
信じられないほど魅力的な犯罪者の物語『Roofman』の結末あらすじネタバレと海外の感想評価をまとめて紹介する。本作はIMDb7.2点、Rotten Tomatoes批評家85%という高評価を獲得したアメリカ製作の犯罪コメディドラマだ。
監督はデレック・シアンフランスが務め、代表作に『ブルーバレンタイン』(2010)や『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命』(2012)がある。主人公ジェフリー・マンチェスターを演じるのは44歳のチャニング・テイタムで、代表作に『マジック・マイク』シリーズや『21ジャンプストリート』(2012)がある。相手役のリー・ウェインスコットをキルスティン・ダンストが演じ、ピーター・ディンクレイジやレイキース・スタンフィールドといった実力派俳優が脇を固めた。
今回は、実話に基づいた異色作として注目を集める映画『Roofman』の結末について解説していこう。以下の内容は本編のネタバレを含むため、まず劇場で鑑賞することを強く推奨する。
『Roofman』あらすじ結末ネタバレ
ここから先は『Roofman』の核心である重大なネタバレを含む。
夜中、ジェフリー・マンチェスター(チャニング・テイタム)がマクドナルドの屋上のダクトから店内に侵入すると、朝になるのを待ち店長のデュエーン(トニー・レヴォロリ)と従業員2名が出勤したタイミングで姿を現す。金庫を開けてもらい従業員たちを冷凍庫に閉じ込めて立ち去る。
なぜマクドナルドを襲うのか?
2年前に遡る。
陸軍を除隊し離婚したジェフリーは、3人の子供を養うのに苦労していた。娘ベッキー(アリッサ・マリー・ピアソン)の誕生日パーティーで、彼は中古の男の子向けおもちゃセットを贈ったが、娘は明らかに興味を示さず、ジェフリーは良い父親とは言えず、経済的に困っているこの状態は子供達にとっても良い環境とは言えなかった。
長年の友人スティーブ(レイキース・スタンフィールド)と仕事について相談すると、スティーブは「お前には並外れた観察力がある。他人が見えないものが見える」とアドバイス。後日、元妻タレーナ(メロニー・ディアス)に子供達を引き渡す際に訪れたマクドナルドで、ジェフリーはあるアイデアを閃く。
その後2年間、ジェフリーは同じ手口で45軒のマクドナルドを強盗し、メディアから「ルーフマン(屋根男)」と呼ばれ、強盗したお金でベッキーのために豪華な誕生日パーティーを開いていたが、警察があっという間に彼を逮捕した。
逃走を試みたが捕まり、45年の実刑判決を受ける。デュエーンと従業員たちも法廷に出廷してタレーナに子供たちとの面会を完全に断られてしまう。
刑務所内の自動車整備工場で働くようになったジェフリーは、仕事をしながら出入り業者のトラックを観察し準備を始める。
狙っていたトラックが刑務所から出る際に、トラックの底に塗装した板との間に隠れて脱獄に成功する。
おもちゃ店の優雅な生活
刑務所内で用意した服に着替えたジェフリーはすぐに子供たちの元へ行こうとしたが、指名手配されていることを知り、スティーブに助けを求めると「身を潜めろ」と言われるジェフリーはトイズ・アール・アス(トイザらス)の大型店舗に入店すると、店内を物色しているふりをしながら周囲を観察し、トイレの通気口から天井に潜り込むことに成功する。
閉店後に全員が店を出るのを待機したジェフリーは店内の防犯カメラをチェックしカメラの死角からおもちゃを使って食材を確保し従業員控え室で食事をとり、再び天井裏に隠れて眠るのだった。
翌朝防犯カメラの暗証番号をゲットしたジェフリーは昼間は隠れ、夜は録画を停止して店内を物色しお菓子を食べてトイレで体を洗う生活を始めるのだった。さらにジェフリーは店の壁面に設置された湾曲した看板の内側に居住スペースを作り優雅な生活を始める。暇になったジェフリーは赤ん坊の見守りカメラをオフィスのさまざまな場所に設置して、従業員の生活を観察する暇つぶしを始める。
ある日、ジェフリーはシングルマザーの店員リー・ウェインスコット(キルスティン・ダンスト)が店長ミッチ(ピーター・ディンクレイジ)に週末休暇を求めるが断られるのを見て、ジェフリーは店のシステムに侵入してリーを週末のスケジュールから外してやった。
我慢できなくなったジェフリーはベッキーに連絡するが、タレーナの新しいボーイフレンドと遊んでいる声が聞こえて悲しくなる。タレーナもジェフリーが電話していると気づき、二度と電話しないよう命じ、さもなくば警察に通報すると脅され、ジェフリーは悲しみに明け暮れる。
リーとの出会い
最近お菓子が減っていると気づいたミッチが部下のオーティス(エモリー・コーエン)が太っているからという理由で非難していると、リーはオーティスをかばい助ける姿に心を動かされ、ジェフリーは自分が取ったキャンディを返却する。
拠り所を失ったジェフリーはリーに好意を寄せ、お店のおもちゃを盗んでリーが訪れる教会に慈善寄付のつもりで玄関に置いて立ち去ろうとするが、関係者に見つかってしまったジェフリーは「ジョン・ゾーン」という偽名を使いミサに参加すると、リーが讃美歌を歌っている姿を見たジェフリーは改めてリーに恋をするのだった。ミサ後に食事をしていると牧師ロン(ベン・メンデルゾーン)と妻アイリーン(ウゾ・アドゥーバ)が寄付に感謝の言葉を述べ、リーを紹介されるのだった。
ある日、キャンディばかり食べて虫歯になったジェフリーは、お店から盗んだゲームソフトを質屋に売って歯科治療を行うと、教会の独身女性が集まる食事会でリーや他の女性たちに会うと持ち前の話術で全員を魅了する。秘密工作員だと偽って過去についての質問を避け、リーは当初彼がゲイだと思い込むが、そうではないと知るとジェフリーをデートに誘う。
ジェフリーはリーとの関係を始め、彼女の2人の10代の娘ディー(ケネディ・モイヤー)とリンジー(リリー・コリアス)を紹介され、ディーはすぐにジェフリーに懐くが、ティーンエイジャーのリンジーは警戒を解こうともしない。そんな幸せな日々を過ごしていたが、あっという間に崩れ去る。
正体発覚の危機
ある夜、トイレで体を洗っていたジェフリーは、たまたま店舗見回りをしていたミッチに見らつかってしまう。パニックになったミッチが警察に連絡している間にジェフリーは逃げたふりをして隠れ家に潜みミッチと警察が去るのを待った。
トイズ・アール・アスに謎の裸の男がいたというニュースで報道され町中に広まり、リンジーを心配させる。教会の持ち寄りパーティーで、リンジーはみんなの前で彼女とジェフリーの性的関係について話してしまい親子関係がギクシャクしてしまうも、リーとリンジーは互いに思いを打ち明けることで互いに謝罪と感謝をし、ジェフリーは彼女に運転を教えることになる。
翌日、ジェフリーはリーと娘たちを中古車販売店(ジミー・O・ヤン)に連れて行くとリンジーに車を買ってあげることを約束して皆に喜ばれる。が
最後の強盗と逮捕
ジェフリーはスティーブと連絡を取り、スティーブのガールフレンドのミシェル(ジュノー・テンプル)の助けを借りて偽造パスポートを作ってもらうように頼むが、国外に逃げて新しい名前で再出発するには5万ドルが必要だと言われたジェフリーは、いつも世話になっている質屋に強盗に入り銃を盗んで立ち去る。
ジェフリーは店のPCを操作してシフト時間をずらすと、店舗に銃を持って訪れ警備員を殴って気絶させると、ミッチに金庫から金を出させることに成功するが、立ち去る前に怪我をしたミッチと警備員のために警察を呼ぶ。店にリーが現れ、スキーマスクを被っていても彼だと気づいたリーは店から逃げる。店舗に捜索に現れた警察によってついに彼の隠れ家が見つかりカメラやモニターなどが見つかってしまう。
ジェフリーは金をスティーブに持っていき、町を出る準備をする。
スティーブは、過去の人生の誰とも連絡を取ることはできず、リーや娘たちに二度と会えないし話せないと念を押し、ジェフリーは歯科医院に放火して自分の記録を抹消する。
結末ネタバレ:愛と赦し
朝になりダッシュのため車を走らせていると、リーからクリスマスディナーに来るかという電話がかかってくる。彼女を簡単には置いていけないジェフリーは、リーのアパートに行くが、そこで警官隊に逮捕された。
ジェフリーは刑期を大幅に延長され、この物語全体を刑務所のグループディスカッションで語っていると、リーが面会に訪れディーは彼がしてくれたヘアカットを今も続けていると伝え親子関係は良好だと話し、彼女はジェフリーの嘘を許し、ジェフリーは彼女が自分を警察に引き渡したことを申し訳なく思う必要はないと告げると、2人は涙ながらに抱き合う。
エンディングテキストで、ジェフリー・マンチェスターはさらに2回脱獄を試みたが、現在は刑務所図書館で働いていると語られる。
リー・ウェインスコットはその後再婚したが、それ以来ジェフリーをもう一度訪ねた。ジェフリーは2036年に仮釈放の資格を得る予定で、これ以上脱獄する計画はないと主張している。
『Roofman』作品情報
映画『Roofman』の監督と主要キャストについて紹介する。本作は実在の人物ジェフリー・マンチェスターの驚くべき犯罪と逃亡劇を映画化したもので、デレック・シアンフランス監督とチャニング・テイタムという実力派コンビによる作品だ。
興行収入
2025年10月10日に全米3340館で公開され、オープニング週末に800万ドルを記録した。製作費1900万ドルと比較的低予算のため、財政的リスクは少ない作品である。
デレック・シアンフランス監督情報
デレック・シアンフランスは1974年生まれのアメリカ人映画監督で、コロラド州で育った。13歳から映画制作を始め、コロラド大学ボルダー校で前衛映画の伝説スタン・ブラッケージやフィル・ソロモンに師事した。
監督作品に『ブルーバレンタイン』(2010)、『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命』(2012)、『海を照らす光』(2016)があり、HBOミニシリーズ『アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー』(2020)も手がけた。
シアンフランスの作品は家族の関係性や人生の選択を数十年にわたって描く物語が特徴で、『サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ』(2019)の脚本への貢献でアカデミー脚本賞にノミネートされた。本作『Roofman』では、これまでの重厚なドラマから一転、軽妙でユーモラスなトーンに挑戦している。
監督はジェフリー・マンチェスター本人と数百時間の電話で話し、詳細を確認した。電話は15分ごとに切れ、常に監視され録音されていた。「ある時点で、ジェフは私に作り話をしているだけではないかと思い始めた。彼は私を騙しているのか?と疑問に思った」と監督は語る。そのため、リー・ウェインスコット本人や牧師ロン、その他の関係者全員にも取材を行い、事実確認を徹底した。
主演ジェフリー・マンチェスター役「チャニング・テイタム」情報
チャニング・テイタムは1980年生まれの44歳で、アラバマ州出身のアメリカ人俳優兼プロデューサーだ。
元々はモデルとして活動し、『コーチ・カーター』(2005)で映画デビューを果たした。『ステップ・アップ』(2006)でブレイクし、『G.I.ジョー』シリーズ(2009、2013)でアクションスターの地位を確立した。
代表作は自身のストリッパー経験を基にした『マジック・マイク』シリーズ(2012、2015、2023)と、コメディセンスを発揮した『21ジャンプストリート』(2012)とその続編『22ジャンプストリート』(2014)がある。
クエンティン・タランティーノの『ヘイトフル・エイト』(2015)、コーエン兄弟の『ヘイル、シーザー! ハリウッドの掟を破った男』(2016)、スティーヴン・ソダーバーグの『ローガン・ラッキー』(2017)など名監督との仕事も多い。スティーブ・カレルと共演した『フォックスキャッチャー』(2014)では高い演技力を評価された。2022年には『ドッグ』で監督デビューも果たしている。
「ジェフと電話で話すと、彼は最も温かい人物だ。9年間を独房で過ごしたのに、電話では彼があなたの世話をしてくれるような感じだ。本当にそうなんだ。彼は楽観的で、出所後の夢や計画をたくさん持っている」
タタムは「もし私がこれをフィクションとして書いたら、私たちは地球上で最悪の脚本家になるだろう」という監督の言葉を繰り返し語っている。
主演リー・ウェインスコット役「キルスティン・ダンスト」情報
キルスティン・ダンストは1982年生まれの42歳で、ニュージャージー州出身のアメリカ人女優だ。子役時代から活躍し、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994)でゴールデングローブ賞にノミネートされた。『スパイダーマン』三部作(2002-2007)でメリー・ジェーンを演じて世界的な知名度を得た。
ソフィア・コッポラ監督の『ヴァージン・スーサイズ』(1999)や『マリー・アントワネット』(2006)での繊細な演技が高く評価されている。近年では『メランコリア』(2011)、『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』(2016)、そして『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(2021)でアカデミー助演女優賞にノミネートされた。本作『Roofman』では、シングルマザーとして苦悩しながらも犯罪者に恋してしまう複雑な女性を演じている。
海外の感想評価まとめ
海外では批評家から85%、観客から概ね好評を得ている。チャニング・テイタムのキャリア最高の演技と、実話とは思えない奇想天外なストーリーが評価されているのだ。なぜこの評価になったのか、海外レビュアーたちの評価を見ていこう。
IMDb(総合評価:7.2/10)
①タタムの演技が素晴らしく、ロマンチックコメディのキャラクターとしてバランスが取れていて、人生の教訓を説教臭くなく伝えている点が良かった。ノスタルジアも感じられ、映画に品格があった。
②実話に基づいているため予測可能な面はあったが、この映画が伝えたかったことはよく表現されていた。ただしペースが遅く、もう少しアクションや警察の描写があれば良かった。ロマンス部分が長すぎた。
③感情的な作品で、涙が出そうになった。脚本が素晴らしく、実話だとは信じられないほど狂った内容だ。タタムとダンストのケミストリーが完璧で、彼女のキャラクターには同情してしまった。
④犯罪コメディとして独特の雰囲気を持ち、監督の手腕が光っている。タタムとダンストの演技が優れており、キャラクターの化学反応も良好だった。ただし構成には改善の余地があった。
Rotten Tomatoes(批評家:85% / 観客:76%)
①タタムとダンストが演じる40代のシングルペアレントという珍しい組み合わせが素晴らしく、犯罪性を抜きにしても困難な状況を乗り越えようとする姿が心を打った。
②サスペンス、心、純粋なエンターテインメントの完璧なバランスを見つけており、2025年最も楽しめる作品の一つになっている。
③年間で最も面白くて感動的な映画の一つだ。タタムの演技が完璧なキャラクター研究となっており、リーとジェフのシーンがさらにそれを高めている。
Metacritic(総合評価:65/100)
①シアンフランスは人間性に満ちた非常に共感的で楽しい作品を提供しており、タタムのキャリア最高の演技の一つを見せている。笑いと涙、2000年代のノスタルジアが期待できる。
②この映画は犯罪カパー、キャラクター研究、警告の物語を等しく描いた素晴らしい犯罪ドラマコメディだ。シアンフランスが本物の人物の人生と悪い決断について、観客に彼を理解させながらも選択を正当化しない複雑な作品を作り上げた。
③タタムは脆弱性を持つジェフリーに驚くべき優しさをもたらし、彼の犯罪性を悪意ではなく絶望と誤った誇りに根ざしたものとして描いている。玩具店での生活は不条理さとシュールな才能に満ちている。
批評家レビュー
Variety 4.0/5.0
ピーター・デブルージ氏「チャニング・テイタムは最高の魅力でルーフマンを演じている」
シアンフランス監督は2000年代初頭の信じられないほどの実話に70年代映画のようなクールな雰囲気をもたらした。ジェフリー・マンチェスターの被害者たちは、彼が異常なほど良心的だったと語る。マクドナルドを強盗する際、従業員を冷凍庫に閉じ込めるが、十分な防寒着を着ているか確認し、なければ自分のコートさえ渡すのだ。
評価点
タタムの演技が映画スターとしての魅力と傷ついた魂の強さを融合させており、最も脆弱なポイントに到達している。シアンフランスとタタムの相性が良く、ドン・シーゲルとクリント・イーストウッド、スチュアート・ローゼンバーグとポール・ニューマンのような関係性を感じさせる。
批判点
映画ではリーがトイズ・アール・アスで働いているように変更されているが、これは両キャラクターを実際よりも愚かに見せてしまっている。また70年代的な雰囲気を目指しているものの、完全にはその域に達していない。
Roger Ebert 2.0/4.0
マリヤ・E・ゲイツ氏「表層的で好奇心に欠ける作品」
シアンフランスの群衆を喜ばせる伝記映画の試みは、タタムをマンチェスターとして起用し、彼の観察力という超能力を使って脱獄を遂げる姿を描く。ダンストが演じる教会に通うシングルマザーのリーと恋に落ちるが、タタムの魅力だけでは限界がある。
評価点
タタムは常に魅力的で、複雑な感情状態を目だけで伝える能力を持っている。彼のカリスマ性により、ひどい選択をしたにもかかわらず共感してしまい、リーや娘たちとの関係を応援してしまう。
批判点
映画の最後でマンチェスターは愛する人々を傷つけたと理解し、物ではなく時間が必要だったと気づくが、この啓示は空虚に響く。脚本が彼を消費主義が幸せな家族に不可欠だと信じさせた社会的圧力やシステムを検証することを拒否しているからだ。結局、「何」を見せることに夢中で「なぜ」を検証しない作品となっている。
(Roger Ebert – Roofman Review)
IndieWire B+
ケイト・エルブランド氏「魅力的で型破りな犯罪ドラマ」
この映画は心温まる犯罪物語であり、ダークコメディーであり、驚くべき実話でもある。シアンフランスは『ブルーバレンタイン』や『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』の重厚さから離れ、より軽快で希望に満ちた作品を作り上げた。
評価点
タタムのパフォーマンスが映画全体を支えており、彼の魅力が薄い脚本をカバーしている。リーとの関係描写が感動的で、2人のケミストリーが素晴らしい。実話であることの不条理さと愛らしさのバランスが絶妙だ。
批判点
脚本がシットコムのようなシナリオと興味深くないキャラクターで満ちたロマンス部分に時間をかけすぎている。ロマンス要素が全体の流れに対して重すぎる配分になっている。
(Rotten Tomatoes – Roofman Reviews)
個人的な感想評価
実は個人的にはどう足掻いても、美しい人間関係や家族愛を描こうとも、犯罪者は犯罪者なんだよなって感じかな。感動はしたけど根底には現状を嘆いた結果犯罪行為を行って家族を養うことをした犯人に同情はできない。それぐらい追い込んだアメリカ政府がどうのこうの言われても、あ、そう。である。
シング2も同じようにコアラが大手レーベルに大嘘ついて迷惑かけまくったのに終わりよければすべてよしな精神にイライラして楽しめなかった口。
物語も思ったよりも平坦で、予想できる内容と物語の展開に既視感があった。
見応えはないが、スルスル飲み込めるので、脚本と展開などは良いのだろうが、素晴らしい映像美でも、風景でもアクションがあるわけでもなく、別に。である。
まとめ
本記事では、映画『Roofman』の結末ネタバレ、作品情報、海外の感想評価を紹介してきた。
実話に基づく本作は、マクドナルドを45軒強盗し、脱獄後にトイズ・アール・アスで6ヶ月間隠れ住んだジェフリー・マンチェスターの物語だ。チャニング・タタムとキルスティン・ダンストの演技、そしてデレック・シアンフランス監督の演出が高く評価され、IMDb7.2点、Rotten Tomatoes批評家85%という好評価を獲得している。
海外では、タタムのキャリア最高の演技と実話の奇抜さが称賛される一方で、ロマンス部分の長さやペース配分、社会的背景への掘り下げ不足が批判された。それでも、犯罪者でありながら礼儀正しく、家族への愛に溢れた主人公の人間性が多くの観客の心を掴んでいる。シアンフランス監督が重厚なドラマから軽快なトーンへ挑戦した意欲作として、2025年の注目作の一つとなった。