映画『ザリガニの鳴くところ』物語ネタバレ!大ヒットも納得の感動作を解説




「誰がチェイスを殺した?」「痛々しく美しく、忘れがたく感動的、そして稀有である」全世界で1200万部突破のベストセラーを映画した『ザリガニの鳴くところ(Where the Crawdads Sing)』物語エンディングまでネタバレ!沼地で孤独に生きるうつくしい彼女は彼を殺したのか?ラブストーリー、犯罪、法廷、そして青春ドラマがテンポ良く巧みに視聴者を誘導し最後には美しい涙を誘う作品です。

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映画『ザリガニの鳴くところ』作品情報

あらすじ
家族に捨てられたカイヤ・クラークは、バークレー・コーブの町の人々に「マーシュ・ガール」と呼ばれ、ミステリアスでワイルドな雰囲気を漂わせている。「1950年代、南部の湿地帯で育った少女の青春物語。町の有力者が死体で発見され、不可解にもカイヤと結びついたとき、マーシュガールは彼の殺人事件の第一容疑者となる。

スタッフ&キャスト
監督
オリビア・ニューマン … (監督)
デリア・オーウェンズ … (原作:小説)
ルーシー・アリバー … (脚本)

キャスト(クレジット順)
デイジー・エドガー=ジョーンズ …カイヤ・クラーク
テイラー・ジョン・スミス …テイト・ウォーカー
ハリス・ディキンソン… チェイス・アンドリュース
デヴィッド・ストラサヘア… トム・ミルトン

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原作者:デリア・オーウェンズ

デリア・オーエンスは、アフリカでの野生動物科学者としての人生について書いた3冊の国際的ベストセラーとなったノンフィクションの共著者です。ジョージア大学で動物学の理学士号を、カリフォルニア大学デービス校で動物行動学の博士号を取得。John Burroughs Award for Nature Writingを受賞したほか、Nature、The African Journal of Ecology、International Wildlifeなど多数の雑誌に掲載されている。ノースカロライナの山岳地帯に在住。

作品の中であまり聞きなれない単語がありますが、それもそのはず原作者のデリア・オーウェンズは動物学者の博士号を持っている方だったんですね。

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映画『ザリガニの鳴くところ』物語ネタバレ

1969年10月30日、ノースカロライナ州のある場所で、2人の少年が自転車で森を駆け抜けていた。沼地に差し掛かった彼らは、そこでチェイス・アンドリュース(ハリス・ディキンソン)の遺体を発見する。少年たちは警察に連絡し、保安官ジャクソン(ビル・ケリー)保安官代理パデュー(ジェーソン・ワーナー・スミス)が調査を開始すると、チェイスは目の前にある鉄塔から転落したこと、そして彼は壊れたハッチの扉が外れて落ちたか、誰かに押されたか、どちらかであると推測していた。

チェイスの死を知った町の人々は、“マーシュ・ガール (沼地の女)”と呼ばれるキャサリン・ダニエル・クラーク、通称”カーヤ”(デイジー・エドガー・ジョーンズ)という若い女性に疑いを抱く。人々が自分を探していることを知ったカーヤは森と沼地を駆け回り逃亡を図るが、ジャクソンたちによって捕まってしまう。

拘束されたカーヤの前に現れたのは、若き有能な弁護士のトム・ミルトン(デヴィッド・ストレイサーン)。トムは彼女を助けるためには、カーヤが何者であるかを知る必要があると言うがカーヤは黙っていたため、トムが帰ろうとするとポツリポツリと自身の身の上話を始める。

沼地の女の子の生い立ち

1952年 – 子供の頃のカーヤ(ここではジョジョ・レジーナ演じる)は、母(アーナ・オライリー)、兄妹のマーフ(トビー・ニコルズ)、マンディ(アデライン・ウィトル)、ミッシー(エマ・ウィロビー)、ジョディ(ウィル・バンドン)と、父(ギャレット・ディラハント)と暮らしていたが、父親の日々の虐待に耐えられなくなった一家は家出を始める。父親に勘付かれないようにまずは母が先に行き、後からマーフ、マンディ、ミッシーが続き、やがてジョディが去っていく。しかし幼いカーヤは父親の元に再び家族が戻ってくると信じており脱出はしなかった。

そうしてカーヤと父親で二人の生活が始まる。

沼地の近くにテイト・ウォーカー(ルーク・デイヴィッド・ブルーム)という少年が住んでおりカーヤと仲良くなる。初めて町に出たカーヤに対し優しく接してくれたのは、店番のジミー・マディソン(スターリング・メイカーJr)と妻のメイベル(マイケル・ハイアット)で、二人は沼地で原始的な生活をしているカーヤを不憫に思いカーヤに新しい服を与え、カーヤが学校に行けるようにしてくれる。

初めて学校に向かうが、沼地のせいで服が汚れ、髪の毛も整えきれず、素足で現れたカーヤに対し他の子供たちから容姿のことで嫌味を言われ、居た堪れなくなったカーヤは学校を飛び出すように逃げ出し家に戻る。家に母からの手紙を見つけるが、父はそれを読むと燃やしてしまったため、カーヤがその内容を知ることができなかった。そして父親は酒に溺れるようになり、ついにある時カーヤを捨てて出て行ってしまうのだった。

それからカーヤはカモメを友達と呼び一人でたくましく沼地で生活をしていくのだった。

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現在までのカーヤの過去

現在に戻り、チェイス・アンドリュース家の弁護士は、町でカーヤの悪い噂を流し非難する嫌がらせを行なっていた。カーヤの弁護士のトムは障害がカーヤが殺人をおこなった証拠がないことを証明するために彼の最善を尽くします。

再び過去。

1962年

カーヤは年を重ねるとともに、沼地で見つけた貝殻や鳥の水彩画を描くようになる。彼女は年上のテイト(現在はテイラー・ジョン・スミスが演じている)に出会う。彼は、彼女が発見したものをよりよく記録できるように文字の読み書きを教え、今までに描いた絵や文章を出版社に送ることを勧める。

こうして2人はより親密になり、テイトは母親と妹にまつわる自分の生い立ちを彼女に話す。カーヤとテイトは恋に落ち、ほとんど川のほとりで初めて愛し合うようになるが、テイトは大学に合格し、カーヤのもとから離れることになる。やがて、カーヤは自分を捨てた家族たちにテイトを重ね腹を立ててしまう。

1965年

カーヤは友人たちと水辺で遊んでいるチェイスに出会う。彼は彼女に近づき友人となり、そしてカーヤとチェイスは付き合い始め、チェイスはカーヤの処女を奪うがカーヤにとっては短く満足のいくものではなかった。

そして二人は例の鉄塔に登り。彼女は彼に貝殻のネックレスを渡すが、そのネックレスはチェイスの死亡時に彼の体から発見されなかったため、後に裁判で持ち出されることになる。

一方、カーヤは家の証書が見つからないため彼女の家を取ろうとする開発者に対処する必要があり、貝殻や羽の絵を出版社に送り本を出版、家を維持・改築するための資金を稼いでいた。

そんな彼女のもとに、兄弟のジョディ(現ローガン・マクレー演じる)が訪ねてくる。彼は軍隊に入隊しており、彼女の本を見つけたことでカーヤの行方を探しにきてくれたのだ。しかしジョディも他の兄弟との連絡を絶っており会ってもわからないこと、かつて母親と一緒にカーヤと再会しようとしたが、父に脅されたため断念したこと、そして母親は白血病で死亡したことを知る。

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テイトとチェイス

その後、テイトは大学から帰宅し、チェイスがカーヤのことを都合の良い女のように下品な話題で話しているのを耳にし二人は喧嘩になりそうになるが仲裁が入る。テイトはカーヤの家に行こうとするが、私を捨てたと思っているカーヤは怒って石を投げつけてきたが、テイトは謝罪して不在の理由を説明することで徐々にテイトを許す気持ちが生まれる。

町に出たカーヤはチェイスを見つけ、彼を家に招こうとするが、彼が他の女性と婚約していることが分かり店で彼に対し激怒したことでチェイスは腹を立ててカーヤの家に行き、彼女を殴ろうとするが逆に殴り返されたためレイプしようとするが、彼女に顔を石で殴られカーヤは逃亡する。逃げ出した彼女は「今度近づいたら殺す」と叫び、それを聞いた目撃者が後に法廷で証言する。ほとぼりがさめカーヤが家に帰ると、チェイスは彼女の家を荒らしまくっていた。

チェイスの死の前後のある日、カーヤは出版社の関係者と夕食を共にするよう誘われていた。弁護士のトムは、カーヤがこの夕食会のために泊まったホテルはバスターミナル近くで理論的にチェイスをタワーに誘い出し、殺して戻ってくることができたが、そうする意味がないと主張し、法廷で取り上げる。

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エンディングネタバレ「誰がチェイスを殺したのか?」

陪審員が決心する前に、トムとアンドリュース側の弁護士が最後の陳述を行う。テイト、ジョディ、マディソン夫妻だけが、カーヤを支持するためにそこにいる。

評決が出る直前の独房で、カーヤはトムにに、町の人々は自分に残酷なことをしたが、自分は決して彼らに悪い感情を抱いていなかったと主張。そして、幼い頃のトムを思い出し、あなたがは自分に優しくしてくれた数少ない人であることを伝える。

評決が下された。

陪審員は十分な証拠がないため、カーヤをチェイスの死について無罪とする。アンドリュース夫人が涙する中、カーヤの支持者たちは彼女を応援し、裁判官はカイヤに告発したことを申し訳なく思う、と告げる。

カーヤはその後もテイトとのロマンスを続け、結婚する。

時は流れ、二人は家庭を持ち、カーヤはさらに本を書く人気作家に。

数少ない理解者であったジミーの葬儀にも一緒に参列する。

カーヤとテイトは共に年を取り、老年となったカーヤは死が近いと直感し、ボートに乗って思い出の沼地に出かける。カーヤはそこで彼女を迎えるかのように、会いたかった大好きな母親の霊を見かける。

後日、テイトはボートの中で死んでいるカーヤを発見する。

彼女の持ち物を調べた後、彼はチェイスの絵と一緒に、彼女が「時には獲物が生き残るために、捕食者は死ななければならない」と書いている詩の本を見つけ、そこにチェイスにかつて私た貝殻のネックレスがチェイスの血で染まっており、カーヤがテイトを守ためチェイスを殺したことが判明する。

しかしテイトはカイヤの遺志を汚さぬよう、貝殻のネックレスをを湿地に投げ入れ物語は終了する。。

海外の感想評価IMDb『6.9』

10/10
チグハグな感じはしない。
WTCSは、一部は青春物語であり、一部は『モッキンバード』を殺すことである。ロマコメを期待してはいけない。また、特別に素晴らしい終わり方をする映画でもない。しかし、心を掴まれる作品です。2時間ほどの作品だが、1分たりとも無駄がない。主人公は素晴らしい女優で、彼女のキャラクターを最大限に引き立てている。脇役も素晴らしい。虐待、育児放棄、現地人による虐待、裏切り、孤立といった彼女の苦しみの描写は、涙を誘うに十分です。壮絶なまでにそんな目に遭ったことがある人は、この映画で胸を打たれることだろう。

10/10
魔法のような、考えさせられる、感動的で深い作品

マーシュの少女カーヤの物語は、あっという間に私を吸い込みました。魔法と不思議の世界に連れて行かれたような気がしました。主人公に偏見のある小さな町の殺人事件という謎も加わり、1960年代のノースカロライナと、偏見がいかに悲劇を招き、無邪気に始めたことでも衝撃的な運命が待っているかが見事に描かれています。カイヤは一風変わった女の子だが、彼女の物語は勝利と強さの物語であり、自然の法則が支配する差別のない場所で聖域を見つけ、自由とはすべてを危険にさらすことであると考え、世界を生き抜く方法を見つけることである。素晴らしい物語であり、素晴らしいエンディングの映像は、私を興奮させると同時に、呆然とさせました。

9/10
本からの美しい翻案

この本は、私の絶対的なお気に入りの一つです。映画を効率的に進めるために、細部や時系列が凝縮されている部分もありますが、プロットやアクションは本にとても忠実でした。私は、この本が現実のものとなるのをとても楽しみました。プロデューサーとディレクターは、本の正確さを保つために素晴らしい仕事をした。また必ず観に行きますし、この映画を強くお勧めします。

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まとめ:感想「チェイスを殺したのは誰だ」

オチは気持ち良いと思ったが、それにしてもこの女優すげぇんだなと、私は最後まで誰が殺したのか?を気にしていたのだが、カーヤかよ!?ってなった時の頭の中が真っ白になる感覚は忘れ難い貴重な経験だった。

だって彼女は親からも兄弟からも見捨てられ、鳥しか友達がいない、学もなく常識もない彼女が町で馴染めるわけもなく差別の対象として「沼の女」なんて呼ばれていた。そして優しい好青年と恋に落ちるも当たり前のように大学進学したことで離れ離れになって、隙間を埋めるかのように現れたのは悪い男で処女も捧げてしまい、そいつに殺されかけてしまい・・・最終的にテイトと自分の未来を守るために殺したこと、そしてその間私はやってないと曇りなき眼で訴え続けていたこと、何より「その嘘を突き通すために自身の信念を根本から覆す精神力の強さ」に感嘆した。

個人的に幼少期の記憶と被るシーンがいくつかあったので見てるのはかなりキツかったので、正直に言うと視聴後の気分は良い悪いって感じである。

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