映画『ハッチング』物語エンディングまでネタバレと感想「卵の中身は?」

「深く、心理的で美しい完璧なホラー映画」サンダンス映画祭で絶賛『ハッチング(原題:Pahanhautoja)』物語エンディングまでネタバレ。無垢で美しい少女の小さな願いを叶えるのは卵の中身だが、それは孵化させてはいけない。インフルエンサーの親の期待、毒親、不倫、形だけの家族、そして怪物。彼女の願いとは?美しく切ないホラー映画をぜひ堪能してください。

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映画『ハッチング』作品情報

あらすじ
厳しい母を喜ばせようと必死な体操選手の少女が、奇妙な卵を発見する。
少女は卵を隠し、温めていたが、孵化したとき、現れたものは。

スタッフ・キャスト

監督
ハンナ・ベルイホルム
脚本
イリヤ・ラウツィ

Hanna Bergholm

ハンナ・べルイホルムは今作「ハッチング」が初長編映画作品。それまではテレビシリーズや、短編映画の監督を行っていた。新鋭監督。

ハンナ・ベルグホルムはフィンランドの映画監督。2009年、ヘルシンキ芸術デザイン大学映画監督学科を卒業。長編デビュー作『Hatching』は、2022年のサンダンス映画祭でワールドプレミア上映された。これまで、国際的な賞を受賞した短編映画やテレビドラマシリーズを監督してきた。最新の短編ホラー映画『Puppet Master』は、モントリオールのファンタジア映画祭2018、オースティンのファンタスティック・フェスト2018を含むいくつかの国際映画祭に選ばれ、またニューヨーク近代美術館MoMA 2019にも選ばれています。

キャスト
シリ・ソラリンナ… ティンヤ/アリ
ソフィア・ヘイキラ… 母
ヤニ・ヴォラネン … 父
レイノ・ノルディン… テーロ
オイバ・オリラ… マティアス
アイダ・マッテンネン … リエッタ
サイヤ・レントネン… コーチ

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映画『ハッチング』物語エンディングまでネタバレ

12歳のティンヤ(シリ・ソラリンナ)は、元フィギュアスケート選手の母から課せられた体操の練習に励んでいるとフィンランドの一般家庭のライフスタイルを中心にした人気ブログを運営するインフルエンサーの母(ソフィア・ヘイキラ)が自撮りしながら登場しふざけ合う。父(ヤニ・ヴォラネン)と幼い息子マティアス(オイバ・オリラ)を呼び寄せ家族の風景を撮影している最中その時、カラスが窓を突き破ってリビングルームで暴れ回る。怪我をして動きの悪いカラスをティンヤがそっと抱きしめ慈しむ様子で抱きしめ母に渡すと無慈悲にカラスの首をへし折り殺してしまった。「捨ててきなさい」と言われ悲嘆にくれたティンヤはカラスを外のゴミ箱に捨てる。死んだと思われていたカラスだったが少しだけ動く様子が映し出されタイトルコール。

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卵の中身は…

その夜、彼女はカラスの鳴き声で目を覚ます。森で怪我をしたままのカラスを発見する。あまりに巨大な声で叫ぶためイラついたティンヤはカラスを殴り殺してしまう。カラスを避けると下に卵を見つけ、カラスは卵のために瀕死の状態で戻ってきたのだろうか・・・罪悪感を抱いたのかティンヤは卵を家に持ち帰り枕の下で孵化させようと試みる。卵は少しづつ大きくなり、いつの間にかティンヤの手のひらサイズにまで大きくなり、耳を当てると力強い鼓動が聞こえてくる。

体操の練習中、コーチから「上達すれば大会に出られる」と励まされる。帰宅したティンヤは、電気の修理に訪れた男と母が親密に抱き合う姿を目撃する。母は彼のことをテロだと紹介する。いつの間にか卵は幼児ぐらいの大きさになり突然孵化して窓から逃げ出す。

次の夜、卵が孵化し中から出てきたのは巨大な骨のような雛鳥の怪物だった。ティンヤは窓から生き物が逃げ出し騒ぎを聞きつけた親には鳥が飛んできたと嘘をつく。

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化け物の名前は「アリ」

翌日の夕方、その生き物が腕にガラスの破片を突き刺し怪我をして戻ってきたため、ティンヤはガラスを取り除き、水浴びさせて体を洗ってあげる。その怪物にアリと名付け、彼女のベッドの下でティンヤの子守唄を聴きながら眠りにつく。

夜、寝ていると、隣人の飼っているフレンチブルドックの鳴き声に苛立っていた、目を覚ますとティンヤが目を覚ますと、アリがお腹の上に乗り甘えた声を出していた。そしてティンヤの横には首を切られた犬の死骸を見つけ彼女は嘔吐してしまう。その横でアリは子鳥が親鳥の吐いた餌を食べるのと同じように吐瀉物を美味しそうに食べていた。彼女はアリを洋服ダンスに隠し、犬を埋める。

次の練習の後、家で母はティンヤにヘアブラシをプレゼントする。プレゼントされなかったことに嫉妬したマティアスが埋めたはずの犬の死体を見つけて家族の前でティンヤを責める。するとティンヤは突如発作を起こしアリがマティアスを襲いそうになる。この出来事でティンヤとアリの二人は精神的なつながりを共有していることがわかる。その夜アリのために鳥の餌をあげるがアリは食べようとしないのを見て、ティンヤは鳥の餌を大量に食べた後嘔吐したものを差し出すとアリは美味しそうに食べる。

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アリの暴走

体操教室で親友のリエッタがティンヤよりも優秀だと目の前で聞いたティンヤは仄暗い嫉妬心を燃やす。帰り道の車の中、リエッタは何者かに襲撃されてしまった。精神的につながっているティンヤはアリがやったと確信してアリを探すがアリの姿は見えなくなっていた。

母は、大会前のティンヤのストレスを解消するために、ティンヤと一緒に浮気相手のテロの家に泊まることを提案する。なぜ父親は賛成したのか?しかし父はテロのことを知っていること、母が何を望んでいるのかを知るべきだとティンヤを諭す。テロの家に到着すると彼が男の家にはヘルミという名の赤ん坊(おそらく母が産んだ)がた。夜になるとアリが戻ってきた。アリの姿はティンヤに酷似していた。

しかしテロと一緒に過ごすうちにテロの朗らかな性格になじみ始める。後日リエッタが入院したことを知ったティンヤが花を届けに部屋に向かうとリエッタは顔を執拗に攻撃され、切断された左手に愕然とする。家に帰りアリに餌をあげるため嘔吐する音を不審に感じたテロがドアを開けるとアリがいた(テロはティンヤとの違いがわからない)「ティンヤ?」と声をかけた途端にアリが襲いかかってきたため扉を閉め言い訳をして難を逃れる。

体操の試合が始まると、テロの赤ちゃんをアリが殺そうとする姿が見えたため、咄嗟に鉄棒から落ちることで繋がっているアリは手の痛みを感じ赤ん坊殺害に失敗、しかしその姿をテロに目撃されてしまい、体操を途中退席した母とティンヤがテロの元に帰るとテロは赤ん坊殺しを仕掛ける子供とは一緒に入れないと2人を拒絶。半狂乱になった母は鼻血を出しながら実家に帰宅、夫に血だらけのキスをして帰宅する。

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エンディングネタバレ「アリはティンヤに」

アリが早速自宅の部屋を訪れるが、アリのせいだと突き飛ばし拒絶する。ティンヤがお風呂に入っている間にアリはティンヤのクローゼットで体育座りをして落ち込んでいた。落ち着いた母は部屋に訪れると落ち込んでいるアリをティンヤと勘違いしてボサボサになった髪の毛をブラッシングするが固く汚れた髪の毛を力一杯引っ張ったため頭皮ごと髪の毛を引きちぎってしまった。アリは母親に襲いかかるがティンヤが止めたアリは逃亡する。母親にアリのことを話す。

包丁で武装した一家はアリを探す。ティンヤの部屋に隠れていたアリを見つけた母アリの足を刺すと、ティンヤも同じ傷を負う。このままでは死んでしまうと思ったティンヤは母を止めようとするが心臓を刺されてアリの上に倒れるように絶命してしまう。困惑する母の前で、アリの口に次々にティンヤの血が入り飲み込んでいく。徐々に怪物のように裂けた口が戻り、歯も美しく生え揃い、肌の色も血色良くなり、瞳も濁っていたがティンヤと同じ色になっていく、そしてティンヤと見違えるほどに変化したアリが「母さん」と呟く。

母は困惑した表情で顔をあげティンヤを見上げると、無表情のアリが母を見下ろしていた。

そしてエンドロール。

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海外の評価IMDb「6.3点」

10/10
すべての終わりは、新しい始まり

私は笑顔しか見せない人物には批判的だ–特にそれがカメラのために行われていることが明らかな場合は。家族全員が巨大なインフルエンサーになる、またはなるために関与している場合はなおさら怪しいです。ここには多くのことが隠されていますし、触れられています。母娘という関係性が重要なのです。明らかなものだけでなく–最初に登場したとき、もう一人の「子供」の性別を知っていたかどうかは定かでないが。
とはいえ、これはホラーだが、純粋な形で、クリーチャーホラーやボディホラーの要素を全体のプロセスに混ぜ込みながら、である。陳腐な表現を(ほとんど)避け、「親になってはいけない」ことをユニークに表現した、実によくできた映画である。例えば、父親は嫌いではないかもしれないが、良い親ではないし、そのように見るべきではない。
演技は素晴らしく、特殊効果も素晴らしい。この映画は、その約束と前提を実現しています。プロットについて語ることはしませんが、この作品を見るために盲目的になる人はいないと思います。ポスターだけでもかなり明らかになりました。それでも、旅の途中にはたくさんの驚きが待っています・・・それは喜びなのです。威圧的な愛は息苦しくなります…愛情がないと、満たされる必要のある空白になります…この映画の超自然的な要素には説明がつきません。しかし、私たちはそれを必要としません……すべてが意味を成す必要はないのです。その概念から心を解放し、不信を抱いて、ただ流れに身を任せましょう。

7/10
奇妙で不気味で、かなり素晴らしい

全体的によくできた映画だと思います。終始没頭できました。怖いというより、不気味で心理的なものです。そして、隠喩に満ちていて、いつもはうまくいかないのですが、ここでは間違いなくうまくいっています。このジャンルのホラーが好きな人にはお勧めの映画です。
最初はエンディングにがっかりしたので、星6つにしようと思った。この映画で、ティンヤを取り巻く登場人物のほとんどが嫌いになり、クリーチャーに陰惨な方法で殺して欲しかった、特に史上最悪の母親には。特に最低の母親は。そういう展開になると思っていました。でも、私は映画がどうあるべきかを指示するのは好きではありません。私は、アーティストが与えてくれるものを消費するのが好きなのです。
また、最後のクリーチャーが新しいティンジャになるショットでは、彼らが何を目指しているのか完全には理解できませんでしたが、家に帰ってからようやく理解できました(少なくとも私はそう思っています)。私の解釈では、これは母親から受けた肉体的・精神的ダメージによる、新しいティンヤの姿です。もし彼女がもっと協力的な家庭で育ったなら、自然になりえたかもしれない彼女の、異なった、より空虚なバージョンなのだ。私はそれが好きだ。

9/10
信じられないほどねじれたボディホラーのおとぎ話は、とても心がこもっている

今までサンダンスで観た映画の中で一番良かった。
この映画は、12歳の少女(Trinja)が、自分の夢を子供に投影する、感情的に操られた母親を相手にした経験を詳細に描いています。ブログのような完璧な生活を送るトリニャは、母親を喜ばせるために、自分の感情や気持ちをすべて捨てなければなりません。
しかし、卵を発見したとき、すべてが変わり、ついに自分の感情の置き場所を見つけるのです。そこからの展開は、私が今まで見たどの作品よりも心がこもっていて、本当に怖い物語です。
隠喩やメッセージは決して重くなく、この驚くべきホラーストーリーに根ざしています。この監督はホラーでメッセージを伝えるのではなく、素晴らしいホラー映画を作り、その上で各シーンの象徴を観客自身に解き明かさせているのだ。本当に完璧な映画で、早く世界中の人に見てもらいたい作品かもしれません。この映画は、怖さと不穏さを甘さと優しさの間で、見てみなければ信じられないような方法で両立させています。
この映画は、いつでも、どんなときでも、見ることができます

まとめ:感想

「・・・・え?」

思わず声が出るエンディングだった。

きっと映画好きな人、頭が良い人はこの映画にグッとくるのだろうがエンディングだけは意味がわからず困惑してしまった。がそれ以外は良い。映像は美しくフィンランドの美しい風景は全く描かれないが代わりに美しい少女ティンヤが映画を美しく彩る。その家族は毒親で恥ずかしげもなく隠す気もなく不倫する母と、愚鈍な父親、その父親に似て嫉妬深い弟。そして、体操経験者だからといって娘に強烈な期待を寄せられる横で、美しく体操の天才で親友のリエッタ(そして彼女を褒めまくるコーチたち)、おまけに不倫相手のテロは普通に良い人で朗らかで不倫じゃなければ最高の父親になったであろうという理想の父親が不倫相手というなんともきつい環境で心を乱され続けるティンヤは心も美しい少女であったが、拾った卵中身が仄暗い彼女の願いを一方的に叶えてしまうという物語だ。

結局彼女の血を飲んだことでティンヤに成り代わってしまったアリはそのままティンヤとして暮らすことができるのだろうか?母親は期待に応えないティンヤの代わりに再び溺愛してしまいそうだから怖い。そうかこの映画はその可能性すらも想像して恐怖する映画なのか・・・。

ちょっと深すぎてわからんかった。サンダンス映画祭で喝采した人たちのレビューがぜひ読みたい。この映画、楽しいけどオチがよくわからなかったんですけどって。

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