映画『RENFIELD』物語ネタバレ、海外の感想評価「悪くはないが良くはない」




ニコラスケイジ最新作『Renfield/レンフィールド』物語ネタバレ!2023年4月に全米公開されたドラキュラの忠実な下僕レンフィールドが自分がやっていることに疑問を持ち始め、DV被害者の会の支援によって支配された呪縛から逃れるために奮闘するダークコメディです。評価はまぁまぁで実際に読むと悪くはないけど良くはない、ニコラス、ドラキュラ好きにはたまらないけど何かが足りない。そんな映画です。

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映画『RENFIELD』あらすじ

吸血鬼伯爵の忠実な下僕のレンフィールドはDV被害者の支援センターに通い悩みを打ち明け、何世紀も無実の人を主人に捧げる人生に疲れきっていることを話し、仲間たちの後押しで自立する生活改善を始める。

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映画『RENFIELD』物語ネタバレ

虐待被害者の支援団体のグループセッションに参加しているロバート・モンタギュー・レンフィールド(ニコラス・ホルト)は何世紀も前に弁護士だったがドラキュラ伯爵(ニコラス・ケイジ)の忠実な僕になってしまった過去を思い出していた。ドラキュラから受ける恩恵は凄まじく、不老不死のほかに特別な虫を食べることでドラキュラ並みの驚異的なパワーとスピードを得るが、彼はただの便利な手下だった。

昔も今も定期的にドラキュラを殺そうとするハンターが挑んでくる。驚異的な力を持つドラキュラに対抗するため神の力を借りたりとあの手この手で対策を練ってくるため、時折ドラキュラは絶体絶命に追い込まれることがある。その様子を見ていたレンフィールドは、ぶっちゃけドラキュラのために人を殺したり攫うのが嫌だったのでそのまま滅ぼしてもらおうと思っていた。

しかしドラキュラは“手助けをしていたおまえも処刑されるぞ“とい脅してくるので、レンフィールドはドラキュラをあと一歩で封印しそうだった塩の円を破壊して助けてしまう。復活したドラキュラは油断せず神父もハンターも即刻皆殺しを始める。しかし最後のハンターを殺す際に日光を浴びてしまい瀕死の重傷を負ってしまうのだった。

レンフィールドは死にかけたドラキュラを助けると、ハンターの追跡を逃れるために絶えず移住を繰り返し、今はドラキュラが完全に力を取り戻すためにニューオーリンズに隠れて住んでいる。しかしレンフィールドの仕事は死にかけたドラキュラの回復のためにドラキュラに人間を捧げる日々に疲れ果てていた。

DV被害者のグループセッションに出席したレンフィールドは、ドラキュラのことを上司と呼び自分に起きた身の上を話し、参加者から罪のない人ではなく、犯罪者をドラキュラに届ける方が精神衛生上に良いと気付かされる。早速グループワークに参加していたチンピラを尾行し、ドラッグの精製をしているアジトにたどり着くと、そこにいた三人をぶっ殺したあと、用心棒のアパッチ・ジョーに対し虫を食べて強化した力でぶん殴って頭を吹っ飛ばす。しかしギャングの幹部であるテディ・ロボ(ベン・シュワルツ)は逃走してしまう。

レベッカ・クインシー巡査と相棒のクリスが飲酒運転の取り締まりをしているところに、運悪くテディが大量のコカインを乗せて通ってしまい、テディは逮捕される。しかし残念なことに、テディがギャングの内部情報を自白する前にギャングのボスが優秀な弁護士を雇いさっさと釈放させてしまう。

レベッカは、誰よりも正義感が強く尊敬される警察官だった父をギャングに殺された過去を持ち、ギャングに強い恨みを抱いていた。妹のケイト(カミール・チェン)もFBIの職員として姉妹2人でギャング撲滅を目論んでいた。

レンフィールドは捕まえた悪党たちを地下のアジトに連れて行き主人に捧げる。そこに現れたのは全身が大火傷でドロドロに爛れた姿のドラキュラだった。ドラキュラは早速捧げ物の人間を食べ始めるが薬物中毒だった彼らの血肉は食べられるものではないとドラキュラは捧げ物を吐き出し、修道女やチアリーダー?のような罪のない人を連れてこいと命令する。モヤモヤしたレンフィールドが愚痴った瞬間、ドラキュラに腹を引き裂かれ悶絶したあと、命令をちゃんと聞くように復唱させたあと、ドラキュラは自分の血液を傷口に垂らしてレンフィールドの傷を癒す。

テディは釈放されアジトに戻るとロボス・ギャングのリーダーでテディの母のベラ(ショーレー・アグダシュルー)から邪魔者のレベッカを殺すように指示を受ける。

レンフィールドは多くの若者が集うレストランで罪のない人を探しているところに、ギャングの捜査で現れたレベッカとクリスを狙ってテディ一味が武装して現れる。テディはレベッカに銃を突きつけて脅すが、レベッカは悪には屈しないと視線を離さず撃ってみろと強い態度を崩さなかった。それを見て感銘を受けたレンフィールドは飛んでいたハエを食べて強化したあと、テディにタックルし、レベッカを救ったあと、レベッカと協力して超人的な力でギャングを薙ぎ倒してレベッカだけではなく周囲の客を救った英雄としてレベッカたちに感謝される。この時、自分の力が人を救い祝福されたことに驚くが、悪い気はしなかった。

アジトに戻るとドラキュラへの捧げ物の影響で徐々に力を取り戻し始めていた。機嫌の良いドラキュラはレンフィールドに最終的に完全に力を戻したら世界を支配すること、そして配下を増やして命令に従うドラキュラの軍隊を作る野望を語る。

レンフィールドはグループセッションに戻り、悪い上司=ドラキュラとの離れ難い悩みを伝えると、レンフィールドに対しそんな上司と同居しているから悪いんだと、上司からの独立と生活の改善を勧められ後押しされる。レンフィールドは希望を持って行動を開始、アドバイス通り自分のアパートを見つけ、隣人たちとも良い関係を築き、上司に支配される日々から解放され自分の幸せを作る喜びを見出し始める。

レベッカはレストランの目撃者たちを連れてきて証言させるが、ギャングの息のかかった汚職警官が仲間内にいて証拠を改ざんされて起訴できない状況にあった。

ギャングのボスのベラは息子のテディと手下たちにレンフィールドを尾行してアジトを突き止め突入する。しかしドラキュラに部下を皆殺しにされたあと、テディたちはレンフィールドを追って来たこと、彼が地上で何をしたのかを聞いてドラキュラは裏切られたと激怒して地上に飛び立つ。

レンフィールドが自宅アパートに戻るとドラキュラが座っていた。通常住民に招き入れないと住居には入れないはずが、ドアの前のウェルカムマットを敷いているため、中に入ってしまったのだった。自分を捨てて自立しようとするレンフィールドを叱責したドラキュラはさらに、妻と娘を捨てて配下になったお前こそが真の怪物だと支配権を奪うためのDVな発言を繰り返す。そこでレンフィールドはグループセッションで渡されたパンフレットに書かれていた“暴力に対峙した時の対応方法“をドラキュラ相手に使うが、何言ってんだこいつ?という態度で本を奪われてしまい、この本を手渡している団体の住所を知ったドラキュラは家から立ち去る。

レンフィールドはグループセッションに駆けつけると、グループに例の上司がこの場所を知ったから逃げてくれと忠告するが警告するが誰も信じようとしない。そこにドラキュラが現れるがリーダーのマーク(ブランドン・スコット・ジョーンズ)は来るもの拒まずの精神で笑顔で迎え入れてしまいドラキュラは中に侵入してしまう。ドラキュラは一行に正体を明かしたあと、レンフィールドの静止を気にせずセッションの参加者を次々に惨殺し食らい尽くす。全員殺したあと、お前のせいで人が死んだとレンフィールドを嘲笑って立ち去る。しばらくしてレベッカとクリスが到着すると、自分のせいで皆が死んでしまった、自分が殺したと呟くレンフィールドを逮捕するのだった。

レベッカがレンフィールドを手錠で拘束してパトカーに乗せると、そこに応援の警察官と一緒にギャングのボス、ベラが現れる。そしてギャングの手下やレベッカの上司、警察官たちはレベッカに向けて銃を向け始める。レベッカの上司ブラウニング警部(ジェームズ・モーゼス・ブラック)はレベッカにギャングと協力することで生き延びることができると説得するが、レベッカは返事がわりに変電機を撃って爆発させ、レンフィールドをのせたパトカーに乗って脱出する。

レンフィールドは手錠に繋がれたまま肩を打たれて負傷したレベッカをアパートに連れて行き治療して朝を迎える。レンフィールドはレベッカにドラキュラのために働いていたことを告白するが、もちろん信じられない。そこに妹のケイトから電話を受け、殺害現場のペンのDNA解析で世界中の数百の殺人事件で検出される血液だと知って徐々に納得する。

そこに現れたのは2人を殺そうと集まった悪徳SWATとギャングの合同チームだった。レンフィールドは隣人の収集しているアリを食べて強化し、素手で手足を裂き、頭を踏みつけ、顔を引き裂き、切断された腕で2人の男を突き刺し激しくぶっ殺しまくってレベッカを助け信頼を得る。しかしその様子をアジトで監視していたギャングのベラと警察幹部のブラウニングの前に現れたのは、命を助けてもらう代わりにドラキュラの手下になったテディとドラキュラ伯爵だった。ドラキュラはベラ似合うと世界征服のために協力することになる。

レンフィールドとレベッカが協力で妹のケイトに電話をするが代わりに出たのはベラだった。ケイトを助けるため2人は雑貨店で銃火器と銀の杭、そしてパワーアップ用の虫を大量に購入してギャングの本拠地に向かう。

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エンディングネタバレ

ギャングの本拠地に到着した2人の前に現れたのは、ベラ、そしてドラキュラの力でレンフィールドと同じ能力を授けられたテディとギャング集団だった。レンフィールドが足止めをしている間にレベッカを先に向かわせ、レンフィールドはロボたちと戦うが同じ能力を持った、テディたちは強く苦戦する。テディはこの能力を無敵だと自慢するフィールドはこれは呪いだと否定する。レンフィールドは殺されそうになるが大量に購入した虫を捕食してパワーアップしてテディの腹を蹴って口とお尻から大量の体液を吹き出し憤死する。

ベラを追いかけたレベッカだったが、ケイトがギャングの暴行を受けて死んでいた。そこに現れたドラキュラはレベッカに仲間になれば妹のケイトを蘇らせてやると契約を結ぶように迫る。レベッカはレンフィールドに同意したように見せかけ油断させると、日光を遮っていたブラインドを開ける装置を作動させドラキュラに日光を当てる。ドラキュラは火傷を負いコウモリに変身して飛び去るが行き止まりの部屋に追いつめられる。

それでもレンフィールドの力は巨大でレンフィールドはノックアウトされ、レベッカは殺されそうになるがドラキュラの足を撃ち滴り落ちた血液をレンフィールドに飲ませて回復させる。レベッカは、復活したレンフィールドがドラキュラをぶん殴っている最中に、足元にコカインを使った円環を作りドラキュラの動きを封じ込める。

封じ込めるだけで不死のドラキュラを滅することはできないと高笑いするドラキュラに対し、様々な鈍器や武器を使ってドラキュラをぐちゃぐちゃに細切れにしたあと、セメントに混ぜて小さなキューブ状に固めて下水に捨てるのだった。

2人はドラキュラの血でケイトを蘇生させて、悲願だった姉妹でベラを逮捕する。

その後、レンフィールドはドラキュラの血を使って世話になったグループセッションの仲間たちを蘇らせる。(生き返った彼らはレンフィールドに感謝しつつも、死んで記憶のトラウマを克服するためグループセッションを続けていた)

海外の感想評価 6.7/10

6/10
お久しぶりです、ケイジさん

昨年、ニック・ケイジが10数年ぶりに劇場公開の大作に主演した。それが嬉しいサプライズ『The Unbearable Weight of Massive Talent』(邦題:マッシヴ・タレント)でした。私はそれが大好きです。そして、この映画が彼を再び注目させる映画となることを期待した。
だから、ニック・ケイジの新作『レンフィールド』が公開されるのをすぐに心待ちにしたんだ。言うまでもなく、私はヴァンパイアが大好きです。そして多くの点で、この映画はまさに私が望んでいたものでした。娯楽性が高く、大げさで、とんでもない。コメディにも、クレイジーさ・ゴアにも、大笑いしました。ラスト近く、不条理な楽しさを完璧に捉えたシーンがあります(集合住宅でのシーン)。
同時に、そういったクレイジーで非道なシーンは、この映画のごく一部を占めている。そして全体的に、あまりうまくまとまっていない。ストーリーがスムーズとは感じられない。もっと…必死のように見える。アクションもそうだ。悪くはないんだけど、ちょっと…必死な感じがする。映画全体も同じ。始まってすぐにわかりました。なんだか…慌ただしい。
それでもレンフィールドの面白さは伝わりましたよ。ケイジがいい演技してますね。星6つは私にとってはプラスの点数です。楽しかったし、またどこかで観ると思う。しかし、劇場公開されたニック・ケイジのヴァンパイア映画としては、少し失望を禁じ得ません。私はこれを愛するべきだったのです。

8/10
実は良い!

この作品には不安があった。予告編でなんとなくわかったが、それでもこの作品には全く驚かされなかった。実際、トワイライトを除けば、ホラー分野のヴァンパイア/ドラキュラというサブジャンルはあまり好きではないのですが、これは同時に悪くもないように見えました。
ドラキュラの子分で何十年も精神病院に入院しているレンフィールドは、伯爵や彼の様々な要求、それに伴う流血から離れた生活を切望しています。
この映画は、実は悪くないし、かなり良いものだと思いました。つまり、素晴らしいとは言えないが、同時にかなり良いものでもある。一つは、コメディとホラーを織り交ぜた良いストーリーがうまく機能していること。キャラクターもいいし、ゴアも一流で、素晴らしい戦闘シーンとともに完璧だ。
上映時間も1時間27分と長めで、テンポもいい。ニコラス・ケイジは、宣伝されているほど出演していないにもかかわらず、かなり良い演技をしている。
全体的には、かなり良いホラーコメディ映画です。驚くような作品ではないが、ストーリー、上映時間、テンポもよく、グロいアクション映画としてしっかりした作品になっている。ニコラス・ケイジの出番が少ないにもかかわらず、ドラキュラ役を見事に演じています。見てみてください、かなり良いので楽しめると思います。これは、ドラキュラ/ヴァンパイア映画の熱狂的なファンでない人からの意見です。

8/10
ゴリゴリなのに愛おしいコメディホラー

『レンフィールド』はとても楽しい作品だ。テンポの良い90分のホラー・コメディで、核となるアイデアからの逸脱があっても面白く、脱線するほど長く画面に映ることはない。大げさなゴア描写の下には、自分自身の価値を理解し、評価するという心温まるストーリーがある。
ニコラス・ホルトは、今回も実に面白い演技でコメディのスキルを確固たるものにし、レンフィールドの自信のなさとそれを見つけるための旅は、本当に愛おしいものでした。アックワフィナもコメディに強いのは当然だが、この役ではドラマチックな場面もいくつかある。
ベン・シュワルツは、『ソニック2』以来、また面白い脇役として活躍している。この映画のベストパフォーマンスと最強の側面は、ドラキュラ役のニコラス・ケイジだろう。彼は、期待通りのケイジの要素を持ちながら、威圧的な存在感を示している。彼は十分なスクリーンタイムを得ているが、もっとドラキュラを登場させても良かっただろう。
クリス・マッケイの演出は本当に良い。この映画は全体的にスタイルに欠けるかもしれないが、彼は、うまく導入されたスローモーション、エネルギッシュでうまく撮影された戦闘シーン、奇妙なモンタージュなどで、この映画が全体的にスタイリッシュであるようにする。また、この作品と2020年代の『透明人間』は、『ダーク・ユニバース』が軌道に乗る前にキャンセルされたことは、これらの作品がよりユニークで興味深いものであったため、最良のことだった。

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まとめと感想「悪くはないが良くはない」

吸血鬼と血の契約により支配された下僕との関係、DV被害者グループセッション、ギャングと警察官の復讐劇、の三つの物語で描きエンタメコメディ要素が強く笑って楽しめる作品だった。ニコラスケイジ、やっぱりすげぇよ、どんな役を演じてもニコラス・ケイジなのに凄い迫力があり本物のドラキュラってこんな感じなのかな?と思わせる狡猾な役を見事に演じている。

先に言っておくけどレベッカ役のアジア人俳優は力強く感情的な表情で好き。こんな感じで違和感なくアジア人が主演級になってくのは良い傾向に感じる。

ただ、色々と薄く三つの展開それぞれに感情移入できなかった。グループセッションも悪くはないんだけどそれぞれのエピソードが薄く、ただの端役でしかなく、なんだろう、もっと彼らのことを知りたかった。

ギャングも親子関係なのは良いんだけど、息子も母も半端な依存関係程度で、私利私欲のためにドラキュラを利用しているわけでもなく、残虐でもなく、ただの間抜けなギャング集団だったのが残念。ここまで吸血鬼物語を現代に甦らせたのなら、もっと極端に残虐に現実的に殺し殺されをやって欲しかったなーと、間抜けの息子テディ役もなんとも邪悪すぎず間抜けなだけで、母親もなぁー誰も活躍しきれずって感じ。

レベッカとレンフィールドの恋模様もあえてぼかしたのはなんか理由があるのだろうか?パートナーで終わった感じ。今の時代この方が喜ばれるんかな。

吸血鬼と下僕ってだいたいボスが死ねば一蓮托生で死ぬものかと思ったけど、しれっと呪縛から解き放たれただけでなのと、ドラキュラの血液で死人が生き返るってのもなんとも。無理やり感があって最後の最後に雑に終わったなーって思ってがっかりした。

残虐描写は水っぽい血のおかげで残虐さもマイルドなのにガッツリ切断したり引き裂いたりするから好き。エンタメよりでちょうど良く笑って楽しめた。

それだけに、なんとも半端な展開とテンポと終わり方でうーんだった。

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