映画『アフター•ヤン』あらすじ結末ネタバレと感想「美しいが退屈で抽象的すぎる」




「退屈だ」「ロボットの深淵を美しく描いた傑作SFだ」海外で高評価な映画『アフター・ヤン』物語を結末エンディングまでネタバレ。あまりに抽象的で分かり難い内容だったので海外のさまざまなレビューも併せて紹介。あなたはどう感じるでしょうか?

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映画『アフター•ヤン』あらすじ

ジェイク夫妻と養女のミカが兄のように慕っていたアンドロイドのヤンが突如故障してしまったためジェイクが修理方法を模索していると、ヤンの記憶媒体の中から断片的に様々な情報が現れ始めヤンが隠し続けていた謎が明かされていく。

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映画『アフター•ヤン』スタッフキャスト

監督&脚本
コゴナダ
アレクサンダー・ワインスタイン…(原作:「新世界の子供たち」の短編「ヤンにさよならを」)。

キャスト
コリン・ファレル… ジェイク
ジョディ・ターナー=スミス … カイラ
マレア・エマ・チャンドラウィジャ… ミカ
ジャスティン・H・ミン … ヤン
オーラグ・キャシディ オーラグ・キャシディ … リリアン
リッチー・コスター … ラス
サリタ・チャウドリー … クレオ
クリフトン・コリンズJr…ジョージ

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映画『アフター•ヤン』物語結末ネタバレ

未来のどこかでジェイク(コリン・ファレル)カイラ(ジョディ・ターナー=スミス)夫妻は、養女のミカ(マレア・エマ・チャンドラウィジャ)と、アンドロイドのヤン(ジャスティン・H・ミン)と暮らしている。ジェイクは茶葉の専門店を経営しているが彼のこだわりが原因で売上は良いとは言えない状況である。西洋人の夫婦に中国人の養子であるミカを迎えるにあたり、中国の文化や伝統を学ぶためにヤンを購入した経緯がある。

冒頭オープニングクレジット兼アクティビティの一環で全員でダンス大会に参加をしたりと平和に生活をしていた。

ヤンが故障してしまったがヤンは中古で購入したため、元の販売者を探し出すが販売者は、ヤン型は古く体が腐敗してしまうため、新しいモデルと交換するよう勧める。ミカを傷つけたくないジェイクは、ヤンを自ら修理することを決意する。

ヤンの記憶

ジェイクはアングラのアンドロイド修理屋のラス(リッチー・コスター)にヤンを連れて行き分析してもらうとアンドロイドの中に隠されたチップを発見する。修理屋ラスの勧めで、ジェイクは技術博物館の専門家クレオ(サリタ・チョードリー)の元へ持って行く。

クレオは、このチップはスパイウェアではなく、一部のテクノサピエンス(映画に出てくるアンドロイドの名前)に短期間導入された非常に珍しいメモリバンク・チップで、人間の脳が記憶を作り出すのと同じように、AIの頭が毎日数秒間を捉えて記録し、それを永遠に保存できるようになっているとジェイクに知らせる。人工知能が記憶する価値のあるものを研究するために行われていたが、プライバシー侵害の問題ですぐに中止された。彼女はジェイクにチップの記憶を見る方法を教え、ヤンが生き返る可能性がないことも伝える。ジェイクはヤンの遺体とメモリバンクを博物館に寄贈し、さらに研究を進める前に、ヤンの記憶を一度見てみたいと伝え自宅に戻る。

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ヤンの記録

ジェイクは家に帰るとチップからヤンの記憶を覗き見る。ヤンの記憶は夜の星空のように輝き美しく煌めいていた。

記憶に最初に現れたのは若くて魅力的な女性のエイダ(ヘイリー・ルー・リチャードソン)の記憶だった。(これはアンドロイドであるヤンが恋愛感情を持つ能力があることを示唆している。)そして、ミカがまだメイメイという故郷である中国の伝統的な名前に反応していた幼児期から、徐々に成長していく二人の記憶。ヤンは人と関わる記憶だけでなく、窓から差し込む陽の光、雨の午後、地面を駆けるカエル、琥珀色のお茶のグラスの中で揺れる小さな葉など、美しいと感じるものを細かく記録していた。

他にもミカが、自分が何者で誰の親でと混乱した時であってもヤンは優しく養子であっても家族の一員だよと優しく教えた記憶。ジェイクがお茶を淹れることに真剣に取り組んでいることに興味を持ち、熱を持ってお茶の魅力を話すジェイクに対し、もっとお茶の細かいところまで理解できたらと願っていた記憶。妻のカイラが蝶のコレクションについて質問すると、ヤンは自分の“感覚“でその美しさを表現し、そして二人は死後の世界を考えることのありえなさと不必要さについて話し合った記憶が記録されていた。(ここまでの記憶でアンドロイドのヤンは非常に穏やかで愛情深い人で機械以上の存在で、時に深く思慮深い人物であることが分かる)

ヤンの記憶の中に登場するエイダに興味を持ったジェイクはかつて彼らが訪れていたコーヒーショップでエイダを探し出し、彼女とヤンはかつて交際していたことを確認する。

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ヤンの最初の持ち主

ジェイクはエイダとミカを連れて美術館に寄贈したヤンの遺体を訪れ、メモリーチップをさらにいじり、ジェイクは自分の家族がヤンの3番目の家庭であったことに気づく。ヤンの過去を知るために、ジェイクは前の2つのメモリに手を出す。2つ目のメモリクラスターはほぼ空っぽだったが、最初のメモリと、エイダの話でヤンは、かつてどこかで美しい母と息子を育てるのを手伝ったこと、息子が成長し独立後、年老いた母親と一緒に過ごしていたこと、そしてエイダが現れヤンは彼女と恋に落ち、彼女が交通事故で亡くなるまで交際していたことが分かる。

そしてジェイクの目の前にいるエイダは大叔母(ヤンが世話した母親)のクローンであることを告げる。

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エンディングネタバレ「ジェイクたち」

ジェイクが前のオーナーから仕入れた新しいエイダにヤンと元のエイダの関係を話すと、新しいエイダはヤンが大叔母との過去を話してくれたらよかったのにと言う。二人は森のようなところを並んで歩き二人が別の木を通り過ぎると、反対側にジェイクだけが現れる。エイダの姿はない。

一人になった彼は、しばらく歩き続ける。

自宅に戻るとミカはヤンにお別れを言いたくないと告げる。ジェイクはそれに同意し、ミカはヤンの記憶の中で聞いたことのある歌を歌い始め映画は終わる。

海外の評価 IMDb 6.7/10「退屈」「深い」

9/10
美しい映像、優れた演技、深く微妙な象徴性、少し遅い。

「アフター・ヤン」のアイデアは微妙ですが、私がそれを理解したのを見ると、やりすぎではありません。その核となるのは、自分の人生の意味や価値、つながりの価値といった深い概念ですが、多くのことを議論させながらも、答えを強要しない方法で考察しています。この映画は、登場人物たちが何かに対処する形で疑問を投げかけ、全員がある種の高い理解に達するものの、明確な終結はありません。
私はこの映画を愛していると言いたいのですが、問題点もありました。そのひとつは、ちょっと遅いこと。すべてが綿密に計画され、美しく撮影されているが、これがやっと1時間30分であることを考えると、もっと長く感じられた。確かに、短編小説がベースになっているので、脚本家・監督はストーリーにもっと多くのことを付け加えなければならなかったか、代わりにスタイルとアートフォームに集中しなければならなかったのだろう。しかし、この映画を見るときは、もっと瞑想的、内省的な気分で見ることをお勧めします。

7/10
見る価値あり

近未来と思われる時代、機械というより人間に近い(あるいはキリストに近い)ヤンにとって特筆すべきことは何だったのか、コゴナダ監督はテクノロジーが意識を生み出す可能性のある世界で、意識のある生物であることの意味を探っている。
その前提にもかかわらず、『アフター・ヤン』は、SFにおけるロボットの伝統的なテーマよりも、死や人生における優しい人物の喪失を扱っているように思われる。
非常に興味深いコンセプトではあるが、コゴナダはこのコンセプトでできる限りのことをやったとは思えない。また、この作品のテンポが遅すぎて、気取り屋になりかけている。オープニング・クレジットの素晴らしいダンス・シーンとミツキのGlideのカバーがこの映画に命を吹き込んでいるが、私がこの映画を本当に好きになるには十分ではない。少女や母親の視点がもっとあれば、あるいはブレーキを緩めてストーリーをもっと展開させることができたかもしれない。でも、見る価値はあると思います。

5/10
縁がない

ジェイク(コリン・ファレル)と妻のカイラ、中国人の養女ミカは、アンドロイドのヤンとともに幸せな家庭を築いていた。ヤンが壊れ、ミカが落ち込む。
この映画、スローで、ヤンとのつながりがない。映画の冒頭で、ヤンがミカと一緒に世話係をしているシーンをもっとうまく見せればいいのかもしれない。彼はロボット以上にはならない。私はそれを感じない。彼は呼吸する感情を持った人間である必要がある。彼の登場は衝撃的であるべきです。彼はロボットでありながらロボットであることはできないのです。この映画は全て控えめに演じられていて、これでは繋がらない。

5/10
お茶の考え方
ジェイク(コリン・ファレル)とその妻(ジョディ・ターナー=スミス)には、アジア人の養女ミカ(マレア・エマ・ティヤンドラウィジャ)がいる。彼らは彼女の兄となり、自国の文化を学ばせるために、ヤン(ジャスティン・H・ミン)というアジア人風のアンドロイドを手に入れます。しかし、ヤンは故障してしまう。そして、ジェイクが30分ほど彼を修理しようとしているのを見つける。そして、彼はヤンの記憶の断片を読むことに成功し、それを見たり、感情的なピアノ音楽に合わせて前の所有者に連絡を取ったりして、映画の残りの時間を過ごす。
この映画は退屈だった。様々なテーマを論じているが、意味のあるディテールではない。登場人物の誰にも感情移入できなかったので、彼らの心情は没個性的だった。
ガイド。悪口、セックス、ヌードがない。

8/10
深遠で美しい

“無のないものはない”
本物そっくりの人工知能アンドロイド、ヤンが突然機能を停止したとき、彼を修理しようとする父親の探求は、やがて実存的な内省と、過ぎ去る自分の人生について考えるものとなっていく。「アフター・ヤン」は、コゴナダ監督の長編2作目。コロンバスは未見だが、ここ数年のインディーズ映画の中では必見の長編となっている。彼の作風や技量は海外でも通用するもので、私は彼の作品に名作を感じた。まず、短編小説を基にした脚本は、信じられないほど示唆に富んでいる。生命とテクノロジーの倫理に重きを置いており、A.I.は救う価値があるのか、と私たちに問いかけてくる。美しい瞬間に満ち溢れ、すべてがほろ苦く、感傷的です。その大きな要因のひとつが「記憶」です。小金田はこの記憶を、私たちの頭の中で処理するのと同じように書き、実行します。些細なことが繰り返され、変化していくことで、正しい描写を引き出していく。最初は、自分の頭の中で間違った処理をしているように感じるが、すぐにそのことに気づくだろう。もうひとつ気に入ったのは、全体的なカメラの配置です。シーンの焦点でなくても、具体的に何を見るべきかというビジョンを持っていて、すべてがうまく流れています。撮影は見事で、生命力と素晴らしいプロダクションデザインで弾けるようです。スコアも実に美しい。

7/10
コリン・ファレルは、演じるのが難しいキャラクターです。実際の感情の高まりとは異なる人格を管理する複雑さは、この映画が扱っているものでは伝えにくいものです。
彼が完璧にこなしているシーンがいくつかあります。ヘイリー・ルー・リチャードソンは、小さな役をうまく演じています。彼女が誰で、この物語にどう関わってくるのか、徐々に分かってくる。一旦、全容が分かると、感情的で深みのあるものになります。ヤン役のジャスティン・H・ミンは、ほんの数シーンしか登場しませんが、彼の存在感は終始感じられます。彼の台詞のほとんどは詩的で、彼のキャラクターに大きな影響を及ぼしています。この映画は決して鼻につくものではなく、観客にすべてを説明するものでもありません。彼らと同じように、私たちも細部や思考をつなぎ合わせているのです。これはスローバーンなのです。時々、シーンの中でテンポが悪くなることがある。すべてが進むにつれて、トピックやストーリー全体に魅了されないわけにはいかなくなる。短編集が読みたくなった。この映画は、万人受けする終わり方ではないかもしれないが、私は完璧なタイミングで終わっていると思う。最後の数シーンはノックアウトです。私は『アフター・ヤン』に本当に満足しているし、もう一度観直したいと思っている。真摯で奥深い、忘れられない作品になりそうです。

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まとめ感想「退屈でテンポが悪く物足りない」

美しく感動的なのだが退屈だった。

コリンファレル演じるジェイクがアンドロイドのジェイクの視覚記憶を覗き見してロボット機械であるはずの彼の中に宿る人間的で感情的な部分を垣間見る作品。ね?退屈な感じしないかな。でもそれが骨子でマジで退屈なんだよね。なんというか、ヤンの考えを直接見るのではなくあくまで会話の中で彼の中の感情や意識を読むしかできないから私には難解だった。映画の中で映画を見るかのような退屈さを感じる。

しかも全体的にテンポが遅いのだ。ヤンの記憶、ジェイクの行動、ヤンの記憶、ジェイクの行動これの繰り返しで大きな波のある展開は一切起きずたった一人の愛されてきたヤンについて理解が深まるだけなので、割と興味がない人には辛いの一言だと思おう。彼にとって大事な記憶だとしても視聴者である我々が感情移入するほどでなかったので、もう少しヤンとジェイク親子のやりとりを見せてくれたらヤンに興味を持てたのに、冒頭だけじゃんか謎ダンスで視聴者の興味を惹いたのは・・・。

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