映画『メドゥーサ デラックス』物語ネタバレと海外の感想評価




「ギャスパー・ノエ好き必見」海外で賛否を呼んだ映画『メデューサ・デラックス』物語ネタバレと海外の感想評価。ヘアコンテストで起きた変死体殺人事件の容疑者は美容師、主催者、モデル、そして警備員、全員が何かを隠し持っており視聴者を最後まで騙し続ける珠玉のワンショット映画です。

スポンサーリンク




映画『メドゥーサ•デラックス』物語ネタバレ

年に一度開催される美容師コンクールの直前、優勝候補だったヘアスタイリストのモスカが頭皮を剥がされ死んでいるのが見つかります。警察が捜査に入ったため大会は中止、出場予定だった美容師とモデルたちは激怒する者、彼の死に納得する者など様々な様相見せます。中でも異質だったのは優勝を目指す美容師クリーヴ(クレア・パーキンス)でした。彼女はライバルであるモスカが亡くなった知らせを聞いても驚くそぶりも見せず自分のモデルを完成させるために手を止めなかったからです。しかし、作業中にスタッフから大会中止の知らせを受けたクリーヴは夢への道を絶たれたと死んだモスカに激怒するのでした。

美容師の死と疑惑

事情聴取を受けている間何もできない美容師とヘアモデルたちが集まって彼の死の話題に花を咲かせています。クリーヴとヘアモデルのアンジーは大会で披露するはずだったヘアスタイルの背景や歴史について語った後、過去にモスカがサロンで働いていた女の子の一人を裏切ったとして、モスカに暴力を振るって衝突したことがあることを明かします。

話を終えたクリーブは、モスカとの過去や自身がモスカを嫌っている過去を知っている警察から見れば、自分が殺人犯として訴えられるだろうと思っているようでした。話を聞いていたライバル美容師のディヴァイン(カイラ・メイクル)はディヴァインは信仰深く頭皮を剥ぐ行為は神とつながる手段と擁護しつつ、クリーヴの過去はモスカ殺しの動機には十分だとして彼女を疑っているようでした。

ティンバ(アニタ=ジョイ・ウワジェ)はモスカのモデルで彼女はモスカと死の直前まで一緒にいたことで容疑者の一人だったが、ティンバは横暴なモスカの態度にイラつき食事を買いに外に出て戻ってきたとき、すでに彼の頭皮がなくなっていたことを伝えます。

スポンサーリンク

容疑者ケンドラ

モスカを殺したのはケンドラだと推理しているのはヘアモデルのエッツィ(デブリス・スティーブンソン)でした。出場者の一人美容師ケンドラ(ハリエット。ウェップ)は前回優勝者で、野心家として有名ですが、今回モスカの死について全く興味がないように振る舞っていた態度から、これほど冷たく振る舞えるのは犯人だからだと言う推測から彼女が犯人だと疑っていない様子でした。さらにエッツィはケンドラは去年の大会でコンペ開催者のレネ(ダレル・ドゥシルバ)に賄賂を渡して優勝したと確信していますが、その場にいた全員が全員彼女の言葉を信じていたわけではない様子も描かれます。

そんな中、真面目で熱血漢で優勝を狙っていたクリーヴはケンドラがコンペで賄賂を渡して仕組んだと聞いて正気を失いケンドラに襲いかかります。しかしケンドラはヘアスプレーをクリーヴに吹きつけて反撃して混乱が生じます。コンペ主催者のレネが登場し場を収めたあと、落ち着きを取り戻したクリーヴはモデルの髪の手入れを再開します。

警備員のギャック(ハイダー・アリ)が殺人が起きた大会前夜、モスカと一緒にいたとモデルたちから聞かされたルネは驚きの表情を浮かべます。ギャックの奇妙な行動は警戒され参加者たちはギャックの行動の監視を始めます。しかし尾行の最中、突然タバコを吸っていたアンジーの髪に火がつき燃え上がりクリーヴの傑作は一瞬で台無しになってしまいます。燃えるアンジーを助けたのはもう一人の警備員のパトリシオ(ニコラス・カリミ)でした。アンジーは救急隊員に病院に連れて行かれます。

スポンサーリンク

恋人のアンヘルとビジネス

モスカの恋人のアンヘル(ルーク・パスカリーノ)が事情聴取のために呼ばれて会場を訪れます。共通の友人であるルネにとってモスカが亡くなった悲痛な知らせを伝えるのは容易ではありませんでしたが、彼の最も親しい友人の一人として、アンヘルに話すべきだと思っているようです。

しかしアンヘルはモスカが亡くなったのは自分が原因だと責めていました。彼は恋人のモスカと一緒に毎月のようにトルコに育毛剤を買いに行ってサロンで販売する小さな事業は成功して満足していました。しかし、モスカはアンヘルに、パトリシオを利用してもっと薬を売ってもっと稼擬態と言い出しますが、後になってパトリシオはドラッグも売っている売人だと気がつき、今モスカが死んだ理由はパトリシオとドラッグビジネスが関係しているのではないかと考えているのでした。

スポンサーリンク

エンディングネタバレ「頭皮を剥いだのは」

実は警備員のギャックはモスカと隠れて付き合っていたことが視聴者に明かされます。その夜、二人はキスをした後、パトリシオから購入した錠剤を飲んだ直後に記憶を失ってしまいます。次にギャックが目覚めたのは自分のロッカーにモスカの頭皮が放置されているのを見つけたことでした。混乱したギャックはさらに錠剤を飲み、ロッカーを掃除した後、薬を飲みすぎたため体調が悪くなります。

アンヘルはパトリシオがギャックとモスカに薬を売ったことを知ってパトリシオを問い詰めますが、パトリシオは薬を売ったことは認めましたが、モスカ殺害は自分は関係ないと強く否定します。では犯人は・・?

糖尿病で、アンヘルは薬が病状を悪化させたと推測した。

モスカは糖尿病でパトリシアから購入した遊び用のドラッグで悪化したことによる自然死だったことが判明します。死の直前、出ていく前のティンバがモスカの具合が悪そうだったと話し、彼女が部屋を出た直後、モスカは床に倒れていました。その頃、ギャックは、モスカの仕立てたヘアモデルの仕上がりを見ようと楽屋の外で待っており、ティンバが去った後入れ違いで楽屋に入ります。すでに薬でアレな状態になっていたギャックは倒れているモスカを慰めるために一緒に横になった後、モスカがあれほど髪に執着していたのだから、死後も髪を守り、大切にしなければならないと考え、モスカの頭皮を剥ぎ取り始めます。(ギャックの時系列は少し混乱しているかもしれないが、結局、彼はモスカの頭皮を剥いだことを認めて事件は解決に向かいます)

1年後、コンクールは同じ講堂で開催されました。ディバインは合唱団のパフォーマンスも取り入れた作品を紹介し喝采を浴び、その夜、彼女はより深い高次の力とのつながりを感じる神秘的な体験をします。モスカの死後、アンヘルは二人で育てていた養子のパブロを実母に返していました。クリーヴは怒りを抑えるためにカウンセリングに通い始めています。モスカを失い喪失感に苦労していたアンヘルでしたが、モスカを偲んでスピーチをするつもりでコンクールの会場に現れます。

スポンサーリンク

『メデューサデラックス』海外の感想評価 IMDb 6.2/10

『メドゥーサ デラックス』90秒本予告

7/10
髪を整える
ダジャレではない。映画は警察の捜査発表から始まる。ところで、警察の捜査はあまり見られない。私たちはここに留まり、美容師とみんなに密着する。
これはホワイダニットであると同時に、舞台裏を描いた作品でもある。美容師へのラブレターのようなものだ。とはいえ、パンチを期待してはいけない。私たちが最初に目にする登場人物たちは、自由に……そう呼ぼう。荒っぽいと感じるかもしれないし、確かに怒りの問題もある……しかし、見ていて楽しい。
ある程度見ていて楽しいのは、一発芸のようなものだ。安易なスワイプなど、カット編集しやすいようなカメラの動きは感じられなかった。いい演技・・・いい小品映画。

3/10
素晴らしい作品だったはずだが、表面的には何もなかった。
ワンテイクムービーは楽しいコンセプトだ。しかし、脚本が良くなければ、コンセプトでその事実をカバーすることはできないという事実は変わらない。実はこの映画は、私が見たワンテイク映画で、楽しめなかった初めての作品だった。他の作品はすべて、コンセプトを裏付ける素晴らしい脚本があった。しかし今回は、純粋に芸術的な理由からというより、自分たちの作品の弱さを隠すために使ったのではないかと思う。
映画が最初にしなければならないことは、観客に関心を抱かせることだが、この作品にはそれがなかった。感情移入できるキャラクターがいなかったし、スクリーン上の彼らの存在を楽しむこともできなかった。そして、殺人ミステリーに関心を持つ理由も与えられなかった。殺された人に会うこともなければ、殺されるところを見ることさえない。ただ語られ、そして90分間必死になって犯人は誰なのかと考えることを期待される。それは不可能だ。
ワンテイクのホワイダニットであれば、私にとっては絶対に楽しめる夢のような映画であるはずなのだが、実行が伴わなければ意味がない。この作品は悲しいかな、私にとっては大失敗だった。3/10.

10/10
素晴らしい映画
トーマス・ハーディマン監督の『メドゥーサ・デラックス』は、手に汗握る映画体験をシームレスに提供する魅惑的な作品だ。
撮影は魅惑的で、畏怖と不安の両方の感覚を呼び起こすように各フレームが綿密に構成されている。カメラワークは実に印象的で、この映画の技術的な側面を実感できる。
スコアは映像を完璧に補完し、観客を映画の世界にさらに没入させる。
キャスティングは全体を通して実にうまくまとまっており、興味深い人物像で映画全体を通して観客を魅了するタレントが揃っている。

『メドゥーサ デラックス』90秒本予告

6/10
メデューサ・デラックス
熾烈な美容師コンテストの世界を舞台に、年に一度のジャンボリーのために集まった競技者たちの奮闘を描く。正確には “殺された “のだ。物語が展開するにつれ、シーンを賑わす “クリーヴ”(クレア・パーキンス)、”ディヴァイン”(ケイラ・メイクル)、”ケンドラ”(ハリエット・ウェッブ)たちが、口げんか、口論、スパーリングを繰り広げ、大物から善人まで容疑者には事欠かないことがわかる。
しかし残念なことに、この作品は1幕の芝居を100分に引き延ばしただけのもので、確かにその瞬間はあるが、ロイヤル・アルバート・ホールより大きいと思われる彼らのコンプレックスを、カメラがどこかの誰かを追い回すような長回しの追跡ショットが多すぎる。もう少し個性を伸ばせたはずのストーリーに、単に水増しが多すぎるのだ。効果的なブラック・ユーモアに支えられており、その一部は(特にパーキンスが)辛辣にうまく表現している。テレビドラマのように見えるので、その役割は十分に果たしているが、チケットを買ってまで観る必要はないだろう。

6/10
メドゥーサは良いが、過大評価。
長回しが見事なこの映画は、まるで登場人物と一緒に歩いているかのような気分にさせ、様々な魅惑的な設定や催眠術のようなシーンを横切らせる。
そのため、息をのむような風景、登場人物の見事な髪形、セリフ、展開の理解など、急速に押し寄せる情報に適応するため、序盤は当惑し、やや混乱するように見えるかもしれない。とはいえ、この最初の段階が終わると、私たちは一貫して確信に疑問を投げかけ、疑念の種をまき、細かいひねりを加えてくる筋書きの真っ只中に突き落とされる。この映画は常に私たちを考えさせる: “これはどこへ導いてくれるのか?”
この感覚はほろ苦い味わいでもある。というのも、いくつかのシーンが浅く見え、適切な結論を欠いているからだ。惜しむらくは、物語の結末が予測可能で単調なものになってしまったことだ。さらに、コンティニュアス・ショット以外の「脚本マニュアル」から飛び出してきたようなシーンを入れたことには議論の余地があり、入れるべきではなかった。このシーンは、映画全体を通して覆されてきたコンセプトの認識を変え、それまで築き上げてきたものと矛盾させてしまう。

『メドゥーサ デラックス』90秒本予告

5/10
もしギャスパー・ノエがロボトミー手術を受けたら
監督は明らかに『クライマックス』を見て、ああ、こういう映画を作りたいと思ったのだろう。照明、ロケーション、登場人物、燃える髪、そしてもちろん最後のダンスシーンに至るまで、すべてがそうだ。
しかし、ギャスパー・ノエの傑作とは異なり、この映画には真のパンチ、陰謀、中身がない。一部の演技は実に怪しく、冒頭のシーンは演技が下手すぎて見るのがかなり難しい。
ひどいけど、もっとひどいのを見たことがある。毛深い人たちはこの映画が好きだろうし、私よりも共感できるだろう。
アドバイスとしては、これを飛ばしてクライマックスに直行した方がいい。クライマックスは間違いなく髪が抜ける。

10/10
内容よりもスタイルの勝利
この映画は、「殺人、美容師」という2文字のあらすじ以外、基本的に何も知らずに、適当に予約して観に行った。サインしてくれ!この映画は、私が昨年経験した映画体験の中で最も面白いもののひとつに違いない。
プレストンのバスターミナルの外にある、荒れ果てたイベントセンターの舞台裏を舞台にしたこの映画は、すべての登場人物が生きているように感じられる(ちょっと舞台っぽいかもしれないが)。ダークなユーモアが展開するのを待たされるものの、かなり面白い。映画は『チルドレン・オブ・メン』風のリアルタイム・シングル・ショットで描かれ、カメラは常に誰かをウサギの穴に追いかけている。雰囲気、キャラクター、衣装、髪型(当然だ!)は実に見事だ。
美しく撮影され、サウンドトラックも素晴らしい。

関連



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

error: Content is protected !!