小島秀夫監督絶賛の映画『ノベンバー/NOVENBER』衝撃の物語と結末ネタバレ!




「あなたは理解できるか!?」小島秀夫監督絶賛の神秘的カルト映画『ノベンバー/NOVENBER』物語エンディングまでネタバレ

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映画『ノベンバー/NOVENBER』作品情報

上映日
2018年2月23日(アメリカ)
2022年10月29日(日本)
制作国
エストニア
ポーランド
オランダ
公式サイト
facebookページ公式サイト(日本)
言語
エストニア語
ドイツ語
イタリア語
別名
カスム
ロケ地
エストニア
制作会社
Homeless Bob Production
PRPL
Opus Film
(リンク先英文)

あらすじ

エストニアの貧しい村では、農民たちが魔法や民間療法で冬を乗り切り、若い女性は若い男性に愛されようとする。

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スタッフ・キャスト

監督 &脚本
ライナー・サルネ
原作
アンドリュス・キヴィラフク

レアレスト レアレスト … リイナ
ヨルゲン・リク… ハンス
アルヴォ・ククマギ … ライン
カタリーナ・ウント … ルイズ
タヴィ・エルマー… インツ
ハイノ・カルム… サンダー
ミーリス・レーメルト… ジャーン
ディーターレーザー … バロン
ジェッテ・ルーナ・ヘルマンニ…男爵夫人
ジャン・トゥーミン …デビル
クララ・アイグホーン …魔女
エネ・パペル… インビ

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無料で視聴可能

不思議なことにYouTubeでエストニアオリジナル版に英語字幕、しかもブルーレイの高画質版が無料で視聴できます。

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映画『ノベンバー/NOVENBER』物語ネタバレ

19世紀のエストニア、ペスト、精霊、狼男、悪魔などが住む神話的な村の話。

“クラット“と呼ばれる使い魔(中央にドクロ三本の手足を使い転がるように進む)が家畜小屋の扉を破壊し中にいる牛を拘束するとヘリコプターのように空中に飛び牛を盗み出す。このクラットを使役している村人ラークの農場に届ける。

クラットは、農具や廃品から作られるが主人の言いなりにするためには“魂“を調達するため、交差点で悪魔と取引を行い人間の血を三滴差し出し契約書にサインをする代わりに魂を譲り受ける。しかし、ラークをはじめとするこの村人たちは、互いに農作物や家畜を盗み合い生きており性根から欺瞞に満ちているため、血の三滴すら惜しみ血の代わりにカシス3粒の果汁を血と偽り悪魔を騙し血を奪っていた。

11月1日の「諸聖人の日(万霊節」。白装束を身にまとった死者が蘇り、それぞれの生家に戻ってご馳走を貪り食べると“宝は隠してあるか?“と生きている家族に何度も念を押し確認させ、死んでもなお、欲深い。

リーナは夜に森の片隅に隠していた秘薬を全身に塗り狼に変身すると、裕福な男爵の娘の部屋を覗きに訪れ、たそがれるハンスの姿を悲しそうに見つめていた。ハンスは男爵の家に忍び込むと眠っていた娘が突然起き上がる夢遊病を目撃し、ふらふらと屋根を歩き始め落ちそうになるのを見たハンスは何度も何度も愛していると呟くのだった。

そんなハンスが男爵の娘に夢中なのを見ていられずどうしてもハンスの妻になりたいリーナは地元の魔女ミナに相談する。男爵の娘が窓から顔を出したらこれで頭蓋骨を貫けば良いと矢を手渡す。早速リーナは男爵領で矢を突き刺そうと待っていると娘が夢遊病で屋根の上でふらふらと落ちそうになっているのを見つけると慌てて助けてしまうのだった。

突如、ペストが村に訪れる。彼女は美しい白髪の若い女や白いヤギに変装して騙して人を殺していく。疫病神が現れたことを知った村の長老は村人たちを家畜小屋に集めると、ペストを騙すために全員頭からズボンを被り寝転び“尻が二つある“ように見せかけ騙すことに成功する。しかし再び訪れた豚の姿になって現れた疫病神を騙すことができず村人が殺され全滅を防ぐため、若いハンスとリーナだけは殺さないでほしいと懇願しペストと契約を結ぶことに成功する。(ちょっと何言ってるかわからないかもしれない)二人は手を繋ぎペストの前で契約を結ぶ姿は挙式のようにもみえリーナはハンスと一緒に生き残れることを喜ぶが男爵の娘にゾッコンのハンスはすぐにその手を振り解く・・・。

一方、男爵の娘に片想いしているハンスは雪だるまのクラットを作り娘を誘拐しようと企み、悪魔の交差点で例によって3つのカシスで悪魔をだまそうとしたがバレてクラットの魂の代わりにハンスの魂をクラットに使われてしまう。ハンスは早速クラットを使って男爵の娘を誘拐してほしいと命令するがクラットは悲しげに、人間を盗むことはできない、盗めるのは家畜と無機物だけだと答える。次にハンスはクラットに愛とロマンスについて相談すると何千年にもわたって漂い見てきた水でできた雪の記憶から見てきた美しくも物悲しい愛の物語を聞かせハンスを魅了する。

リーナは男爵の娘のドレスをリーナの先祖がラーク家の宝物として大切にしていた銀のブローチと交換する。その夜、リーナは男爵の娘のドレスを着てヴェールをかぶりハンスと会う。ハンスはリーナに気づかないようだ。彼は彼女を男爵夫人だと思いこみ自己紹介を始め膝をつく。

ひざまずき続けた二人に朝が訪れる。ハンスはリーナにベール越しのキスをする。立ち上がった恍惚とした表情で立ち去るリーナ。ハンスは溶けかけたクラットに最後の質問をする。クラットは「あの子はあなたを愛している」と答えると愛の物語に登場した指輪を残して水に溶けてしまう。ハンスは指輪を手に取り馬車でリーナを追いかける。リーナの姿を見て追いつく直前、背後に現れた悪魔がクラットの行方を聞きハンスが溶けたと答えると、支払いの時間だと首を折り魂を奪われ殺されてしまう。馬車の音を聞いて期待し振り向いたリーナの前に現れたのはハンスの遺体を積んだ馬車だった。その頃、夢遊病で足を滑らせ死んだ男爵の娘の葬儀が行われていた。

ハンスの埋葬後、リーナは近くの川に足を踏み入れ入水自殺する。深い水の中に沈んでいくリーナはハンスに出会い情熱的なキスをしたまま二人は沈んでいく。

2 人の強欲な村人が川でリーナの遺体と純金の破片を発見する。彼らは金片を受け取りますが、処女の花嫁にとって素敵な持参金になると、リーナの死体の上に金のネックレスを残す。するとリイナの死体は「ああ、そうです。まさに処女の花嫁が夢見るものです」と答え物語は終了する。

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海外の感想評価「珠玉の一本」

10/10
珠玉の一本
エストニアの小説の映画化で、おとぎ話と魔法と異教徒の共同体を混ぜ合わせた、繊細でインスピレーションに満ちた作品。愛、盗み、禁じられた秘密の魅力的な出会い。ダークなユーモアと詩、そして高い感性が織り込まれている。印象的な映画撮影、それは驚くべきことではなく、本当によく作られています。短い、まさにエストニアの宝石。

8/10
ノベンバー
原作はエストニアのベストセラー小説、アンドリュス・キヴィラフクの「Rehepapp ehk November」である。多くの人が(私も含めて)、この本を映画化するのはほぼ不可能だと考えており、それはこの映画にも表れている。しかし、脚本・監督のライナー・サルネは、この難しい原作をうまく扱い、不幸と非難に満ちたシュールな(反)おとぎ話の国を、そのルーツに忠実でありながら、独自に立ち上げた(ところどころ、少しむらがあるかもしれない)。反おとぎ話とはどういう意味かというと、風景は荒涼としていて、人々は惨めで、盗んだ宝物をどうしたらいいか分からず、ただ埋めたり、床板の下に隠したりしている。この人たちに言わせれば、愛は奇妙なバカ騒ぎであり、失敗する運命にある。彼らは古い信念に従い、神話や伝説に基づいた生活を送っている。悲劇的であると同時に、ダークユーモアのソースで陽気な美しさを醸し出している。出演者の中には、プロではない俳優もいるため、演技に不自然なところがあるかもしれないが、それがこの映画の魅力になっている。
「ノベンバー」は、小説を読んだことがない人には少し難しいかもしれない。あるいは、エストニアの神話や歴史についてあまり知識がない人。少なくとも、壮大なモノクロの撮影は、ストーリーの中に隠されたものをすべて理解できない人に、奇妙な超現実的な土地に視覚的な美しさを提供している。は、多くの場所で間違っていたかもしれない純粋なアートハウス的実験である。

まとめと感想「美しいが難解」

冒頭のクラットの映像、音に度肝を抜かれるだろう。みなもたまにあるはず冒頭5分でわかる“あ、この映画絶対面白いやつだ“である。白黒なのにめちゃくちゃ美しくハイセンスな映像、そして全く意味の不明な世界観と物語。これはしっかりと日本語吹き替え版で見たい。字幕ではだめだよ。この映像美はしっかり見届ける価値があるから。

ああ、日本語訳版はよ。

海外レビューで原作本読まないと意味わからんよって言われて調べたけど原作書籍は日本語翻訳されておらず海外アカウントのアマゾンとか古書ストアとかでしか販売しておらず。気になる人はこちらで調べてみると良いかも。

訳わからん。

海外ではエストニア語、英語字幕のブルーレイが販売中。特典映像は監督が作品を作るにあたり参考にした当時のエストニアの資料映像、評論家、監督の作品解説などを楽しめる。もちろん日本語ではない。今回小島秀夫監督がノベンバーを紹介したことで日本語訳版が出るとは思うけどいつになるやら。

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