映画『ドミノ/DOMINO(2023)』物語ネタバレと海外の感想評価「久々の大作C級作品」




「chatGPTに脚本を書かせたのか?」と世界中で大ブーイングの映画『ドミノ(原題:Hypnotic)』物語ネタバレと海外の感想評価。

『ノーラン監督の次回作を作ってくれ!』とAIに依頼して”メメントのように記憶を操作された男が、インセプションっぽい浅い世界を歩く世界観の説明だけで終わるクソ脚本”を一流の監督と俳優が作ったけどやっぱりクソだった映画です。

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映画『ドミノ/DOMINO(2023)』物語ネタバレ

刑事のダニー・ルーク(ベン・アフレック)は、7歳の娘ミニーが本当にほんの少しだけ目を離した好きに誘拐されたこと、それが原因で夫婦生活も破綻も破綻してしまったことをカウンセラーに話をしています。

カウンセリングを終えたルークはバディのニックス(J. D・パルド)と合流し”銀行の貸金庫の箱が盗まれる”という匿名通報を受け、武装した警察官たちと張り込みを開始します。彼らが監視していると謎の男(ウィリアム・フィクトナー)が銀行に向かって歩きながら市民、銀行員、同僚の警察官に聞こえない小声で指示を出しながら銀行に入っていくのを目撃します。何かがおかしいと感じたルークが銀行に突入すると、最初に”今日は暑いね”と言われた女性が熱い熱いと繰り返しながら次々に服を脱いで道路を横断しようとしたため交通事故が発生し警察官がその対応に追われます。

ルークは目標となる貸金庫に駆けつけ、先に中を改めると中にあったのは”レヴ・デルレインを探せ”と書かれた”ミニーの写真”でした。その頃、謎の男に何か指示を受けた銀行員や警察官に襲われたルークはなんとか男を追いかけて屋上に追い詰めます。駆けつけた応援の警察官が男に近づくと”二人で撃ち合え”と命令し、次の瞬間2人の警察官はお互いに撃ちあって絶命します。間抜けなルークは銃を撃つタイミングがあったのに何もせず謎の男をあっさり取り逃します。

銀行の謎の男が娘の失踪と関連していると確信したルークは捜査を開始して占い師ダイアナ・クルーズ(アリス・ブラガ)の店に辿り着いたルークは、ダイアナに銀行強盗の男のことを聞こうとしますが彼女は即座に何も知らない、危険だから出て行けとルークを否定し始めます。なんとかルークは食い下がりますが情報を得る前に銀行にいた謎の男が彼女の客に指示を与えルークを襲わせます。しかし襲撃が失敗した途端客は二人の前で自殺してしまいます。

能力名”ヒプノティクス”

ルークは何かを知っているであろうダイアナを保護して事情聴取します。彼女は、銀行の謎の男の名前は”レヴ・デルレイン”という名前でありルークが探している男だと教えます。さらにデルレインとダイアナはともに秘密組織”デイヴィジョン”に所属し人々の心をコントロールする強力な催眠術”ヒプノティクス”を会得していると説明します。試しにダイアナがルークに心のコントロールを試みますがなぜか効果はなく、相棒のニックには効果は抜群で二人の前で泣いてしまったニックは一度外にタバコを吸いに出て行きます。ニックが一服しているとデルレインが背後から現れニックスにルークとダイアナを攻撃するように命じ、ニックが二人の前に現れ銃を構えたため仕方なくダニーはニックの足を撃って無力化し手錠につなぎます。しかしダイアナは何度もヒプノティクスに掛けられた人は絶対に催眠が解けることはないため殺すしかないと伝えますが、ダニーはなんとかニックを正気に戻そうとします。その間も命令を遂行するためニックは手錠を引っ張り続け手首を引きちぎってでもダニーを殺そうとしたため、後ろで見ていたダイアナがニックの頭を撃って殺害します。

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最終兵器”ドミノ”とは?

自衛のためとはいえ警察官を殺してしまったダニーとダイアナはメキシコに逃亡しますが、デルレインの追跡は止まらず、彼は無線で警察官たちに二人を探すように命令したためどこに逃げても二人を探す警察官に追いかけられ続けます。

なんとか包囲網から逃げた二人は行く先々で受ける検問もダイアナの催眠術であっさりと突破し、かつてディビジョンに所属していたジェレマイア(ジャッキー・アール・ヘイリー)に会いに行き、デルダインはディヴィジョンが開発した秘密兵器 “ドミノ “を探していることを教わります。そこでデルドレインは自ら組織を脱出する際にドミノを奪って逃げた後、組織から逃げるために自らの記憶を消し、徐々にドミノの居場所や催眠術の力を取り戻している最中なのだと教わります。するとジェレマイアが立ち上がるとそこにいたのはデレインでした。デルレインは催眠術で環境すらも変換させて二人にジェレマイアに見えるように操作されていたことが判明します。デルレインは街の住民全員を操って二人を追い詰めますが、突然ダニーと見つめあったと思ったら突然住民たちが催眠術をかけたはずのデルレインに銃口を向けて敵対を始め逮捕してしまいます。ダイアナは何もしていないと言い、ダニーにもなんらかの能力があることを示唆します。

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何が本当で嘘なのか

二人はもう一人のディヴィジョン仲間で凄腕ハッカーのリバー(ダヨ・オケニイ)に会いに行きます。リバーは早速なぜダニーとミニーなのか?何が起きているのかを知るためディヴィジョンのデータベースを調査します。そこでダニーと離婚した元妻のヴィヴィアン・ライリーがデヴィジョンの構成員で、二人の娘ミニーこそ強力な秘密兵器”ドミノ”であること、そしてダニエルが元妻のヴィヴィアンでることを突き止めます。その途端、周囲を見渡すとそこは広いコンクリートの部屋で、ニックス、デルレイン、そしてダニエルとディヴィジョン構成員数十人に囲まれており、ダニーはずっと催眠術の世界でずっと暮らしていたことが判明します

自分が催眠術の世界に閉じ込められていたのか?と問い詰めるとヴィヴィアンが、私たちの子供ミニーがディヴィジョンの最強の兵器ドミノになることを恐れたダニーが組織からミニーを隠したこと、唯一その場所を知っているダニーは自らの記憶を消してしまったこと、組織はミニーの記憶を取り戻すためにダニーに催眠術をかけて何度もカウンセリング→銀行強盗→メキシコを巡る環境を与え続けてどこかでミニーの隠し場所を思い出すのを待っていると言う状況でした。(くだらねぇ)

そして再び記憶を消され催眠術をかけられたダニーは、再びカウンセリングを受け、ニックスと合流し銀行に向かいます。この間ダニーは本当の車に乗っていると思い込んでいるだけで彼らは組織が見守る中自動車教習所のような場所で”ごっこ”をしているような間抜けな映像が続きます。そして銀行で張り込みを開始(したと思い込んでいる)ダニーは再びデルレインを追って銀行の中へ、行くはずだったダニーは正気を取り戻し車を乗って組織の人間を轢いて脱走します。

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エンディングネタバレ「訳わかんねぇ」

組織の人間がダニーの手帳に”ミニーのことを思い出すトリガー”が仕込まれていたのを発見しダニーを追いかけます。ダニーが向かったのは”ディア・バレー・レーン”牧場でした。里親のメキシコ人に挨拶したダニーはついにミニーと再開します。

美しく成長したミニーと3年ぶりに抱き合うダニーは涙が止まりませんでした。再会を喜び父を強く抱きしめながらミニーは”あの女(母)が来るよ”と告げます。

ヘリコプターで到着したディヴィジョンディビジョンは牧場を取り囲みメキシコ人の里親をぶっ殺します。そこに登場したミニーがヴィヴィアンを抱きしめながら”実は組織がヴィヴィアンの記憶を操作して家族や夫よりも組織を優先して助けるように催眠術をかけていたこと”を伝えさっさとヴィヴィアンに本当に彼女を愛していたことを思い出させます。

デルレインが気づいた時には全て遅く、ミニーは完全に催眠術を操れるようになっており、彼らが牧場だと思っていた家屋や周辺の映像は全てミニーが作り出した幻覚で、ミニーが組織の人間たちを見つめた途端に組織の人間は次々と自殺を開始、黒幕のデルレインは自分の銃で自分の腹を何度も撃って死亡します。

家族三人は長い計画の末にやっと再会できたこと喜び抱きしめ合い組織のヘリコプターに乗って新天地に向かいます。

エンドクレジットの後、デルレイン は、自分の身代わりをミニーに殺させており生き残っていました。

そして本当に物語は終了します。

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海外の感想評価 IMDb 5.4/10

5/10
クリエイティブだが不格好ロバート・ロドリゲスは非常に優れた撮影監督であり、想像力も豊かだ。ヒプノティック』には、映画を見続けさせる素晴らしく巧みなコンセプトと、ユニークな体験を維持する破壊的なひねりがある。
残念なことに、この映画を力強く印象深いものにしていないのは、説明への過度の依存である。複雑すぎるプロットを説明するために必要な説明が多く、おそらく台詞の半分以上は不器用に書かれた早口の説明だろう。これでは面白くない。
そして脚本は、何が起こっているのかを説明することに気を取られ、なぜこのようなことが起こっているのか、この人たちは本当は誰なのか、なぜ私たちが気にかけなければならないのか、といった親密さを私たちに伝えることを忘れているため、私たちがこの物語に感情的なつながりを持つことを妨げている。
この映画には、この極めて荒削りな脚本によって引き出された以上の可能性があったのだから。

3/10
最高の催眠術を使っても、このナンセンスを救うことはできなかった。

私が見た中で最悪のB級映画よりひどいのに、A級俳優が出演し、ベテラン映画監督のロバート・ロドリゲスが製作、監督、共同脚本を務めた。アフレックの演技はとても下手で、これが彼の初めての演技のように感じられた。ロドリゲスは明らかに、A級俳優にはキャストの演出など必要ないと思っているのだろうが、彼を適切に演出することに失敗した。
しかし、それ以上に悲しいのは、ベテランの映画監督がこのような稚拙な脚本と演出の映画を作ったことだ。脚本は非常に杜撰で、複雑で、筋書きの穴やナンセンスに満ちている。スマートであるかのようなひねりはすべて、幼稚な論理を無視したナンセンスなものだった。ストーリーは、笑っちゃうほど不条理で派生的な物語を、センスのない台詞と木訥な演技で仕上げたハックジョブだ。このようなことは以前にも何度もあり、しかもずっと良くできているのに、私はその前提にどうしても納得できなかった。
ロドリゲスの演出にはドラマチックな緊張感がなく、アフレックとブラガの相性はゼロ。映画のスコアも典型的なB級映画のクオリティで、威圧的で、うるさく、絶え間ない。小学5年生の演劇クラスなら、もっとまとまりのあるストーリーと優れた演出を思いつくだろう。普段は快適な93分の上映時間も、テンポの悪さで延々と引き延ばされ、第2幕までに実質的で面白いことが起こるのを待つ忍耐力も尽きてしまった。

4/10
この脚本はChatGPTが書いたのか?
なんてことだ!ベンは一体どうやってこんないい加減な脚本と契約したんだ?もしこれが最近の映画を書くのに必要なことなら、誰でもどんなクレイジーで説明のつかない物語でも書けるし、それが意味があるかどうかなんて気にしない。確かにフィクションであり、フィクションが現実でないことは分かっているが、アニメでない限り、それなりの意味があるはずだ。
私はこの前提にとても失望している。多くの抜け穴があり、大どんでん返しが起こったとき、映画はさらに混乱した。突然別の映画を見ているようだった。
連続性が意味不明だった。誰かがここにいて、次の瞬間にはその人ではなく別の誰かがいる。何が起こっているのか、さっぱり理解できなかった。演技も下手で淡々としていた。
もっとうまくできたはずだ。スカーレット・ウィッチやドクター・ストレンジ、プロフェッサーXのような雰囲気はあったが、そこまで大掛かりにする予算がなかったのだろう。

6/10
ミステリー・ムービー・マンデー初体験
リーガルのミステリー・ムービー・マンデーの一環で、「ヒプノティック」のアーリー上映を観た。どんな映画を観るのか知らなかった。ヒプノティック』の名前も聞いたことがなかったし、予告編も見たことがなかった。これは、私が今まで映画に入ったのと同じくらい盲目だった。
「ヒプノティック』は、クールな前提を持つ興味深いミステリーだ。ストーリーも話の進め方も面白かった。終始、軽い興味をそそられた。良い映像で本当にクールなシーンがいくつかある。そして、その前提をどのように使うかについて、説得力のある独創的なアイデアがある。
同時に、もっと好きになりたいと思った。すべてがうまくいっているわけではない。もっとうまくやれたんじゃないかと思うものも多い。登場人物やストーリーに感情移入できなかった。ストリーミング映画であるべきだと感じたこともあった。
それでも『ヒプノティック』は楽しかったし、観てよかったと思う。一度だけ見るにはいい。アフレックとフィクトナーが『アルマゲドン』と『パール・ハーバー』以来の共演を果たしたのもクールだった。

5/10
クリストファー・ノーランを目指したB級映画
これはB級映画だ。ベン・アフレックが出演しているが、それでもB級映画だ。予算は7000万ドルだが、それでもB級映画だ。彼らは本当にクリエイティブなものを作ろうとした。とはいえ、うまくいかなかった。だからスタジオは投資を無駄にした。
ノーランは非常に複雑なプロットを作るのが好きで、時間、空間、知覚、現実、記憶、そしてこの場合は他人の思考をコントロールする能力、徹底的な超能力を変えることができる荒唐無稽なアイデアを持つ。
キャスト、ロケーション、全体的な前提を考えると、あまりにも複雑すぎる。1981年の『SCANNERS』に似ている。アイデアはあるが、80年代の雰囲気や実用的な特殊効果に欠け、解き明かすべきことがあるのに混乱し、短すぎる。5.2点/10点 アイデアといくつかの巧妙なシーンを評価。

批評家の反応
批評家100人のレビューのうち34%が肯定的で、平均評価は4.8/10。同サイトのコンセンサスはこうだ: 「ヒプノティック』はインスピレーションの輝きがないわけではないが、この退屈なクライム・キャパーの最終的な効果は、むしろ眠気を誘うことだろう」

ロドリゲスとボーレンスタインが「スティーヴン・キングの『Firestarter』からサイキックのプッシュを、『Primal Fear』から居眠りサイコ犯罪のプロットを、『Blade Runner』や『Total Recall』などからフィリップ・K・ディックの偽の記憶を掠め取り、テーマの万引きをしているだけの駄作だ

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まとめと感想

難しい単語もたくさんあって、説明もたくさんあった。でも、それ以上に展開が目まぐるしく”実は催眠術の世界でした”って理由だけで、世界が歪んで見えたり、インセプションみたいに世界が折りたたまれていく映像、次の瞬間には別人でした、とかを無理やりこじつけるから意味がわからなくなった。ところに追い討ちで、組織とか回りくどい記憶操作を互いにしたりされたり、したりしてごちゃごちゃしているうちに娘のスーパーパワーで全員ぶっ殺してハッピーエンド。

主人公の世界は実はハリボテで・ってアホなの?

彼らの乗った車は実はゴルフカートでした?

は?

は??

もうインセプションみたいに催眠術とか言わずに”記憶とか夢を操作”とかにしておけばそんな周りくどいことしないで済むのに、世界征服を企む秘密組織がアホみたいに目立つ赤いジャケットを着てベンアフレックが目覚めないように一般市民を装ってってアホなの?

いやバカだろ。

あのシーン見て「マジかよ!超クールだぜロドリゲス!」ってなると思ったのかな?

いや、マジで笑うよ。

インセプションみたいな映像流れた時ぐらいから怪しいけど、やべえよ。

そもそもなんだよ催眠術って。

催眠術で見ている世界を変えるとかアホかよ。

見終わった後に全てがクソで期待を全く超えることなく終わったこと、クソみたいなエンディングだったこと、無駄にラスボスは生きてましたオチ、何もかもにクソが!って叫びたくなる映画。

必見。ある意味。

日本のみんな、この映画見て悶えると良いよ。

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