ドラマ『エイリアン・アース』第4話完全ネタバレ徹底解説と海外の感想評価まとめ

「エイリアン言語!?母性!?この先の展開が全く予想できない」海外で物議の4話と呼ばれたドラマ『エイリアン・アース』第4話「観察」あらすじ結末までネタバレ解説。ウェンディとゼノモーフとの不気味な共感能力が明らかになり、企業間の権力争いが激化する中で、監視と裏切りのテーマが浮き彫りになる。海外評価ではIMDb8.3点を獲得し、批評家からは心理的サスペンスとしての完成度が高く評価されているが、一方でアクションの減少を指摘する声も。

1話から3話のあらすじ

宇宙船USCSSマジノット号が地球に墜落し、その中にはエイリアンの様々な標本とゼノモーフが積まれていた。プロディジ社が開発したハイブリッドたちーー死んだ子供の意識を成人シンセ体に移植した存在ーーが救助任務に派遣される。

人史上初の人間の意識を移植したシンセ=通称ハイブリッドになったウェンディ(シドニー・チャンドラー)は、兄のジョー(アレックス・ローサー)を救うため墜落現場へ向かう。そこで彼女はゼノモーフと遭遇し、兄を守るために戦った。一方、ウェイランド・ユタニ社のサイボーグ警備員モロー(バブー・シーセイ)は、会社の資産である標本を回収するため救助隊たちを殺して卵を守るため暗躍していた。

プロディジ社のCEOボーイ・キャバリア(サミュエル・ブレンキン)は、ロスト・ボーイズと呼ばれるハイブリッドたちをネバーランド施設で管理している。科学者キルシュ(ティモシー・オリファント)の指導のもと、エイリアン標本の研究が開始され、ジョーの摘出された肺にフェイスハガーの幼体が植え込まれた。

3話の終わりで、ウェンディはゼノモーフの鳴き声を聞く特殊能力を持つことが判明。彼女がラボで失神したのは、解剖されるフェイスハガーと新生ゼノモーフの苦痛を感じ取っていたからだった。この能力の発覚により、物語は新たな局面を迎える。


『エイリアン・アース』
ネタバレと海外の感想評価まとめ
第1話「ネバーランド」
第2話「ミスター・オクトーバー」

第3話「変態する生命体」
第4話「観察」
第5話


エイリアンシリーズで最も面白い作品です!
ネタバレなんて読まないで今すぐに
Disney+ で観ることをお勧めします。

登場人物一覧

エイリアン・アース登場人物一覧
ウェンディ(シドニー・チャンドラー) – 主人公。人間の意識をシンセティック(人造人間)の身体に移植されたハイブリッド第1号
ハーミット/ジョー(アレックス・ローサー) – ウェンディの弟。人間のまま墜落船で生存
ボーイ・カヴァリエ(サミュエル・ブレンキン) – プロディジー社の若き天才CEO。ロスト・ボーイズの創造主。人類の頂点の頭脳を持つが故の苦悩を抱えている。いずれ人類を超越したシンセと質疑応答するのが夢。
カーシュ(ティモシー・オリファント) – 古いタイプのシンセティック。ロスト・ボーイズの監視役、冷静で冷酷な軍人肌。ゼノモーフの危険性を明確に理解した上で実験を行う。
カーリー(エラナ・ジェームズ) – ロスト・ボーイズの一員。野心的でウェンディのライバル
ニブス(リリー・ニューマーク) – ロスト・ボーイズの一員。存在論的危機に陥りつつある
スライトリー(アダルシュ・グラヴ) – ロスト・ボーイズの一員。子供らしい純真さを保持
スミー(ジョナサン・アジャイ) – ロスト・ボーイズの一員。スライトリーと親しい
トゥートルズ/アイザック(キット・ヤング) – ロスト・ボーイズの一員。まだ詳細不明
モロー(バブー・チーセイ) – サイボーグ。墜落船の保安責任者で企業スパイ
ダメ・シルヴィア(エシー・デイヴィス) – ワイランド・ユタニ社の重役
アーサー – プロディジー社の重役。ボーイ・カヴァリエの相談相手

ハイブリッド – 人間の意識をシンセティック(人造人間)の身体に移植した存在。誰よりも強く早い強靭な肉体を持つ、金属とシリコン製の体。
ロスト・ボーイズ – プロディジー社が作り出した子供の意識を持つハイブリッドたちの総称。10代の子供の意識を移籍させたため、精神面での未熟さが目立ち始める。
プロディジー社 – 人間の意識移植技術を開発する革新的企業。世界5大企業の一つ。
ネバーランド – プロディジー社の秘密基地がある島
USCSS マジノ号 – 地球に墜落した深宇宙調査船

ゼノモーフ-エイリアンシリーズの宿敵、ユタニが秘密裏に地球に持ち込むがプロディジー社に略奪される。成体の死骸1体と複数の卵が回収された。
眼球寄生体トリパノリンカ・オセルス-タコの体、頭部分が巨大な複眼のグロテスクなエイリアン。有機物を見つけると眼球から侵入して体を乗っ取る。現在生態調査中。

『エイリアン・アース』4話物語結末ネタバレ

ここから先は『エイリアン・アース』4話の核心である重大なネタバレを含む。

エイリアンの言語

4話は沈黙の中で始まる。(音声が聞こえないので驚くかもしれない、私もイヤホンを試したタイミングだったため焦った)

3話でウェンディはゼノモーフの声を聞いた衝撃で失神したため、アーサーはウェンディの聴覚機能を無効化し、ゼノモーフの鳴き声による苦痛から彼女を守ろうと調整しようとするが、CEOのボーイ・キャバリアが現れ、冷酷にもウェンディの聴覚を再び有効化させるとエイリアンの言語の解読をしろと命令する。

聴力テストの結果、ウェンディだけが特殊な周波数でゼノモーフの声を聞き取れることが確認され、プロディジー社にとってウェンディの扱いを人間から資産へと変更される。

ロストボーイズの統括者カーシュとトゥートルズ(大人ぶりたいため以後アイザックと名乗る)は、眼球寄生体トリパノリンカ・オセルス(タコの体に頭全体が巨大な眼球のエイリアン)の実験を見学する。眼球寄生体が羊の前に解き放たれるとこの生物は即座に羊の眼球から侵入して宿主である羊を殺害した後、眼窩に自身の体を収めると宿主の体を乗っ取ってしまう。実験の結果、この生命体は高い知性を持つこと、かなり危険な生命体であることが判明するが、実験を観察するボーイは寄生された羊に魅了されたかのように見つめ合う。

モローはスライトリー(アダーシュ・ゴウラヴ)と秘密の会話を続けていた。良い人を演じ続けるモローはスライトリーが精神的に幼い子供だと分かった上で誘導尋問を行い本名アーラシュ・シン、インド出身で母親はまだ存命であることを聞き出すと懇願を巧みに操りスライトリーにゼノモーフの卵を返して欲しいと伝えていた。

スライトリーはモローの指示に従いゼノモーフの卵の盗み出そうとするがアイザックに目撃されたので計画を止めてモローに計画が失敗したことを伝えるが、モローはすでにスライトリーの母親を人質にとっており、再度スライトリーに”具体的に卵を盗む方法”を指示して通話を切るが、この会話は全てカーシュが聞いていた。

結末ネタバレ:母性本能

夜、ウェンディはジョーの肺で成長した新生ゼノモーフと直接対面する。チェストバスターはウェンディを襲うどころか差し出した手に愛おしそうに体を擦り付けるのだった。

Screen Rant(エピソード4エンディング解説)より引用

海外の感想評価まとめ

『エイリアン・アース』第4話「観察」は、海外で物語の重要な転換点として評価されている。心理的サスペンスとしての演出が称賛される一方で、アクションシーンの減少を指摘する批評も見られる。ウェンディとゼノモーフとの異常な絆の描写は、フランチャイズ史上最も斬新な展開として注目を集めている。

IMDb(総合評価:8.3/10)

①私は今エピソードでエイリアン・アースの方向性に完全に驚かされている。エイリアン・ユニバースの新しい解釈を見ることができて本当に新鮮だ。この番組は単にエイリアンや生物種だけが主役ではない。キャバリアの完璧主義の欠陥に気づき、彼が欲望と衝動的な決断から重要なものを見失っていると感じる。

②私が気になったのは、このエピソードがあまりにも会話中心だったことだ。キャラクター開発や説明などには必要だが、このエピソードは中身のないフィラーばかりだった。ピーターパンの引用も全く繊細さがなく、作者も問題のある人物だった。

③私はこのエピソードのペースに困惑している。前のエピソードと比べて停滞していると感じた。「オブザベーション」と「メタモルフォーシス」は簡単に組み合わせることができたはずで、エイリアン・アースを良質にしている慎重で意図的なペースを維持できただろう。

④私にとってこれは完全に的外れなエピソードだった。キッチンシンクを含むすべてを血まみれのブレンダーに投げ込んだような、不健全なスムージーのようだ。物語を一貫した方法で展開させるために何の役にも立たない、過度に焼き過ぎたシーンが何十個もある。

IMDb – Alien Earth Episode 4

Rotten Tomatoes(批評家:データなし / 観客:データなし)

①私はこのシリーズが企業の貪欲と権力争いを非常にうまく描いていることに感銘を受けている。モローとスライトリーの会話シーンは、操作と支配のテーマを見事に表現している。子どものスライトリーが大人たちの戦いに巻き込まれる様子は心を痛める。

②私にとって今回のエピソードは、視覚的な演出よりも聴覚的な要素に重点を置いた興味深い試みだった。ウェンディがゼノモーフの鳴き声を実際に「聞いて」理解できるという設定は、フランチャイズに新しい次元を加えている。

③私は4話の演出に完全に魅了された。ウグラ・ハウクスドッティル監督の映像言語は自信に満ちており、特に羊への眼球寄生体の感染シーンは、主流テレビで見た中で最も不気味で効果的だった。

Rotten Tomatoes – Alien Earth Episode 4

Metacritic(総合評価:データなし/100)

①私がこのエピソードで最も評価したいのは、バブー・シーセイの演技だ。モローというキャラクターに深みと脅威を与える彼の存在感は圧倒的で、どのシーンでも画面を支配している。彼の氷のような視線と言葉の重みだけで相手を震え上がらせる力は真の演技力だ。

②私はウェンディとゼノモーフの繋がりに関しては複雑な気持ちだ。知的で興味深い設定ではあるが、これらの生物が何をするかを知りすぎているため、赤ん坊ゼノモーフとの絆を築くのは少し行き過ぎだと感じる。恐ろしい生物たちは知性があるかもしれないが、その能力を知っているからこそ不安になる。

③私にとってこのエピソードの最高の部分は、モローとスライトリーの会話だった。優れた脚本と動機付けられた映像選択によって現象的によく構築されており、重厚さ、哀愁、真正性をもって届けられている。シリーズの中でも最も魅力的なキャラクターの一人としてモローが際立っている。

Metacritic – Alien Earth

批評家レビュー

海外の専門批評家による『エイリアン・アース』第4話の詳細な評価を紹介する。心理的サスペンスとしての演出技法や、フランチャイズ史上最も異例なウェンディとゼノモーフの絆について、多角的な分析が展開されている。

Screen Rant 評価点不明

批評家は「『オブザベーション』はエイリアン・アースの勢いをいくらか失わせるが、シリーズの中間点として、より大きな疑問と危険な筋書きの転換に向けて物語を押し進める」と評価。

このエピソードは必要なキャラクター開発と世界構築を行っているが、前回までのようなアクションの迫力に欠ける面があると指摘している。一方で、ウェンディの超聴覚能力とゼノモーフとの直接的な疎通能力については、その音響設計の巧みさと没入感のあるセットとの調和を高く評価。

評価点 ウェンディとハイブリッドたちの心理的成長、バブー・シーセイの圧倒的な演技力、音響設計の革新性

批判点 アクションの減少によるペース低下、「語り」に頼りすぎた展開、前回エピソードとの統合可能性

(Screen Rant – Alien Earth Episode 4 Review)

A.V. Club 評価点不明

批評家は「『オブザベーション』でエイリアン・アースは心理的側面へと舵を切り続ける。プロディジが破滅の瀬戸際にありながらそれを悪化させる、忍耐強い1時間のテレビ体験」と分析。

ウグラ・ハウクスドッティル監督の演出について、「開幕フレームから、展示された映像語彙に自信、確実性、結束した集中力があり、このエピソードを飛躍させている」と絶賛。特に羊への眼球寄生体感染シーンと、ニブスとデイム・シルビアの対話シーンでの緊張感の描出技術を高評価している。

評価点 監督の映像言語の完成度、盗聴と監視のテーマ性、モローとスライトリーの対話演出

批判点 クロスフェード編集の多用、キャバリアの操作的性格描写の一面性

(A.V. Club – Alien Earth Episode 4 Recap)

Winter is Coming 9/10

批評家は「ノア・ホーリーのエイリアン・アースは、包括的なエイリアン・サーガへの魅力的で豊かなエントリーとしてだけでなく、それ自体が素晴らしく説得力のあるサイエンス・フィクション作品としての地位を確立する」と最高評価を付与。

特にモローとスライトリーの関係性について、「現象的に優れた脚本と完全に動機づけられた映像選択によって形作られているだけでなく、重厚さ、哀愁、真正性をもって届けられている」と絶賛。ゴウラヴの子役演技とシーセイの脅威的存在感の組み合わせを「素晴らしい」と評価している。

評価点 脚本の完成度、演技陣の卓越性、映像演出の革新性、心理的サスペンスとしての深度

批判点 特記すべき批判点なし(満点に近い評価)

(Winter is Coming – Alien Earth Episode 4 Review)

Esquire 評価不明

批評家は「『オブザベーション』、エイリアン・アースの第4話で初めての完全な駄作」と手厳しく評価している。

重要な出来事は確実に起こっているが、「のろのろとしたペースと『オブザベーション』の物語ジャグリングが、テレビ番組で見たことがある最も不気味で血なまぐさいものを見ているときでさえ、何も感じることができないような感情的距離を課している」と批判。

一方で、羊の眼窩への触手型エイリアンの侵入シーンについては「主流テレビで見た中で最も不快なもの」として、フランチャイズが持つ内臓的恐怖の伝統を維持していると評価している。

評価点 視覚的恐怖の効果性、フランチャイズの伝統継承

批判点 感情移入困難なペース配分、同じ部屋での ping-pong的展開、観察という受動的構造

(Esquire – Alien Earth Episode 4 Recap)

個人的な感想評価

第4話「観察」はタイトル通りの展開が続く。しかし前回までの血なまぐさいアクションから一転し、心理的駆け引きに重点を置いた構成となっているのが正直不満ではある。

1,2話で私たちの心を釘付けにしておいて、3話でかなり落ち着いたと思ったがエイリアンがついに地球に到着、そして実験開始という展開で目が離せなかっただけに、4話の会話を中心とした構成には海外でもがっかりした声が多発しているのは理解できる。

が、最後の最後にウェンディとゼノモーフの母子のような関係は、フランチャイズ史上最も大胆ではあるが、エイリアン4のように遺伝子から生み出されたリプリーだからこその絆ではなく、全く関係のないシンセとの絆は少し突飛すぎる気がする。もしかするとノア監督はそれすらも見越してエイリアン4、プロメテウスの異星人のDNA、とか色々と組み込んでくるのだろうか・・・。

でも正直物足りなかったぜ。

また一週間待つのか・・・そんな感じ。

まとめ

『エイリアン・アース』第4話は、期待されていたアクション重視の展開から心理的サスペンスへと大胆にシフトした意欲作である。ウェンディがゼノモーフと母性的な絆を築くという前代未聞の設定は、フランチャイズの既成概念を覆す革新的試みとして注目される。

海外での評価は二分されており、演出技法と演技については高評価を得ている一方で、ペースの停滞を指摘する声も多い。特にScreen RantやEsquireといった主要メディアが、アクションの減少による勢いの低下を批判している。しかし、A.V. ClubやWinter is Comingは、心理的深度と映像表現の完成度を絶賛しており、批評家の間でも意見が割れている状況だ。

第4話は明らかに後半戦への布石として機能しており、ウェンディとゼノモーフの異常な関係がシリーズ全体にどのような影響を与えるのか、今後の展開が注目される。ノア・ホーリーの野心的な脚本は、エイリアン・フランチャイズに新たな地平を開く可能性を秘めているが、同時にファンの期待に応えられるかという挑戦でもある。


『エイリアン・アース』
ネタバレと海外の感想評価まとめ
第1話「ネバーランド」
第2話「ミスター・オクトーバー」

第3話「変態する生命体」
第4話「観察」
第5話


エイリアンシリーズで最も面白い作品です!
ネタバレなんて読まないで今すぐに
Disney+ で観ることをお勧めします。

Disney+ (ディズニープラス)<月額プラン>

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

error: Content is protected !!