
シリーズ最高傑作との声も多い映画『V/H/S/94』の結末までを完全ネタバレ解説。SWAT部隊が発見した謎のVHSテープに映し出される4つの恐怖の物語。IMDb5.5点、ロッテントマト90%の本作を、海外レビューとともに徹底紹介する。
「V/H/Sシリーズの最も一貫性のある作品」2021年10月6日に配信されたホラー・アンソロジー映画『V/H/S/94』のあらすじ結末までネタバレ解説と海外の感想評価をまとめて紹介する。
本作は1994年を舞台に、SWAT部隊が倉庫で発見した複数のVHSテープに収められた恐怖の映像を描くオムニバス作品だ。
本作はアメリカ、インドネシア合作のファウンド・フッテージ・ホラー映画で、2021年9月26日にファンタスティック・フェストでワールドプレミアが行われ、10月6日にShudderで独占配信された。シリーズ第4作目となる本作は、前作『V/H/S: Viral』から7年ぶりの復活作となった。
監督陣にはシリーズ続投のサイモン・バレット(『セアンス』)、ティモ・ジャジャント(『May the Devil Take You Too』)に加え、新鋭のジェニファー・リーダー(『Knives & Skin』)、ライアン・プロウズ(『Lowlife』)、クロエ・オクノ(『Slut』)が参加。フレーム・ナラティブ「Holy Hell」、4つのセグメント「Storm Drain」「The Empty Wake」「The Subject」「Terror」で構成されている。主演はアナ・ホプキンス(『Storm Drain』)、カイアル・レジェンド(『The Empty Wake』)、ブディ・ロス(『The Subject』)らが担当した。
今回は、シリーズ復活の狼煙を上げた映画『V/H/S/94』のラストについて解説していこう。以下の内容は本編の結末のネタバレを含むため、必ず視聴してから読んでいただきたい。極度の流血描写、身体損壊、暴力的なシーンが含まれているため、注意していただきたい。
『V/H/S/94』あらすじ結末ネタバレ
ここから先は『V/H/S/94』の核心である重大なネタバレを含む。
本作は5つのセグメントで構成されたアンソロジーホラーだ。フレーム・ナラティブ「Holy Hell」が各セグメントを繋ぎ、恐怖の映像が次々と明らかになっていく。
カルト集団の倉庫
白い服を着た女が手の上の物質から発せられる蒸気を吸い込んでいる。その背後では椅子にもたれかかった自ら目玉をくり抜き手のひらの乗せると謎のカウントダウンを始める。
場面は変わり、装甲車の中でスレーター率いるSWAT部隊——オースラー、スプレイベリー、スパイヴィー、ペトロ、ナッシュ、カメラマンのゲイリーが麻薬取引所を強襲するために準備をしていた。
素早く倉庫に突入した部隊は狭い廊下を進み、テレビセットが置かれた独房のような部屋を複数発見する。ある部屋に座っている男を発見するが、男はすでに死んでいた。男の目はくり抜かれ、粘性のある白い物質が床に滴り落ちていたのを発見する。そこで部隊が負っていた麻薬はこの白い粘性の物体だったのだ。
部隊は奥に進み捜索を継続すると、同じように目玉をくり抜かれて死んでいる遺体の数々と、大量のVHSテープとテレビを発見する。ここから先はそのテレビに映っていた映像を紹介していくようだ。
下水道の怪物ラートマ
チャンネル6のレポーター、ホリー・マルシアノ(アナ・ホプキンス)とカメラマンのジェフ(クリスチャン・ポテンザ)が、都市伝説「ラットマン」の取材で広大な下水道に降りていく。
下水道内には複数のテント村があり、ホームレスたちが生活していた痕跡があるが、人がいる様子はない。さらに奥に進むと黒い粘液まみれの男が怯えた様子で佇んでいるのを発見しインタビューを試みるが男は何も答えず微笑むと口から大量の黒い液体を吐き出したため、ホリーとジェフは走って逃げる。
しかし二人は地下道の住民と教団のような集団がいて二人を捉えると、牧師(Pastor、ブライアン・ポール)が現れ、ラートマを呼び出す。奥から現れたのは巨大なネズミのような怪物でこれこそラットマン伝説の正体だったのだ。ラートマは液体を吐き出すと、牧師はそれを両手で受け取りジェフの顔に注ぐと、ジェフは激痛に悲鳴をあげ顔がみるみる溶けて絶命する。ホリーもラートマの液体をかけられ絶叫したところでCMに入る。
CMが終わるとニュースキャスターのマークが、ホリーが下水道から救出され、チャンネル6に復帰したと報告し、横に座り微笑むホリーを紹介する。するとホリーはマークに向かってラートマの液体を吐き出しマークの顔が溶けていく。ホリーはその様子を満足そうに見届けて終了する。
再びSWAT部隊たちが奥に進み、不気味な目玉と人形の山、そしてテレビを見つけそこに映されている映像が次の物語だ。
葬儀場の恐怖
葬儀会場で、新人のヘイリーがアンドリューという棺に収められた男性を一晩中監視するよう命じ、さらに遺族はその監視の様子をすべてビデオ録画するよう要求していると伝えて去っていく。
激しい雷雨が始まり、電力が不安定の中ヘイリーは一人で不気味な棺と共に過ごすが、暇つぶしに友人のシャロンに電話し、地元の訃報欄にアンドリューの名前があるか確認を依頼する。
しばらく様子を見ていると棺から奇妙な音がし、棺が動いたように見えたヘイリーは驚いて上司のティムに電話をかけ、アンドリューがまだ生きているかもしれないと伝えるが、ティムは遺体から発せられるガスが音を出しただけだと説明し、彼女を落ち着かせる。
嵐が激しさを増し、建物は断続的に停電する。グスタフと名乗る男が訪れ、アンドリューの親戚だと主張する。ヘイリーは彼に弔問を許可すると彼は普通に棺に向かって二、三言葉をかけると立ち去るのだった。
グスタフを送り、再び会場に戻るとアンドリューの棺の蓋が開き、遺体が起き上がっていた。しかし、アンドリューの頭の半分は失われ、内臓が飛び出し、なぜ立っているのか理解ができない状況だったが、目の見えないアンドリューは明らかにヘイリーに対し敵意を持っており微か物音を立てるだけで襲いかかってくる化け物になっていた。
アンドリューの遺体はヘイリーを追いかけてくるが突然の嵐による突風で窓ガラスが割れたタイミングでヘイリーは部屋から外に逃げ出すことに成功する。
またSWAT部隊の映像に戻る、彼らはさらに奥に進み続け2階に到着する。そこには大量の人の手足、そして小さなテレビが置かれていた。
人体実験の地獄
アジア人男性が叫んでいる。
しかし、男性の首から下は機械でできた蜘蛛の足のようなものが取り付けられており、男性が叫ぶと足も一緒にジタバタと暴れ回っている。男性が暴れたせいで頭の拘束具が外れて地面に落下すると足がショートして火災が発生する。
画面の外から現れた科学者ジェームズ・スヘンドラ博士が消化器で炎を消すと次の実験だと呟きビデオを止める。再び再開すると博士はカメラに向かって機械と人間を融合させたサイボーグを完成させるために実験を繰り返しているとつぶやくと奥にいる男女に向かって歩みを進める。
博士は女性の頭を切り開くと脳みそを取り出すと機械仕掛けの何かを取り付け始める。
ここからカメラの視点が切り替わり、カメラを埋め込まれた被験者の「S.A.」の視点で物語が展開される。S.A.のカメラ映像に満足した博士がさらに新たに機械を埋め込もうとするが、行方不明のS.A.を捜査にきた特殊部隊が研究所に突入したため実験は中断される。
突入した部隊は博士をあっさりとぶっ殺し周囲を捜索すると、奥に眠っていたサイボーグが起き上がり部隊員に襲いかかり現場は阿鼻叫喚となる。
そのすきにS.A.は立ち上がり逃げ出し広い研究所を脱出するために彷徨い歩き始める。

S.A.は鏡を見て自分の頭が完全に機械化していることに咽び泣くが、博士の残した武器を手に装着して脱走に向けて歩き始める。
研究所内にはまだ多くの隊員が生き残っておりS.A.の前に立ち塞がる。しかしサイボーグ化したS.A.の体に銃弾は効果が薄く、手に装着した武器で次々と隊員を薙ぎ倒し、最終的に冒頭で暴走したサイボーグの脳みそを取り出し、全ての隊員を殺してS.A.は電池切れで倒れてしまうのだった。
SWAT部隊は歩みを進め、スーパーの陳列棚の上に並べられたテレビに圧倒している。
結末ネタバレ:吸血鬼の反乱
デトロイト郊外の雪深い場所で、白人至上主義者の武装民兵組織「第一愛国者民兵」のグレッグ、ボブ、チャック、テリー、スティーブ、トム、ウェイン、リード、ジミーらは政府の建物を爆破し「アメリカを取り戻す」計画を立てていた。
彼らの施設には監視カメラ室と、十字架で覆われた厳重に保護された牢獄のような小屋がある。奥には鎖で繋がれ囚われている男が一人座り込んでおり、男はグレッグと目が合うと命乞いを始めるが、グレッグは至近距離から彼を撃ち殺す。
しかし、数分後、なぜか男は傷ひとつなく起き上がる。
実は囚人は吸血鬼で、グレッグたちはこの吸血鬼を飼っていて、グレッグは男の首を持ち上げるとバケツに血液を溜め始める——この血液こそが彼らの「秘密兵器」なのだとカメラに向かって説明する。
計画当日、酒に酔った仲間たちがスティーヴを煽って吸血鬼の体を持ち上げさせると、誤って血液を口に入れてしまう。
その後、施設内で警報が鳴り響きグレッグが何事かと外に出ると民兵たちが倒れて死んでいた。施設の中吸血鬼と銃撃戦を繰り広げるが、吸血鬼は不死身だ。何度撃たれても蘇生し、逆に民兵たちを殺していく。施設は阿鼻叫喚の地獄と化す。
エピローグ:信号の正体
SWAT部隊の隊長スレーターが椅子に拘束されていた。
実は隊員のナッシュとペトロは冒頭のカルト集団のメンバーでSWAT部隊へのタレコミ自体が罠だったのだ。スレーターは二人に撲殺され死体が映し出される。
ここで、私たちやSWAT隊員が見たVHSテープに映し出された恐怖の物語は、すべてカルトが用意した洗脳ツールだったのだ。
「信号は刺激物だ。信号は鎮静剤だ。信号は救済だ」
冒頭の言葉が現実となり、SWAT部隊は全滅する。
『V/H/S/94』作品情報
映画『V/H/S/94』の監督と俳優の情報を紹介する。本作は複数の監督による共同制作のアンソロジー作品であり、シリーズの復活を告げる意欲的な試みとなった。
興行収入
本作は劇場公開されず、Shudderでの独占配信作品としてリリースされた。配信開始後、Shudderの映画プレミアとして過去最高の視聴記録を樹立し、2022年に続編『V/H/S/99』が公開されるまでその記録を保持し続けた。
サイモン・バレット監督情報
サイモン・バレットはアメリカの脚本家、監督で、『ユー・ネクスト』(2011)、『ザ・ゲスト』(2014)の脚本家として知られる。本シリーズには第1作目からライターとして参加しており、今回は監督として「The Empty Wake」セグメントを手がけた。
バレットの代表作には、監督作『セアンス』(2021)がある。脚本家としてはアダム・ウィンガード監督作品との仕事が多く、『ブレア・ウィッチ』(2016)の脚本も担当した。彼の作品はスタイリッシュなホラーと巧妙な物語構造で評価されている。
本作のセグメント「The Empty Wake」では、1967年のソビエト・ホラー映画『妖婆 死棺の呪い』にインスパイアされ、遺体を一晩中見守らなければならないというシンプルながら恐怖に満ちた設定を採用した。バレットは古典的なゴースト・ストーリーの構造を現代的なファウンド・フッテージ手法で再構築し、孤独と恐怖を見事に描き出している。
ティモ・ジャジャント監督情報
インドネシア出身のティモ・ジャジャントは、残虐なゴア描写とハイオクタンなアクションで知られる鬼才監督だ。本シリーズでは『V/H/S/2』(2013)の「Safe Haven」セグメントでガレス・エヴァンスと共同監督を務め、シリーズ屈指の名作を生み出した。
ジャジャントの代表作には、『ヘッドショット』(2016)、『ザ・ナイト・カムズ・フォー・アス』(2018)、『May the Devil Take You』(2018)とその続編がある。彼の作品は容赦ない暴力描写と卓越したアクション演出で国際的に高い評価を受けている。
本作のセグメント「The Subject」は、30分近い長編セグメントとなり、狂気の科学者による人体実験と一人称視点のサイボーグ・アクションを融合させた圧巻の映像となった。デヴィッド・クローネンバーグの『ビデオドローム』をインスピレーション源としており、ボディホラーとアクションの完璧な融合を実現している。
海外の感想評価まとめ
映画『V/H/S/94』は批評家から概ね好意的な評価を受け、シリーズの復活作として成功を収めた。Rotten Tomatoesでは批評家支持率90%、Metacriticでは63点を獲得している。なぜこの評価になったのか? 海外レビュアーたちの評価を見ていこう。
IMDb(総合評価:5.5/10)
① V/H/Sフランチャイズはファウンド・フッテージ現象の中で始まり、新進気鋭のホラー映画製作者たちに創造的才能を示す機会を提供してきた。このアンソロジーシリーズは全体として玉石混交だが、熱狂的なカルトファンがいることは否定できない。本作は前作よりも粗野で残虐、不敬虔な雰囲気を持ち、各セグメントがトーンとムードで近接しているため、前作よりも優れている。
② ティモ・ジャジャント監督の「The Subject」は、ボディホラー、SF、アクションを融合させた狂気の作品で、血と内臓と金属をスクリーンに飛び散らせ、情熱と喜びで作られている。ジャジャントは過剰への愛を解き放ち、頭脳と残虐性でこの短編を生き生きとさせた。
③ V/H/Sシリーズは常に当たり外れが激しかったが、この第4作は一般的なホラーの原点に戻っているようだ。ラットマンやヒューマノイドロボットのような傑出した短編がある一方、棺の中の男や吸血鬼を狩る田舎者のような、あまり楽しめなかった作品もあった。全体として、これはシリーズへの良い参入作品だ。
④ 各セグメントはランタイムが増加し、質が低下しているように感じられた。最初の2つのエピソードは素晴らしく、特に「The Empty Wake」がストーリーの大部分を救っていた。
Rotten Tomatoes(批評家:90% / 観客:72%)
① これはおそらく今までで最高のV/H/S映画だ。前作すべての良い要素を組み合わせている。第1作のスローペースで不気味な側面、第2作のよりクリーチャー重視の要素、そして『Viral』のキャンプで楽しくコメディックな部分をV/H/S/94に組み合わせている。ラットマンは本当にフランチャイズの中でも優れたセグメントの一つだ。
② セグメントによって輝きに差がある。しかし最も弱い作品でさえ面白く、良い作品は格別に素晴らしい。アンソロジーである以上、そういうものだ。
③ 9年と4本の映画の後、そろそろV/H/Sシリーズの「取り出し」ボタンを押す時期かもしれない。飽きてきた感がある。
Metacritic(総合評価:63/100)
① V/H/S/94は非常に印象的なホラーアンソロジーで、各セグメントが独自の新鮮で、多くの場合深く不穏な、汚れに覆われたストーリーを持ち込んでいる。最後の2つのテープは狂信的な喜びでホラーとツイストをもたらし、映画全体が壁に叩きつけるような狂気に満ちている。フランチャイズで最高の作品かもしれない。
② 第2作の刺激的で観客を喜ばせる流血と、第3作のシリーズ最低の不出来の間のどこかにV/H/S/94を位置づけられる。アンソロジーホラーに共通する不均一さの犠牲になっているが、ミスよりもヒットが多く、このジャンルの映画に欠けがちな奔放な喜びの空気が全体に漂っている。
③ 最悪のV/H/S作品だ。演技も脚本も悪く、つまらない、ゴミのような内容だ。この映画がこれほど高く評価されている理由が分からない。
批評家レビュー
映画『V/H/S/94』に対する主要メディアの批評家レビューを紹介する。シリーズ復活作として、批評家たちは本作をどのように評価したのか。
Variety 評価点なし
デニス・ハーヴェイ氏「ハロウィンに向けて復活する唯一のフランチャイズではない」
失望の第3作から7年ぶりとなる本作は、娯楽性豊かだが成功度にばらつきのあるホラー短編集だ。ジェニファー・リーダーのフレーム・ナラティブは彼女の才能に合わない。ティモ・ジャジャントの「The Subject」は狂乱の混沌に爽快感があるが、30分は長すぎる。ライアン・プロウズの「Terror」が最高で、白人至上主義民兵と吸血鬼を組み合わせた風刺が見事だ。
評価点
「Terror」の社会風刺が鋭い。全体として娯楽性は高い。
批判点
フレーム・ナラティブが弱く、30分セグメントは長すぎる。
Roger Ebert 評価2.5/4
ブライアン・タレリコ氏「制作者たちは、このシリーズが最初に何が上手くいったかに立ち戻った」
今週のV/H/Sシリーズ再起動にはB級映画的でゲリラ的な雰囲気があり、素材に完璧にフィットしている。7年前の失敗作の後、制作者たちは原点に立ち戻った。陽気で血まみれのDIY映画製作へのオマージュだ。本作はアンソロジーホラー特有の不均一さがあるが、ミスよりもヒットが多く、ジャンルへの奔放な喜びを持っている。サイモン・バレットの「The Empty Wake」が私のお気に入りだ。
評価点
原点回帰に成功し、DIY精神が感じられる。実用効果の質が高い。
批判点
アンソロジー特有の不均一さは避けられない。
Common Sense Media 評価なし
ジェフリー・M・アンダーソン氏「驚くほど優れた第4作は、より高度なストーリーテリングスタイルを実現している」
このホラーアンソロジーシリーズの驚くほど優れた第4作は、より高度なストーリーテリングスタイルを実現している。V/H/Sシリーズは当初、怖い話と禁断の深夜映画を見るスリルを組み合わせたが、本作はより進化し野心的だ。新進気鋭の監督たちがインスピレーションに満ちたアイデアで全力を尽くしている。サイボーグのエピソードは、ホラーファンが互いに見ることを敢えて挑戦し合うような過剰な血祭り作品だ。
評価点
視覚効果が見事で、大胆なアイデアに満ちている。「Terror」は鋭い社会批評性を持つ。
批判点
極度の流血は成熟したホラーファン向けのみ。
(Common Sense Media – V/H/S/94)
個人的な感想評価
『V/H/S/94』は確かに周囲の評価通り最高傑作と言われているだけのことはあり、面白い。シリーズはこれで3作目の視聴のおかげもあって、落ち着いて全部を楽しんでしまった。冒頭のSWATが見たビデオ映像という流れで最終的に彼らが見た映像は洗脳映像で洗脳されたスワット隊員はぶっ殺されるという凄惨なオチも良いオチだった。
ひとつ一つの短編も見応えがあり、吸血鬼のやつとか悪くなかったし、棺桶を見届けるやつも起き上がった目がない怪物から静かに逃げる恐怖演出も怖かった。人体サイボーグ実験のやつなんて微妙な展開に終わりが早いと思いきや、まさかの博士が死んでからが本番で、自分の体を鏡で見て悲観後、脱出、兵隊助けたり、殺されかけたり、助けられたり、殺したりと二転三転する展開と、一人称視点のアクションシーンはもう最高。ここだけサイボーグ視点ってことで映像が綺麗だったのも良かった。やはり古き良きとは言うが映像は綺麗な方が見応えがあるね。こんな感じで全体的にレベルが高く四作品しかないことが逆に全体の完成度を高めていて見事としかいう他ない。
あ、ネズミのやつね。あれだけスッゲェ際立ってクソ作品だったから、あの監督もきっと恥ずかしそうに俯いてるに違いない。でもある意味ネズミのやつこそVHSシリーズっぽくはあるかな。
まとめ

この記事では、映画『V/H/S/94』のあらすじ結末ネタバレ、作品情報、海外の感想評価、批評家レビュー、個人的な感想を紹介した。
7年ぶりのシリーズ復活作として期待された本作は、SWAT部隊が発見したVHSテープに収められた4つのセグメントで構成される。下水道の怪物、葬儀場の恐怖、人体実験、吸血鬼と民兵という多彩なテーマを1994年のビデオ文化で描いた。
海外評価は好意的で、Rotten Tomatoesで批評家支持率90%、Metacriticで63点を獲得。ティモ・ジャジャントとライアン・プロウズのセグメントが特に高評価だった。Shudder配信後、史上最高の視聴記録を樹立した。、作品情報、海外の感想評価、批評家レビュー、個人的な感想を紹介した。
7年ぶりのシリーズ復活作として期待された本作は、SWAT部隊が発見したVHSテープに収められた4つのセグメントで構成される。下水道の怪物、葬儀場の恐怖、狂気の人体実験、吸血鬼と民兵という多彩なテーマが1994年のビデオ文化を再現した映像美で描かれた。
海外評価は好意的で、Rotten Tomatoesで批評家支持率90%、Metacriticで63点を獲得。特にティモ・ジャジャントの「The Subject」とライアン・プロウズの「Terror」が高く評価された。Shudder配信後、プラットフォーム史上最高の視聴記録を樹立し、シリーズ継続を決定づける成功を収めた。