【ネタバレ】映画『ハンテッド狩られる夜 Night of the Hunted』物語結末まで解説と海外の感想評価




「久々に良い映画を見た!」世界が大絶賛『ハンテッド狩られる夜 Night of the Hunted』物語結末までネタバレと海外の感想評価を紹介。不倫現場からガソリンスタンドに立ち寄った女性は突如遠くから腕を狙撃されます。カウンターには射殺された死体。そして犯人は女のことを全て知っていると語り始める。

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映画『ハンテッド狩られる夜 Night of the Hunted』物語ネタバレ

アリス(カミーユ・ロウ)は誠実で思いやりのある夫エリックと結婚している一方で、エリックの同僚のジョン(ジェレミー・スキッピオ)とめっちゃ浮気しており、エリックからのテレビ電話も浮気するために借りたホテルの部屋でした。

ことを済ませたアリスとジョンは渓谷にあるガソリンスタンドに立ち寄り、アリスが店の中に入ってスナックを買う間、ジョンは車にガソリンを入れ始めます。

アリスが無人のカウンターに目を向けるとカウンターに血糊がついているのを見て早足で店を出ようとした途端、腕を狙撃されます。痛みに悶えている間にも狙撃は続き、ガラスに穴が空くのを見たアリスは大声でジョンを呼びますが、大音量で音楽を聴いているジョンに声は届きませんでした。

その間も少しでも外の様子を見ようとした途端に銃弾が頭をかすめ、落ちているスマホに手を伸ばした途端にスマホが撃たれるなど、見えない場所にいる正体不明の狙撃手は熟練の使い手で、そしてなぜかアリスを絶対に殺すという殺意が見えるようです。アリスは狙撃手の隙をついてカウンターに置いてあった無線機を拾って助けを求め、男性の声が応答してくれました。

アリスは生き残れるのか?

一方ジョンは、入れたばかりのガソリンが空の表示になっているのを見て外に出ると、燃料タンクが故意に穴が開けられているのを見て悪態をつきながら、アリスを探しに店内に入ります。

アリスが隠れて無線機の男性と話をしている間、店内に入ったジョンは首を撃たれ倒れた後、頭を撃ち抜かれて殺されてしまいます。恐怖に怯えたアリスは早く助けに来るように伝えますが男はどうやら話を引き延ばしているように感じます。そして、男は自分が狙撃手だと告白します。

無線越しの会話は続き、正体不明の狙撃手(スタサ・スタニッチ)は、カウンターで死んでいる女性は妻のアメリアだと説明。狙撃手の男はアメリアを心から愛していたが、アメリアは男の努力と愛に応える代わりに、退屈だからという理由で浮気をしていたといいます。

…何も言えないアリスはジョンの車の盗難防止アラームを作動させ、通り過ぎる車の注意を引こうとしますが、装置を破壊されてしまい目論見は外れてしまいます。

追い込まれて冷静になったアリスは商品棚を物色し傷口をふさいだ後、棒に鏡を取り付け脱出の準備を始めます。そこに突然、殺されたカウンターの女性の不倫相手のダグ(J.ジョン・ビーラー)がアメリアを探して店の中に入ってきます。なんとか事情を説明したアリスはダグに警察に電話するよう頼みますが、運悪く携帯は車に置いてきてしまったようです。

悲しいことに彼は携帯電話を車に忘れてきてしまったとアリスに伝えますが、アリスはふと、目の前にいるこの男が狙撃手の男ではないかと疑い始め武装します。

その様子を見たダグは、自分は殺人犯ではないと感情的になりますが、二人は協力してアリスがライトで囮になる間、ダグは自分の車からスマホを取ろうとしますが、ダグは狙撃によって頭を撃ち抜かれて死んでしまうのでした。その後、狙撃手の男はアリスに対し、自分のためなら誰でも犠牲にできる自己中心的な人だと非難するのでした。

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狙撃手の目的とは?

アリスが犯人の狙撃位置を調べる間、狙撃手の男は勝手に会話を続けます。男は、アリスが大手製薬会社の副社長になるまでにかかった時間など、アリスのすべてを知っていると言われますが、アリスは相手が誰なのかを推測する余裕はありません。

アリスは話を続けるふりをしながら脱出する手段を考え非常口に辿り着きますが頑丈な扉に錠前がついており裏口からの脱出は不可能でした。アリスは仕方なく男と会話を続け、アリスの不倫についても知っているが、男が憎んでいるのはアリスだけではなく社会そのものを憎んでいることが徐々に判明します。突然警察の車が通ったため二人とも車に目線が行ったタイミングで、アリスは店を飛び出してジョンの車の後ろに隠れることに成功します。

そして後一歩で車に乗れるというタイミングでアリスは足を撃たれ、仕方なく店内に逃げるのでした。アリスが怪我に悶え苦しみ処置をしている間、狙撃手の男は社会に蔓延する腐敗について語り続け、アリスのような人間は、小銭を稼ぐためなら何でもする、多くの人生も台無しにするのに、軍隊で何年も頑張った俺は普通のサービスを受けることすらできないと悩みや恨みを語り続けます。

そしてまたガソリンを入れるために立ち寄った老夫婦がダグの死体に気がついたため二人は即座に狙撃されて殺されてしまいます。すると、二人だけだと思っていた車の中から小さな少女シンディがいることに気がついたアリスは、シンディを撃たないでくれと懇願し狙撃手は同意したため、アリスはシンディに逃げるよう叫びますが、祖父母を殺されたシンディは混乱してアリスのいる店内に逃げ込みます。シンディを守るため、アリスは裏手の倉庫に繋がるドアを破壊して一緒に隠れます。

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エンディングネタバレ「犯人は誰だ?」

それを見た狙撃手は狙撃していた看板から降りて店内に入ります。倉庫に隠れたアリスに対し一人で、アリスの疑問を喋り続けます。アリスが年下の刺激的な男と浮気している夫の差し金か?それとも、アリスに仕事を横取りされ、まともな調査もされずに解雇された元同僚か。あるいは、動機なく人を殺すのが好きなただのサイコパスか。あるいは、彼は銃を持った善良なサマリア人で、腐敗した悪を罰することでこの国を修復しようとしているだけなのか?と。

と、喋りながらアリスを探す狙撃手の脇腹めがけてアリスは手製の槍をブッ刺し反撃しますが、狙撃手に撃たれて動けなくなります。男はシンディのもとに近寄ると、逃げ道を作り始めます。しかしアリスは残った力を振り絞り、犯人に襲いかかると彼の頭を車のリフトで押し潰して殺すことに成功しますが、撃たれ負傷した傷からシンディの目の前で死んでしまいます。アリスが死んだ瞬間を見届けたシンディは店から逃げ出し、ハイウェイに向かうところで映画は幕を閉じる。

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ハンテッド狩られる夜 考察:犯人は誰だったのか?

普通に見れば犯人はヘンリーだった可能性がある。
店内でアリスはヘンリー宛のダンボールの中から、ヘンリーの店のTシャツ、ジャン・ラスパイユ著の『聖者のキャンプ』という本、軍服らしきものを着たヘンリーが甥と一緒に写っている写真があった。映画の終盤に見られる軍服の迷彩服、狩猟が趣味のような狙撃の腕前など色々と腑に落ちる。

だが、彼女はサイコパスのように来る人々を次々と殺していく。

「虚偽の報告で謝って解雇されたのか?」という言動から、このガソリンスタンドでアメリアのせいでヘンリーが仕事をクビになった可能性がある。その結果、ヘンリーは仕事を失い、医療費が払えなくなって甥も失ったのかもしれない。

だが、この映画では最後まで犯人は顔を見せずに顔を潰されて死んでしまう。

だが、この映画の犯人の社会に対する苦情や不満に共感する人はとても多いだろう。そしてあいつがやらないなら俺がやってた。そう言って席を立つ人もいただろう。この映画を見て共感した人は全員が彼のような犯人になる可能性があるのだ。それがアメリカという腐敗した国なのだと言いたいのだろうか。

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ハンテッド狩られる夜 海外の感想評価 IMDb 5.4/10

10/10
『Night of the Hunted』は、孤立したガソリンスタンドを舞台にしたスリリングなサバイバル映画である。
私はこういう映画を待っていたのだ。いや、大好きだ。
映画の中心にはAliceというキャラクターがおり、彼女はガソリンスタンドで突如スナイパーに狙われる。彼女のキャラクターは初めは自己中心的であるが、映画を通じて彼女の成長と変化を目の当たりにする。
圧倒的な緊張感
この映画の最大の魅力は、緊張感が絶え間なく続くことだ。ガソリンスタンドという閉鎖的な空間での猫とネズミのような戦いは、観客をエッジに座らせ続ける。特に、Aliceがスナイパーから身を隠しながら逃げるシーンや、彼女が彼の注意をそらすための策略を練るシーンは見どころである。
キャラクターの深み
Aliceのキャラクターは、映画の中で多くの成長を遂げる。彼女の過去の選択や彼女の人間関係、特に彼女の夫との関係は、彼女の行動の背後にある動機を理解する鍵となる。彼女のキャラクターの深みと複雑さは、この映画を単なるサバイバル映画以上のものにしている。
総評
『Night of the Hunted』は、緊張感溢れるサバイバル映画でありながら、キャラクターの深みや背景にも焦点を当てている。孤立したガソリンスタンドという舞台を最大限に活用し、観客を引き込むストーリーとなっている。この映画は、サスペンス映画のファンはもちろん、人間ドラマを求める人々にもおすすめできる作品である。

8/10
生き続ける
これは80年代映画のリメイクではない!スペイン映画のリメイクで、かなり最近のものだ。私はまだ観ていない!たとえ驚きがあまり残っていないとしても、見てみたい(かなり似ていると思うのだが……この映画が持っている陰謀的なスピンは、「オリジナル」にはないかもしれないが)。
主人公には欠点がある!人生について、愛について、そして彼女の目標について!映画というか敵役は、それらすべてに挑戦してくる!そして彼女の生き残る意志。ちなみに『ロッキー』への言及はない。彼女は道徳的に適切でないことをたくさんする……また、彼女は違う道を選んだかもしれない……しかし、サスペンスやその他もろもろの目的のために、そうならざるを得なかったこともあるのだろう。
映画はタイトで、ハラハラドキドキさせられる。全体的によくできている。

7/10
素晴らしい!
呪われたハイウェイのど真ん中にあるガソリンスタンドというワンロケーションで撮影された本作は、サスペンスを維持するためにストーリーが一転し、論理的な理論で勢いを保っている…。スナイパーと怨念を持った謎の男が人々を襲うという単純なプロットだが、アメリカでは銃乱射事件が後を絶たない。しかし、違いを生むのは、個人の痛みや悲劇ではなく、政治的イデオロギーと企業支配の議論であり、それが人類を恐怖に陥れ、自らの手に法を握らせるのだ…。ヒロインのカミーユは、与えられた時間が少ないにもかかわらず、感情的な相手にもかかわらず、あきらめることなく気楽に輝いている…。P2』の監督による珠玉の作品であり、脚本家アレクサンダー・アジャの貢献も大きい。

6/10
このようなガソリンスタンドの映画はいつも楽しい。
人里離れたガソリンスタンドやロードハウスでほとんどのアクションが起こるホラー/スリラー映画は、少なくとも1ダース以上はあるはずだ。私はいつもその虜になる。
この映画は、多かれ少なかれ、いつもの脚本に従ったもので、かなり予測可能ではあったが、楽しめたと言える。多くの映画に共通しているのは、最後に物事をきれいにまとめられないことで、そのために私はいつも少しがっかりしたり、だまされたような気分になる。この映画も残念ながら例外ではない。
この映画をどう改善するかと聞かれたら、ガソリンスタンドに閉じ込められた登場人物をもう少し増やせば、脚本家はもっと面白い台詞を作ることができただろうし、登場人物同士のやりとりも、もっと幅と多様性を持たせることができただろう。今のままでは、かなりの時間、退屈で引き延ばされていたように思う。もうひとつの提案は、強盗目的でガソリンスタンドに入るキャラクターを登場させることだ。もちろん彼らは武装していて、ある程度は撃ち返すことができるだろう。しかし、女性は彼らを信用できるだろうか?

7/10
シンプルで効果的なスリラー
こういうシンプルなワンロケーションのスリラーはいつも楽しい。Phone Booth」「Identity」「REC」「Devil」など。前作は2022年の「出口なし」だったと思う。ガソリンスタンドでスナイパーに捕まった女性という基本的なストーリーで、それだけでいい。バカバカしいほど単純だ。
主演女優は素晴らしい仕事をしたと思う。最初は彼女が権力を振りかざすガキだと感じて絶対に嫌だったが、映画が進むにつれて、彼女のキャラクター・アーチが変化していくのを見るにつけ、良い俳優、脚本、監督の証だと感じずにはいられなかった。
スナイパーの声はもっといいキャスティングができたと思う。せっかくいいセリフがあるのに、本当に威嚇しているようにも、嘲っているようにも感じられなかった。ロジャー・L・ジャクソンはまだちゃんと働いている。
このような映画のカムバックを期待したい。長い一日の終わりには、ただ座って、くつろいで、楽しませてもらいたい。この映画はそれを叶えてくれる。2023年、なぜかこの映画を手に入れるのは難しい。

3/10
多くのメッセージがありながら、まったくない
正直に言うと、これは私の好みではなかった。
この映画は3時間もあってテンポがとても遅く、かなり繰り返しが多いように感じた。演技も全体的にダメで、誰が演じてもベストとは言えなかったし、好感が持てるキャラクターや救いのあるキャラクターもいなかった。また、この筋書きを理解するのに必要な不信感は相当なものだ。しかし、この映画で本当に気になったのは、そのメッセージ性である。
非常に説教臭くなり、現代の諸問題……例えば、それらすべてについて語っている。自分たちのことをとても真剣に考えているように感じたし、自分たちはとても賢くて覚醒していると思いながら、同時に本質的なことは何も言っていないし、何もしていない。101の異なるトピックや問題に触れていたが、どれも大前提とは感じられなかった。また、最後には完全に、まったく満たされないまま終わってしまった。
このようなことが積み重なると、要点は何だったのかという疑問が湧いてくる。映画についてこんなことを言うのは嫌いだが、ちょっと時間の無駄に感じた。全くのゴミではなかったが、お勧めはしない。

4/10
虚無的で予測可能なスリラー。
私は隔離ホラーの大ファンで、一つの場所で起こる映画をとても楽しんでいる。脚本が良く、それに見合うだけの見返りがあればの話だが。ナイト・オブ・ザ・ハンテッド』はそうではなかった。ガソリンスタンド内を舞台にした、虚無的で予測可能な、究極的に退屈なスリラーだ。
詳細は省くが、筋書きは、自分勝手だが機知に富んだ製薬会社の重役アリスが、真夜中にガソリンを給油中に狙撃兵に襲われるというもの。
その後に続くのは、斬新なアイデアもなく、ありふれた猫とネズミのスリラーだ。アリスは狙撃手から逃れるために非常に巧妙な方法を使うが、せいぜい嫌われ者だ。
このような隔離ホラー映画の場合、脚本が本当に優れていなければならないが、この映画ではそうではない。この映画は何を言いたいのか決まらない。トラウマ、個人的な喪失感、陰謀についての哲学的な独白が延々と続く。まるで脚本家たちがどの社会問題に取り組むか決めかねて、どこにも行かない漠然とした会話ですべての問題に取り組もうとしているかのようだ。
全体的に面白味のない撮影だが、撮影技術は高い。カミーユ・ロウの演技はまずまず。狙撃手は全体的にかなり下手で、終始単調な声で、すぐに飽きてしまう。キーファー・サザーランドではないのは確かだ。
この映画で気に入ったのは、実用的なエフェクトだ。CGIの血や血糊があまり使われていないように思えた。

ハンテッド狩られる夜 まとめと感想

これは面白い。

最初から最後までハラハラした。

オチがどうとか、読めるとかではなく、ひたすらアリスザマァ!で楽しめた。

胸糞悪い始まりから不倫許さないおじさんに一方的に殺される黒人、そしていじめ抜かれるアリス。連続した緊張感で漏れそうになりながら最終的に子供を守って共倒れ…

なんだこれ気持ち良いな!

ってなった。

が100点じゃない。

狙撃手の男。

こいつの正体は気になったが最後まで隠されたのは良いと思う。しかし、二人だけの会話と言っても、狙撃手の男の一方的な主張しかされないので途中で飽きた。実際アリスも聞いてるフリで聞かないで逃げる算段してたし。もう少し、なんだ、生き残りがいた方が途中の中弛みは防げた気がする。

一番心に残ったのはシンディだ。

残されたシンディのことを思うと胸が痛む。彼女は祖父母を失う痛みと、見知らぬ二人が戦うのを見届けた。殺される恐怖と闘いながら彼女は倉庫で歌い、勝ち残った男に殺される恐怖(そう思ったに違いない)を感じ、そして目の前で男をぶっ殺す女、なぜか互いに殺し合った二人は勝手に死んでしまった。彼女の目の前で。

シンディは二人がなぜ殺し合ったのかを知らない、互いの対立するイデオロギーなんて知る由もない。なぜ男に殺されかけたのか、なぜ女に命を救われたのか?疑問に思いながら、とにかく歩くしかないあの場面で彼女は何を思って夜明けのハイウェイを歩いたのだろうか。彼女の幼い目にはこの世の中ががいかに血に飢えているかに気づくのだろうか…

そう考えるとスカッと見終わった映画なのに、少しだけ後味の悪さが残った。これは最高の映画だ。

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