映画『ピノキオ(2022)』エンディングまでネタバレと海外の感想評価「改悪され生気のないキャラ、物語」




「なぜ配信したかが良くわかる魂のない作品」ゼメキス監督映画『ピノキオ』が酷評の嵐の理由が分かる物語エンディングまでネタバレと海外の感想評価を紹介。82年前の名作アニメピノキオをそのまんま再現しつつ余計な削ぎ落としにキャストの人種変更を行い見事に「生気のない作品」とまで言われた作品の内容とは?を紹介していきます。

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映画『ピノキオ(2022)』あらすじ

ゼペットおじさんの願いを叶え松の木でできた人形ピノキオに命を吹き込み誕生した子供は、人間になるためにたくさんの冒険を繰り返して成長していくのだった。ロバート・ゼメキス監督が贈る子供と一緒に見たい奇跡の物語が再び。

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映画『ピノキオ(2022)』スタッフキャスト

監督
ロバート・ゼメキス
脚本
ロバート・ゼメキス
クリス・ワイツ
サイモン・ファーナビー
原作
カルロ・コロディ

キャスト
ジョセフ・ゴードン=レヴィット… ジミニー・クリケット
トム・ハンクス…ゼペット
ベンジャミン・エヴァン・エインズワース … ピノキオ
アンガス・ライト… シニョーレ・リッツィ
シンシア・エリボ …青い妖精
シーラ・アティム …シニョーラ・ヴィテッリ
ロレイン・ブラッコ …ソフィア
キーガン=マイケル・キーキーガン=マイケル・キー … オネスト・ジョン
ジェイミー・デメトリオー…校長
ジュゼッペ・バッティストン…ストロンボリ

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映画『ピノキオ(2022)』

ジミニー・クリケットが語部となって物語は始まる。

ゼペットおじさんのおもちゃ屋に潜り込んだジミニー・クリケットはゼペットおじさん(トム・ハンクス)が亡くなってしまった子供を模した子供の糸つり人形に松(ピノ)の木で作った子供の意味から「ピノキオ」という名前を与える。少しだけ人形で遊ぶが何か物悲しさを隠せないゼペットおじさんは夜空に光る一番美しく輝く星に向かって何かをお願いして眠るのだった。

ピノキオ誕生

突然星から光が伸びてきてピノキオの体に降り注がれると突然命が吹き込まれる。スキンヘッドの黒人女性の青い妖精が登場し、ゼペットおじさんの願いが叶ったこと、しかし人間に似た生命体であり本物ではないこと、ピノキオに人間になりたいのなら勇敢で正直で優しい人になりなさいと伝える。ピノキオの導き手として良心を教える役割にジミニー・クリケットを指名して去っていくのだった。

ゼペットおじさんにピノキオが話しかける驚かれるが家族の一員として楽しく幸せに過ごす。ある日ゼペットおじさんの思いつきでピノキオを学校に送り出すが、猫のギデオンと狐のジョンは学校に向かうピノキオに目をつけ一儲けするためにピノキオに嘘をついて誘拐しようとするが、ジミニーのおかげで助かったピノキオは嘘つきと誘惑について学ぶのだった。

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ストロンボリ人形劇団

が、学校は人間の来るところだと教師に追い出され傷心のピノキオの前に再び現れたジョンとギデオンはストロンボリ人形劇団にピノキオを”スターにする”と嘘をついて売ってしまうのだった。足が悪い見習い人形師ファビアナと仲良くなったピノキオはなんだかんだ他の操り人形の真似をして歌って踊り拍手喝采を受ける。

しかしピノキオは鳥籠に閉じ込められるがジミニーが助けに現れる。そこでピノキオは人気者になんてなりたくないし学校は行きたかったと嘘をついたことで、青の妖精の魔法が発動、嘘をつくと鼻が伸びるようだ。伸びた鼻を利用して脱出するが運が悪いことに「おもしろ島(トレジャー・アイランド)」に向かう子供達の馬車に乗ってしまったピノキオとジミニーは、自分とはおさらばできると言われまんまとついて行ってしまうのだった。

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トレジャー・アイランド

ピノキオや子供達はトレジャーアイランドと呼ばれる何をしても怒られない遊園地に到着して遊び倒す。世の中にこんな面白いことがあるなんて!と目を輝かせピノキオや子供達は夢のような場所に夢中になる。ここでは何をしても良い、無限ビュッフェ、盗み放題できる店、悪の学校で何を壊しても良い、物を盗んでもいい、花火を人に当てても良い、どんな悪いことをしても怒られないのだ。悪口?もちろん好きなだけ言っていいよ。

ピノキオは時計を好き放題壊せる場所を通りかかったところで、良心が痛み始めるがなぜかジュード・ロウっぽい人がビールを勧めて考えないようにしてくるのだった。遅れてジミニーがトレジャーアイランドに到着するとライトは全て消えており先ほどまでたくさんいた子供の声はなく、代わりに大量のロバを運ぶ謎の黒い影だけがいたのだった・・・。

ピノキオと一緒に遊んでいた子供が目の前でロバになって連れ去られてしまいピノキオの耳にもロバの耳が…どうやらあの時勧められたビールに何かが仕組まれていたのだろうか。間一髪ジミニーが助けてくれたおかげで海に逃れることができる。

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エンディングネタバレ「人形でいいじゃん」

家に帰るがゼペットおじさんは家のものを全て売り払いボートを購入してピノキオを探しに向かったことをかもめのソフィアから聞いたピノキオはおじさんを探しに向かう。途中ファビアナがピノキオを人形劇団に誘うがおじさんを探すからダメだと断るとロバの耳が消え去ってしまった。青の妖精が成長したピノキオへのご褒美だろうか。

かもめのソフィアの助けを借りてゼペットおじさんと海で合流したが、途端に巨大なクジラのモンストロに飲み込まれてしまう。

モンストロのお腹の中でゼペットおじさんと再会を喜ぶピノキオだったが、さまざまな経験を積み強い心を持っておりお腹の中で火を起こしてモンストロの口を開けさせてボートで脱出することに成功するが、ゼペットおじさんが溺れて意識を失ってしまい父親が死んだと思ったピノキオは悲しみで涙を流すのだった。涙のおかげかゼペットおじさんは息を吹き返す。

息を吹き返したゼペットおじさんは、ピノキオの頑張りを褒め称えるとそのままでいいじゃないか、誰よりも人間らしいと一緒に手を繋いで家に帰るのだった。

海外の感想 53%「つまらないクソ映画」

ピノキオは、全体的に、アニメ版がやったことを達成できるような、まともなシーンがいくつかある。しかし、急ぎすぎて、もう少し肉付けが必要な箇所もあった。

悲しいかな、このリメイクは、ディズニーが物事を安全に進めすぎて、この古典的な物語を最初に成功させたポイントを失ってしまった典型的な例だと思う。

何から話そうか。 ピノキオは、良い子になるという目標を達成しても、報われなかった。この点については複雑な思いがありますが、皮肉なことに、他の部分ほど重要ではありませんでした。この物語は、ピノキオが本当の少年になるために必要なことは何でもしようとすることに基づいているのは明らかだからだ。そのため、少し矛盾しているような気がしました。最終的には、クールなCGIワークが随所に。俳優陣の演技も素晴らしい。原作のアニメーションを再現しようとしたこの失敗作の責任は、原作からあまりに大きく外れることを決めた人にあると思います。残念ながら、私はこの実写版リメイクを観なくても全く問題なかったかもしれない。

木っ端微塵の実写版リメイク。

おそらくこのような生ぬるい実写再映画化に期待するように、当たり障りのない、刺激のない作品だ。

精神衛生への微妙な配慮がなされた、ビジュアルの名作。ノスタルジーを求めて観るが、モンストのクジラ映画であることを期待してはいけない。この映画がストリーミングに直行したのには理由がある

視覚的に素晴らしい時もあるが、ロボット的な底流があり、主役の人形に命が吹き込まれても、なぜかこの映画に生気が感じられない。
フルレビュー|オリジナルスコア: 2/5

1940年の『ピノキオ』が心の中のどんな願いも叶うことを示したとしたら、このリメイク版は悪夢が現実になったときに何が起こるかを示している。

ピノキオは、夢を悪夢と交換する魂のない怪物だ。

美女と野獣』『ライオンキング』『ジャングル・ブック』といった他のディズニー実写版リメイクの足跡をたどりながら、最新版の『ピノキオ』は物語に新しい技術を加えているが、新しい発想はない。

またしても魂の抜けた、想像力のないディズニー・リメイクだ。

ゼメキスは優れた監督になりうるが、彼はここで最悪の技術主導の衝動に身を任せ、物語からすべての意味を効果的に吸い取ってしまった。

魅力がないわけではなく、見事なCGIもあるが、この散漫な善意の福袋は、少々感情的に平坦な結果をもたらす。この人形は、あなたの心の琴線に触れることはないだろう。

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まとめと感想「普通に面白く子供と観れた」

なんとなく子供と一緒に見たが、私の方がピノキオの無邪気さと社会の過酷さとそこから得る学びから徐々に成長していく過程を誰よりも楽しんだし、プレジャーアイランドの子供を惑わす面白いギミック、花火や極彩色が溢れる遊園地は子供よりもワクワクしてしまったが徐々に・・・という展開も誰よりも楽しんだ。ロバートゼメキス監督といえばポーラー・エクスプレスとかフォレスト・ガンプが好きだったので、ちょっと似ている雰囲気も良かった。例のスキンヘッドの黒人の妖精の強烈なビジュアルに「?」となったが別にピノキオがなぜ命を吹き込まれたのか、何をなすべきなのかを伝えてくれる大事な存在だったので別段気になることはなかった。

が、パートナーや、海外のファンからは酷評を受けているのだが、どうやら脚本や内容の改悪などが主な理由のようだ。

そうなのだ、私は82年前のアニメ映画「ピノキオ」を観たことがないのだ。だからこそ比較対象がなくシンプルに楽しめたのだった。が、ゼメキス版を楽しんだからこそ、名作と言われている82年前のアニメピノキオを絶対に見ようと思った。

追記、少しだけアニメ版ピノキオを観た。なるほど、ロバートゼメキスはほとんど同じキャラ、脚本で同じような映画を作っただけでも問題なのに、色々と余計なものを削ぎ落とした挙句にキャラ変させたから駄作って言われたのね。例えば命を吹き込まれたピノキオとゼペットおじさんの日常シーンはゼメキス版はさらっと流されたけどアニメ版では結構細かく描かれているし二人が親子って感じも視聴者に伝わる良いシーンの連続だったが、ゼメキス版は一気にカットしていきなり学校に行けって突っぱねるからあれーこの二人の関係性ってなんなん?ってなるかも。

ほえー、アニメ版の方がテンポも良いし観やすく面白いね。さすがウォルト・ディズニーが手がけた作品だなと感心。

みなさん、どうせディズニープラスに入ってるなら両方見た方が良い。できればゼメキス版を見た後にアニメ版見た方が凄さが伝わるから良いかも。

ロバートゼメキス版「ピノキオ」はディズニープラスで配信中

もちろん82年前の名作アニメ「ピノキオ」もディズニープラスで配信中。

もし知ってるなら聞いて欲しんだけどTOKYOTRIBEを描いた井上三太さんの最新作「惨家」が映画化した「隣人13号」の続編ってことに今気付いて鳥肌立ったから。気になる人はここを読んでみて。

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