映画『ジャッカス5:ベスト&ラスト』あらすじ結末ネタバレと海外の感想評価まとめ


「これが自然な終わりどころだ」――ジョニー・ノックスヴィル自身がそう語る映画『ジャッカス5:ベスト&ラスト』のあらすじから結末までのネタバレと、海外の感想評価をまとめて紹介する。アメリカで製作された本作は原題『Jackass: Best and Last』として2026年6月26日に公開され、Rotten Tomatoesで批評家支持率89%、Metacriticで63点を獲得した、シリーズ最高評価を記録した完結編だ。

物語といっても、いつも通りノックスヴィルとその仲間たちが痛みと下品さの限界に挑み続けるドキュメンタリー的スタント集だ。今回はシリーズ25周年、そして完結編ということで、過去作の名場面・未公開映像と、新規収録のスタントを織り交ぜた特別な構成になっている。

本作の監督はシリーズ全作を手がけてきたジェフ・トレメイン(監督名)。ノックスヴィルをはじめ、スティーヴォー、クリス・ポンティアス、ウィーマンら生え抜きメンバーに加え、前作からの新メンバーであるプーピーズ、ザック・ホームズ、ジャスパー・ドルフィンらも顔を揃えている。色々あったバム・マージェラは本作には出演しておらず、過去映像で少しだけ出ているだけである。

今回は、シリーズ完結を飾る話題作『ジャッカス5:ベスト&ラスト』のラストまでを詳しく解説し、海外でどのような評価を受けているのかを紹介していきたい。以下の内容は本編のネタバレを含むため、必ず鑑賞してから読んでいただきたい。

『ジャッカス5:ベスト&ラスト』見どころネタバレ

ここから先は『ジャッカス5:ベスト&ラスト』の内容に関わるネタバレを含む。過去作の名場面と、シリーズ最後となる新規スタントの数々が描かれるため、鑑賞前の閲覧は避けることを強く推奨する。

伝説の始まり

冒頭を飾るのは、1998年に撮影された「ジャッカス誕生の瞬間」と称される未公開映像だ。若き日のノックスヴィルが、ハスラー誌を詰め込んだケブラー製の防弾ベストを着込み、自らの胸に向けて発砲するという、シリーズすべての原点となったスタントが初めて公開される。ロシアンルーレットのような緊張感を演出した後、ノックスヴィルは自分を撃ち、仲間たちと笑いながら逃げていく。

続くオープニングでは、ノックスヴィル、スティーヴォー、ウィーマン、クリス・ポンティアス、プレストン・レイシー、プーピーズ、デンジャー・エレン、レイチェル・ウォルフソン、ザック・ホームズ、ジャスパー、デイヴ・イングランドという総勢11名の主要メンバーが勢揃い。恒例の乱闘とともに、ウィーマンがノックスヴィルの股間を蹴り上げるお約束で締めくくられ、シリーズ最後となる「ハイ、ジョニー・ノックスヴィルです、ようこそジャッカスへ!」の口上が響く。(シリーズで最も面白みのないオープ人である)

蘇る名場面たち

本編は、シリーズを彩ってきた過去の名場面と、本作のために新たに撮り下ろされたスタントを交互に見せていく構成だ。ノックスヴィルはポンティアス、スティーヴォーとともに歩きながら、これが本当に最後の『ジャッカス』になることを打ち明け、思わず感情的になってしまう場面もある。

喜びも束の間、新作が始まると思いきや「BEST」として選ばれた名場面が流れ、初代『ジャッカス』でゴルファーたちを驚かせたエアホーンいたずら、パイロット版の脱獄囚コスプレ、ブラッド・ピット本人を巻き込んだ偽誘拐劇、初代映画の肛門X線検査、『フォーエバー』でバム・マージェラがコブラの恐怖に怯えた「羊たちの沈黙」の未公開部分、巨大な手のオブジェでバムを打ちのめす「ハイファイブ」、『ナンバー2』の巨大ロケット発射、『3D』のポータブルトイレ射出、『バッド・グランパ』のストリップクラブ潜入、そして『フォーエバー』で牛に投げ飛ばされノックスヴィルが脳出血を負った「マジックトリック」などが含まれる。

新たな痛みの数々

「LAST」として撮り下ろされた新規スタントも盛りだくさんだ。コメディアンのアダム・レイが声を担当するロボット「ラリー」によるスティーヴォーの直腸検査(ロボットの指にはピーナッツバターがたっぷり)、電極を腕に付けられたプーピーズにショックが走るかどうかでノックスヴィルの動きが左右される電気ショックゲーム、プーピーズへの整形注射企画、性器にショックカラーを付けられたままバランスビームを渡らされるプーピーズ、操り人形に扮したエレン・プーピーズ・スティーヴォーによる寸劇、全裸で棒高跳びに挑むポンティアス(これでもかとむき出しの股間を堪能できる)、卓球玉を使ったスティーヴォーの奇術、クレーンで吊るされたザックの尻がクイズの誤答のたびに顔面へ迫っていく「ホットポテト」、下剤を飲んで全裸ボディスーツ姿でツイスターに興じ(過去最悪のお下劣)、床が下痢まみれになっていく「ヒューマン・プレッツェル」(同じぐらい吐き気が出るやつ)、そしてウィーマン・デイヴ・エレン・ダークシャークが挑む地獄の脱出ゲームなど、いずれも下品さと痛みの限界に挑む内容になっている。

結末ネタバレ:最後のひと転がり

最後のスタントを前に、スティーヴォーは「これまでも『ジャッカス』は終わると言われ続けてきた」と冗談めかして触れるが、ノックスヴィルは今回こそ本当に終わりにふさわしい場所だと確認し、感極まった様子を見せる。

最後のスタントは、初代映画のオープニングを再現する形で行われる。巨大なショッピングカートに乗り込んだ面々の周囲で爆発が次々と起こる中、カートは「THE END」という巨大な看板に激突。人形に置き換えられたメンバーたちが丘から吹き飛ばされ爆発する様子とともに、「マイ・ウェイ」が流れる中でシリーズは有終の美を飾る。(新規メンバーたちは背後でちらっと映るだけ)最後までバムの姿は見えず、カートの中は少し隙間が多く見える。

エンドクレジットでは恒例のNG集や過去作のクリップに加え、メンバーたちがそれぞれの言葉で別れを告げる場面が流れ、プーピーズは涙を見せる。そしてクレジット後、冒頭の発砲スタント直後、ホテルの一室にいるノックスヴィルの姿が映し出される。仲間たちの心配をよそに、ノックスヴィルは「思った通りの結果になった」と満足げに語るところで、シリーズ最終作は幕を閉じる。

『ジャッカス5:ベスト&ラスト』作品情報

『ジャッカス5:ベスト&ラスト』の制作を手がけた監督と出演者たちの現在、作品の基本情報について紹介する。

興行収入

製作費1000万ドルという、シリーズ恒例の低予算スタイルを貫いた本作は、全米公開初週末で840万ドルを記録した。これはシリーズ史上最低のオープニング成績となったが、CinemaScoreでは「A-」という、シリーズ最高クラスの観客満足度を獲得している。批評家支持率もシリーズ史上最高となるRotten Tomatoes89%を記録するなど、興行的な勢いとは裏腹に、評価の面ではシリーズの有終の美を飾る結果となった。

ジェフ・トレメイン監督情報

2000年のMTV版『ジャッカス』立ち上げ時から、シリーズ全作を手がけ続けてきた生え抜きの監督。スケート雑誌「Big Brother」の編集者だった経歴を持ち、ジョニー・ノックスヴィル、スパイク・ジョーンズとともに本シリーズを生み出した張本人だ。本作でもオープニングとエンディングの演出をスパイク・ジョーンズと分担しながら、25年間変わらぬ「出演者への全幅の信頼」を貫いた演出を見せている。

出演者の現在

せっかくなので長年付き合ってきたジャッカスメンバーの過去と現状を紹介する。

ジョニー・ノックスヴィル

IMDb

シリーズの顔として君臨し続けてきたリーダー。前作『フォーエバー』の牛に突かれるスタントで、あばら骨と手首の骨折、脳震盪、さらには脳出血まで負っており、本作ではその後遺症から、脳震盪リスクのある大掛かりなスタントには挑めなくなったと公言している。

2022年にはWWEのリングにも上がり、俳優のエルナ・ベイカーとポッドキャスト「Pretty Sure I Can Fly」も展開中。本作の公開に際しては「ここが自然な終わりどころだ」と完結を明言しており、過去作にあった未公開映像集「.5」も今回は制作しない意向を示している。

スティーヴォー

IMDb

かつて薬物・アルコール依存に苦しみ、2008年3月にノックスヴィルら仲間の手で強制的に入院させられた経験を持つが、そこから見事に立ち直り、本作公開時点で17年近い断酒・断薬を継続している。スタンドアップコメディアンとして「Bucket List Tour」を展開し、著書「Professional Idiot」はベストセラーに。YouTubeチャンネル「Wild Ride!」は600万人超の登録者を抱える人気番組に成長した。動物愛護活動家としての顔も持つ。本作では自ら「MVP」を狙うと公言し、ロボットによる直腸検査など体を張った新規スタントに挑んでいる。

クリス・ポンティアス

IMDb

シリーズの中では比較的落ち着いた活動を続けてきたメンバー。スティーヴォーとの共同企画「Wildboyz」で世界中の野生動物と戯れる姿を見せた後は、ソフィア・コッポラ監督作「SOMEWHERE」や、パンクバンド「ジャームス」を描いた伝記映画「What We Do Is Secret」など、俳優としての仕事にも力を入れている。本作では全裸での棒高跳びなど、変わらぬ肉体を張った芸を披露している。

ウィーマン(ジェイソン・アキュナ)

IMDb

プロスケートボーダー出身のシリーズ最古参メンバーの一人。芸能活動と並行してビジネス面にも進出しており、飲食フランチャイズのオーナーとしての顔も持つ。本作のオープニングスタント撮影時には怪我を負い、3週間ほど痛みが引かなかったことも明かされている。

プレストン・レイシー

IMDb

もともとは脚本・企画担当の「アイデア係」として参加し、次第にウィーマンとのコンビ芸で人気メンバーとなった存在。近年は執筆業やスタンドアップコメディに軸足を移しつつ、コメディ番組「Ridiculousness」へのゲスト出演や、複数のポッドキャストへの出演を続けている。

デイヴ・イングランド

IMDb

元プロスノーボーダーで、シリーズ全作を通してコアメンバーであり続けてきた人物。本作では、ザック・ホームズの体からコインを取り出そうとした際に右手中指の腱を断裂するという、まさにジャッカスらしい負傷エピソードも報告されている。

プーピーズ(ショーン・マキナニー)

IMDb

前作『フォーエバー』から加入したサーファー出身の新世代メンバー。2021年のシャークウィーク企画中にサメに噛まれるという洗礼を受けて以降、着実に存在感を増してきた。本作では複数の批評家から「新世代の代表」「本作のMVP」と評されるほどの体当たりぶりを見せ、整形注射やペニスへのショックカラー装着など、もっとも過酷な新規スタントの数々を一手に引き受けている。

逆に初期メンバーが全く体当たり企画をしなくなった分、全ての負担が彼にのしかかるため、本作では彼の苦痛の表情を多く見ることになる。

バム・マージェラはなぜ出演しないのか?

YouTubeBam Margera’s Conservatorship Is Officially Over! – Steve-O’s Wild Ride #140

前作『フォーエバー』の製作中に解雇されたバム・マージェラは、本作には新規映像では一切登場せず、過去の未公開映像のみで出演している。

バム・マージェラは長年、双極性障害とADHDを抱えながら、2009年以降たびたびリハビリ施設に出入りしてきた人物だった。2019年、彼が治療のために入所していた最中、ノックスヴィル・トレメイン・ジョーンズの3人が彼のもとを訪れ、「ウェルネス・アグリーメント(健康管理契約)」という書面へのサインを求めたという。バムの主張によれば、これにサインしなければ『ジャッカス フォーエバー』への出演自体が認められない状況に追い込まれていたとされる。

この契約の内容は極めて厳格なもので、1日3回の呼気アルコール検査、週2回の尿検査、定期的な毛髪検査、さらには医師の監督のもと、FaceTimeを通じて服薬の様子を毎朝確認されるという、私生活まで踏み込んだ管理体制だった。バム側の主張では、この条件のどれか一つでも破れば即座に契約解除になるという内容だったという。

2020年8月、バムは薬物検査でアデロール(ADHD治療薬)の陽性反応が出たことを理由に解雇される。バムはこの薬について、以前から医師の処方を受けて合法的に服用していたものだと主張し、これは障害を理由にした不当な差別的解雇だと訴えた。

2021年に入ると対立は表面化していく。バムはInstagramに(現在は削除済みの)動画を複数投稿し、精神的にも肉体的にも憔悴した様子で、映画のボイコットと、自ら立ち上げる対抗プロジェクトへの資金提供をファンに呼びかけた。この時期、監督のジェフ・トレメインはバムからの脅迫を理由に接近禁止命令を申請したとも報じられている。同年8月、バムはパラマウント・MTV・ノックスヴィル・トレメイン・ジョーンズを相手取り、不当解雇・契約違反・精神的苦痛などを理由に正式提訴。訴状の中では「マージェラは契約内容を一言一句守り抜いた、多大な個人的犠牲を払いながら」と主張し、さらには自分こそが『ジャッカス』というコンセプトそのものの生みの親であるとして、知的財産権の侵害まで主張する、かなり踏み込んだ内容だった。

この訴訟は2022年4月、両者の間で非公開の和解が成立し、静かに幕を閉じている。ただし『フォーエバー』本編には、マーチングバンドのコスチュームでトレッドミルを渡る一場面のみ、ごくわずかにバムの姿が使われるにとどまった。

和解が成立したとはいえ、心の傷は簡単には癒えなかったようだ。バムは「新しい若い連中を入れて、俺には治療を強要してその金まで払わせておいて、映画にも出さない…どれだけ金を積まれても、もうあいつらとジャッカスをやる気にはなれない」とメディアに語っている。

それでも現在は薬物・アルコールへの依存から立ち直り、妻のダニー・マリーと、息子フェニックス・ウルフとの生活を支えに、落ち着いた日々を送っているとされる。本人いわく「スケートボードこそが自分のセラピーであり、正気を保つ拠り所」であり、46歳になった今も新しい技を習得し続けているという。(しかしYouTube上で幼い息子の横で店員に支離滅裂な発言を繰り返す様子が配信されており、本当に彼は治癒に向かっているのか?と疑問視されている)

『ジャッカス5:ベスト&ラスト』への関与については、新規の撮影には一切参加しておらず、過去に撮影されていた未公開映像の使用だけを許可する形にとどまっている。再結成については「絶対にありえない、100万年経ってもない」ときっぱり否定しつつも、「仲間たちに悪感情はない、あくまでノックスヴィルとトレメインが下した判断の問題だ」と述べ、公開後には自分自身も劇場に足を運んでこの完結編を観るつもりだと語っている。

海外の感想評価まとめ

本作は海外でどのような評価を受けているのか。Rotten Tomatoesでは批評家支持率89%とシリーズ最高記録を樹立し、Metacriticでも63点と「概ね好意的」の評価を獲得している。批評家の多くが「シリーズ最高傑作ではない」としながらも、完結編としての説得力や、旧作映像の使い方の丁寧さを高く評価している。なぜこの評価になったのか、海外レビュアーたちの声を見ていこう。

IMDb(総合評価:6.5/10)

①「Helpful」投票数トップのレビュアーBeyondtherain(6/10)は、本作が新規映像よりも過去作からの使い回しに偏りすぎていると指摘している。すでに劇場で『ジャッカス3』を観返していたこともあり、二番煎じに感じられてしまったと述べつつ、新メンバーだけで新作を作ってほしかったという本音も綴っている。

②chunkylefunga(4/10)は、本作の内容の実に60%が過去作の映像だと指摘し、すでにDVDで持っている映像に劇場料金を払う意味が見出せないと厳しく評している。新メンバーの一人がほとんど見せ場もないまま映っているだけだった点も、無駄遣いだと手厳しい。

③vengeance20(6/10)は多くを語らず、本作を「ちょっとしたズルのような映画」と一言で評している。

④toonyjakes(5/10)は、シリーズの大ファンとして「騙された」ような感覚を覚えたと率直に述べている。過去作を知り尽くしているファンほど、新規映像の少なさに物足りなさを感じるだろうとしながらも、新規スタント自体には笑わされた部分もあったと付け加えている。

IMDb – Jackass: Best and Last

Rotten Tomatoes(批評家:89% / 観客:スコア未算出)

①バラエティ誌のガイ・ロッジは、本作を観た後「彼らは本当にこの日々を懐かしむだろう」と確信させられると評し、その感覚こそが観客自身の寂しさにもつながっていると綴っている。

②AVクラブは、本作がシリーズ最高傑作ではないとしながらも、25年間積み重ねてきた観客との絆に見合う「勝利の凱旋」だと評している。

③Consequenceは、出演者たちが年を重ね、体にタトゥーが増え、以前ほど簡単には回復できなくなった様子を捉えた本作について、彼らがすでに大腸内視鏡検査を日常的に受ける年齢になったという事実さえも、新たなネタの源泉に変えてしまう姿勢こそが「ジャッカス流」だと評している。

④一般観客からは「ついに終わってくれて嬉しい」という声や、「笑えるし下品で最高」という肯定的な声がある一方、「もう少し危険な香りが欲しかった。というかレイチェルは何のために出てたんだ?」と、新メンバーの扱いに疑問を呈する声も見られた。

Rotten Tomatoes – Jackass: Best and Last

Metacritic(総合評価:63/100)

①Nexafeedは、本作が新規スタント3割・過去の名場面4割・未公開映像3割という構成になっていると分析し、シリーズを知り尽くしたファンには馴染みの深い内容になる一方、久しぶりに触れる層やカジュアルなファンには最適な入り口になっていると評している。

②Next Best Pictureは、プーピーズ・ザック・ホームズ・ジャスパー・ドルフィンら新世代がようやく本領を発揮し始めていると評価しつつ、五十代を超えた古参メンバーたちの体がすでに致命的なダメージを負っていることを踏まえれば、新規スタントの少なさもやむを得ないと分析している。

③一部の批評家は、本作の演出を「パイロット版と同じ寄せ集め的な手法」と表現しつつも、それが結果的に『ジャッカス』という存在そのものへの、個人的な追悼として見事に機能していると評している。

④一般ユーザーからは、「新メンバーがほとんど見せ場もなく、ほぼ無駄遣いだった」というSusan-6368のような不満の声がある一方、

⑤sean-rae のように「くだらないし、頭も悪いが、とにかく最高に笑える」と手放しで楽しんだという声や、

⑥alan_holloway_2 のように「大したことも賢いことも言っていないが、それでもとにかく面白い」と評する声も見られた。

批評家レビュー

海外批評家の詳細な評価を見ていこう。

Variety 友情という結論

ガイ・ロッジ氏「彼らは本当にこの日々を懐かしむだろう、そう確信させられるだけで、こちらも寂しくなってしまう」

ロッジは、ケツにまつわる悪ふざけを繰り返すだけの映画に、これほどの感傷を生み出せるジャンルは他にないと評している。本作の核心にあるのは過去作の名場面でも過激な新規スタントでもなく、25年間変わらず続いてきた「友情」そのものだと分析し、それこそが本作を単なるノスタルジー商法で終わらせない要因になっていると結論づけている。

評価点 過激な内容の奥に一貫して流れる、25年間変わらない友情というテーマの説得力

批判点 (本人が明確な批判点を挙げていないため割愛)

(Variety – Jackass: Best and Last review)

Nexafeed 構成比率が語るもの

(無記名レビュー)「新規スタント3割・過去の名場面4割・未公開映像3割、この構成比率がすべてを物語っている」

この批評家は、本作の内容構成そのものを分析することで評価の妥当性を導き出している。長年のファンにとっては既視感の強い作りになる一方、久しぶりに触れる層やカジュアルな観客にとっては、シリーズの魅力を凝縮した理想的な入門編として機能すると評価している。上映時間を92分に抑えた編集の判断力についても、コンピレーション映画としては異例の自制心だと称賛している。

評価点 92分という尺に収めた編集の自制心と、シリーズ入門者にも配慮した構成のバランス感覚

批判点 シリーズを知り尽くした古参ファンにとっては、内容の半分近くが既視感の強いものになってしまう点

(Nexafeed – Jackass: Best and Last review)

Next Best Picture 新世代への継承

(無記名レビュー)「プーピーズという名の男が、ペニスに電気ショックコラーを付けたままバランスビームを渡ろうとする場面に、あまりに感傷的にも知的にもなりすぎるのは間違っている」

このレビューは、新世代メンバーの中でもプーピーズが本作で見せた体当たりぶりを高く評価し、彼の存在こそが「ジャッカス」というものが特定の顔ぶれに依存せず受け継がれていく可能性を証明していると分析している。一方で、古参メンバーたちがすでに50代を超え、身体に不可逆的なダメージを負っていることを踏まえれば、新規スタントの少なさもやむを得ない判断だったと理解を示している。

評価点 新世代メンバー、特にプーピーズの体当たりの活躍が示す、シリーズの継承可能性

批判点 新世代メンバー全員が均等に活躍しているわけではなく、一部は十分に活用されていない印象

(Next Best Picture – Jackass: Best and Last review)

Consequence 老いを受け入れる勇気

(無記名レビュー)「今や大腸内視鏡検査が必須の年齢になったが、それすらも新たなネタの源泉に変えてしまう」

Consequenceは、本作がメンバーたちの老いをごまかすことなく、むしろそれを新たな笑いの種として受け入れている点を評価している。タトゥーが増え、以前ほど簡単には回復できなくなった体を隠さずに見せる姿勢こそ、このシリーズが25年間貫いてきた誠実さの表れだと分析している。一方で、和解に至ったはずのバム・マージェラの未公開映像使用について、その経緯や背景への説明がほとんどないまま流れてしまう点には物足りなさを覚えたとも綴っている。

評価点 老いや身体的な衰えを隠さず、むしろ新たな笑いの種として受け入れる誠実な姿勢

批判点 バム・マージェラの未公開映像使用の経緯について、文脈の説明がほとんどないまま提示される点

(Consequence – Jackass: Best and Last review)

個人的な感想評価

シリーズ最後と聞いて予告編で涙を流したぐらい楽しみだが寂しさを拭えぬまま視聴したが、いつまでもバカでアホでやりすぎてお下劣でサイテーだった。

が、映画自体の出来はサイテーである。

冒頭ジョニーノックスヴィルが山奥で防弾ベストを着込み自ら拳銃を腹に当てて発砲するという、過激な映像と逃げる車の中で興奮を隠せない様子で笑顔で背後を気にする様子が映し出されたシーンは感動したが、すぐに画面が変わり現代のジョニーはもう55歳の老人の一歩手前である。そんな彼らが新メンバーと共に始まる劇場版のオープニングは過去最低の面白みのないものだった。動く床でされるがままのメンバーを眺めるのだが衝撃が少ない、とても物足りないのだ。

この不安は的中し、この最後のジャッカス5では彼らはほとんど体当たり企画をせず、過去の映像を流し、新人たちに危険なことをやらせ、初期メンバーたちは糞尿に塗れた企画を嬉々として行うだけだ。本作に限っては糞尿の割合が5割近くあるため、正直我慢ができないレベルである。特にお馴染みの簡易トイレのウンコカクテルはまだ我慢できたが、下剤を飲んでツイスターゲーム・・・もう分かるだろ?これは最悪だった。

過去の映像、うんこ、新人を痛めつけ、初期メンバーたちはほどほどに笑うだけ、あれ?って感じ。劇中でメンバーたちはそれぞれ痛めつけてきた代償や後遺症に悩まされ体当たり企画ができない体になってしまったと告白しているが、、、それならそんな無理して劇場版やるなよ。って思った。

批評家支持率がシリーズ最高を記録した一方で、興行収入はシリーズ最低だったという、この奇妙なねじれそのものが本作の本質を物語っているということだ。「痛みと無責任さを笑いに変える」という反権威的な精神で駆け抜けてきたシリーズが、最後に迎えたのは皮肉にも「メンバーが本当に年老いて、体が壊れてしまった」という、極めて現実的で抗いようのない結末で、楽しみにしていたファンの期待を大きく裏切る内容だった。

まとめ

今回はシリーズ完結作『ジャッカス5:ベスト&ラスト』について、見どころネタバレとあらすじ、そして海外での評価をまとめて紹介してきた。シリーズ25周年を機に、ジョニー・ノックスヴィルが「ここが自然な終わりどころだ」と完結を宣言した本作は、Rotten Tomatoesで批評家支持率89%というシリーズ最高評価を獲得した一方、興行収入はシリーズ最低の滑り出しにとどまるという結果になった。過去作の名場面が多くを占める構成に既視感を覚える古参ファンの声がある一方、プーピーズをはじめとする新世代の活躍や、老いを隠さず受け入れる誠実な姿勢を評価する声も根強い。日本では今回も劇場公開を経ずに配信作品としての展開となったが、25年にわたる「友情」の物語がどのような形で幕を閉じたのか、ファンならずとも一度は見届ける価値のある一本だ。

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