映画『獲物の分け前』物語結末ネタバレ!この程度のエロで上映禁止かよ。




「この程度でイタリアでは上映禁止&逮捕ってマジか」ジェーン・フォンダの傑作映画『獲物の分け前』物語結末までネタバレ紹介。

永遠女優で気になったから見たけど50年前はその程度のエロも禁止されているとか拷問だなーとか脚本と展開とオチが全く退屈で、何とも微妙な作品ですが今後の映画人生のために最後までお読みください。勿体無いから。

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映画『獲物の分け前』作品情報

上映日:1966年6月22日(フランス)
制作:フランスイタリア合作
言語:フランス語
別名
原題 La curée
撮影場所
パリ・スタジオ・シネマ, ビランクール, オー・ド・セーヌ地域圏, フランス
製作会社
Les Films Marceau-Cocinor Mega Film

フランスとイタリアの合作にもかかわらずフランスでは興行的に成功するもイタリアはこの作品を卑猥だとフィルムを全て押収しプロデューサーと上映予定だった映画館オーナーたちが起訴されるという事件が起きている。
アメリカではかなり不評で「肉体以外見る価値のない退屈で馬鹿げた作品」とまで言われてしまった。ワシントンポスト紙は「不味く、嘘くさく、詐欺のような作品」という評価が面白い。唯一ロサンゼルスタイムスは「フォンダのキャリアで最高の作品」と作品ではなくフォンダ作品としては良いという何とも半端な批評をした。

あらすじ

裕福な実業家の息子マキシムは父親の再婚相手の美しい母ルネと泥沼の不倫にはまり込むが人生はそう甘くはない。

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スタッフキャスト

監督
ロジャー・ヴァディム
脚本
ジャン・カウ
ロジャー・ヴァディム
クロード・シュブリエ … (シナリオ協力)
原作
エミール・ゾラ

キャスト
ジェーン・フォンダ… ルネ・サカール
ミシェル・ピコリ… アレクサンドル・サッカール
ピーター・マケネリー… マキシム・サカール
ティナ・オーモン…アンヌ・セルネ
ジャック・モノ… ムッシュー・セルネ

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映画『獲物の分け前』物語結末ネタバレ!

パリで、マキシム・サッカールは裕福な実業家の父アレクサンドルを持つ裕福な生まれの青年で、マキシムは同じく裕福な家の美しい娘のアンヌと付き合い人生を謳歌し、中国文化に興味があり家庭教師を雇って中国語や文化の勉強をしている。

父親アレクサンドルは裕福で若く美しい妻ルネがいるが、2人は互いの利益のために結婚しただけで寝室は別々でもはや他人だと言い放つほど互いの情熱も冷めてしまっている。マキシムはそんなに冷たい態度ではないがルネには物足りないようだ。

アレクサンドルが留守の間にマキシムはそんなルネに手を出してしまい肉体関係を結ぶ。一度はマキシムを平手打ちして拒否するが欲望に負けてしまい互いに恋に落ち何度も何度も情事を繰り返してしまう。父親が長期家を留守にする当日にマキシムは中国人講師のチャウに招待されていた土地にルネを誘って旅行を楽しんだ後、自宅に戻り2人きりでひたすら羽を伸ばしていると早めに帰宅したアレクサンドルは息子マキシムとルネのただならぬ関係に気付く。

アレクサンドルはアンヌと両親を家に招待して狩や食事会を行い、裕福な両家の付き合いが深まりビジネスが発展することを祝福していたが、マキシムとアンヌの仲の良さに嫉妬心を抑えれないルネはアンヌが泊まると知ってもマキシムの部屋の鍵を開けておいてほしいと懇願するほど嫉妬深くなり、マキシムに愛しているかと問うと”愛している、、これで満足か”と強く引き離し今の地位は全て父親のおかげであり裏切れないからとルネを突き放す。

そしてルネは、アレクサンドルの寝室に向かうと突然離婚を申し出るが、アレクサンドルはルネの財産を全て事業につぎ込んでおりすぐに返金できないが2ー3年待ってくれと言われるが、今すぐお金を手に入れたいルネだったが、”財産放棄するなら今すぐ離婚しても良い”と言われ一晩考えた結果、マキシムとの未来を選び財産を放棄して即時離婚を決める。

全て解放されたルネは即座にマキシムに会いにいき離婚を報告し、マキシムも納得して一緒に駆け落ちを計画する。しかし翌朝、アレクサンドルは息子に2つの選択肢を突きつける。無一文になったルネと駆け落ちして貧乏生活を送るか、アレクサンドルが事業のために支援を受ける裕福な銀行家の彼女アンヌと婚約するかだった。一度はアンヌとの結婚を断ろうとしたが、アレクサンドルは息子のお前にも私と同じ冷徹な血が流れており人1人見殺しにするぐらい訳はないはずだと説得されマキシムはアンヌとの結婚を取ることに同意する。ついでに愛する息子のために大好きな日本旅行をプレゼントするなどマキシムの心は完全にアレクサンドルに向いてしまうのだった。

ルネがスイスでワクワクのマキシムとの生活を楽しみにしていたが家政婦からの連絡で、アレクサンドルがマキシムとアンヌの婚約を祝う舞踏会を開いているのを目撃し。ルネは自殺しようと屋敷の中にある温室プールに身を投げるが死ぬ勇気を持てず結局、ずぶ濡れでパーティに入り込むとアレクサンドルに見つかりマキシムにバレないように部屋に連れていかれ放置され”ここでおとなしくしていろ”と犬のように命令しアレクサンドルは立ち去る。

ルネは独りで座り込み鏡に映ったみすぼらしい自分の姿と何もない虚空を見つめ続け物語は終了する。

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海外の感想評価 IMDb 5.8/10

6/10
奇妙で魅力的なドラマ
年上の大富豪と結婚した(しかし退屈している)浮気者のジェーン・フォンダは、20歳そこそこの息子と微妙な関係を持ち、それが蒸し暑い秘密の情事へとつながっていく。フランスとイタリアの合作映画で、ロジャー・ヴァディム監督が、面白いほどひねくれたユーモアのセンスを披露している(2年後の『バーバレラ』では、まったくユーモアのセンスを見せなかった監督にしては、奇妙なことだ)。フォンダ(当時はヴァディム夫人)の邪悪な目の輝きが素晴らしい。この女性はケーキの一切れだけでなく、デザート全部を手に入れようと決意しているのだ また、フォンダの夫役のミシェル・ピッコリは、金の亡者という役どころで、カメラに映らないところでも策を弄しており、その結果が見えているだけである。また、ジャン・ブシェティとジャン・ピエール・ブールタイユによる音楽は繰り返しが多く、少々耐え難いものがある。とはいえ、フォンダとピーター・マッケナリー(彼女が夢中になるハンサムな子供役)は一流で、ゾッとするようなエンディングもそうだ。何層にも重なり、しばしば破壊的な、最も奇妙な組み合わせの作品だが、軽快なプロダクションデザインとアートディレクションが素晴らしい。

7/10
獲物の分け前
ヴァディムの作品を少し観た限りでは、これが彼の最も一貫して満足のいく作品である(もっとも、全体として最高の作品は、フェデリコ・フェリーニとルイ・マルと共同監督した有名なホラー大作『SPIRITS OF THE DEAD』[1968]であろうが)。
原作はエミール・ゾラ(不思議なことに、その翌日、ハリウッドの超絶伝記映画『エミール・ゾラの生涯』[1937]を観ました!)
ジェーン・フォンダ、ピーター・マッケナリー、ミシェル・ピッコリ、の主役3人は見事にはまり役だ。エンディングはやや唐突で未解決だが、これもまた、この映画が作られた時代に完全にマッチしているのだ

5/10
ヴァディムのもうひとつの映画。
この作品はフォンダとピッコリの演技のおかげで少しはメリットがある。ソープオペラで金持ちや大金持ちの生活に入り込む。退屈な主婦が継子と遊んでいると、いろいろなエッチなことが飛び出してくる。それに気づいた父親は、心理ゲームをしながら、最も邪悪な方法で彼らを苦しめる。この作品とフォンダの正気の衰えが見どころだ。

主演「ジェーン・フォンダ」の現在

伝説的な映画スター、ヘンリー・フォンダとオンタリオ州生まれのニューヨークの社交界の名士、フランシス・シーモア・ブロコーの間にニューヨークで生まれたジェーン・シーモア・フォンダは、早くから脚光を浴び、並外れた影響力のある人生を送ることを運命づけられていた。
当初は父の職業を継ぐ気はほとんどなかったが、ジョシュア・ローガンに促され、1954年にオマハ・コミュニティ・シアターで上演された「The Country Girl」に父と共に出演した。1958年にリー・ストラスバーグと出会い、アクターズ・スタジオに入所してからは、演技への関心が高まった。トール・ストーリー』(1960年、ローガン監督)でスクリーンデビューした後、『クルート』(1971年)と『カミング・ホーム』(1978年)でアカデミー賞を2度受賞し、『馬を撃て』(1969年)、『ジュリア』(1977年)、『チャイナシンドローム』(1979年)、『あさって』の5作品でアカデミー主演女優賞にノミネートされ父親との唯一の映画『黄金池』(1981年)では、高い評価と信頼を得るようになった。

wikipedia


仕事での成功とは対照的に、私生活ではスキャンダルと論争にまみれることが多かった。当時の夫ロジャー・ヴァディムが出演したきわどい映画(『バーバレラ』(1968)など)に出演した後、彼女の最も論議を呼んだ時期、すなわち反体制的な活動、特にベトナム戦争中の反戦活動を支持するようになったのである。1970年代後半から1980年代前半にかけては、同じ活動家で夫のトム・ヘイデンとともに政治的な関与を続けている。1980年代には、「ジェーン・フォンダのワークアウトブック」エアロビクス・エクササイズビデオを発表しベストセラーになりエアロビクスの流行に火をつけた。
1989年にヘイデンとは離婚し、1991年に放送界の大物テッド・ターナーと結婚した。
1990年に一度女優を引退したが2005年に復帰し『ウエディング宣言』(2005年)『幸せのルールはママが教えてくれた』(2007年)『大統領の執事の涙』(2013年)『グランドフィナーレ』(2015年)『夜が明けるまで』(2017年)などに出演している。

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主演「ピーター・マッケナリー」の現在

ピーター・マッケナリーは1940年2月21日82歳
イギリス、イングランドのウォルソールに生まれた。身長180cm.
The Moon-Spinners (1964)、The Fighting Prince of Donegal (1966)、Entertaining Mr Sloane (1970)で知られる俳優である。1997年からジュリア・セント・ジョンと結婚している。以前はジュリー・ピースグッド(Julie Peasgood)と結婚していた。
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに長年在籍し、「ハムレット」のさまざまな役柄を、キャリアのさまざまな段階で演じてきました — ラーテス、ハムレット、そして最近では2001年のプロダクションでクローディアスを演じました。

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まとめと感想「」

セッソ・マットでおお?となったのでイタリア映画で有名らしい「獲物の分け前」は、ジェーンフォンダは名前程度しか知らない私からすると何とも微妙。というのも裕福に暮らすルネが勝手に遊びではじまった息子との情事にハマって勢いそのままに財産放棄して離婚したけど息子はこっちに来ませんでしたー。という何とも自業自得なお話。

何よりルネ以外の男性、普通に優しい良い人ばかりなんよ。マキシムも中国文化かぶれだけど礼節を学び女の子も大好きだけど何より今の裕福な暮らしは父親のおかげということを理解している点。彼はいろんな場面で何度もルネこと断ったしね。父親のアレクサンドルも普通に良い人。ルネの浮気を復讐しようとせず普通に淡々と息子とビジネスのために懸命に動いたし、ルネに対しても精一杯行動したがルネが勝手にそっぽを向いただけで暴走したのはルネ唯ひとりというね。アンヌかわいいよアンヌ。

要するに何とも微妙な展開とキャラ誰も憎めず自滅する狂った女の話で見終わった後も何とも不快でしっかり終わった風に見せたけど何も解決していないので消化不良。アメリカで受けない理由も納得だし当時イタリアではこの程度のエロでも上映禁止とかこの時代に生まれてよかったわって当時の資料を読んで思った程度の作品だなー。

古い作品も良いのは良いけど微妙なのはとことん微妙だなー。ジェーンフォンダの名作「バーバレラ」がやたらと推されているけど見るのが怖いぜ。どうせヌケないぐらいの脱ぎっぷりなんだろ?

ふー。

古い映画の閲覧は当分終わりかなー。Netflixに戻るとしよう。

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