Netflix「クラック:コカインをめぐる腐敗と陰謀」感想評価「根深い黒人差別の歴史を学べるが…」

Netflix「クラック:コカインをめぐる腐敗と陰謀」より

Netflixオリジナルドキュメンタリー映画「クラック:コカインをめぐる腐敗と陰謀」の感想評価です。日本人にはイマイチ腹に落ちない「黒人差別」が何故ここまでアメリカで根深く残っているのかをコカインを中心にアメリカの貧困政治戦争と絡めて分かりやすく紹介するドキュメンタリー映画です。

逆に言うと興味ない人には全く刺さらないので注意が必要です。

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Netflix「クラック:コカインをめぐる腐敗と陰謀」感想評価「薬物と根深い黒人差別の歴史を学べるが…」

考えさせられるないようだが

説教臭い。

一言でくくれないお話なんだろうけど
結局一方的に善悪を決めないで終わるから
モヤモヤが残るのだ。

Netflixの良質ドキュメンタリーといえば「DOPE(ドープ)」が個人的に大好きだ。
薬物利用者のリアルな生態だけではなく、薬物を売り歩く売人、売人に薬物を卸す業者、業者に薬物を卸す人間、危険を冒して薬物を運ぶ若者、そして薬物の原料となる植物を隠れて栽培するギャングたち…。

Netflix「DOPE」より

ただ麻薬の怖さを伝えるのではなく、消費者から生産者までを平等に映すことで視聴者に強烈な映像体験を提供してくれるのが「Dope」です。

なのでNetflixの薬物系のドキュメンタリーはエンタメよりな印象があったが、このNetflixオリジナルドキュメンタリー映画「クラック:コカインをめぐる腐敗と陰謀」は”資料”という印象が近い。

淡々と、ひたすら淡々と黒人ジャーナリスト、元売人、元政治家、元使用者たちが、70年代アメリカで蔓延し始めたコカインを中心に、黒人の貧困、レーガン政権時代の腐敗、貧困層へのドラッグの蔓延、そして…現代の黒人差別までを描いた作品。

もう一度言うがDOPEのつもりで見ると眠くなるが、
アメリカとコカインと黒人差別を学ぶには良い機会だし面白い作品だ。

イマイチ日本人には人種差別がイメージできない黒人差別。
(いじめとか村八分とか色々あるがそれでも人種差別はどこか他の世界の言葉に感じる)

色々と言いたいことはあるのだろうが、
最終的に根深い黒人差別を生んだのはアメリカだという事を言いたいらしい。

みんなは黒人差別ってどう思っている?

私は、「ふーん、差別ってまだあるんだな」

程度だ。(申し訳ない)

皆さんはどうでしょうか?

日本にいると外国人がいると浮いて見える。
日本は長い間鎖国文化があったせいで植民地化せずに済み
多国籍化せず日本人だけが住む日本の土地、
同一民族が大勢いることに慣れてしまっているから
外国人がいるだけで、「おお、外人だ」となってしまう。
英語で話されても慣れていないし学べてもいない
海外との付き合い方も知らないし、恥ずかしいとすら感じてしまう。

これらは差別的な意味ではなく
単に他の人の視線を意識してしまう
日本人独自の一長一短な意識だと思う。

だからアメリカどころか世界中で起きている
猛烈な黒人差別についてイメージができない。

が、ブラックマッターと大声で叫ばれても
「何してんの?」と思っていた。

そんな黒人差別について
これまたはっきりとよくわかっていない「麻薬」「コカイン」「クラック」が出回ったせいで、黒人差別がさらに加速するまでにアメリカのとんでもない歴史を赤裸々に映し出してくれるのがNetflixオリジナルドキュメンタリー映画「クラック:コカインをめぐる腐敗と陰謀」です。

ちょっと長いけど勉強のつもりなら最後まで見れるはず。↓

「クラック:コカインをめぐる腐敗と陰謀」ネタバレあらすじ紹介

Netflix「クラック:コカインをめぐる腐敗と陰謀」より

先に知っておくべきなのは「クラック」って何?である。

クラックとは
コカインに重曹などを混ぜてコカインよりも安価でアメリカの貧民層に急速に広まっている。
コカインは貧民層には手を出しにくいが、
クラックは500円程度で購入できるので子供でも気軽に購入ができてしまうこと、
安易に入手できるパイプとライターがあれば場所を選ばず誰でもどこでも接種できてしまうため、
根絶は難しい。

現在アメリカ全土が薬物汚染の猛威に瀕している。

この程度でOKです。

さぁいきます。

クラックが出回り始めたのは1980年代から

当時はコカインは高価で中流階級だけが楽しめる娯楽薬物という印象だった。このイメージを強烈にアメリカ全土に植え付けたのは「スカーフェース」だった。移民のアルパチーノがギャングのボスに成り上がり贅の限りを尽くしてコカインの海に顔を埋めて満面の笑みを浮かべるシーン。
これがアメリカ全土へ「コカインへの憧れ」を生んでしまった。

  • おかげでアメリカでコカインが大流行するが、貧民層には入手は困難だった。
  • レーガン大統領就任し甘い言葉で支持を獲得したが彼の行った政策によって数百万人もの失業者、子供たちの給食を排するなど中流階級は甘い汁、貧困層は食糧受給券でなんとか暮らす日々と、貧富の格差が最悪になる。
  • アメリカでコカインよりも安価な「クラック」が出回る。前述したとおり混ぜ物入りで安価で安易に利用できるので貧困層に一気に蔓延する。
  • クラックの販売にギャングが間に入らない為自由に価格設定ができた為。”誰でも一夜で大金持ち”になれる夢の薬として主に貧民層の黒人、10代の若者の売人化が止まらなくなる。
Netflix「クラック:コカインをめぐる腐敗と陰謀」より

ここまでは普通にコカイン怖いなぁってなるのだが、
ここから少しアメリカの内部の話になるので面白くなる。

  • アメリカ全土でクラックが蔓延して貧困層の子供から大人までがクラック中毒者に、自分の親にクラックをうる売人もいる始末。
  • なぜここまで蔓延したかと言うと”警察がクラックを取り締まらないから”
    目の前で売買されても見て見ぬ振り、しまいには袋の中の大量のクラックを見つけられても返されるだけ。そして「お前のボスに言え、見逃したぞ」
  • 実は既に売人組織によって警察が賄賂によって買収されていたのだ
    既にアメリカ全土の警察が腐敗し切っていたことが判明する。
  • ますます盛り上がるクラック売買で荒稼ぎするアメリカンドリームを夢見る売人同士の熾烈な縄張り争いは過激になり銃で武装して死者が続出。
    武装した売人同士の争いが大きな社会問題に発展。
  • レーガン大統領は事態を重く見て「NOと言おう」キャンペーンを打ち出すが全ては支持率のためであり、実際に政府は①中米の反政府組織に資金提供するために→②イランに武器輸出して得た金で→③中米からコカインを輸出→巨額の富を得て→①に戻る。
  • アメリカ政府はコカインの輸入を黙認していた事が後に判明する。
Netflix「クラック:コカインをめぐる腐敗と陰謀」より

まさかの麻薬の密輸にアメリカ政府ががっつり関与していたことが判明、さすがに馬鹿な視聴者代表の私ですら「まじで?」となる。
で、更にここから面白くなる。

メディアを使ってヘイトを黒人にしむけ始める。

  • アメリカでマイケルジョーダンと同じぐらい期待されていた黒人の成年がクラック摂取によって入団前に死亡する最悪の事件が発生。
    アメリカ全土に衝撃が走り「クラック、コカイン」=「薬物死亡」=「政府は何を・・?」
    という言葉がで始める前にメディアによって操作を開始。
  • メディアがある日を境に「クラック常習者の子供にはコカイン成分が残って障害が出る!」クラック常習者から生まれる子供を「クラックベビー」「コカインベビー」と呼び、
    何故か「黒人妊婦と黒人の子供の写真を載せて国民にクラックベビー=黒人」という印象を根強く植え付けるようにメディアを使って国民を洗脳してしまう。(ここのやり方が政府との共謀かはせつめいされていない)
Netflix「クラック:コカインをめぐる腐敗と陰謀」より

  • 産婦人科では勝手に黒人女性妊婦だけを薬物検査をして陽性だった場合はそのまま警察に連行されてしまう。黒人女性への偏見と非難がとんでもないことに。
  • 更に、クラックの売人によって、”白人”の警察官が射殺された事件をきっかけに、今まで賄賂で腐敗し黙認していた”アメリカ全土の”警察官たちが一念発起して売人をかたっぱしから一掃する取締強化。
  • 政府が近く始まる選挙のために急いで作り上げた「薬物取締法」によって益々薬物中毒者への取締りが強化される
Netflix「クラック:コカインをめぐる腐敗と陰謀」より

政府が取締強化すれば良い事だらけじゃないのか?と思った視聴者も多いはず。
だけど更にアメリカ政府ここから本気を出す。

警察の武装を強化。刑務所の増設。

そして

Netflix「クラック:コカインをめぐる腐敗と陰謀」より
Netflix「クラック:コカインをめぐる腐敗と陰謀」より
  • 何故か黒人ばかりが逮捕される。
  • クラックの使用者は白人が大半にも関わらずLAで8年間で麻薬所持で起訴された白人は0名。明らかに黒人差別ということが分かる。
  • 逮捕の方法も陰険でグループのうち一人がドラッグを持っていたら全員に配って全員を薬物所持で逮捕するという徹底っぷり。
  • 黒人グループが一致団結して一人の黒人政治家によって政府内部を監査することを発表。
    大規模な監査によって「CIAがアメリカ政府のコカイン密輸を把握していた事、国民のドラッグ撲滅よりも中米の反政府組織への支援をしたこと」などが判明。

アメリカは黒人社会を見捨てた。



そして現在、アメリカは
薬物戦争に対して1兆円も支援しているが
受刑者数が増加する一方である。

以上。

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まとめ:とは言ってもアメリカだけのせいか?

考えさせられるが、

説教臭い。

一言でくくれないお話なんだろうけど
結局一方的に善悪を決めないで終わるから
モヤモヤが残るのだ。

アメリカが悪いのか?

薬物が悪いのか?

使った人が悪いのか?

売人が悪いのか?

メディアが悪いのか?

薬物を使うしかない。

何故黒人をターゲットにした?

白人優勢意識はなぜだ?

使用者が依存だから仕方がないと言えるのか?

依存だから悪くないのか?

酒と大麻の方が依存率が高いからなんだ?

違法薬物を使うあなたは既に罪人ではないのか?

考えさせられるが結局のところ
アメリカが
黒人差別を生み出した。

ということを言いたいだけで
クラックを言い訳に言っているようにも感じた。

本当にそれだけか?

うーんってなった。

こんな内容だったら初めから見なかったな。

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