
「期待はずれなブレア・ウィッチ作品のようだ」youtuberが監督した話題のホラー映画『シェルビー・オークス』あらすじネタバレと海外の感想評価をまとめて紹介。
映画評論家から映画監督への転身を遂げたクリス・スタックマン監督による長編デビュー作として注目を集めた映画『シェルビー・オークス』が2024年7月20日にファンタジア国際映画祭でワールドプレミアを迎え、2025年10月24日に全米公開された。本作は行方不明となったYouTuber超常現象調査チーム「パラノーマル・パラノイズ」の失踪事件から12年後、姉ミア(カミーユ・サリヴァン)が妹ライリー(サラ・ダーン)を探し続ける姿を描いたファウンド・フッテージホラーである。
映画『シェルビー・オークス』は、12年前に謎の廃墟町シェルビー・オークス(オハイオ州)で消息を絶ったYouTuber超常現象調査チーム「パラノーマル・パラノイズ」の一員だった妹ライリーを探し続ける姉ミアの執念的な捜索を描いた作品だ。パラノーマル・パラノイズの他の3名のメンバーは数週間後に森の中の小屋で遺体となって発見されたが、ライリーだけは行方不明のままだった。
ホラー・ミステリーとして注目を集めた映画『シェルビー・オークス』は2024年7月20日にモントリオールで開催された第28回ファンタジア国際映画祭でワールドプレミアが行われ、8月23日には第25回フライトフェスト映画祭、9月19日にはファンタスティック・フェストでも上映された。制作国はアメリカで、ペーパー・ストリート・ピクチャーズが制作を手がけた。映画はキックスターターによる資金調達で100万ドルの資金を調達し、ホラー映画としてキックスターター史上最高資金調達額を記録した。
監督のクリス・スタックマンは映画評論家として活動していたYouTuberで、本作が長編監督デビュー作となる。主演のミア・ブレナン役をカミーユ・サリヴァンが演じ、その夫ロバート役をブレンダン・セクストンIII、刑事バーク役をマイケル・ビーチが演じた。エグゼクティブプロデューサーには『ミッドナイト・マス』で知られるマイク・フラナガンが名を連ねている。
今回は、映画評論家から映画監督への転身で話題となった映画『シェルビー・オークス』のあらすじ結末までのネタバレと海外での感想評価について詳しく解説していこう。
以下の内容は本編の重大なネタバレを含むため、必ず映画を鑑賞してから読んでいただきたい。また、失踪事件や超常現象に関する内容が含まれるため注意していただきたい。
『シェルビー・オークス』あらすじ結末ネタバレ
ここから先は『シェルビー・オークス』の核心である重大なネタバレを含む。
失踪事件
12年前、大人気心霊系YouTuber「パラノーマル・パラノイズ」のメンバー、ピーター(アンソニー・バルダサーレ)、デビッド(エリック・フランシス・メラランギ)、ローラ(ケイシー・コール)、そしてライリー・ブレナン(サラ・ダーン)はオハイオ州の有名なシェルビー・オークスという廃墟の街を調査するために訪れるが全員行方不明となってしまう。
数週間の捜索で、3名のメンバーは森の中の小屋で遺体となって発見されたが、ライリーだけは遺体も手がかりも一切見つからず、行方不明として警察の調査も行き詰まり、事件は未解決のまま地元の都市伝説となった。
実はシェルビー・オークスは、住民たちが謎の事情で一夜にして町を放棄し廃墟と化した。一部では呪いによるもの、別の説では土地の異変が原因とされていたが、真相は誰にも分からないまま放置された未解決都市伝説だったのだ。そこにこの失踪事件により、シェルビー・オークスは一気に心霊系掲示板やジャーナリストたちの間で再び脚光を浴びることになる。
妹の最後の映像
失踪から12年後、
ライリーの姉ミア・ブレナン(カミーユ・サリヴァン)の元を「シェルビー・オークス事件」のドキュメンタリー制作チームが訪れ取材を行う。ミアは妹はまだ生きていると生存の希望を失っていないこと、ライリーは子供の頃から大人になっても変わらず芸術的才能と超常現象への関心を示していたことを語った。
しかし、ドキュメンタリーの撮影は予期せぬ出来事により中断される。
ある日、謎の男性がミアと夫ロバート(ブレンダン・セクストンIII)の玄関先で拳銃自殺したのだ。自殺した男性は左手に一本のビデオテープを握っていた。ラベルには「シェルビー・オークス」と書かれていた。
このテープには、ライリーがシェルビー・オークスでの最後の瞬間が記録されており、その映像は警察の誰も入手できなかった映像が含まれていたのだ。この映像を見たミアは、男性とライリーの間に何らかの関係があることを確信し、新たな手がかりを求めて独自の調査を始める。
結末ネタバレ:真実の発見
ミアは謎のビデオテープを手がかりに、ライリーたちがパラノーマル・パラノイズとして訪れた怪奇現象が起きたとされる危険な廃墟などを辿っていく。(廃墟となった遊園地チッペワ湖パークや、映画『ショーシャンクの空に』の撮影地としても知られるオハイオ州立精神病院などの不気味な場所を訪れることになる。)
調査が進むにつれて、行く先々での謎の既視感と悪魔の存在が明らかになっていき、最終的にライリーとミアが幼少期に共有していた「想像上の悪魔」は、イマジナリー・フレンドではなく、実は現実の存在だった可能性が浮上してくる。
子供の頃の記憶と現在の事件と複雑に絡み合い始め、過去と現在と時系列を超えた恐怖の真相が明らかになっていく。ミアは自分自身の過去の悪夢と現在の調査で得られた情報が一致することに気づき、その関連性に戦慄する。
そして、ミアの調査でシェルビー・オークスに古くから根ざしていた邪悪な存在が、シェルビー・オークスの住民たちを追い出し、足を踏み込んでしまったパラノーマル・パラノイズのメンバーたちを犠牲にしたことが判明する。この邪悪な存在は単なる超常現象ではなく、特定の条件下で現実世界に干渉する能力を持った古代からの悪魔だったのだ。
しかし、ミアが真実に近づくほど、悪魔はミアに殺意を向け、最終局面でミアは妹を助けるか、自身を助けるか、という究極の選択を迫られることになる。
最終的に誰が助かったのかはわからないまま映画は終了する。
結末考察
『シェルビー・オークス』のエンディングは意図的に曖昧な結末を採用しており、観客に複数の解釈を委ねる構造となっている。この曖昧さについて、批評家たちは賛否両論の反応を示している。
最も議論を呼んでいるのは、ミアが最終的にライリーの死について真実を発見したのか、それとも彼女自身が妄想の世界に取り込まれてしまったのかという点だ。映画は「想像上の悪魔」が現実であったことは示唆する一方で、それがミアの心理状態によるものなのか、実際の超常現象なのかを明確にしていないため議論を呼んでいる。
スタックマン監督は映画評論家としての豊富な知識を活かし、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『レイク・マンゴ』といったファウンド・フッテージ・ホラーの名作からインスピレーションを得ている。特に真実と虚構の境界線を曖昧にする手法は、これらの先行作品への明確なオマージュとなっている。
しかし、一部の批評家は「曖昧さが恐怖とイコールではない」と指摘し、観客に対する洞察の提供よりも混乱を生み出すことに重点を置きすぎているとの批判もある。特に後半部分では、前半で構築した心理的恐怖の説得力が薄れ、ホラー映画の定型的な展開に依存してしまったという意見も見られる。
結果として、『シェルビー・オークス』のエンディングは観客の想像力に委ねられた開かれた結末となっており、映画館を出た後も長時間にわたって議論と考察を促す作品として機能している。これは監督が意図した「観客参加型のホラー体験」の一環とも解釈できるだろう。
『シェルビー・オークス』作品情報

シェルビー・オークスのネタバレを読んで興味を持った読者のために、映画評論家から映画監督への転身作として話題となった本作について詳細を紹介する。元YouTuber映画評論家クリス・スタックマンによる長編監督デビュー作であり、キックスターターでホラー映画史上最高額の資金調達を達成した話題作だ。
シェルビー・オークス興行収入
映画『シェルビー・オークス』はインディペンデント映画として制作され、キックスターター・キャンペーンで2022年3月1日から開始された資金調達は100万ドルを超える成功を収めた。24時間以内に初期目標額25万ドルを達成し、3月21日には65万ドルでキックスターター史上最高資金調達ホラー映画となった。最終的に11,200人のバッカーから100万ドル以上の資金を調達した。配給はNeonが担当し、2025年10月24日に全米限定公開された。
クリス・スタックマン監督紹介
クリス・スタックマンは映画評論家としてYouTubeで活動していた人物で、『シェルビー・オークス』が長編監督デビュー作となる。スタックマンは2021年7月にペーパー・ストリート・ピクチャーズと契約を結び、超常現象ホラー・ミステリー映画の監督・脚本・製作を手がけることが発表された。
本作は彼自身の宗教的極端主義体験や、エホバの証人から追放された姉との関係性をベースにした個人的な物語でもある。撮影は2022年5月9日から6月5日にかけてオハイオ州各地で行われ、オハイオ州立感化院、チッペワ湖パーク、クリーブランド公立図書館などが使用された。
ミア・ブレナン役「カミーユ・サリヴァン」紹介
主人公ミア・ブレナンを演じるカミーユ・サリヴァンはカナダの女優で、本作での演技が高く評価されている。サリヴァンは失踪した妹への執念的な愛と12年間の悲嘆を微細な表情や不安げな姿勢で表現し、観客に深い感情移入をもたらす圧倒的なパフォーマンスを見せた。『ホーンティング・オブ・ヒルハウス』や『ミッドナイト・マス』で知られるマイク・フラナガンがエグゼクティブプロデューサーとして参加したことでも話題となった。
海外の感想評価まとめ
映画『シェルビー・オークス』は映画評論家出身のクリス・スタックマン監督による長編デビュー作として、海外の映画批評サイトで様々な評価を受けている。特に前半部分の雰囲気作りとカミーユ・サリヴァンの演技に対する称賛が目立つ一方で、後半部分の展開については意見が分かれている状況だ。
IMDb(総合評価:5.7/10)
①私はクリス・スタックマンのYouTubeでの活動については特に興味がなかったが、マイク・フラナガンがエグゼクティブプロデューサーを務めていることとインディペンデント映画界での話題性に惹かれて鑑賞した。実際に見てみると、それほど印象的な作品ではなかった。前半は理解を超えた奇怪な謎に引き込まれて非常に魅力的だったが、後半はホラーの陳腐な表現と失敗の寄せ集めになってしまった。
②私がFantasiaで鑑賞した時は本当に素晴らしい体験だった。正直言って何か洞察に富んだコメントをしたいのだが、この映画に関してはコメントすることがない。なぜなら、この映画自体が「何もない」作品だからだ。マイク・フラナガンが関わっているとは信じられない。『ミッドナイト・マス』のような12時間のシリーズでわずか3回のジャンプスケアしか使わなかった巨匠が、なぜ『シェルビー・オークス』ではジャンプスケアに頼り切った恐怖演出をしているのか。
③私はYouTubeコンテンツ制作者がシェルビー・オークスの町で行方不明になる物語だと思っていたが、実際には非常にペースの良いスローバーン・ホラー/スリラーで、いくつかの優れたアイデアと演出があった。映画は非常に美しく撮影されており、演技も説得力がある。ロンドンのフライトフェストでの国際プレミアを観たが、観客の反応も良好だった。
④私はこの映画がもっと違うものになると思っていたが、結局は一般的なファウンド・フッテージ映画の流れに従ってしまった。低予算映画としての制約が表れており、演技は合格点だったが監督と脚本が映画全体に悪影響を与えている。プロットが途中で迷走し、ペース配分も問題がある。
Rotten Tomatoes(批評家:82% / 観客:データなし)
①私は『シェルビー・オークス』が最終的には期待を上回る魅力的なミステリーとなり、最終的には全く異なる作品に変貌することに驚いた。モックドキュメンタリーとして始まり、行方不明のYouTuberゴーストハンター番組に焦点を当てた作品として開始される。
②私が感じたのは、この映画の大胆さと予想外の展開だ。ストーリーは非常に複雑で、優秀な演技陣による演技があり、観客に印象的で不気味な映像を提供する。何よりも、注目すべき新しいホラー映画監督の誕生を告げる作品だ。
③私は『シェルビー・オークス』が瞬間的には非常に効果的だと感じたが、物語とテーマの全体像は発展不足だった。ミステリーのセットアップは結末よりも満足のいくものであり、映画は現代ホラーの影響を受けた創意工夫のない寄せ集めに分解してしまう。
Metacritic(総合評価:58/100)
①私はサリヴァンの驚異的な演技とスタックマンの鋭い視点により、『シェルビー・オークス』がホラー界で最も有望な新しい声の一人の始まりを目撃させてくれる作品だと感じた。
②私の印象では『シェルビー・オークス』はクリス・スタックマンの有望なデビュー作で、第3幕の不安定さがあるものの、不気味さと魂のこもった表現が等しく含まれている作品だ。
③私が思うに、ミステリーのセットアップは結末よりも満足のいくものであり、映画は現代ホラーの影響を受けた創意工夫のない寄せ集めに分解してしまっている。
批評家レビュー
海外の専門批評家による『シェルビー・オークス』の詳細な評価を紹介する。映画評論家から映画監督への転身作として、ファウンド・フッテージ・ホラーの新しい可能性と監督としての才能を知ることで、この映画の多角的な魅力と課題を理解できるはずだ。
SlashFilm 80/100
BJ Colangelo氏「サリヴァンの驚異的な演技とスタックマンの鋭い視点により、『シェルビー・オークス』は我々にホラー界で最も有望な新しい声の一人の始まりを目撃させてくれる」
『シェルビー・オークス』は「レイク・マンゴ」の正当な後継者となるような作品として始まるが、単純な模倣に留まることなく、ファウンド・フッテージ・ホラーで可能なことを完全に再構築し、今年最もユニークなホラー映画の一つとなっている。スタックマンの監督としての視点は彼が何をしているかを十分に証明しているが、『シェルビー・オークス』はカミーユ・サリヴァンの演技によって成り立っている作品だ。
評価点
カミーユ・サリヴァンの圧倒的な演技力、ファウンド・フッテージ形式の革新的な使用法、感情的な核となる兄弟関係の描写
批判点
予算の制約による制作面での限界、一部のホラー要素の既視感
(SlashFilm – Shelby Oaks Review)
IGN 60/100
Katie Rife氏「『シェルビー・オークス』は瞬間的には非常に効果的だが、物語とテーマの全体像は発展不足だ」
ミステリーのセットアップは結末よりも満足のいくものであり、映画は現代ホラーの影響を受けた創意工夫のない寄せ集めに分解してしまう。前半の『シェルビー・オークス』は後半では持続できない興味深さを生み出している。それでも、スタックマンの映画批評家としての知識が作品全体に反映されており、ポップカルチャーの膨大な知識を持つ批評家によって書かれたことが明らかな作品となっている。
評価点
前半部分の魅力的なミステリー構成、映画的知識に基づいた洗練された演出、雰囲気作りの巧妙さ
批判点
後半の展開の失速、テーマ性の未発達、物語構造の一貫性不足
Collider 70/100
Matt Donato氏「『シェルビー・オークス』はクリス・スタックマンの有望なデビュー作で、第3幕の不安定さがあるものの、不気味さと魂のこもった表現が等しく含まれている」
スタックマンと共同脚本家のサム・リズは、映像が混沌や過剰さを示唆する場合でも、すべてを厳密にコントロール下に置いている。新しいジャンル映画ファンは『シェルビー・オークス』に対して大きな笑顔で反応するだろう。これは非常によく作られた映画で、巧妙な展開とひねりが多数あり、複雑になっていく物語に真の停滞がない。
評価点
確実な演出技術、複雑な物語構成の管理能力、ジャンル映画としての娯楽性
批判点
第3幕における物語の不安定さ、一部の演出選択の説得力不足
The Film Stage 42/100
C.J. Prince氏「少なくとも、『シェルビー・オークス』全体を通してスタックマンのホラーファンとしての真摯さは明らかだが、彼の称賛が映画制作に効果的に翻訳されていない」
残念ながら、これが初回監督であることを考慮しても、結果は半端なアイデアと不適切に実行されたトーン・シフトの混合物となり、初期の前提の約束を無駄にし、平凡な混乱に退化している。設定上の問題、奇妙なキャラクターの決定、目的のない監督ショットを通じて、映画は観客を緊張状態に保つのに十分な緊張感を見つけることができない。
評価点
監督のホラーへの愛情と真摯さ、一部の視覚的な効果
批判点
脚本の未熟さ、トーン管理の失敗、演出の方向性の不明確さ、緊張感の不足
(The Film Stage – Shelby Oaks)
個人的な感想評価:50点
ブレア・ウィッチ・かな?
ブレア・ウィッチでした。
最初の雰囲気も人気ユーチューバーが最後の配信で行き先を述べ、後日死体となって発見された。彼らが残した未配信のビデオテープが見つかり謎を追う。
ブレア・ウィッチじゃん。
映像は綺麗だし最初はいい感じなんだけど、後半ぐだぐだと海外の心霊スポット巡り、過去を思い出す、イマジナリーフレンドだと思ったら、現在と過去を飛ぶ悪魔だったでござる。妹を返して!姉は死んだのか?感想はあなたに委ねる。
とか、曖昧にして良いことと、悪いことがあると思うが、これは誰が見ても、ブレア・ウィッチ・プロジェクトを意識したフッテージ映画のため、後者である。もう見飽きてるんよ。
『シェルビー・オークス』は映画評論家youtuberから監督への転身作として、確実に野心的な挑戦を見せた作品だと思う。どれだけの期待と不安を乗り越えたのか、想像ができない中、なんとも、、うーん、なんとも普通の作品を作り上げた。
カミーユ・サリヴァンの演技は間違いなく本作の最大の財産であり、12年間失踪した妹への執念を持ち続ける姉の複雑な感情を見事に体現している。スタックマンの演出は前半においては『レイク・マンゴ』を彷彿とさせる巧妙な雰囲気作りを見せるが、後半になるとファウンド・フッテージ・ホラーの既存の枠組みに囚われてしまう印象がある。
特に評価したいのは、単なるジャンプスケアに頼らない心理的恐怖の構築と、現代のインターネット文化を巧みに取り入れた設定だ。一方で、クライマックスに向けての展開は予想の範囲内に留まり、監督が批評家として持っていたはずの既存ホラー映画への洞察が十分に活かしきれていない感がある。それでも、限られた予算の中でこれだけの完成度を達成したことは評価に値する。
まとめ
映画『シェルビー・オークス』は、映画評論家クリス・スタックマンの長編監督デビュー作として、ファウンド・フッテージ・ホラーの新たな可能性を模索した意欲作だった。本記事では、12年前に失踪したYouTuber超常現象調査チームの一員である妹ライリーを探し続ける姉ミアの物語のネタバレ解説から、海外での詳細な評価分析まで包括的に紹介した。
期待度の面では、キックスターターでホラー映画史上最高額の資金調達を達成し、『ミッドナイト・マス』のマイク・フラナガンがエグゼクティブプロデューサーとして参加したことで、インディペンデント・ホラー映画として異例の注目を集めた。内容面では、前半部分の緻密な雰囲気作りとカミーユ・サリヴァンの圧倒的な演技力が高く評価される一方で、後半部分の展開については意見が分かれる結果となった。
評価面では、Rotten Tomatoesで批評家スコア82%、Metacriticで58点、IMDbで5.7点という結果から、確実に才能を示しながらも完全な成功とは言い切れない複雑な評価を受けている。海外では特に、映画評論家から映画監督への転身という話題性と、ファウンド・フッテージ・ホラーの革新的な試みに対する期待の高さが印象的だった。スタックマンの次回作への期待と共に、本作は新人監督の可能性を示した重要な一歩として記憶されるだろう。
コメントお待ちしています