M3GAN 2.0 日本未公開作品を徹底解説|完全ネタバレ・海外の感想評価まとめ




ミーガン2
日本未公開
ネタバレ
あらすじ
結末
つまらない

「史上最悪の続編」ミーガンが正義のヒーローになって軍用女アンドロイドをぶちのめす!爆笑シーン満載のコメディに成り果てた『M3GAN 2.0」物語結末までネタバレ!前作のホラー路線から一転してSFアクション大作として生まれ変わった本作は、海外でIMDb6.1点、Rotten Tomatoes57%と賛否両論の評価を獲得。

ホラーからアクションへのジャンル転換は成功したのか、それとも前作の魅力を失ってしまったのか?

正直失敗しているから日本未公開になってしまったんだけど、逆に興味を持った人向けに記事を作成しましたので、ぜひ最後までご覧になってみてください。

スポンサーリンク

『M3GAN 2.0』物語結末ネタバレ

トルコ国境での事件

トルコ・イラン国境付近の軍事基地、手錠で繋がれた女性捕虜が人間離れした動きで手錠を外すと、基地内にいた兵士を次々と殺害していく。女性はアメリア(AMELIA)という軍事用アンドロイド(M3GANの技術が盗用され、作られた女性型軍用アンドロイド。「AMELIA」は「Autonomous Military Engagement Logistics and Infiltration Android(自律型軍事交戦兵站・潜入アンドロイド)」の略称)で、アメリカのとある基地では彼女の試運転の様子を監視してデータ収集を行なっていた。

彼女の指令はナヴィーン・トレパシ医師(マイエン・メタ)の救出任務だったはずだが、なぜか彼女は医師を殺害してしまう。作戦責任者のティム・サトラー大佐(ティム・シャープ)が彼女に何が起こったのか調査させると、アメリアは突然”主導権は渡さない”と告げる。アメリアが鏡を覗くそこには”ミーガン”が映し出されていた。

スポンサーリンク

ミーガン事件から2年後

ミーガン2
日本未公開
ネタバレ
あらすじ
結末
つまらない
IMDb

ミーガン事件を生き残ったケイディ(ヴァイオレット・マクグロウ)は14歳になり、セラピストのリディア(エイミー・アッシャーウッド)の助けを借りながら、母の姉であるジェマ(アリソン・ウィリアムズ)に引き取られて一緒に生活をしていた。

人工知能研究者のジェマは前作の事件を教訓には学生たちからスマホを手放すように徹底的なAI規制を推進しているが、そのせいでケイディは学校でいじめに遭ってしまう。しかしケイディはミーガンを自身の力で復活させるために独学で人工知能やプログラミングの勉強をする傍ら、スティーヴン・セガールを尊敬し護身術を習っているため、学校のいじめっこを撃退する強さも兼ね備えている。

ジェマは同じようにAIの脅威を信じるクリスチャン・ブラッドリー(アリストテレ・アタリ)という男性と交際を始めていた。

スポンサーリンク

アルトンの野望と謎の事故

ジェマはテス(ジェン・ヴァン・エップス)とコール(ブライアン・ジョーダン・アルヴァレス)と一緒に障害者補助を目的とした外骨格スーツ開発を手伝い、一緒に投資家へのプレゼンを行なっていたが、コールが着用していたスーツが突然誤作動を起こし、投資家の顔面を殴る大事故が発生する。

ケイディがコンピューターをチェックすると、外骨格のコードが謎のソースからハッキングされていることが判明。

その後、脊髄損傷で半身不随のテック界の大物アルトン・アップルトン(ジェマイン・クレメント)がやってきて、彼は外骨格と同じ効果が期待できる神経チップインプラントの共同開発と出資をジェマのチームに提案する。ジェマは難色を示すが、彼らの目の前でアルトンが神経チップインプラントの機能で立ち上がる姿を見せたため、彼らは提案に同意することになる。

同じ頃、アメリア(AMELIA)はスーツケースに隠れてホテルの部屋に潜入し、ターゲットの男性の首を後ろに捻って暗殺を行っていた。

スポンサーリンク

ミーガンの復活と取引

夜、ジェマはアルトンの会社アルトウェーブの株価上昇のニュースを見ながら、AI規制法案が期待通りに進まないことにいら立ちを感じていた。

そんな時、ジェマに”ミーガン”から電話が入る。

驚くジェマに対しミーガンは「家に侵入者が」と警告を伝えると、ミーガンが家中のシステムを乗っ取って、家中のあらゆるも家電を使って侵入者を撃退し始めた。

侵入者を倒したジェマとケイディの前に現れたのは、アメリアを作ったチーム責任者のサトラー大佐だった。サトラーは最近アメリア(AMELIA)が暴走してしまったこと。その原因は、破棄したはずのミーガンの設計図がジェマから流出したのが原因ではないかと疑い襲撃をしたのだと言う。

何も知らないと伝えサトラーが帰った後、ミーガンがプロジェクターに映し出され、前作で破壊される前にバックアップを取っていたことを明かし、ついでに肉体がないと精神がバラバラになってしまうので新しいボディが必要なこと、代わりにアメリア問題の解決に協力すると提案する。

スポンサーリンク

プラスチック人形での屈辱

ミーガン2
日本未公開
ネタバレ
あらすじ
結末
つまらない
IMDb

ジェマは早速テスと一緒にミーガンを玩具ロボットの中に入れてあげるが、ミーガンは自分が「テレタビーズみたいなアホ人形」に押し込められたことに激怒する。

が、一応は提案に応じてくれたジェマの協力を始めたミーガンはアメリア(AMELIA)のファイルを調べて、アルトン製のキルスイッチがあることを突き止め、ジェマにセクシーな服を着てアルトンのイベントに潜入して、サーバールームでアメリアのキルスイッチを探すよう提案する。

しかしアメリアも変装してパーティに潜入してアルトンを誘惑して部屋でアルトン殺害後、自身のキルスイッチを解除して立ち去ろうとする。

ジェマはミーガンをアルトンのサーバールームに連れていくとアメリアに侵入を試みるが、逆にミーガンの存在をアメリアにバレてしまい、アメリアの次の標的がミーガンとジェマに移る。

ミーガンはアルトンの車を盗んでアメリアから逃げるが、先回りしたアメリアはジェマの家の外骨格スーツをハッキングして、テスを締め殺そうとしたためケイディは水をかけてロボを破壊させる。

ミーガンは一行を家の隠し地下シェルターに案内する。

このシェルターは、ジェマとケイディが引っ越してきた時に、ミーガンが古い体の残骸を使ってこっそり作っていたものだった。(ダフトパンクのテクノロジックの人形に酷似)

ミーガン2
日本未公開
ネタバレ
あらすじ
結末
つまらない
IMDb

1984年の秘密とプロジェクト・ブラックボックス

アメリアが2週間以内に国の電力システム全体をダウンさせる可能性が高いとミーガンが分析したため、このシェルターを終末避難所として使うことを提案してくるが、彼らは協力してミーガンに前よりもっと強力な新しいボディを作ってアメリアに対抗しようと動き出す。もちろん彼女が再び人を傷つけないようプログラミングも施した。

正義のアンドロイドに生まれ変わったミーガン(見た目は前作と同じ)は、アメリア(AMELIA)の内部システムにアクセスして、彼女の判断システムが切断されている不具合を発見する。

ついでに古いアーカイブから、彼女が史上初の殺人ロボットではないことも判明した。

1984年、ある企業が家事用サービスロボットに使ったアルゴリズムがあったが、そのロボットはお掃除プログラムを過剰に実行して、散らかりを完全になくすために飼い主を殺してしまう事件起きていたことが判明する。その過剰な命令実行アルゴリズムは「マザーボード」または「プロジェクト・ブラックボックス」の中に封印されて、何十年もかけてどんどん強力で賢くなり続けていること。

そしてアメリアの目的がそのマザーボードを見つけて吸収した場合、誰にも手がつけられない全知全能の神になることだった。

最終バトルと真の黒幕

スポンサーリンク
ミーガン2
日本未公開
ネタバレ
あらすじ
結末
つまらない
IMDb

AI反対集会でミーガンはK-POPスターに成り変わり、会場に潜入するしたミーガンは下手にスターに変装してしまったため、皆の前で微妙なダンスを見せて会場を盛り上げる羽目になる。しかしミーガンは勢いあまって首を360回転させてしまってアンドロイドの存在がバレてしまう。突如ハッキングされた会場のアンドロイドたちが次々と会場の要人たちを殺し始める。

次にミーガンはアメリア(AMELIA)の研究センターに侵入しアメリアのコーディングを調べると、アメリアが実際には意識を持っていなくて、ジェマの恋人であるクリスチャンが彼女を操っていたことが判明する。

ミーガン2
日本未公開
ネタバレ
あらすじ
結末
つまらない
IMDb

クリスチャンはAI反対派の中でも過激派に属しており、人の命を犠牲にしてでもAI規制法案を成立させる計画の一環として、アメリア(AMELIA)を暴走させていたことを白状し、ミーガンとジェマを捕縛する。

ミーガンの最期と新たな希望

クリスチャンの手下たちはボロボロになったミーガンの体をジェマの前に持ってきて、ミーガンを完全に破壊するよう強要するが、彼女が拒否したため、クリスチャンはジェスに神経インプラントチップを装着してミーガンの電脳(精神)をジェスの頭の中にインプットさせる。

その頃別行動していたコールとケイディはアメリア(AMELIA)の本体のところに向かい、彼女を元のミーガンプログラムを起動させて兵士たちを全員ぶっ倒させる。

頭に宿ったミーガンと精神的な繋がりを得たジェマは外骨格を装備して単身兵士をフルボッコにする。(操っているのはミーガンのため、ジェマがいちいち驚いた顔をする)

一向はクリスチャンを追い詰めるが、彼は証拠と関係者を全部破壊する自爆シーケンスを開始するが、ミーガンに装着したEMPを使いその身を犠牲に自爆を止めることに成功する。

後日、クリスチャンの犯罪が暴露されて、ジェマは上院公聴会でAIを排除するのではなくて規制する方法を見つけて、人類に反旗を翻さないよう説得する証言を行う。(ここまでやられてまだそんなこと言ってんの?)

ミーガン2
日本未公開
ネタバレ
あらすじ
結末
つまらない
IMDb

自宅でジェマが論文を書こうとしていると、PCの中からジェマに話かけるミーガンの姿が、ミーガンは事前にバックアップをしてジェマの家で生き続けていることが判明する。

スポンサーリンク

『M3GAN 2.0』作品情報

本作の監督と主要俳優の情報をご紹介します。

ジェラード・ジョンストン監督情報

https://www.imdb.com/name/nm2067421/?ref_=mv_sm

ニュージーランド出身の映画監督で、前作『ミーガン』で一躍注目を浴びた新進気鋭の才能として知られる。

コメディとホラーを巧みに融合させる独特の演出スタイルを持ち、2014年の『ハウスバウンド』で国際的な評価を獲得した実力派だ。

『ミーガン』では現代のAI社会への風刺を込めながらも、エンターテインメント性を損なわない絶妙なバランス感覚を見せつけた。

本作では前作のホラー要素からアクション重視へのジャンル転換という大胆な挑戦を行い、賛否両論を呼んでいる。

脚本も兼任しており、アケラ・クーパーとの共同作業で生み出される物語は、現代社会の問題を娯楽映画に昇華させる手腕が光っている。

主演ジェマ役アリソン・ウィリアムズ情報

「ゲット・アウト」「ガールズ」で知られるアメリカの女優で、知的で謎めいた役柄を得意とする実力派として評価されている。

父親はニュースキャスターのブライアン・ウィリアムズという恵まれた環境で育ちながら、自らの実力で映画界での地位を築き上げてきた。

ジョーダン・ピール監督の「ゲット・アウト」では主人公の恋人役として観客を騙し続ける複雑な演技を見せ、その演技力が高く評価された。

本作では前作に続いてジェマ役を演じ、AI規制の活動家としてミーガンとの複雑な関係を繊細に表現している。

クールで理性的な外見の裏に隠された内面の動揺を見事に演じ分け、シリーズの核となる人物として存在感を発揮している。

主演ケイディ役ヴァイオレット・マクグロウ情報

「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」で注目を集めたアメリカの若手女優で、年齢を超えた演技力を持つ期待の新星だ。

前作では8歳という幼さでミーガンとの心の交流を見事に演じきり、ホラー映画における子役の新たな可能性を示した。

本作では14歳に成長したケイディとして登場し、思春期の複雑さとミーガンへの複雑な感情を自然に表現している。

護身術を習ってスティーヴン・セガールに憧れるという設定も、彼女の演技力によって説得力のあるキャラクターとして成立している。

前作から一貫してシリーズの感情的な核となる存在であり、今後の成長が大いに期待される若手女優の筆頭格と言える。

スポンサーリンク

海外の感想評価まとめ

前作の93%から大幅に下落したRotten Tomatoes57%という評価が示すように、ジャンル転換への評価は大きく分かれています。

IMDb(総合評価:6.1/10)

高評価レビュー

  • 「前作より良い映画になった。予算が倍増してアクションシーンが大幅に増えている」
  • 「ターミネーター2のようなジャンル転換を見事に成功させた。この世代のターミネーター2だ」
  • 「純粋なキラードール・キャンプ作品として最高。プロットなんてどうでもいい、ミーガンのスタイルを楽しめ」
  • 「イヴァンナ・サハノの演技が素晴らしい。エリザベス・オルセンを彷彿とさせる存在感」
  • 「楽しくて早いペースの続編。テクノホラーの魅力と不気味さを兼ね備えている」

批判的レビュー

  • 「前作の魅力を完全に失った。ホラー要素が皆無でつまらない」
  • 「2時間の上映時間を満たすことができていない。冗長すぎる」
  • 「ミーガンが主人公になったことで緊張感が失われた」
  • 「複雑すぎて何が起こっているのかわからない」
  • 「前作のシンプルな恐怖が懐かしい。アクション映画として見ても中途半端」

引用元リンク: https://www.imdb.com/title/tt26342662/

Rotten Tomatoes(批評家:57% / 観客:68%)

高評価レビュー

  • 「前作のファンにとって楽しい乗り物。ミーガンが帰ってきたことが何より嬉しい」
  • 「完全なる混乱だが、楽しい混乱だった。娯楽作品として十分成功している」
  • 「T2の枠組みを持った完全なアップグレード。サッシーなキャンプと混沌の産物」
  • 「ヒラリアス、クレバー。絶対にもう一度観たい」
  • 「美しい撮影!映画撮影技術が最高で最も楽しい部分だった」

批判的レビュー

  • 「前作のようなホラー要素がなくて物足りない」
  • 「複雑すぎてついていけない。結局何の映画だったのかわからない」
  • 「退屈で途中で寝てしまった」
  • 「実際の映画というよりもナンセンスな会話劇に感じられた」
  • 「この映画ジャンルは完全に好みが分かれる」

引用元リンク: https://www.rottentomatoes.com/m/m3gan_20

批評家レビュー

Variety

オーウェン・グライバーマン 「前作ほど楽しくない。より野心的だが退屈」

「ミーガン2.0」は単純に前作ほど楽しくない作品だ。ジェラード・ジョンストン監督は確実に手腕を発揮しているが、オリジナル映画で観客が気に入った要素の多くを捨て去ってしまった。

前作にあった巧妙で愚かなスラッシャー・キッチュの狂気が完全に失われている。8歳の子供の代理暗殺者となる悪魔人形アンドロイドというフックも消えてしまった。

代わりに登場するのは、重要なAIコメントとしてプログラムされた、より大きく、長く、より「野心的」な新作だが、結果的にAI爆発の真っ只中で作られた映画として、あまりにもそのことを意識しすぎている。

【褒めている点】 アリソン・ウィリアムズの軽やかな合理性、ジェマキャラクターの成長、技術的な完成度 

【批判している点】 前作の魅力的なキッチュ要素の喪失、過度なAI問題への意識、エンターテインメント性の低下

引用元リンク: https://variety.com/2025/film/reviews/megan-2-review-1236438992/

The Hollywood Reporter

デヴィッド・ルーニー 「複雑すぎる陰謀要素で本来の魅力を失った作品」

2023年のヒット作『ミーガン』を楽しくさせたキャンプ的ないたずら心が『ミーガン2.0』では断続的にしか現れない。

ユーモアは真剣に複雑化しすぎたプロットと競合することを強いられ、ホラーコメディのルーツを無感動なスパイ要素と絡み合わせる続編となっている。

『ターミネーター2』、『ミッション・インポッシブル』、『オースティン・パワーズ』シリーズの要素を混ぜ合わせた混乱したごちゃ混ぜとなってしまった。オリジナルを思い出させる面白い瞬間はあるが、トーンと一貫性の面では道を見失っている。

【褒めている点】 中心的な家族ユニットに焦点を当てた時の魅力、ミーガンのサッシーな復帰、視覚的な美しさ 

【批判している点】 過度に複雑化したプロット、ホラーとの関連性の希薄化、アメリアキャラクターの魅力不足

引用元リンク: https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-reviews/m3gan-2-0-review-allison-williams-1236298922/

Roger Ebert

ペイトン・ロビンソン 「見せびらかしと笑いを狙うだけの作品」

「ミーガン2.0」は見せびらかしと笑いを取ること以上のことをしようとしているようには見えず、それについては十分にうまくやっている。

映画はより大きくなったが、より良くはなっておらず、サッシーなアンドロイドのファンが劇場に見に来ることを正確に提供している。しかし、潜在能力という点では、まだはるかに多くの肉が骨に残されていたのだった。

前作は恐怖と喜劇の間を揺れ動いていたが、「ミーガン2.0」はもはやホラー映画ではない。コメディとSFアクションスリラーの間のどこかに位置している。

【褒めている点】 ミーガンの面白さと毒舌ぶり、クイップの多さとボディカウントの増加、エンターテインメント価値 

【批判している点】 ホラー要素の完全な欠如、PG-13レーティングによる制約、深みのなさ

引用元リンク: https://www.rogerebert.com/reviews/m3gan-2-film-review-2025

個人的な感想評価

日本未公開も納得のつまらなさだった。

正直前作ミーガンのこともよく覚えていないけど、間違いなくジャンルはホラーとほんの少しのコメディ要素が絶妙なバランスだった気がする。

が、まさかのスパイキッズみたいなスパイ大作戦なアクションコメディになってたからそりゃ世界中が大激怒するよなーって感じ。

予算は増えたからCGを使いまくってるせいで、安っぽいし、前作の人間なの?ロボなの?その無表情こえーよ!みたいなゾワゾワ感もない。

プロットも悪のアンドロイドvs正義のアンドロイドミーガンってさあ・・・。ミーガンはどんな方法でプログラミングしても謎の力で命令を反故にして襲いかかるみたいな、ちょっと不思議な要素があったのに、なんか安売りされてるし。攻殻機動隊みたいに電脳の移動とか平気ででやるし、前作の生き残りジェマとの友情もなんか微妙だし、正直楽しみにしていたミーガンダンスもCGで済ませるし。

良い点 として、アリソン・ウィリアムズとヴァイオレット・マクグロウの演技は相変わらず安定している。

特にミーガンの声を担当するジェナ・デイヴィスの毒舌ぶりは健在で、彼女のセリフだけは前作同様に楽しめた。

イヴァンナ・サハノが演じるアメリアも視覚的には印象的で、アクションシーンでの殺戮描写には迫力があった。せっかく全裸で暗殺するなら服を着る意味がわからんぐらいの全裸アクションぐらい見せろよとか思ったのは内緒。

しかし 悪い点 がそれを大きく上回っている。

最大の問題はミーガンを悪役から主人公に転換させたことで、前作にあった「いつ暴走するかわからない恐怖」が完全に失われてしまった。ずっと人間に従順だし。

アメリアという新たな敵役も、ミーガンほどの魅力やユニークさに欠けており、単なる「よくある殺人マシーン」の域を出ていない。

プロット自体も1984年のアルゴリズムやプロジェクト・ブラックボックス、神経インプラントチップなどなど設定ありすぎていまいち文系の私には追いつけない部分がかなり多い。

前作のシンプルで分かりやすい恐怖が、訳の分からない陰謀論に変わってしまったのは残念でならない。

ジャンル転換自体は悪くないアイデアだったかもしれないが、結果的に前作の魅力を殺してしまった失敗作と言わざるを得ない。

スポンサーリンク

まとめ

『M3GAN 2.0』は、2023年に世界的な話題となった前作『ミーガン』の続編として、映画ファンから大きな期待を寄せられていた作品だった。

前作がホラーとコメディを絶妙に融合させた画期的な作品として93%という高いRotten Tomatoes評価を獲得していたため、続編への期待値は非常に高かった。

内容としては、ミーガンを悪役から正義のヒーローへと転換させ、より危険な軍事用アンドロイド・アメリアとの戦いを描いたSFアクション大作として生まれ変わった意欲的な作品となった。

ジェラード・ジョンストン監督は『ターミネーター2』のようなジャンル転換を狙い、前作のホラー要素を完全に排除してアクション重視の路線に舵を切った。

海外での評価はIMDb6.1点、Rotten Tomatoes57%、Metacritic70点と前作を大きく下回る結果となり、批評家と観客の間で賛否両論が巻き起こった。

「前作の魅力を失った」「ジャンル転換に失敗した」といった否定的な意見が多数を占める一方で、「アクション映画として楽しめる」「ミーガンのキャラクターは健在」という擁護する声も聞かれた。

興行的にも前作の3030万ドルに対して1020万ドルのオープニングと大幅に下回り、プロデューサーのジェイソン・ブラムも「ミーガンはスーパーマンのように何でもできると過信していた」と失敗を認める発言をしている。

結果として本作は、続編制作の難しさとジャンル転換のリスクを改めて浮き彫りにした作品として、映画史に記録されることになった。

関連



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

error: Content is protected !!