映画『キーパー/KEEPER』あらすじ結末ネタバレと海外の感想評価まとめ

「シーハルクがホラーに挑戦したのに、作品がクソでキャリアを台無しに」世界中で酷評された映画『キーパー/KEEPER』のあらすじ結末までネタバレと海外の感想評価をまとめて紹介する。アメリカで制作された本作は原題「Keeper」で2025年11月14日に劇場公開され、IMDb5.5点、Rotten Tomatoes批評家53%・観客43%、Metacritic54点と賛否が分かれる評価を受けたホラー作品だ。

記念日旅行で訪れた森の奥深くにある人里離れたキャビンで、医師の恋人マルコムと過ごすため都会からやってきた画家のリズ。到着早々、キャビン内で管理人が用意したというチョコレートケーキを発見する。だが次第に不可解な現象に見舞われるリズは、血塗れの女性たちの幻影を見るようになる。

本作の監督は『ロングレッグズ』『ザ・モンキー』を手がけたオズグッド・パーキンス、リズ役を『オーファン・ブラック』『シー・ハルク』のタチアナ・マズラニー、マルコム役を『殺人鬼刑事』『ハンドメイズ・テイル』のロシフ・サザーランドが演じた。

今回は、独創的な視覚表現と不気味な雰囲気で注目を集める映画『キーパー/KEEPER』のラストまで詳細に解説&考察と、海外ではどのような評価を受けているのか?を紹介していきたい。以下の内容は本編の結末のネタバレを含むため、必ず劇場で鑑賞してから読んでいただきたい。

『キーパー/KEEPER』あらすじ結末ネタバレ

ここから先は『キーパー/KEEPER』の核心である重大なネタバレを含む。不気味な超自然的存在との遭遇と、200年におよぶ忌まわしい歴史が明らかになるため、鑑賞前の閲覧は避けることを強く推奨する。

過去の女性たちと奇妙なケーキ

さまざまな時代と土地が映し出され、そこではカメラ目線で話しかける女性たちを映し出しているが、彼女たちは最初幸せそうだったが、やがて疲弊し、恐怖に怯えた表情に変わり、最後には血塗れになって悲鳴を上げる姿が映されていく。

現代、画家のリズ(タチアナ・マズラニー)は医師の恋人マルコム(ロシフ・サザーランド)と交際1周年記念に田舎のキャビンへ向かう車の中にいる。二人の関係は良好なようで時折見つめ会いながら手を握り微笑んでいる。

森の奥深くの大自然に囲まれた美しいキャビンに到着したリズはバルコニーに置かれた不思議な包みを発見する。それを見たマルコムは管理人からのプレゼントのケーキだと伝える。

リズは静かなこの場所を気に入り二人の静かな夕食を楽しんでいたが、突如マルコムの従兄弟ダレン(バーケット・タートン)が恋人のミンカ(エデン・フォン・ワイス)を連れて突然現れたことで中断され、リズはあからさまに不機嫌になる。しかもダレンはミンカにもリズにも無礼な態度の男で誰もが彼の第一印象はクソ野郎だった。ここでプレゼントのケーキを振る舞われるが、ミンカが小さな声で「クソ不味い」とリズに告げ、リズも実際にケーキを食べてその味の酷さに顔をしかめ”まるでうんこみたい”とマルコムに素直に答えてしまう。

不気味な幻影とミンカの失踪

夜になりリズは寝ている時に不思議な夢をみる。冒頭のモンタージュに登場した女性たちの血まみれの顔、そしてその背後でライフルを構えている男の姿だった。衝撃で目を覚ましたリズがなんとなく台所に向かい、食べ残しのケーキを見るとケーキの中の異物に気がつき、手でこじ開けるとそこには血塗れの指が入っていた。しかしリズはそれをみた途端に抗えない誘惑に囚われ始め、両手でケーキを鷲掴みにして貪り始める。

翌朝、ミンカが一人で森の中を歩いていると、何者かに襲われて連れ去られてしまう。

マルコムはリズに患者の対応で街に行かなければならないと告げ、彼女を一人キャビンに残す。残されたリズは昨夜夢で見た女性たちの断末魔の表情をノートに描き続けている。リズは親友のマギーに電話をするが、マギーはリズに対し「都合のいい女」だと言い出し電話を切られてしまう。苛立つリズは双眼鏡で森を見るが、森の中にゴミ袋に入った女性の遺体のようなものを見て目を背け台所に向かう。するとそこには目がテンパったミンカと、明かにデッサンが狂ったようなまるで一生懸命宇宙人が人間のふりをしたような別のミンカが立っていた。驚くリズに向かってミンカは「子供たちがあなたを母親だと言っている」と、謎めいた警告を発するところでリズは夢から目覚める。なぜか生理になったリズはズボンとソファーを盛大に血で汚す。

ダレンの襲撃と恐怖の夜

ソファを掃除していると、不意にダレンが玄関に現れ家に招き入れるが、酔っ払ったダレンの不穏な様子に危険を察知したリズは浴室に隠れ様子を伺っていると、ダレンは肉切り包丁を手にして家の中を歩き回りリズを探し回る。恐怖に怯えながらドアを塞いでいるが、突如ダレンが襲われる物音が聞こえ、ダレンは首を引きちぎられ2階に連れ去られていく。残されたリズはマギーに迎えに来てほしいと電話するが、電波が途切れてしまう。

その夜マルコムが帰宅し、リズは恐怖を訴えるがマルコムはワインを取り出し、二人はワインを飲んで一時的に落ち着くが、逆にあまりに冷静なマルコムに対し疑念を抱いたリズは、浴室に鍵をかけて閉じこもる。そこで床にマルコムの妻と娘たちと思われる古い白黒写真を発見する。一体なにが起きているのかと混乱するリズを再び落ち着かせようとマルコムは全部話すよ、とリズをリビングに座らせて過去を話し始める。

結末ネタバレ:200年前の忌まわしい過去

”200年前”、マルコムとダレンが子供の頃、この付近の渓谷で休んでいたリズそっくりの妊婦を発見しする。妊婦は彼らを見て逃げ出すが、マルコムが妊婦の脚を撃ち動けない妊婦を豚小屋に連れて行ってしまう。

そこで女性は出産したが、生まれてきたのは人間には程遠いミミズと蛇のような不気味な生き物だった。怪物を生み出した妊婦を撃ち殺したマルコムとダレンはその生き物たちに女性を連れてきて餌として与えることで、長寿と若さを保ってきたのだと言う。ついでにケーキはミンカとリズに薬を盛るためのものだったと白状する。

話を終えると、何か巨大な何かが屋根裏で蠢いている音を聞いたマルコムはその音の持ち主にもうすぐ渡せると天井に向かって話しかけている隙に、リズは窓から逃げようとするが、湖に落ちてしまう。

マルコムはリズを回収し、地下室に閉じ込める。目覚めたリズの前に、ついに生き物たち姿を現す。彼らは複数の目、口、その他の付属肢を持つ奇怪な存在で、生き物たちは母親の頭を蜂蜜の瓶に入れて保存していた。確かに母親の顔はリズそのもので、生き物たちはリズに近づくと母親に接するかのように愛おしそうに体を撫でまわし抱擁をしてくる。リズは気が狂ったのか彼らの存在を見て触れられても動揺するどころか笑い声を上げながら愛おしそうに生き物の抱擁を受け入れる。

朝、なぜか生き物からの祝福を失ったマルコムは恐ろしく老化した姿で逆さ吊りにされて目を覚ます。叫ぶ彼の前にリズが彼に近づくが、その目は生き物たちと同じように黒く濁っていた。

リズはマルコムにあのケーキを無理やり食べさせると、マルコムの頭を蜂蜜の瓶に沈めて溺死させ、その場を立ち去るのだった。

The Movie Spoiler – KEEPER

『キーパー/KEEPER』作品情報

『キーパー/KEEPER』の制作を手がけた監督と出演俳優、作品の基本情報について紹介する。

興行収入

本作の具体的な興行収入データは公開されていないが、配給元Neonの2025年11月14日全米公開作品として、同週末の興行成績では『ナウ・ユー・シー・ミー: ナウ・ユー・ドント』『ランニングマン』などの大作に次ぐ位置付けとなった。低予算インディペンデント・ホラーとしては健闘したと言える。

オズグッド・パーキンス監督情報

オズグッド・パーキンス監督は1974年2月2日ニューヨーク生まれ、映画『サイコ』でノーマン・ベイツを演じた伝説的俳優アンソニー・パーキンスの息子である。2015年の長編デビュー作『ブラックコートの娘』でホラー界に鮮烈な印象を残し、続く『アイ・アム・ザ・プリティ・シング』『グレーテル&ヘンゼル』でその独特の映像美学を確立した。2024年の『ロングレッグズ』は批評的にも興行的にも大成功を収め、Neon史上最高の国内興行成績を記録、同年のインディペンデント・ホラー映画として最高の成績を収めた。2025年にはスティーブン・キング原作の『ザ・モンキー』を監督し、本作『キーパー』と合わせて18ヶ月で3作品を公開するという驚異的なペースを見せている。パーキンス作品の特徴は、ゆっくりとした展開、抑制された雰囲気、そして家族の喪失や親子関係のトラウマを超自然的恐怖を通じて探求する点にある。

リズ役「タチアナ・マズラニー」情報

タチアナ・マズラニーは1985年9月22日カナダ・サスカチュワン州生まれの女優である。2013年から2017年まで放送されたBBCアメリカのSFスリラー『オーファン・ブラック』で複数のクローン役を演じ分け、その卓越した演技力で2016年にプライムタイム・エミー賞主演女優賞を受賞した。カナダ人としてカナダ制作ドラマで主要演技部門のエミー賞を獲得した初の快挙だった。その後HBO『ペリー・メイソン』でアリス役、Disney+『シー・ハルク:アトーニー・アット・ロー』でタイトルロールのジェニファー・ウォルターズ役を演じた。映画では『きみがくれた物語』『ウーマン・イン・ゴールド』『ストロンガー ボストン・マラソン爆弾テロ事件の真実』『デストロイヤー』などに出演。本作『キーパー』では製作総指揮も務め、オズグッド・パーキンス監督の『ザ・モンキー』にも出演している。

マルコム役「ロシフ・サザーランド」情報

ロシフ・サザーランドは1978年9月25日カナダ・バンクーバー生まれの俳優で、名優ドナルド・サザーランドの息子、キーファー・サザーランドの異母弟である。7歳から パリで育ち、フランス語が堪能である。プリンストン大学在学中に監督した短編映画で俳優デビューを果たし、父親の勧めでニューヨークで演技を学んだ。2003年リチャード・ドナー監督『タイムライン』でプロデビューを飾り、クレメント・ヴィルゴ監督『プア・ボーイズ・ゲーム』で初の主演を務めた。テレビシリーズでは『ER緊急救命室』『レジェンド・オブ・トゥモロー』『REIGN/クイーン・メアリー』でノストラダムス役、『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』などに出演。2024年秋からは『マーダー・イン・ア・スモール・タウン 』で主演を務めている。映画では『ハイエナ・ロード』『ゲスト・オブ・オナー』『ポゼッサー』などに出演し、本作でマルコム役を演じている。

海外の感想評価まとめ

本作は海外で賛否が分かれる評価を受けている。Rotten Tomatoesでは批評家支持率53%、観客スコア43%、Metacriticでは54点と「賛否両論」の評価となった。視覚的な美しさとタチアナ・マズラニーの演技は高く評価されたものの、物語の展開やペース配分については意見が分かれた。海外レビュアーたちの評価を見ていこう。

IMDb(総合評価:5.5/10)

①この映画は非常に緊迫感があり、時折とても怖かったが、史上最高の映画を期待して行くべきではない。映画が与えてくれるものに身を委ね、それを受け入れることだ。私と父は本当に楽しんだし、ゆっくりとした展開だったが、劇場で観る価値は十分にあった。

②本作の大部分を観ている間、私は「これはあまり良くない、この映画は自分が何を表現したいのか分かっていない」と思っていた。しかし結末が訪れると、それは素晴らしい結末だった。結末については何も言わないが、私はそれを愛し、映画の残り90%を救済してくれた。

③視覚的には映画は豪華で、キャビンと自然の風景を完璧に捉えている。トーンは終始不気味で緊迫感がある。パフォーマンスは素晴らしく、特にタチアナ・マズラニーが本当に輝いている。物語にはオリジナリティと火花をもたらすフォークホラー要素があり、賛否が分かれるかもしれないが、私はそれが全体をまとめていると思った。

④オズグッド・パーキンスは、非常に奇妙な感覚、悪夢のような性質のため、後天的な趣味の映画を作る監督だ。彼のキャリア全体を通じて、彼は実験的な映画制作スタイルを採用しており、本作も例外ではない。映画は約100分しかないが、それでも少し長く感じられる。比較的ゆっくりとした奇妙な出来事の積み重ねが、ほぼ完全に説明過多な結末へと集約されるからだ。

IMDb – Keeper

Rotten Tomatoes(批評家:53% / 観客:43%)

①これはゆっくりとした展開だ。私はその全てを楽しんだ。微妙だが不穏な方法で、常に席の端に座らせ続ける。特に主演の演技力が強い。登場する生き物たちは新鮮で、かなり怖い。

②期待値を極端に低くして入ったので、失望はしなかったと思う。私の好みは他の人とは異なるかもしれないが、オズグッド・パーキンスの『ザ・モンキー』は完全に酷い映画だと思った。『キーパー』はそれらの映画ほど悪くはなかったが、それでも悪い映画だった。遅すぎて、結末だけが満足できるものだった。この映画でほとんど眠りかけた。ホラー映画で起こるべきではないことだ。

③人々が映画よりも長いビデオを作って全ての象徴を説明する映画のように感じられる。完全に退屈な視聴体験で、ホラー映画というよりも抽象的なシュールレアリストのアート映画のように感じられた。映画の途中で観客が脳を切除されたと思って、見たもの全てを詳細に説明する必要があると感じたという大罪を犯さなければ、それを許したかもしれない。

Rotten Tomatoes – Keeper

Metacritic(総合評価:54/100)

①これは説得力のある視聴体験で、ゆっくりとドラッグに酔ったような感覚だが、結末は間違いなく決まっていない。『メン』『ザ・ナイト・ハウス』『オディティ』のような類似した(しかし優れた)映画とのスマートなダブルビルになるだろう。『死霊館』シリーズが実際に良いと思うようなファンのためには設計されていない。帰りの車内での会話や議論を持続させるのに十分なものがある。

②パーキンスは予算を極めて低く抑え、興味深い俳優を起用することで評価に値する。これは説得力のある視聴体験で、ゆっくりとドラッグに酔ったような感覚だが、結末は間違いなく決まっていない。

③最高の部分は恐ろしく、記憶に残り、独特だ。良いところと悪いところがあるが、『キーパー』は少なくとも、パーキンスをホラー界で最も大胆な独立した声の一人として確固たるものにしている。

Metacritic – Keeper

批評家レビュー

海外批評家の詳細な評価を見ていこう。

Variety 評価不明

批評家オーウェン・グレイバーマン氏「実験的なホラー映画には良い面も悪い面もある。」

本作は低調で自然主義的なムードを持ちながら、奇妙な幻覚的要素が侵入し続ける。問題は、その奇妙な部分が全く整合性を持たないことだ。おそらく意図的な設計だろうが、それが良いということではない。実験的な映画言語を使って連続殺人犯の血塗れた精神病理の核心に触れる素晴らしい映画を作ることは可能だろうが、本作の印象主義的な夢の論理は、オズグッド・パーキンスがあまりにも多くの映画を観すぎて、自分の脳内のランダムなホラー・ミックステープをスクリーンに投影したいだけだと感じさせる。

評価点
ジェレミー・コックスの撮影は森の厳格な美しさを持ち、『ロングレッグズ』や『ザ・モンキー』の雑な華麗さよりも上品である。冒頭のシーケンスは巧妙で不穏であり、映画の可能性に引き込まれた。

批判点
観客にとっては、一体何が起こっているのかを理解しようとする2時間の訓練のようだ。音楽の手がかり、ペギー・リーの歌やミッキー&シルビアの『ラブ・イズ・ストレンジ』を聴くと、パーキンスがシリアルキラーとコミットメント欠如の交差点についての映画を作っていると思っているような気がする。実際には、オズグッド・パーキンス自身がコミットできていない。

(Variety – Keeper)

Roger Ebert 評価不明

批評家ザカリー・リー氏「視覚的スタイルや雰囲気的緊張感は不足していないが、最終的には退屈なジャンル演習だ。」

上映時間の終わり近く、本作は突然自分がホラー映画であることを思い出し、周辺部で予告していた恐怖を解き放つ。その解放は、もし事前の時間がこれほど迂回的な苦行でなければ、本物の見返りのように感じられたかもしれない。代わりに、パーキンスが怪人フラッグを振る最後の瞬間は、ようやく何か面白いことが起こったという安堵感のように感じられる。

評価点
撮影監督ジェレミー・コックス、編集者グレッグ・ングとグラハム・フォーティンと力を合わせると、独特で恐ろしい錬金術を作り出す。家はそれ自体がキャラクターのように感じられ、コックスは多数の窓や空気ダクトの複雑さに焦点を当てることで個性を与えている。

批判点
私たちはこれらの比喩が何度も使われるのを見てきたし、本作は型を破ることに興味がないように見える。戦術は一定程度興味深いが、過度な使用によって薄められている。リズは何か単調な作業をして、奇妙な音を聞き、調査して何も見つけず、そして過去または未来の予感に夢の中で悩まされる。この同じ典礼的な動作が映画の上映時間の大部分を占める。

(RogerEbert.com – Keeper)

The Guardian 評価不明

批評家ジェシー・ハッセンジャー氏「豊かさや物語的野心では2025年のホラー傑作に及ばない。」

本作は『シナーズ』ほど豊かではなく、『ウェポンズ』ほど物語的に野心的でもない。これらは2025年のオリジナルホラーの基準保持者だ。しかし『キーパー』が終わると、その窮屈な範囲は満足でき、正しく、続編を生み出す可能性は低いと感じられる。

評価点
パーキンスが雰囲気と制作に焦点を当てることで、映画制作は最強の状態にある。撮影監督ジェレミー・コックスとの協力を続けるための名刺として機能する。家はそれ自体が一つのキャラクターのように感じられる。

批判点
物語の曖昧さと説明不足が、一部の観客を遠ざける可能性がある。映画が提示する謎の多くは、明確な答えを求める観客にとって不満を残すかもしれない。

(The Guardian – Keeper)

Mashable 評価不明

批評家クリスティ・プチコ氏「シュールで感覚的なスリラーだ。」

パーキンスは私たちを悪夢に導き、病的な音響効果、壮観な生き物のデザイン、そして鋭く野蛮な脚本で緊張感と異常な御馳走を焼き上げる。

評価点
視覚的に豊かで不穏な雰囲気を創造する。生き物のデザインは記憶に残り、脚本は予想を裏切る展開を用意している。パーキンスの監督手腕は、空間とリズムを最大限に活用して不気味な衝撃を生み出す。

批判点
脚本はその雰囲気を最後まで維持することができない。映画の中盤での繰り返しは、一部の観客を退屈させる可能性がある。

(Mashable – Keeper)

個人的な感想評価

だるくて長い。と言う印象。

唐突なジャンプスケア、不可思議な怪異、幻覚、はセンスを感じるものがあったが、物語と展開が意味不明な挙句、登場人物たちの言動までもが不可解なため、物語に入り込むことができず、ふわふわとしたまま物語が終わってしまう。

なぜ200年前のマルコムは妊婦を撃って豚小屋へ?なぜ妊婦は怪物を産んだ?なぜマルコムは怪物に女性を与えると若さを手に入れられた?なぜその方法が?若さを手に入れるだけの恩恵はそんなに嬉しいか?なぜ家族にその祝福を教えていない?なぜ似ているだけで怪物たちはリズに懐いた?生まれ変わり?マギーの存在ってなんだったんだ?200年も怪物たちのために餌を連れてきていたダレンとマルコムをなぜ殺した?終盤湖に落ちたリズが目を覚ますと普通に乾いていたのはなぜ?

そもそも怪物がめちゃくちゃダサい。カス。デザインが全く統一されておらず、一人は三面少なみたいな顔が三つ四つ繋がったような顔なのに、他の奴らは普通だし、兄弟にしては違いすぎるし、ヘルレイザー一味みたいなチーム感もないし、幻覚なのか?増殖したのか?など最後の最後に、何も回収せずに終わってしまう。

まぁ正直、シーハルクを演じたタチアナが嫌いだからどう見ても最初から色眼鏡をかけていたこともあるにしても、クソだった。

本作が海外で賛否両論を巻き起こしたのは、パーキンス監督が観客に要求する忍耐の水準が並外れて高いからだ。視覚的な美しさとタチアナ・マズラニーの献身的な演技は疑いようがないが、物語の核心に辿り着くまでの道のりがあまりにも迂遠すぎる。繰り返される不気味なビジョン、説明されない出来事の連続は、ある種の催眠的な効果を狙っているのだろうが、多くの観客にとってはただの退屈な引き延ばしに映るだろう。結末で明かされる200年前の過去と生き物たちの正体は興味深いアイデアだが、そこに至るまでに失われた観客の関心を取り戻すには力不足だ。パーキンスは雰囲気作りの名手だが、本作では雰囲気だけで2時間持たせようとして失敗している。フォークホラーとしての野心は評価できるものの、実験的すぎて一般的なホラーファンを置き去りにした作品と言わざるを得ない。

まとめ

この記事では、映画『キーパー/KEEPER』のあらすじ結末までのネタバレ、作品情報、そして海外での評価をまとめて紹介してきた。

オズグッド・パーキンス監督の最新作として大きな期待を集めた本作だが、海外での評価はIMDb5.5点、Rotten Tomatoes批評家53%・観客43%、Metacritic54点と賛否が真っ二つに分かれた。『ロングレッグズ』の成功後に製作された本作は、森のキャビンを舞台にした一見古典的なホラー設定から始まりながら、200年にわたる忌まわしい秘密と超自然的存在が明らかになる独創的な物語を展開する。

視覚的な美しさとタチアナ・マズラニーの演技力は批評家から一様に賞賛を受けたものの、極端にゆっくりとした展開と説明不足の物語は多くの観客を困惑させた。一部の批評家は実験的な映像言語を評価する一方で、別の批評家は自己満足的で退屈な作品だと酷評した。結末での権力の逆転と復讐劇は印象的だが、そこに至るまでの過程があまりにも迂遠すぎるという指摘が目立つ。

パーキンス監督のキャリアの中でも特に実験的で賛否両論を呼ぶ作品となった本作は、彼の芸術的野心と商業的成功のバランスという課題を浮き彫りにした。次回作『ザ・ヤング・ピープル』でパーキンスがどのような方向性を示すのか、注目が集まっている。

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