ドロヘドロ原作漫画と月刊IKKIの魅力をアニメを観る前に知っておいて欲しい。

アニメ化は絶対不可能と言われた魔剣Xの鬼才が18年の歳月を掛けたダークファンタジーコミック「ドロヘドロ」来年公開のアニメを観る前に知っておきたい原作コミックと当時掲載していた伝説の月刊誌「IKKI」の魅力を紹介していきます。

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ドロヘドロ原作漫画が掲載していた月刊IKKIについて、知ってる?

今から16年も前、2003年に創刊された月刊IKKIはサンデーでお馴染みの小学館から刊行されていた月刊紙。

当初は隔月(2ヶ月に一度)のスローペースで刊行されており月刊紙ではない魅力的な画力の高い漫画が多く連載されていた。

今回紹介する林田球(はやしだきゅう)の2作目の連載作品「ドロヘドロ」もIKKIの創刊1号から連載が開始されていた。

私も実は偶然似た作風のアフタヌーンも同時に読んでいた為IKKIはご多分に漏れず読者となり、がっつりとハマってしまったクチでした。

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IKKIで連載されていた名作紹介(ドロヘドロ以外)

小学館のガロと言われるほどにマイナーで尖った作風が多く、ああ女神さま!やBLAME!・寄生獣・EDENなどを掲載していたアフタヌーンとはもう一味違った作風を追った結果。

創刊当初からマイナー路線をひた走り続け廃刊することになってしまった。

しかし、それでも、名作が数多く生まれているのも事実であり、ドロヘドロよりも先にIKKIから生まれた名作を紹介させていただきたい。

ナンバーファイブ:松本大洋

ご存知ピンポンや鉄コン筋クリートの独特の作風が魅力の松本太陽が突如ハイセンスアクション超大作を連載開始!ナンバーが付けられた特殊な能力を持つナンバーズ達による殺し合いバトルロワイアル。

ピンポンにも鉄コン筋クリートにはない光るセンスは当時誰もが単行本を欲しがり飾っておきたくなる美しさだった。

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怪獣の子供:五十嵐大介

劇場アニメ化もされたので知っている人も多い作品か?五十嵐大介による初連載作品。

新人とは思えない思い切りの良い独特な作画とストーリーは連載中はピンとこなかったが単行本で一気読みすることで全てが繋がる伏線の回収っぷりと作画の美しさ、色彩の豊さとセンスの良さに気が付かされました。

が、個人的にはこの独特の色彩と作画を現代の最高の技術で見事に作品を昇華させた鉄コン筋クリートのアニメ版を制作したstudio4°Cに拍手を送りたい。

人を選ぶ作品をここまで美しい芸術作品に仕上げたセンスに脱帽です。漫画よりもアニメ視聴をお勧めします。

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劇場アニメ版↓

この美しさよ。

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群青(ぐんじょう):中村珍

愛よりも金よりも女同士の友情を取り殺人を犯した二人の女の逃避行。

中村珍(女性)は今作が初連載作品。それまではコメディ寄りの読み切りを投稿していたとは思えないほどに

「魂を削って描かれたストーリーと作画」

は読む人の魂をも削りかねない魔力と魅力を持っている。

決して明るい作品ではなく地獄に向かう道と最悪のゴールだけが見えた状態で最後まで進み続ける二人の張り詰め続ける緊張感は漫画好きなら一度は読むべきと断言します。

そして一緒に読後に「疲れた」って言って欲しいのですよ。

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フリージア:松本次郎

映画化もされて視聴をした人はいるかな?私は渋谷の単館上映初日に観にいった一人です。

敵討ち法と呼ばれる被害者自身もしくは家族や近しい人による加害者への敵討ちが法で認められている近未来日本。被害者の代わりに敵討ちを執行する執行代理人の一人叶ヒロシの物語・・。

実は個人的にはドロヘドロよりも大好きです。

憎いあいつを殺したいと敵討ちをする極限状態の被害者と加害者の壮絶心理描写、強烈でまともな人間が一人もいないキャラクター同士による、敵討ち代理人とは対極に位置する警護人との壮絶な殺戮合戦。

そして物語の主人公叶ヒロシがかつてない程に猛烈なキャラなのだ。

彼の出自は謎である、どうやら特殊部隊で訓練した実績があり独自の技能「擬態」能力で相手から知覚すらされず姿を消す無敵の能力を持つが、精神が不安定で常に

「今いるここが現実だとは誰にも証明できない」

「僕は・・・何だ?」

「誰を執行するって?」

「敵討ち?誰を?何で?」

と思考も曖昧で思考回路がどこかおかしい。

そんな彼が主軸であり主人公の物語である最高に気になりませんか?最高に面白い漫画はあるのだ。まだ日本で。お勧めです。

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そうか、IKKI廃刊になったからビームコミックスになったんだ。。。愛蔵版も電子版じゃない紙媒体が欲しかったっす。

ぼくらの:鬼頭莫宏

ご存知精神崩壊漫画(いろんな意味で。)を生み出した鬼才による第二作目の漫画。

いまだに大手掲示板でトラウマになった漫画作品として名が上がる「なるたる」の次に手掛けた作品。

突如として小学生達が集められて巨大ロボを操縦しやがれと命令されて、面白いじゃねーかと巨大ロボを操縦して地球を壊そうとする怪獣を何とか撃退したが、操縦していた少年は死亡してしまう。

巨大ロボを操縦するのに必要なのは操縦者の命。命を捧げて地球を守るか?逃げて地球が滅亡するのを見守るのか?最悪な運命の選択を迫られる小学生のお話。

「なるたる」よりは精神汚染は少ないがどんなに思い入れがあろうとも「必ず死ぬ」ことがわかっている読者は何が起きても笑えないという。。。

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最もお勧め:ニッケルオデオン:道満晴明

大好きな漫画家さんです。

可愛い作画と秀逸なストーリーは星新一のショートショートを読んだ後のような爽快感と多幸感を与えてくれる秀逸な作品。

しかし遅筆。なかなか連載も進まずなかなか作品が出ないのが玉に瑕。

しかしそれだけ練りに練った単行本に一分の隙もなく面白い

。短編集のニッケルオデオン赤青緑とは違い「ヴォイニッチホテル」は全3巻のストーリー物でこちらも秀逸。最高です。是非キャラが可愛いなと思ったら見る価値あり!もちろんストーリーも最高です。

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まとめ:埋もれて欲しくない名作たち

以上が、個人的お勧めな伝説の月刊誌IKKIで連載されていた作品です。

多感な時期にこの作家達に出会えたのはラッキーでした。

今ではほとんどがベテラン勢となり人気漫画家?な彼らの原点をリアルタイムで読むことができたのですからね。

さて、長文申し訳ありません。

それでは林田球 著:ドロヘドロの魅力を紹介していきます↓

ドロヘドロ:林田球 作品の魅力を熱意だけで紹介

ストーリーがあり得なくて面白い。

「ホール」と呼ばれる人間が住む街は貧民街が多く治安も悪く一歩角を曲がれば強盗がいるような場所である。

そこに宙に浮く扉を開くのは「魔法使い」

魔法使いがホールに来る理由、それは人間を魔法の練習台にすること。

慈悲なんてない。自分の魔法の餌食にすることが至福であり訓練であり魔法使いとしての高みにのぼる手段なのだ。

今日も人間を面白半分に虫にしたり、細切れにしたり、動物にしたり、無機物にしたりやりたい放題だったが、

トカゲの顔をしたカイマンと呼ばれる男と二階堂と呼ばれる長髪の女が魔法使いに襲いかかる。

突如として現れたトカゲ男に顔を噛みつかれる魔法使い。

「口の奥」にいる謎の男に「お前は違う」と言われ噛みつきから解放される。

カイマンは尋ねる

「口の中の男になんて言われた?」

魔法使いは答える

「お前は違う。と・・・」

カイマンはにこりと微笑むと肩のナイフを引き抜き

「じゃぁいらん」

と一言述べると魔法使いをバラバラにする。

カイマンは逃したもう一人の魔法使いのことを嘆くが

二階堂の「餃子を食べようぜ」の一言で気を取り直してマスクを被る。

彼らが魔法使いを殺す理由。

魔法使いの国と人間の住むホールの謎。

魔法が効かないカイマンの謎。

口の中の男の謎。

カイマンは口の中の男の謎を解くために魔法使いに噛み付いていたらしいが。。。

謎が謎を呼ぶ物語。

読み進めていくうちに徐々に泥沼にはまっていくような感覚に陥りいつの間にか全巻読み進めないと頭がおかしくなりそうになる中毒性がある物語。

暴力的で魅力的な作画、ハイセンスなデザイン。

1巻を読むだけでは「?」となりますが、これから1巻ずつ徐々に明かされていく謎とより深まる謎、そして新キャラ、新魔法、衝撃展開ととんでもないことが続きます。

これがドロヘドロの魅力の一つです。

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変態的作画がドロヘドロの世界観を昇華!

ドロヘドロとは?と聞かれたら即答する一つの答えがあるそれが

「変態的な描写力」

である。

ドロヘドロでは掲載当時のカラー原稿がそのままコミックに収録されているのだが、そのカラーイラストの描写力が特に大好きである。

作者である林田球は原稿用紙にはインクでコミックを描くという常識がない。油絵も写真も何もかもを利用して「独自のドロヘドロ感」を原稿用紙に叩きつけ続ける。IKKI創刊当初からアクセル全開で描かれ続けた作画に取り憑かれた読者も多いはず。

下のシーン、わかるだろうか?原稿用紙に引かれた枠線がはみ出ている。漫画という表現の境界をぶち壊そうとする彼女の独自のセンスが凄すぎる。カラーイラストの表現力は見ているだけで面白いもはや芸術作品である。

こちらもコミックの冒頭に必ずあるカラーページの一つだが、もはや枠線があるようで存在しない。油絵?水彩?スプレー?くれよん?どんな画材を使っているのだろうか?興味が尽きない。

もちろんインクでの描写も半端じゃない↓

アニメ版でもきっと人気キャラになるであろう宿敵「心(シン)」との初対面時のワンシーン。心の持つ禍々しい闘争心剥き出しの気性が見事に現れている。

こちらも突如として漫画の境界を吹き飛ばす1ページを丸々使用した一コマ。

もはや枠すらない。下書きの鉛筆の線に荒々しいタッチの丸ペンでの描写、そして美しくもグロテスクな仕打ちを受ける骸骨頭の恵比寿(エビス)が現代アートの如く性交渉をしているかのようなエロティックさがたまりません。左で揺れる電球の動きを矢印で表現・・・。漫画アーティストですね。

ギャグもエロもカワイイもエンタメの基本は忘れない!

異常な描き込みと常軌を逸した作画とカラーイラストで度肝を抜いてくれたドロヘドロだがさすが漫画家、しっかりとギャグもエロもカワイイもかっこいいも盛り込んでいるので抜粋して紹介。

エロシーン(エロくないのが超残念)

例えばこのシーン。記憶を失った恵比寿が注文したはずのドレス(説明書がめちゃくちゃ詳細まで描かれているのは林田球の遊び心か凄い)を着せようとする藤田が焦った挙句に片乳が出たままレストランに到着するシーン。ドロヘドロで初めてエ⚫描写である。どうか忘れないでアニメでどうなるかが楽しみですな!

が、肝心のエロさがドクロと貧相な体、そして作画と背景によってエロさは皆無。アニメに期待だ!

その2初めて心の相棒である能井(ノイ)のクローンを魔法で製作した場面で女っぽさがほぼなかったドロヘドロでいきなり能井の全裸。⚫も描写されて乳首まであるが・・・以上なほどに発達した筋力によってエロさが皆無であります。

カワイイは巻数が進むにつれて進化。

特にお気に入りは3巻末に描き下ろし「魔のおまけ」(ちなみに全巻を通して魔のおまけが収録されている)の恵比寿がカワイイのだ。黄色を基調とした中に紫色の頭のねぼすけ恵比寿の笑顔。カワイイのである。

アクションシーンは芸術そのもの

特に物語前半の(月刊IKKIが2ヶ月毎の創刊時代)は細かい描写も鬼のように絵が描かれていたのでグロさも動きも見事に描ききられていた。

が、後半月一創刊時代になるとさすがに倍の速度で仕上げる必要が出た為鬼のような作画よりも「上手く魅せる」にシフトした為、細かい描き込みが減っていき「読みやすく」なり「キャラの魅力が増しエロスも増した」がドロヘドロとしての魅力が減った時代でもある↓

二階堂の脱衣シーンはたくさんあるが唯一エロかったのはこれぐらいか。画力の向上とエロの向上、しかしドロヘドロの魅力は下がってきていた・・・。

キャラクターも魔法使いのマスクの紹介もしたいのですがそれはまた今度にします。あくまで今回はドロヘドロの漫画として芸術作品としても魅力を独断と偏見で紹介した記事でございます。

最後にドロヘドロアニメの「二階堂が可愛くない件」

もちろん前述した異常なコミックへの描き込みや常識から逸脱した作画方法をいかにアニメに落とし込むのかが楽しみなのですが、

あとは個人的に期待というよりは気になることが一つあって

ドロヘドロの魅力でもあるのですが・・・上の画像のように時折デッサンが狂ってしまうシーンがちょいちょいあるのですが、アニメでも若干模範してしまっているっぽいんですが大丈夫ですかね?

え?

誰?

え?二階堂なの?

なんかやたらぽっちゃりしてるけど?

大丈夫?

これだけが心配です。

ダークファンタジーの中にあるカワイイやエロが一際輝くのがいいのに。

漫画太郎漫画で女の子キャラだけやたらカワイイから萌えるのに・・。

ついでにカイマンかっこよくないけど大丈夫?

よろしくお願い申し上げます。

林田球最新作「大ダーク」はどう?

大ダーク (1) (ゲッサン少年サンデーコミックス) | 林田 球 |本 | 通販 ...

うーん、個人的にはまだ一巻なのでなんともいえませんが引き込まれる謎めいたストーリーは気になります。

大ダーク 1 | 林田 球 | 【試し読みあり】 – 小学館コミック

が、全体的な作画がドロヘドロ後期のササっと描いたような軽い作画のままなのでイマイチ興奮しないと言うかなんというか・・・。

ドロヘドロのような興奮はない。

宇宙・謎・魔法・SF・死神色々混じりまくっているので面白そうな要素はあるのですが、2巻出たら買うか?と言われたら買わないかなと。

アニメ化されたら買うかも。

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まとめ:ドロヘドロアニメを観る前に知っておきたい原作と月刊IKKIの魅力を紹介

普通じゃない月刊誌IKKIから生まれた数々の名作たち、当時この雑誌を楽しみコミックを持っていた人は誰からも共感を得ることができない不遇の時代を送っていたが、約20年の時を経てやっと日の目を浴びることになるとは・・。

それだけで嬉しいのですが、原作の魅力を知らずにアニメを見るのはもったいない!と勢いで記事を作成しましたので、誤字脱字色々頭のおかしい文章だとは思いますがご容赦ください。

私はドロヘドロアニメめちゃくちゃ楽しみです!

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え?

画集も出ていたのか・・・・・・

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