
「観る前に読んだ方が良いかも」A24の傑作映画に隠された意図とは?『テレビの中に入りたい』のあらすじ結末までネタバレ解説と海外の感想評価をまとめて紹介する。
本作は90年代のアメリカ郊外を舞台に自分のアイデンティティにもがく若者たちを描いた”自分探し”メランコリック・スリラーだ。「リンチ的」「変幻自在の不穏さ」「唯一無二の傑作」と海外で絶賛され、全米公開時には熱狂する若者が続出し、公開から1周年を記念して新たなグッズも発売された話題作である。
メランコリック・スリラーとして注目を集めた映画『テレビの中に入りたい』は2024年1月18日にサンダンス映画祭でプレミア上映され、第74回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品された作品である。製作国はアメリカで、上映時間100分のドラマ・ホラー映画として制作された。監督・脚本は注目の新鋭ジェーン・シェーンブルンがつとめ、主演にジャスティス・スミス(オーウェン役)、ジャック・ヘヴン(マディ役)を迎えた。
今回は、トランスジェンダーのアレゴリーとしても語られる映画『テレビの中に入りたい』のラストについて解説していこう。以下の内容は本編の結末のネタバレを含むため、必ず作品を鑑賞してから読んでいただきたい。
『テレビの中に入りたい』あらすじ結末ネタバレ
ここから先は『テレビの中に入りたい』の核心である重大なネタバレを含む。
謎の番組「ピンク・オペーク」
1990年代のアメリカ郊外。
思春期特有の生きづらさを感じている内気な中学生のオーウェン(イアン・フォアマン)は、同級生で2歳年上のマディ(ジャック・ヘヴン)から謎めいた深夜のテレビ番組『ピンク・オペーク』を教えてもらう。毎週土曜日22時半に放送され、イザベルとタラという一心同体のガールズヒーローが、Mr.メランコリーの送り込む怪物と戦うスーパーヒーロードラマだった。

オーウェンはマディの家で初めてピンク・オペークを視聴する。番組はピンクでサイケで暴力的のため子供には少し怖すぎる内容ではあるが、だからこそ大人の階段を登ったような不思議な魅力に興奮を覚える。
オーウェンとマディは夜更かしして毎週欠かさず視聴するようになり、次第に番組の登場人物と自分たちを重ねるようになっていく。それは2人にとって生きづらい現実世界を忘れさせてくれる唯一の居場所であり時間だった。


しかし5年生の夏、『ピンク・オペーク』は突然打ち切りになってしまう。番組が終了したことで、オーウェンとマディを結んでいた絆も次第に薄れ、マディもやがて町から姿を消してしまった。
2人はイザベルとサラ
8年後、一人取り残された息苦しさを抱えたままオーウェン(ジャスティス・スミス)は大人になっても映画館でバイトをしながら、両親と共に実家で暮らしている。
自分はいったい何者なのか、何をするために生まれたのか、何をすれば良いのか、知りたい気持ちとそれを知ることの怖さとのはざまで身動きができないまま、ただ時間だけが過ぎていく。
ある夜、突然マディが現れる。マディは町を出てから体験したことを語り始めるが、その話は現実離れしており、オーウェンには理解できない内容だった。
彼女は『ピンク・オペーク』の世界が実在することを発見したというのだ。番組の中のイザベルとタラは実は自分たちの本当の姿で、現実の世界は偽物。私は本当はイザベルで、オーウェンはタラなのだと言い始め、今の偽りの人生を終わらせて『ピンク・オペーク』の世界で本当の姿であるイザベルとタラとして生まれ変わるため、一緒に土に埋まって死のうと提案する。
しかしオーウェンは恐怖し、マディの提案を拒否してしまう。
オーウェンは現実の人生が辛くても、未知の世界へ飛び込む勇気が持てなかったのだ。
マディは一人で「埋葬の儀式」を行うため、再び姿を消してしまう。
結末ネタバレ:真実の受容
それから更に数年が経過し、40代になったオーウェンは相変わらず同じ場所で同じ生活を続けている。ある夜、配信サイトで『ピンク・オペーク』を視聴するが、あの頃、暴力的で美しいとすら感じていたモンスターや映像が、ただの低予算番組の安っぽさや粗に目が入ってしまい楽しむことができなかった。
オーウェンは、番組を通して自分が本当に求めていたものが何だったのかを理解し始める。それは単なるエスケープではなく、自分の本当のアイデンティティを見つけることだった。
映画のクライマックスで、バイト先で絶望したオーウェンは「助けてくれ」と叫び、トイレで自分の胸を切り裂くと、内側からオーウェンを呼ぶ皆の声と光が溢れ出す幻覚を見て笑顔になる。
トイレを出たオーウェンは虚な表情で「申し訳ございません」と何度も空中に向かって謝りながら歩くシーンで物語は終了する。
IMDbplotより
エンディング考察
個人的に本当の自分とは、自分の弱さを受け入れ大人になっていく、そんな自分を重ねて見終えていたが、監督はトランスジェンダー要素を加えていたことを後から知ったので紹介していく。
物語に隠されたもの
ショーンブルンは、トランジションやカミングアウトを明示的にプロットの中心にすることを意図的に避け、代わりにトランスジェンダーの寓話(教訓)として書いたと明言。
そして本作の核心は、主人公オーウェンが本当の自分(タラ=女性)になることを恐れて拒否し続けることで、「egg crack」(トランスジェンダーが自分のアイデンティティに気づく瞬間)の物語だと語った。
本作のトランスジェンダー要素はマーケティングでも意図的に隠していた
映画の宣伝や初期の紹介では、トランスジェンダーの映画だと直接的には言われていませんでした。
代わりに:
「Buffy」や90年代カルト番組へのオマージュとして位置づけ
90年代ノスタルジアとホラーとして紹介
二人の十代がテレビ番組を通じてアイデンティティを探る物語として宣伝
これについて監督は
「この映画について書いてトランスの視点を無視している人は、意図的にポイントを見逃している。もしあなたが自分とは違う体験を理解するタイプの人になることに興味があるなら、多くの他の人々がそれに関連し、なぜそうなのかを理解するのを手伝ってくれる」
「映画が公開されてから、批評家や観客が徐々にトランスジェンダーの寓話であることを「発見」していく過程があり、何人かの人が上映後に直接私のところに来て、『あれは私が必要としていた背中を押してくれるものだった』と言ってくれた」と答えている。
インタビューより抜粋
結末の二つの意味と解釈
映画の最後で、オーウェンは自分の胸を開いて内側の光る真実を見つめますが、その直後、現実に戻ってアーケードで皆に謝罪して回る場面に切り替わる。これについて
- 希望的解釈:ついに自分の真の姿を受け入れる準備ができた瞬間
- 悲劇的解釈:結局現実を受け入れられず、謝罪し続ける人生を送る運命
二つの意味があるとされている、個人的には静かな絶望を感じたため、悲劇的な解釈だと思ったが、海外では綺麗に二つに分かれて議論が続いている。
「まだ時間はある」のメッセージ
希望的解釈の補足として、街に書かれたチョークの文字「There is still time」は、オーウェンにとって重要なメッセージで、何歳になっても変わることは可能だという希望を示していると解釈されている。
‘I Saw the TV Glow’ Ending Explained: Is It Hopeful or Totally Depressing?
現実と虚構の境界
監督は観客に、ファンタジーがどこで終わり現実がどこから始まるのかを確実に判断させないことで効果的に機能しているという作りになっており、『ピンク・オペーク』が本当の世界なのか、それとも単なるテレビ番組なのかは意図的に曖昧にしているとしている。
Making Sense of I Saw The TV Glow’s Tragic and Terrifying Ending
『テレビの中に入りたい』作品情報
テレビの中に入りたいのネタバレを読んで興味を持った読者のために、A24とエマ・ストーンの製作会社による話題作について詳細を紹介する。本作は「リンチ的な不穏さ」で批評家を虜にし、トランスジェンダーのアレゴリーとして解釈される深層的なテーマを持つ、90年代ノスタルジーに包まれたメランコリック・スリラーである。
この映画のエンディングは、マーティン・スコセッシ監督が2024年のお気に入り映画の一つに挙げるほど印象的で、『インセプション』のエンディングのように、何年も語り継がれ、多くの異なる解釈を持つだろうと評すほど。
グッズが人気
アメリカでは公開一周年を記念して新たなグッズが販売、日本でもTシャツに「A24」とプリントされたファンならニヤリとする限定販売されている。
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興行収入低いがカルト化
映画『テレビの中に入りたい』は2024年5月3日にアメリカで限定公開(ニューヨークとロサンゼルスの4館)からスタートし、5月17日に全米469館に拡大公開された。
制作費1000万ドルに対して、全米興行収入501万7817ドル、全世界興行収入539万6508ドルを記録している。オープニングウィークエンドの興行収入は11万9015ドルだった。商業的には小規模な成功にとどまったが、批評家と特定の観客層から熱狂的な支持を獲得し、カルト的な人気を博している。
ジェーン・シェーンブルン監督紹介
ジェーン・シェーンブルン(37歳)は1987年2月5日にニューヨーク州クイーンズで生まれたアメリカの映画監督・脚本家である。ユダヤ系の両親のもと、ニューヨーク州アーズリーで育ち、地元の映画館で働きながら映画への情熱を育んだ。
2009年にボストン大学の映画プログラムを卒業し、学生時代にはサフディ兄弟の短編映画で制作アシスタントとして経験を積んだ。前作『We’re All Going to the World’s Fair』(2021年)で長編デビューを果たし、超新星として話題となった。
本作『テレビの中に入りたい』は2作目にしてA24製作の映画を手がけることになった注目の新進気鋭監督で、トランスジェンダーとしての自身の体験を映画制作に反映させている。シェーンブルンは本作について「私が若い頃、抱いていた苦悩を描きたかった。自分のことが理解できず、フィクションやTV番組にその答えを求めていた」と語っている。
オーウェン役「ジャスティス・スミス」紹介
ジャスティス・スミス(29歳)は1995年8月9日にカリフォルニア州ロサンゼルスで生まれたアメリカの俳優である。アフリカ系アメリカ人の父親とイタリア系・フランス系カナダ人の母親のもと、9人きょうだいの5人目として生まれた。
2013年にオレンジカウンティ芸術学校を卒業後、ニコロデオンのドラマシリーズ『超能力ファミリー サンダーマン』でテレビデビューを果たした。2018年『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のフランクリン・ウェブ役、2019年『名探偵ピカチュウ』のティム・グッドマン役で知られるようになった。
2020年6月にクィアであることと俳優のニコラス・アッシュとの交際をインスタグラムで公表している。本作では内気で自分のアイデンティティに悩む主人公オーウェンを繊細かつ説得力ある演技で表現し、批評家から高い評価を得ている。
海外の感想評価まとめ
海外では、ジェーン・シェーンブルン監督による『テレビの中に入りたい』が独特な視覚美学と心理的共鳴を持つ異色作として高く評価されている。批評家からはトランスジェンダーのアレゴリーとしての深いテーマ性と90年代ノスタルジーの巧妙な活用が絶賛される一方、観客の間では理解の分かれる作品として議論を呼んでいる状況だ。
IMDb(総合評価:5.8/10)
①私は機能不全家族で育った90年代の子供たちを表現していると感じた。その暗いメディアに惹かれ、それらの暗いファンタジー世界と現実や他の人間よりもはるかに深いつながりを持つようになった子供たちだ。大人になる時が来ると、物事は厳しくなる。私はその時代のまさにそのような子供だったので、この映画は私にとって多くの意味を持つボタンを押した。
②私はこの映画の中心人物の孤立感と、特徴のない環境に囲まれた陰鬱な郊外での成長する不安を通して恐怖感が効果的に構築されていると思う。床から立ち上がる光とオーウェンが視覚的・感情的に崩壊するクライマックスは、簡単にやりすぎや過度の模倣に見えかねなかったが、代わりに振り払うのが困難な象徴的な重さを持っている。
③私はこの映画が、決して終わらなかった10代時代の、アイデンティティのための場所を決して持たなかった、フィクションだけが名前を付ける勇気を持ったトラウマの、ぼやけた、粒状の、歪んだ反映になろうとしていると思う。私を好きになったかどうか、あるいはあなたがそれを好きになったかどうかは分からない。より可能性が高いのは、それが静かに、深夜につけっぱなしのテレビのように、あなたを見ていただけだということだ。
④私はこの映画を観た後、完全に時間の無駄だったと感じた。脚本家・監督ジェーン・シェーンブルンの理解不能な恐怖作品は完全に時間の無駄であり、チケット代の無駄でもある。心理的・感情的に問題を抱えた2人の10代、オーウェンとマディが90年代の安っぽい深夜テレビシリーズ『ピンク・オペーク』で絆を深めるストーリーは、進むべき道を見つけるのに大いに苦労している。
Rotten Tomatoes(批評家:84% / 観客:68%)
①私はジェーン・シェーンブルンが、ついに感じられた、ああ神よついに、見られたという感覚と共に、それが本物ではないという事実との潜在的な対決が潜んでいることを理解していると思う。シェーンブルンは観客が固執できる複数のアクセスポイント(トランスアイデンティティ、音楽、90年代ノスタルジー)を提供している。
②私は挑戦的で不穏なこの映画が、我々が接続されているあらゆるスクリーンに展開される仮想世界で生きる一対の存在を描いていると感じる。シェーンブルンは自己言及的なフィクションの心に名誉ある場所を今から得るに値する。なぜなら彼女は活気、情熱、そして感染性の悲しさでそれに挑戦するからだ。
③私はスミスとルンディ・ペインが実現されない人生の破壊的な感情的衝撃を提供していると思う。彼らの演技なしには、この映画の象徴的な重みも心理的な共鳴も機能しなかったであろう。特にスミスの繊細で内省的な演技は、アイデンティティの混乱を抱える主人公の心理状態を見事に表現している。
Rotten Tomatoes – I Saw the TV Glow
Metacritic(総合評価:86/100)
Metacriticでは48人の批評家による評価で86点という高スコアを獲得し、「universal acclaim(絶賛)」の評価を得ている。これは2024年のインディペンデント映画としては異例の高評価である。批評家からは「視覚的美学と感情的に共鳴する物語を組み合わせた独特の作品」として評価され、ジェーン・シェーンブルン監督の才能を証明する作品として位置づけられている。
Metacritic – I Saw the TV Glow
批評家レビュー
Roger Ebert.com 評価点
Roger Ebert.comの批評家は本作について高い評価を与えている。「記憶に残るオリジナル・サウンドトラック、エキサイティングな実用的効果、陶酔的な撮影、そして意識的世界と想像的世界を融合させる危険な編集は、恐れを知らない映画作家の大きく冒険的な試みである」と評価した。
評価点 独創的な映像表現と音響デザインによる没入感の創出
批判点
一部の観客には理解しづらい抽象的なストーリー展開
(Roger Ebert.com – I Saw the TV Glow)
Variety 評価点
Varietyでは「シェーンブルンの2作目は、前作の微視的な青春期、孤独感、社会的排除の同じ視点を続けている。素晴らしい冬のネオンな雰囲気を保ちながら『It Follows』『リバーズ・エッジ』といったクラシック作品への目配せも感じさせる」と評価している。
評価点 90年代ノスタルジーと現代的テーマの絶妙な融合
批判点 会話が多く展開が遅いため一部の観客には退屈に感じられる可能性
The Guardian 評価点
The Guardianは「深く悲しく、心のこもったシュルレアリスムな映画で、2024年にリリースされた最もユニークなアメリカ映画になる可能性が高く、視聴者の少なくとも75%に誤解される可能性はさらに高い」と評している。
評価点 トランスジェンダーのアレゴリーとしての深いテーマ性
批判点 象徴的すぎる表現で一般観客には理解困難な場面が多数存在
(The Guardian – I Saw the TV Glow)
個人的な感想評価
日本人は好きな感覚じゃないかな、最近の政治とか経済とか実際問題何も変わらない現実とか、なんとなく分かるこの先のよくわからないが確実に悪くなっている日本への不安とか、昭和や平成の子供の頃とか、今の方が抑圧されていると感じる人、昔の方が抑圧されていたと感じる人、今を生きづらいと感じる人、認められない、SNSの虚構、嘘、今、現実、抑制するのが美徳な私たち、オープンマインドが苦手な日本人にはブッ刺さる映画だと思う。
大人になりきれない少年の葛藤を描いた作品だと思ったが、アメリカだとこれが最近うるさい性自認とかの話にすり替わるようになったのか。ちゃんと解釈できない私がダメだったのか、そう考えなければ普通に傑作だったのにと正直思った。
映像は美しいし、子供たちの葛藤や精神状態を映像に落とし込む監督の手腕は見事だったし、誰にも理解されないことの不安、話せない不安、認められたい不安、認められない不安など全ての思春期を詰め込んだような精神描写は最高に気持ちよかった。
個人的なものだが、この映画はオーウェンがマディが提示した「本当の自分=大人(許容や諦めなど)」になる道を選ばなかったことで、偽りの人生を生き続けたことでメンタルが壊れてしまい、自分を受け入れる勇気を持てなかった者の静かな絶望を描いて終わる。と解釈していた。
自分らしさやアイデンティティとは「子供から大人へ」「受け入れる」「許す」「認める」といった印象を持っていたが、調べてみるとマディがオーウェンはタラである。と言ったのは”性自認”を遠回しに教えていたこと、あなたはトランスジェンダーである、と伝えていたのだと言う話を読んで、それはそれで妙に納得したが、余計なことすんな。
とも思った。日本人にトランスジェンダーネタは馴染みがないため、普通の青春映画として楽しみたかったぜ。
が、考察調べたことで少し違和感が生まれてしまった。
最初からトランスジェンダー要素入ってますとは意図的にマーケティングしなかったのってどうなの?とかね。
でも隠してくれたおかげで、映画は最高に楽しめた。
隠してくれたおかげで、考察を読んで後悔した。
両方感じたのも確か。
というよりも、映画で高評価をしているレビュアーがトランスジェンダーを!トランスジェンダーが!とか言っててさ、なんか、映像最高とか脚本とか演技とかじゃなくて、、、言いたいこと、分かるだろ?ステーキ屋で誰かが急にヴィーガンを主張してくるような不快感を感じた。
そんなの読んじゃったから、オーウェンのことを最後まで本当に理解できなかった私は、現代を象徴する老害なのだろうか?って悩んでしまった。
別にLGBTだろうが子供だろうが、大人だろうが、やりたいようにやれば良いし、抑圧されて生きて良いことなんてない、人はあっさりと死ぬし、金を持っても持ってなくても身近な人はあっさりといなくなってしまったりもする。私だって悩み悩み動けず悩み心が折れて1年動けなかったこともある。
映画見終わった「俺はこうなりたくないな」そう感じるだけでいいじゃないか。
なんかトランスジェンダーとか担ぎ出すと変な主張が始まるから面倒なんだよね。
お前らの性自認がどうとかどうでもいいんだって。
俺は映画を楽しめたんだって。
ちくしょう、余計な考察なんて調べるんじゃなかった。
まとめ
この記事では、2024年のA24製作映画『テレビの中に入りたい』の詳細なネタバレ解説と海外での評価状況についてまとめてきた。ジェーン・シェーンブルン監督による本作は、90年代のアメリカ郊外を舞台にしたメランコリック・スリラーとして製作されたが、その根底にはトランスジェンダーのアレゴリーとしての深いテーマが込められている。
海外では批評家から84%の高評価を獲得し、Metacriticでは86点という絶賛スコアを記録している。「リンチ的な不穏さ」「唯一無二の傑作」と評される一方で、一般観客の間では理解の分かれる作品としても知られている。本作は商業的成功よりもアーティスティックな評価を重視した作品であり、特定の観客層に対して深い共感と感動を与えるカルト的な魅力を持っている。自分のアイデンティティと向き合うことの困難さを、90年代ノスタルジーに包まれた美しく切ない物語として描き出した、現代映画の重要な一作として記憶されるべき作品である。
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