映画『ヴァチカンのエクソシスト』物語ネタバレ!コンスタンティンよりも面白い良作ホラー




「コンスタンティンより面白い!」映画『ヴァチカンのエクソシスト(原題:The Pope’s Exorcist)』物語ネタバレ!「サマリタン」の監督が、ベストセラー「法王のエクソシスト」をラッセル・クロウ主演で実写映画化!したらオカルトファンも大納得の名作ホラーが誕生!見なきゃ損です

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映画『ヴァチカンのエクソシスト』物語ネタバレ

1984年、イタリアのトロペア、

ローマ教皇直属の祓魔師(エクソシスト)ガブリエル・アモース神父は、黒い豚を連れて悪魔に取り憑かれたとされる男の部屋に入る。アモース神父は悪魔に取り憑かれた男と対峙すると聖ベネディクトのメダルを使い苦しみ出した悪魔は男から離れ、アモース神父が連れてきた豚に取り憑く。男から離れたのを確認したアモース神父は、合図を送り村の男のショットガンで悪魔ごと豚を殺し悪魔祓いを終える。

1987年、イタリアのローマ、

アモース神父は、バチカンの許可を得ずに悪魔祓いを行ったとして、審問会にかけられていた。審問員のメンバーは、アモース神父に友好的なアフリカの司教ルムンバ、悪魔憑きに懐疑的なサリヴァン神父。サリヴァンはアモースの行為を精神に異常をきたした男を助けるための心理劇を行ったのだと非難する。アモースの言葉に耳を傾けようとしないメンバーに憤慨したアモースは法廷を出て行く。

その頃、スペインで、ジュリア、反抗期の10代の娘エイミーと弟のヘンリーの3人は、交通事故で亡くなった夫の遺産である、古い古い修道院を訪れていた。そこで導かれるように地下の隠し扉を見つけたヘンリーは突如意識を失い、目覚めると自傷行為を始めるなど暴れて手がつけられなくなる。入院させ脳外科医の手でさまざまな検査を行うが、彼に異常は見られないと診断され退院する。

家に戻ったヘンリーの表情は虚で目つきが悪く、母に向かってヤラせろ売春婦が、と暴言を吐き、自分の腹に凶器で”HATE(憎しみ)”と刻み家族を苦しめる。地元のエスキベル神父に助けを求め、神父がヘンリーのいる部屋に入るが”神父は嫌いだ!”とヘンリーの声ではない何かが叫ぶと、神父は吹き飛ばされてしまう。

バチカンに連絡が入り、このアモース神父が指名を受け現地に向かう。スクーターに乗って登場したアモースが到着する。エスキベル神父と家族に連れられヘンリーの部屋に入る。

眠るヘンリーの前で聖ベネディクトのコインを手に取ったアモースが祈りを始めると、ヘンリーの中の悪魔が目覚める。悪魔は強くアモースの祈りや言葉を無視して口から鳥のヒナの死体を吐き出し威嚇する。

一度ヘンリーの部屋を出たアモースは家族から話を聞き、ヘンリーは父親の運転する車の事故で目の前で父親の死を目撃した時から言葉を失ったこと、あれから祈らなくなった過去、ジュリア自身も子供の頃から宗教を信仰していないことを話すが、アモースは彼女が幼い頃に守護天使に助けてもらったと信じていた話を聞き、ジュリアも息子のために祈るように伝える。その間にヘンリーに取り憑いた悪魔は娘のエイミーにも危害を加えようとするため、アモースは急遽エクソシストとしての訓練を受けていなかった未熟のエスキベル神父を助手に迎え再びヘンリーの中の悪魔と対峙する。

二人は悪魔を前に祈りを始める。しかし未熟なエスキベル神父に悪魔祓いに最も大切なのは祈りだとアモースから口酸っぱく言われていたにも関わらず、祈りの言葉で苦しむヘンリーに同情し不用意に近づいたり、悪魔の侮辱に怒ってヘンリーの首を絞めてしまうなどアホな失敗をしてしまい再び退散する。

アモースは、強すぎる悪魔の力に違和感を感じ、この古い修道院に秘密があるのではと調査を始める、すると敷地内に隠された古い井戸を見つけ厳重に封印された蓋を開くと、そこには髑髏で作られた禍々しい螺旋状の階段があった。

その頃、一人取り残された馬鹿野郎エスキベル神父は、自分でなんとかしようと眠っているヘンリーに近付きヘンリーに耳をかじり取られ負傷、ジュリアとエイミーは悪魔に襲われて取り込まれそうになっているところをアモースたちに助けられる。

井戸から地下に降りると、隠された広い部屋が、壁にはおびただしい数の遺体、そして中央に拷問器具に閉じ込められた牧師の遺体があった。その頃バチカンではこの古い修道院の古文書を調べられており、この修道院はかつて強大な悪魔サタンに乗っ取られてしまい、なすすべがなく封印された場所であることが判明する。

拷問器具の遺体から鍵を取り出し奥に進むと、遺体が持っていた本からこの場所で、スペインの異端審問所の創設者のエクソシストが悪魔に憑依されたこと、そして教会がこのことを隠蔽して封印していたこと、憑依した悪魔の名前は”アスモデウス”と知る。

その頃、ヘンリーはエイミーとジュリアを殺そうとするが、アモースがアスモデウスの名前を読み上げたことで、悪魔の力が弱まり二人は解放される。(悪魔祓いにおいて、憑依した悪魔の名前を知ることで悪魔の力を弱めることができるとされている)

教会が封印するほどの強大な悪魔アスモデウスを倒すために、アモースはエスキベルと互いに”ゆるしの秘跡”を行う。(ゆるしの秘跡とは、自らの犯した罪を告白することで、罪により離れてしまった神とのつながりを回復させる七つの秘跡の一つ、キリストによって制定された秘跡は洗礼、堅信、聖体、ゆるし、病者の塗油、叙階、結婚の7つある)

アモースは第二次世界大戦を生き延び、感謝して神に仕えると誓った後、精神を病んだ女性が助けを求めるが、助けられず目の前で飛び降り自殺させてしまった過去を、エスキベルが後に結婚しない若い女性と姦淫したことを告解する。互いに告解を終え赦免を与える。

ゆるしの告解を経た二人は再び神の力を得て、エスキベルに奇跡のメダルのネックレスを身につけさせ身支度を整えた二人と、ヘンリーの家族の四人は再びヘンリーに取り憑いたアスモデウスと最後の戦いに挑む。

アスモデウスはアモースとエスキベルに互いに因縁のある女性の幻覚を見せて苦しめるが、二人は祈りを続けヘンリーと悪魔が気絶する。悪魔祓いが成功したかのように見えたが、ヘンリーのお腹から血が溢れ腹に”ここにはいない”と刻印が刻まれ始める。すると背後にいた姉のエイミーに取り憑いていたアスモデウスが全員を吹っ飛ばし、エスキベルの首を括り、ジュリアを殺そうとしたため、アモースは”自分に取り憑け”と叫び二人を解放させることに成功するも、アモースの中にアスモデウスが憑依してしまう。

悲願だった神の子である神父に取り付くことに成功したアスモデウスの力は世界に及び、バチカンの教会内でも数々の異変が起きる。(エクソシスト懐疑派だったサリヴァンも悪魔の力を目の当たりにする)

アモース神父は自我があるうちに首吊り自殺をしようと試みるが、アスモデウスが邪魔をしてくる。ヘンリー親子を車で逃したエスキベルはアモースを探しに地下施設に降りると、そこにはアスモデウスの玉座に座るアモースがいた。余裕の表情のアスモデウスを前にエスキベルは祈りの言葉を唱え始めると、アスモデウスの力が弱まりアモースも一緒に祈りを唱えると、苦しむアスモデウスはアモースの体から出ていく。

アスモデウスはそれぞれ因縁のある女性の姿になり二人に襲い掛かるが、二人とも告解を経てトラウマを乗り越えていたため惑わされることなく、祈りを捧げアスモデウスを地獄に送り返すことに成功する。

地面に座り込んだアモースが祝杯の酒を飲むとエスキベルも一緒に乾杯する。

後日、ローマを訪れたアモースとエスキベルは地下にある特別な資料館に入ることを許され、盟友ルムンバから、アモースが修道院で発見した書籍を解読した結果、世界中に何百もの悪魔が宿る邪悪な場所が記されていると話す…。アモースはこれからも地獄を見ることになるようだ。

エンディングの最後、本物のアモースが舌を出している写真、生年月日と没年月日、彼の功績と、彼が執筆した数多くの書籍は”とても良い本だ”とクレジットされる。

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まとめと感想「これは刺激的で面白い」

エクソシストは怖かったし面白かった。自分のどこか遠くの世界の話のようで、どこかで信じてしまっている神と悪魔の魅力的な世界観を、本物のエクソシストが記した原作をもとに実写化したらそりゃ面白いわけだ。

監督はスタローンがダークヒーローの「サマリタン」の人。主演はご存じラッセルクロウ。良い感じに太って貫禄が出てきてまさにアモース神父そのものような風貌で最高に合っていた。

悪魔祓いを行う回数はたったの2回、だが、コンスタンティンの謎のコインで悪魔が苦しむ理由とか、悪魔が本当に望んでいることとか、悪魔に取り憑かれるとどんなことが起きるのか、映画”エクソシスト”で表現されていた悪魔の言動と重なる部分があるところなど。

今まで気になっていたけど怖くて調べれなかった”エクソシスト”と”神と悪魔”について一気にスッキリさせてくれるような作品で、オカルト好きには最高に刺激的で楽しめたし、終わりも続編があるっぽいし、さっさと続編が見たくてたまらない。

やるのかやらないのかはっきりしないコンスタンティン2を待つよりも、すでに次回作のプロットもあるらしい法王のエクソシスト2の方が楽しみになってしまった。

ガブリエルアモース神父に超興味を持ったのに、15冊ぐらいエクソシストの本を執筆しているにも関わらず日本語翻訳されたのは「エクソシストは語る」一冊のみ・・・!!

ただし、この本のレビューは世界中で高評価を獲得していて、「最高のエクソシスト本」と評価されている。というのも、この映画を見て、今までのエクソシスト関係作品で”リアルさ”にゾクゾクさせてもらったように、本物のエクソシストであるアモース神父自らの経験などを詳細に語っている唯一無二の本だから、エクソシストファンやコンスタンティン、陰謀論好きからオカルト好きまでさまざまなファンを納得させているようである。

興味深い。

欲しいな。

Amazonで「エクソシストは語る」を見てみる

ああ、せっかくだからアモース神父生前最後のエクソシスト映像があったのでどうぞ↓

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