… ステフィ
ラフィー・キャシディ…デニス
サム・ニヴォラ… ハインリッヒ

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映画『ホワイト・ノイズ』あらすじ結末ネタバレ!

1984年

カレッジ・オン・ザ・ヒルで「ヒトラー研究」(自身が創設した分野)を教える教授ジャック・グラッドニー(アダム・ドライヴァー)はドイツの歴史を教えながらもドイツ語を知らず生徒に内緒でドイツ語教室に通いながら教授をやっている。

ジャックは4番目の妻バベット(グレタ・ガーウィグ)と結婚している。ジャックの過去3回の結婚で生まれたハインリッヒ(サム・ニヴォラ)、シュテッフィ(メイ・ニーヴォラ)、デニス(ラフィー・キャシディ)、そして2人の子供、ワイルダーの4人を一緒に育てている。

デニスはバベットが謎の薬”ダイラー”を隠し持っていること知りジャックは悪夢を見てしまう。ある日、ジャックの同僚でアメリカ文化の教授マレー・シスキンド(ドン・チードル)と共同で行った講義が生徒たちに称賛を浴びることになり順風満帆な教授生活が待っているようだった。

しかし、その頃、可燃物を満載したトレーラーが貨物列車と接触し大爆発を起こし炎上、巨大な黒煙となった化学廃棄物の雲が町を覆うという大惨事によって平和な日常は崩壊する。ジャックたち一家が夕食中に突如警報が鳴り有害物質から大規模な避難するように指示がきたため即座に行動を起こすも避難するための車で道路は大渋滞に見舞われる強引に入り込んだ車が大事故を起こし大惨事が起きていた。

ジャックは給油するため避難して無人になったガソリンスタンドへ向かった際にどうやら例の汚染された化学物質に触れてしまう。そして再び避難を続けると上空に異様に発達した黒とピンク色の巨大な雲が上空に浮かびこの世の終わりのような様相だった。

ジャックの他にも町中の避難民の多くは近くのキャンプ場への隔離を余儀なくされる。が巨大なコテージに人々がギュウギュウ詰めで寝る場所の確保がやっとという有様。同僚のマレーと再会するとマレーはこれから徐々に混乱が生じて強盗など危険が溢れるからとジャックに小さなピストルを手渡す。最初は皆なんとか冷静に過ごしていたが、突如キャンプ場を警報が鳴り響き禪院避難を開始するが混乱した人々は互いを押し退け持ち物を奪い取り車の強奪をして我先に脱出を行う。ジャックたちは危険にさらされるもなんとか脱出に成功し収容所に入ることができた。後日、避難命令が解除されたジャック一家は収容所から出ることができた。

ジャックは謎の男に付きまとわれる幻覚を見るようになる。デニスはダイラーに関する悩みを打ち明け、ジャックはバベットに最近の言動や家で見つけた薬ダイラーについて質問をするとバベッド死の不安を治療する薬の臨床試験を受けるため”ミスター・グレイ”とのセックスしたことを認める。最初は妻を叱責するが、化学物質に触れてしまったことをずっと気にしていたジャックはダイラーを摂取しようと探し回る。その後デニスが薬を捨ててしまったと聞きゴミ箱を漁るとダイラーの新聞広告を見つけたジャックはピストルを手にミスター・グレイに復讐することを誓う。

ジャックはホテルで講演を終えた彼を追跡しモーテルに追い詰めそこで初めて彼の顔を見て行く先々で見かけ幻覚と思っていた男だった、ジャックは再び幻覚に苦しんだ後ミスターグレイを撃つ。ジャックは自殺に見せかけるため周囲を清掃を始めるとバベットが現れると、生きていたミスターグレイが銃を発砲、2人は軽傷を負うが本当に死にそうになっているグレイをドイツの無神論者の修道女が経営する病院へ送り3人は傷の治療を受けた後、和解する。

夫婦も仲直りしジャックたちがA&Pスーパーマーケットで買い物をする場面で終わり、エンディングミュージックが流れるとミュージックビデオのように買い物客やキャストがそれぞれダンスをして物語は終了する。

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海外の感想評価 IMDb:6.5/10

3/10
思考を促すという仮面をかぶったゴミ

まず第一に、この映画は「ホラー」であると誤って表現されている。平凡なシーンにサスペンスフルな音楽が使われているのは、ホラーとして評価する根拠にはならない。
映画自体については、信じられないほど凡庸。台詞は無機質でぎこちない。ちょっとでも面白いことが起きると、すぐにぎこちない会話と無関係なプロットに遮られる。死についての大きな議論がなされようとしているが、曖昧な会話によって、いかなる意味も輝き出すことはない。
この映画は、有毒化学物質の漏洩と社会的・家族的影響という興味深い出来事から始まり、興味をそそられ、ユーモアもあり、時には恐ろしくもあった。それがピークに達したとき、化学物質の雲とそれにまつわる筋書きが不思議と消えてしまい、この映画に何の意味も持たなくなった。エンディングは、安っぽい怪奇現象や、キャラクターの啓発と終結のための気取った試みによって中断されるだけで、維持された退屈なカオスに陥ってしまった。
全体として、この映画は2時間の途方もない浪費であった。安っぽいサスペンスと意味不明で虚無的なストーリーで「考えさせられる」考察をしようと弱腰になっている、よく言えば不条理なドラマ・コメディーである。
あのひどいクレジットシーンは勘弁してくれ…。

8/10
他はともかく、エンターテインメント性が高い

批評家たちのレビューをちらっと見たところ、「『ホワイト・ノイズ』は多くのことを詰め込もうとし、多くのアイデアを取り上げようとしすぎて、ごちゃごちゃになってしまった」という一般的な反応に驚きはしない。
しかし、だからどうした?そのせいでエンターテインメントの可能性が損なわれてしまうのでしょうか?少しもそうではない。この映画は、混濁し、断片化し、同時に多くのことを行うことに喜びを感じる映画なのだ。
ホワイト・ノイズ』は基本的に、シュールで不条理なユーモアに溢れ、時折ホラーも混じる、奇妙で焦点の定まらない実存主義的な苦悩の浪漫である。特に、レトロな設定と、個人的な問題の医療化に対する執着、そしてちょっとしたクレイジーな科学の進歩が我々を救ってくれるという絶望的な希望を考えると、Netflixのミニシリーズ『Maniac』をしばしば思い起こさせる方法であった。登場人物や状況の不条理さは、バームバックがウェス・アンダーソンと組んだ初期の作品(特に脚本を担当した『ライフ・アクアティック』)を彷彿とさせるものでもある。
アダム・ドライヴァーは尊大な学者役で最高に愉快であり、ドン・チードルは彼のたゆまぬ哲学的な相棒を見事に演じている。実際、グレタ・ガーウィグをはじめ、全員が見る者を楽しませてくれる(彼女はなぜ、これほど見やすく、しかもひどい演技をすることができるのだろう)。この不運な一団をワイルドで極端な場所に連れて行くという筋書きで、90分を過ぎる頃には、この旅は次にどこへ行くのだろうと、正直とても楽しくなっていた。
しかし、残念ながら、この映画は最終回になると想像力を失い、より身近な題材になってしまう。また、エンディングの最終的なメッセージは、序章で探求したアイデアからすると、かなり陳腐で単純なものである。
しかし、特に不条理なユーモアが好きなら、「ホワイト・ノイズ」を試してみることを強くお勧めする。特に、日常生活の狂気を描くなど、多くのことを非常にうまくやっている。

7/10
「この映画は、死や恐怖と社会との関係を、示唆に富み、魅力的な方法で探求しています。

「ホワイト・ノイズ」の中で、ノア・バームバック監督は、空気中に漂う有毒な出来事によって動かなくなった家族のレンズを通して、消費主義、陰謀論、集団トラウマというテーマを巧みに探求している。
終盤、この映画の遊び心とシリアスな題材を融合させるのに苦労したが、作家ドン・デリージョと映画監督バームバックの意外な組み合わせが、示唆に富み、魅力的な作品に仕上げている。アダム・ドライバーとグレタ・ガーウィグが主役のカップルを演じ、一家の避難生活を撮影する技術的な成果も印象的です。全体として、「ホワイト・ノイズ」は、社会が死と恐怖に対処する方法を探る、タイムリーで示唆に富む作品です。

4/10
ちょっと首をかしげたくなるような内容

この映画の原作を読んでいない者として言わせてもらうと、この映画や登場人物に共感できなかった。でも、この映画の登場人物は、妙にわかりにくいんです。だって、彼らはしゃべりまくるし(たいてい時速100マイルでしゃべりまくるし、お互いに重なり合う)、表に出てくるはずなのに、まるで彼らと私の間に壁があるみたいなんです。
著者がこの本を書いたとき、世界や国について何を言いたかったのか、私は完全に理解できなかった。この映画は、死と向き合うことや結婚生活の難しさを描くには、スケールが大きすぎると感じたからです。映画は悪くないけど、お前は何なんだみたいな。Netflixで公開されたらまた見て、新鮮な目で見ようと思うが、もしこの映画の目的が、何度も見返すほど人々をイライラさせることだとしたら、それは成功だろうと思う。

まとめと感想

何を見たんだ?

てっきり化学物質が蔓延した地域で極限サバイバルかミストみたいな避難民同士のいざこざを観れるのかな?と”ホラー映画”カテゴリーされていたので期待していたのだが、前半はさもピンク色で巨大な終末を彷彿とするようなやばい化学物質満載の黒雲を見せていたのに、あっさり何もなかったことにされ、後半はずっとジャックたちが周囲に見える化学物質まみれの食品に囲まれたスーパー、生きることの不安など生死観を喋り合うだけ、しかも幻覚なのか現実なのかも最後までよくわからないまま。

そしてラストのインドのダンスシーンを彷彿とさせるスーパーの客全員で行われるフラッシュモブ・・・。

何を観たんだ?

ホラー要素どこにあった?

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