映画『神が描くは曲線で』物語ネタバレ!スペイン版シャッターアイランド?




「自称中級者ほど騙されるだろう」世界が称賛した傑作ミステリ映画『神が描くは曲線で』物語結末までネタバレと海外の感想評価、そして物語の考察を紹介。この映画を見た後も楽しめる二転三転どころじゃない真実すらも歪んでしまう真相とは?どれが真実で正解なのか?を楽しんでください。

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映画『神が描くは曲線で』作品情報

配信日:2022年12月9日(世界)
上映時間:2時間34分
制作:スペイン
言語:スペイン語
原題:God’s Crooked Lines
ロケ地
バルセロナ, カタルーニャ, スペイン
制作会社
Atresmedia Cine
Filmayer
Nostromo Pictures

あらすじ

私立探偵のアリスは、担当する事件の証拠集めを目的に、パラノイアを装って精神科病院に入院する。しかし、収容された病院で直面した現実は、彼女の予想をはるかに超え、自らの正気を疑わせるものだった。彼女の目の前には、未知で刺激的な世界が広がっていた。

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スタッフキャスト

監督
オリオール・パウロ
脚本
ギエム・クルア
オリオール・パウロ
ララ・センディム
原作
トルクアト・ルカ・デ・テナ
キャスト
バールバラ・レニー… アリス
エドゥアルド・フェルナンデス…サミュエル・アルヴァル
ロレト・マウレオン… モンセラット・カステル
ハビエル・ベルトラン… サムエル・アルバル
ロレト・マウレオン… モンセラット・カステルハビエル・ベルトラン…César Arellano
パブロ・デルキ… ウルキエタ
サミュエル・ソレル …ロムロ・イ・レモ
フェデリコ・アグアド…ルイペレス

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映画『神が描くは曲線で』物語ネタバレ

1979年、

アリスは泉の聖母精神科病院の何かを探るために患者と偽り入院。アリスは嘘つきの夫を毒殺しようとしたために入院することになったようだが、彼女は全て夫の嘘で、この入院は合法的な誘拐だと言い、薬学の資格や探偵の資格などを持っていると話すが面談した院長代理の男は彼女を“パラノイア”だと診断して話を信じてはいないようだった。

モンセ女性副院長によって1、私物を全て没収(食い下がりパラノイア症候群についての学術書を一冊だけ持ち込む)2、肛門から口のなかまで調べる刑務所の入所時のような入念な取り調べ。二つの手順を受けてついに入院することになる。全て独房で鍵付きの厳重な扉を閉められて入院初日が始まる。彼女は早速持ち込んだ書籍を取り出すと挟まれていたデルオルモ家の悲劇と呼ばれる新聞の切り抜きと一枚の手紙を取り出す。どうやらアリスはこの病院に入院している誰かを救い真実を暴くために潜入したようだ。

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放火殺人事件

場面が変わって、泉の聖母精神病院が放火されスタッフが鎮火作業を行なっている間に、個室で死体が転がっているのをスタッフによって発見される。警察が登場し殺害された男性は割れたガラスで刺されたことが原因と判明する。全員が集められ一人一人名前を呼ばれて取り調べが始まるとウルキエタは取り乱し逃亡を図るも抑えつけられると彼の両手は血まみれだった。ウルキエタは彼を助けようとしただけだと伝え検視官の調査で彼は“恐水症”で濡れたガラスを触れることができないためアリバイがあることが伝えられる。

目を覚ましたアリスはこの病院の現状を知る。前後不覚で精神疾患を患っている数多くの患者に混じって早朝の入浴、投薬、食事をしながらウルキエタと呼ばれる男性と知り合い数年前から院長になったアルバのおかげで今の自由な環境になったこと、双子のロムロとレモ、ロムロは人を真似し、レモは若い女性を妹だと思い込み信じない人を殺すのだという。

談話の時間、アリスは一人の男性にダミアン・ガルシア・デルオルモを知っているか?と訪ねると“知ってるが話したくない“手紙で答えられる。

アリスはセザル医師との診断時にトイレを詰まらせ書類室に忍び込むとダミアンの資料を自室に持ち帰り“ウルキエタ”と言う名前にチェックを入れる。自由時間に外でタバコを吸っているウルキエタにダミアンについて質問すると突然逃亡する。降り始めた雨に打たれたウルキエタは気絶してしまう。ベッドに移動した彼に謝罪してアリスはダミアンの死の真相を調べるために潜入した探偵だと教えウルキエタはダミアンが死んだ夜について語り始め、小人症のルイスが当日失踪した話をする。

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ルイス殺人事件

アリスの目の前で森に逃げたルイスを追いかけると茂みから飛び出してきたルイスに頭を石で殴られレイプされそうになる。気絶する前にだれかがルイスを殴って助けてくれたが病室で目を覚ましたアリスはルイスが頭の怪我が原因で死んでしまったことを知りアリスが犯人として疑われてしまう。

出張を終えたアルバ院長が現れるとアリスはダミアンの父親に雇われた探偵であること、アルバに相談してこの病院に潜入して調査したことを伝え、現在までの話を報告するがアルバはなぜか何の話だ?ととぼけたためふざけないでとアリスがアルバを突き飛ばす。その様子を見ていたスタッフに取り押さえられたアリスは投薬後、隔離室に連れて行かれてしまう。

アリスはこの病院から退院するため医師たちの前で、最初の診察で嘘をついたこと、本当に探偵であることを伝えるが肝心のアルバ院長がそんな話を知らないと突っぱねたため、夫とパーティでダミアンの父親と出会い調査を直接依頼された話、彼からダミアンが死んだ二日後に差出人不明の”お前が殺した”と書かれた手紙をもらったこと、アルバとの手紙のやりとりも残っていることを伝え、いずれ夫とダミアンの父親がここに来るのでいつまでも偽装はできないとやんわり脅すが、最後までアルバは精神病患者の妄言と言い続ける。

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アリスは精神病患者なのか?

院長はアリシアの虚偽の診断書を武器にパラノイアを患っている彼女の妄言だと他の医師たちを納得させた後、他の医師の勧めでダミアンの父親デルオルモ氏をアリスの前に呼ぶが、アリスは目の前にいるデルオルモ氏に初対面だと言い、この人はデルオルモではないと支離滅裂なことを言い始める。

アリスの言動で擁護し続けていたセザル医師とモンセ副院長もショックを隠せない様子でアリスを擁護しなかった。取り乱したアリスに鎮静剤を打ち電気ショックなどの処置を行い意識混濁の状態にすると地上とはうってかわり汚い地下病棟に連れて行かれてしまう。

薬と電気の影響で朦朧としているアリスは今までの自分の言動全てを信じられなくなる。しかしそこに現れたのはウルキエタとアリスを母親だと信じているロムロだった。セザル医師が2人を連れてきてくれたようである。

セザル医師はモンセ副院長と真実を知りたいとアリスに伝え冷静になったアリスの口から”今回の黒幕は夫で別人のデルオルモを用意してアリスを信じ込ませて、意図的にこの病院に入院させたのではないか、初診断時に彼女が言った言葉が逆に真実になってしまった可能性がある”と推理する。この推理の証拠を集めるにはアリスの口座を調べれば全てわかると2人に訴え、モンセ副院長は院長の命令に背きアリスを別の病棟に移して院長室に忍び込み資料を探すが見つかってしまう。

夫の献金の意図は?

モンセ副院長はアリスの夫がアリスの入院時に通常の20倍のお金を院長に渡していることを知り院長を問い詰めるが、我々は治療をするだけだと言い、モンセ副院長に解雇を言い渡す。一体何が真実なのだろうか。

セザル医師はアリスが合法的誘拐の可能性があること、夫と数週間連絡が取れないこと、そして彼女の銀行口座を調べたいことを伝えるが忙しいと相手にされないため、彼女の家を訪ねるが夫はおらず家はもぬけの殻になっていたことをモンセ副院長に伝える。

院長たちスタッフは部屋から脱走したアリスを探すがアリスは患者たちに紛れて隠れつつ、ウルキエタからライターを借りて作業場を燃やし始めウルキエタは病気を偽装して部屋を飛び出し他の患者の部屋を次々開放して火事だと叫び病院内を混乱させる。ウルキエタが周辺を探すとロムロが血だらけで倒れているところを見つける。遅れてアルバ院長が現れ死体が見つかったこと報告を受ける。この時初めて、冒頭の病院の放火、謎の殺人事件が全てアリスが行った未来の様子を見せていたことが判明する。混乱に乗じてアリスは精神病院の門を開けると検視官と入れ違いで病院を脱出する。アルバと刑事はガラスが凶器であることを報告され”曲がった線の人物”(自ら面倒を起こして再び入院を繰り返す面倒者を指す)
アリスは脱出しようとするが、訪れた検視官がロムロの遺体を調べにきたと聞いたアリスは踵を返し検視官を気絶させ検視官として侵入してロムロの体を調べ始める。遅れて刑事とアルバがロムロとアリスの前に現れると、”真実を話す”と全ての説明を始める。

エンディングネタバレ

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アリスは作業場を燃やした後、逃げようとしたが検視官になりすましてロムロの遺体を調べ、ガラスによる刺し傷と複数の骨折が死因と断定。ロムロを殺したのはルイスと共に行動していたエレファントマンと呼ばれる大男だった、エレファントマンの筋力は人間を殺すだけの筋力持ちロムロが守っていた妹に恋しているがいつもロムロが邪魔していたため殺す機会を窺っていたことを推理しエレファントマンの手にはガラスを持ったことによる裂傷が複数ありエレファントマンは逮捕される。

残った謎である彼女が入院した件についてだが、アリスの口座残高が全て移されており行方不明となったアリスの夫が全ての黒幕だったことが判明、アルバもアリスの夫からの献金で全面的に夫の言葉を信用してしまったのが間違いだったことが分かる。しかし一方的な話を信じてアリスの言葉を病気で片付け信用せず警察にも報告しなかった件で臨時総会で退任要求されることが決定し、アリスも正常だと判断され退院が正式に認められる。

しかし、アルバが院長を辞し立ち去る間際に、逃亡中と言われている夫と連絡がつい他こと、彼は本当に海外出張後に休暇をとっていたので連絡がつかなったこと、アルバからの依頼で今回の件について説明するためにここにきていると伝えて立ち去る。

入れ替わりで入ってきたのはアリスが初対面だと言い続けたデルオルモ氏の姿…彼がアリスの夫?

アリスの夫はアリスに近づくとこう呟く

“アリス、今度は何をやった?”

急に目が泳ぎ始めるアリスは首を小さく傾げるとまるで視聴者に助けを乞うような眼差しを向けて物語は終了する。

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海外の感想評価 IMDb:7.0/10

6/10
スコーピオン療養所…
見たままを手に入れるのではなく、おそらく忘れたくなるような物語が、ねじれ、工夫され、歪み、心理的に蟠り、労わり、歪む。しかし、精神病院内では、あなたは群衆の一人であり、そのために、覆い隠されたものを受け入れることになる。
アガサやアルフレッドがやったら、異論なく拍手喝采するんだろうなと、つながりを集計していくうちに、最後にはわかるのですが、彼らはもっとうまく、もっと絡んで、もっと宙ぶらりんにしてやったでしょうけどね。

8/10
スモーク・アンド・ミラーズ
見る人が覚えているのは、おそらくこの映画の曲がったストーリー展開だろう。これでもかというほど捻じ曲がっています。登場人物のガルシア・デル・オルモ博士の言葉が、この映画の核心を突いているのかもしれない。
ある批評家は、観客は最後に裏切られた、あるいは騙されたと感じるかもしれないとコメントしています。なぜなら、観客は何が起こっているのかを理解したと思っていたのに、最後には別の驚きを手渡されるかもしれないからです。煙と鏡のようなものです。
この映画の最大の魅力であり、監督の最大の功績は、観客を唖然とさせることかもしれない。確かに、この映画はよくできていて、テンポもよく、キャストも実力があり、撮影もよく、セットデザインも賞賛に値する。ちなみに、この作品は、ほとんど余談だが、精神科患者のケアと治療に光を当てている。

10/10
脚本、俳優、サウンドトラック、全体的な深みで10点満点!素晴らしい映画です。
本では結末が明確で詳細に説明されているのに対し、映画では解釈の余地があるオープンエンドな結末になっていました。この映画では、両方の選択肢が残されており、どちらのシナリオも完全に可能である。
この映画は、2022年のCGIゼロで、素晴らしい脚本と素晴らしい俳優陣によって、2022年のベスト3の映画に入り、私の個人的なお気に入りのトップ10にも即座に入るでしょう。
この映画は、誰にでも簡単に勧められるし、厳しい批評家もこの映画の良さを見出すだろう。

10/10
素晴らしい映画 最高のロケーション
1979年に出版されたトルクアト・ルカ・デ・テナの小説「Los renglones torcidos de Dios」を原作とする映画。
殺人事件の手がかりを追って精神科病院に入院した女性、アリス・グールドの物語。印象的な風景、無敵のセット、最高の俳優陣による素晴らしい撮影。
療養所の建設は大変な挑戦だった。建物は印象的だ。そして、内装はすべて旧ベンツ工場に作られました。70年代の建物で、小説の舞台となる時代にとてもよく合っています。
印象的な装飾です。監督、撮影チーム、おめでとうございます。エドゥアルド

7/10
スペイン語版「シャッターアイランド」。
以下の項目を読んで、あなたはどんな映画を思い浮かべますか?

1殺人事件の捜査のために精神病院にやってきた(私立)捜査官。
2その精神病院は大きく、人里離れた場所にあり、周囲には大きな森がある。
3天気は悪く、雨や雷がよく降る。
4舞台はコンピュータのない時代で、タバコを吸うことに重きを置いている。
5捜査は、殺人事件が起こった当時のフラッシュバックを多用する。
6精神病院の別棟で、暗くてダンジョンのような場所:「シャッターアイランド」では「C棟」、この映画では「The Cage」と名付けられている。

さて、私の頭にすぐ浮かぶのは、レオナルド・ディカプリオの「シャッターアイランド」である。この映画は、IMDbの「映画史上トップ250」の143位にランクインしている。さらに「偶然」は、映画の上映時間…。どちらも2.5時間程度で、最近の長編映画としては異例の長さである。
ということは……これらの共通点から、『神が描くは曲線で』は『シャッター アイランド』から完全にインスパイアされているのではないかと思えてくる。後者の非常に意外な結末も含めて。
正直、「シャッターアイランド」とは違う展開があることを期待したのだが……。でも、実際は「シャッターアイランド」を観た人が予想する通りの展開になりました。
だから、「シャッターアイランド」と同じような筋書きの映画を観ているのだろうという予感はあったのだが、それでもかなり楽しませてもらった。エンディングも意外とあっけなかった

9/10
160分という長さですが、ストーリーに引き込まれ、脳が活性化されるため、ほとんど気になりません。監督は非常に洗練された手法でストーリーを展開させ、最初は少し戸惑うかもしれないが、終盤になるにつれてはっきりしてくる。人によって結論が違うかもしれませんが。映画を観た後に議論するのも楽しい。とにかく、好奇心を刺激し、推理を続けさせる。あらゆるタイプの観客にお勧めできる作品だ。

まとめと感想「映画に裏切られ騙され再び裏切られる」

アリスはかつて頭脳明晰の名探偵だったのだろうがある日を境にパラノイアを発症してしまう。ある日、偶然見たニュースで精神病院で起きた自殺を事件と思い込み自作で手紙を書き(パラノイアの症状が出ている筆跡も彼女の症状のことだったのだ)、そして夫に頼んで捜査のためと入院するが、夫はマジで精神病を発症した嫁をお願いしますと多額の献金を寄付後、休暇をとって音信不通になる。

その間にただの自殺を事件と思い込んだ彼女はアルバの冷静な対応でデルオルモ本人に来てもらい本当に彼女の思い込みでここにきていること、マジで初対面だったことを証明する。しかし彼女の見事な推理が的を射ており彼女の話を信じてしまった2人の医師が支持してしまったことで話がこじれてしまい、余計な火事を起こし殺人事件にまで発達してしまう。偶然推理が冴えて殺人事件は解決するが実際のところ彼女は本当にパラノイアだったことが最後の最後に判明して物語は終了する。

こんな感じだろうか。もちろんこれは正解ではない可能性もあるしこの文章を読んで監督は満足そうに邪悪な笑みを浮かべている可能性もある、この物語の最後はさまざまな解釈ができるので面白い。

どうやら原作小説『Los renglones torcidos de Dios』では綺麗に物語が終わるらしいが残念ながら日本語訳版は出ておらず英語版のペーパバックしか売っていない。興味ある人はこの謎を解いてみては?↓

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